スパイラル ソウ オールリセット評価は?ネタバレ感想考察/真犯人の正体と動機は?ソウ9作目

『スパイラル ソウ オールリセット』あらすじ概要
ソウシリーズ9作目だが独立作品。地下鉄にひかれた男から、警察官をターゲットにした猟奇犯によるゲームがスタート。相棒と捜査するジークは元警察官の父も行方不明と気づくが…。ジグソウ再登場?犯人の結末は?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | スパイラル ソウ オールリセット |
原題/英題 | Spiral: From The Book of Saw |
日本公開日 | 2021/9/10 [予告↓]上映時間 93分 |
映倫区分 | 日本 R15+(15歳以上)USA R |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ダーレン・リン・バウズマン [キャスト↓] |
配給/製作 | (C)アスミック・エース/ツイステッド・ピクチャーズ、Burg/Koules production |
シリーズ/関連 | ソウ・シリーズ [< 前作] |
日本興行収入 | 0.6億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 0.4億US$(約45億円) |
平均評価★★★★★59(私の評価↓は含まず)
|
『スパイラル ソウ オールリセット』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者)
キャラ・ランキングは公開後すぐ更新します!
- 1位ジーク・バンクス(クリス・ロック)元警官マーカスを父に持つ熱血刑事
- 2位ウィリアム・シェンク(マックス・ミンゲラ)ジークの相棒に任命された刑事。妻子の写真を持つ
- 3位マーカス・バンクス(サミュエル・L・ジャクソン)元警察署長。ジークの父
- 4位アンジー・ガーサ(マリソル・ニコルズ)警察署内のジークの上司。マーカスの部下だった女性
ネタバレ感想『スパイラル ソウ オールリセット』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ソウ・シリーズ一覧もご参考に。
ソウ9作目?過去作観る必要ある?監督やキャストは?
猟奇殺人を描いたスプラッターホラー映画『ソウ』(1作目)は、意表をつく衝撃的ラストで多くのファンを生み出しました。その後、つながりあるソウ・シリーズが8作公開されましたが、1作目の衝撃を超える作品はないように感じます。
今回の映画『スパイラル ソウ オールリセット』は、ソウ・シリーズの9作目です。リメイク/リブートや続編ではなく「新シリーズ/新章」1作目なので過去作観る必要はなしです。成功すれば新章2作目がスパイラル・シリーズとして制作されるのでしょう。
監督のダーレン・リン・バウズマンは『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』も監督したので、ソウの世界観は把握してるし、ミステリ風のスプラッターホラー映画とも相性は良さそうです。
主演のクリス・ロックは、主にコメディアンとして活躍してます。映画も多く主演してますが印象に残ってる役はありません。
サミュエル・L・ジャクソンは『アベンジャーズ エンドゲーム』等のMCUシリーズや『キングコング髑髏島の巨神』等が最近の印象的な作品です。アメリカの放送禁止用語(Fuc○)を連発することでも有名なので今回も…。

犠牲者4人の共通点は?その罪とは?
窃盗犯を追って地下へ入った男は、豚皮かぶった犯人に気絶させられ、目覚めると地下鉄線路上に。ジグソウぽい声で「嘘を言い続けた『舌』を犠牲にすれば逃げられる」と忠告されるが、間に合わず電車にひかれます。
同じ頃、ホテル強盗に潜入捜査してた刑事ジークは、勝手な行動を上司アンジーに注意され、若い刑事ウィリアムをパートナーにつけられます。ジーク宛のUSBメモリから地下鉄の犠牲者は警察署長と判明し、親しかったジークが捜査責任者に。
ジークは、赤いうずまき模様や録音テープから「ジグソウの死のゲーム」との類似に気づきます。同署のフィッチ刑事は、手がらを独占しようと犯人を追うが気絶させられ死のゲームへ。「善人を射殺した指を全て切断すれば脱