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映画『ゴジラー1.0』ネタバレ感想解説/結末は?倒し方は?浜辺・神木の生死は?マイナスワンの意味は?

ゴジラ-1.0 映画/ドラマ

戦後、焦土と化し文字通り「無=ゼロ」になった日本に突如ゴジラが出現。圧倒的な力で日本を「負=マイナス1」へ。名もなき人々がゴジラに立ち向かおうとするが…。ゴジラの弱点とは?その攻撃力は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題ゴジラ-1.0
日本公開日2023/11/3 [予告] 上映時間:125分
監督・キャスト山崎貴[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
東宝/TOHOスタジオ、ROBOT
日本興行収入75.9億円 (年間4位 / 歴代95位
世界興行収入1.1億USドル [出典]
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.11.1更新)
79私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
ゴジラ映画一覧

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 敷島浩一(神木隆之介)帰還兵。両親を失い家も焼かれた
  2. 野田健治(吉岡秀隆)新生丸の乗組員。戦時中の兵器の開発者
  3. 大石典子(浜辺美波)戦争で両親を失くした。敷島と出会う
  4. 橘宗作(青木崇高)元・海軍航空隊の整備部
  5. 秋津淸治(佐々木蔵之介)新生丸の艇長。戦後処理の特殊任務を国から依頼された
  6. 水島四郎(山田裕貴)戦後処理の特殊任務で船「新生丸」に敷島と同乗する見習い
  7. 太田澄子(安藤サクラ)敷島の家の隣人。子供を戦争で失った

ネタバレ感想『ゴジラ-1.0』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

マイナス1は国産実写30作目?監督とキャストは?

本作はゴジラ生誕70周年記念作品と位置付けられてます。ゴジラ映画シリーズでは37作目(ハリウッド作とアニメ含む)で、国産のゴジラ実写映画としては『シンゴジラ』以来7年ぶりの30作目です。

山崎貴監督は最近『アルキメデスの大戦』『ドラゴンクエスト ユアストーリー』『STAND BY ME ドラえもん2』等も監督してます。

主演の神木隆之介は『るろうに剣心 最終章 The Final』『ホリック xxxHOLiC』等、浜辺美波は『シン仮面ライダー』『約束のネバーランド』等に最近出演。2人は『屍人荘の殺人』でも共演。

他、吉岡秀隆、佐々木蔵之介、山田裕貴、青木崇高、安藤サクラなども出演。

ゴジラ初登場はどこで?浩一と典子の関係は?

1945年、第二次世界大戦の末期。特攻隊の任務中、機体の故障をうったえて大戸島に着陸した敷島浩一(神木隆之介)は、整備士の橘(青木崇高)に「故障はウソ」と見ぬかれます。そこに島でゴジラと呼ばれる大怪獣が出現

浩一は命の危険を感じたのか機銃を撃てず、日本軍兵士は全滅。ゴジラが去った後、浩一は橘から責任を問われ、遺品写真を渡されて帰郷。しかし実家も町も空襲で破壊され、両親も死亡。隣人の生存者の太田澄子(安藤サクラ)と再会。

ある日、浩一は薄汚れた典子(浜辺美波)と戦災孤児の赤ちゃんアキコを救い、共同生活することに。米軍が残した海中機雷を除去する仕事についた浩一は「新生丸」船長の秋津(佐々木蔵之介)、元学者の野田(吉岡秀隆)、見習いの水島(山田裕貴)と同船に。

浩一は時々、ゴジラや死亡兵の夢でうなされます。実家を改築した浩一は同僚を呼ぶが、典子が妻でないことに驚かれます。典子も自立を目指し、アキコを隣人の澄子に預けて銀座で働き始めます。そんなある日、銀座にゴジラが上陸し…

以上が序盤あらすじ。冒頭の大戸島でのゴジラ登場と容赦ない絶望描写は「この映画のゴジラは人間の敵」だと宣言してて、一気にその後の展開が楽しみになりました。つかみは庵野秀明の『シンゴジラ』より上ですね!

ゴジラの出現時期から、広島や長崎の原爆やその前の実験により目覚めた可能性はありそうですが、正確には何も明かされません。

特攻隊をやめた男は『永遠の0』、戦後の焼け野原からの復興は『ALWAYS三丁目の夕日』、戦艦描写は『アルキメデスの大戦』等を連想させ、山崎貴 監督の集大成とも感じました。神木隆之介が『君の名は?』的な発言したのもオマージュでしょうね。

ゴジラのトラウマでPTSDぎみの浩一を、神木隆之介が繊細に演じてます。浜辺美波は登場時、誰かわからなかったほどで演技の振れ幅が広がってると感じました。2人が安藤サクラに説教されたのは名シーン(笑)浜辺美波の見どころ、もう少しほしかったかも。

ゴジラの弱点は?典子=浜辺美波が犠牲に?

戦後、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行った後、謎の超巨大水生生物が米戦艦を多数破壊。日本に向かう巨大生物を足止めし、重巡洋艦「高雄」が到着するまでの時間稼ぎの仕事を受けた新生丸だが、機雷の爆発でもゴジラはびくともしません。

しかし機雷を口の中で爆破すると、ゴジラの顔の一部は焼け溶けました。が、すぐに再生。万事休すの時、巡洋艦高雄が主砲でゴジラを攻撃。しかし一切きかず高雄は沈められ、ゴジラも消失。しばらく後に、ゴジラは銀座に上陸し町を破壊。

典子は、持ち上げられた電車から池に落下して助かるが、逃げる気力をなくします。そこへ浩一が来て民衆と一緒に逃走。ゴジラは背びれを青く立て、口から青い熱線を吐いて東京を焼け野原に

その絶望の光景を眺めてた浩一を投げ飛ばして救った典子は、熱線の衝撃波で吹っ飛ばされます。典子の葬式で呆然とする浩一は、元学者の野田から「民間による対ゴジラ作戦(後のワダツミ作戦)」を聞かされ参加する決意を…

以上が中盤あらすじ。今回のゴジラは出現理由も行動原理も一切明かされず、人間社会を一瞬で崩壊させる「災害」として描かれます。米軍による原爆・水爆に怒った?ゴジラのトバッチリを受けた日本だが、戦争開始国なので因果応報かな。

シン・ゴジラ』では「日本のスクラップ&ビルド」(再生のための破壊)が言及されたが、今回そのテーマ性は希薄でハリウッド映画ぽくエンタメ度高め。今回のテーマについては後述。

本作ゴジラは「再生能力・レーザー型の放射熱線」など歴代ゴジラの中でも最強に近く絶望の象徴。昭和や平成のゴジラは「ただの怪獣」でしたが、もはや「完全生物」。東京を焼け野原にした熱線は、この世界での「関東大震災」でしょうか。

典子(浜辺美波)は電車(ゴジラ映画で恒例)で吊られたり、衝撃波に吹き飛ばされたりと何度もひどい目にあいます。個人的には浩一の死は予想してたが、典子がこんな中盤に退場するとは驚きました。絶対生還できなさそうな最期だし…

ゴジラ-1.0 映画/ドラマ

結末は?ゴジラの倒し方は?浜辺と神木の生死は?

米ソの対立でマッカーサー米軍は出動できず、武装解除した日本政府も介入できないため、元海軍が集められ民間による「わだつみ/海神作戦」を立案。ゴジラをフロンガスで急潜水させる増圧と、強力バルーンで急浮上させる減圧で倒す作戦です。

浩一はゴジラを誘導するため戦闘機を希望し、旧日本軍の試作機「震電(wiki)」を見せられます。その整備士として、かつて大戸島で浩一を非難した橘を見つけ出し依頼。橘は、浩一が今度こそ命をかけた「特攻隊」を志願したと感じ全面協力。

ついに、縄張り「東京」に出現したゴジラを、震電で出撃した浩一が挑発し深い近海へ誘導。放射熱線をはいた後、次の熱線充電の間に、駆逐艦2隻でフロンガスのボンベをゴジラに巻きつけ、深海へ急潜水させることに成功。

しかし生体反応は消えず、急浮上させるがバルーンが噛み切られて浮上は停止。駆逐艦と駆けつけた複数の漁船等で引っ張り、ゴジラを海面へ浮上させるがまだ生存。熱線での全滅を覚悟した時、浩一がゴジラの口に特攻し内部でミサイル爆破

顔が吹き飛んだゴジラは深海へ沈みます。浩一は、橘が設置した脱出装置で生還。そして隣人の澄子が受け取った電報で「典子の生存」を知り、入院中の病院へ向かいます。典子の首には意味深な傷が…。深海に沈むゴジラは、少しずつ再生してるようで…

以上がラストまでのネタバレあらすじです。本作のテーマは「人の命と人生を軽視した日本の功罪」でしょうか。特攻隊から逃げた浩一が、その罪?をつぐなうべく大災害ゴジラに特攻するのか?それを望む人はいるのか?

帰郷時、浩一の生存を責めた澄子は、今はアキコのためにも生きてほしそう。野田は「戦時中と違い、全員生還を目指す」と明言。浩一の弱さで全仲間を失った橘は、再会後の言動も厳しめでしたが、結局「脱出装置」を作り「生還」を望みます。

ゴジラ退治で仕掛けた作戦は、ヘンテコで分かりにくいが要するに「急潜水と急浮上による急激な水圧差による撃退」でしょうか。エラ呼吸してそうな水生生物にこの作戦は有効?多数の漁船が合流したシーンは胸熱でした。

そしてラストで浩一が生還し、生きてた典子に再会したシーンでは涙。山崎貴監督 お得意のお涙頂戴だとはわかってたが、失ったものが多い2人なので、このくらいの奇跡は許容したいかも。制作陣の思うつぼなのは承知で…

映画『ゴジラー1.0/マイナスワン』私の感想と評価。続編は?

昭和や平成のゴジラ映画は全く思い入れがなかったが『シン・ゴジラ』はかなり好きだったので本作『ゴジラー1.0』も初日に映画館で観賞。冒頭から見事につかまれ「山崎貴監督やりよった!」が最初の感想。

戦後という時代設定にはアガらなかったが「絶望の追い打ち感」は歴代ゴジラ映画の中でも最高クラス。そして命を軽視する「日本政府や大本営」に対して「全員生還」を目標にした本作戦は「真の日本復興」と感じました。

神木隆之介、浜辺美波の演技は暗い時代にあわせて抑えめだが芯の強さは感じられる好演。安藤サクラ、佐々木蔵之介、吉岡秀隆たちも脇をしっかり固めてました。ゴジラのVFXも、ハリウッドには及ばないが国産ゴジラでは最高の動きでした。

最後の「ゴジラの再生」は続編にもつなげられそうなので、興行収入しだいでは2作目もあるかも。続編ではゴジラだけではモタないだろうから「怪獣プロレス」に発展しそうだが、バランスは難しそう。それでも期待したい!

テーマ性が薄いなとは感じたけど、昭和や平成版も2作目以降はそうだったし、エンタメに全振りしたハリウッド映画に対抗するのもアリだと思います。迫力の映像とゴジラのテーマ音楽と絶望感を味わうなら、ぜひ映画館で観てほしい作品です。

私の評価 70/100(60が平均)

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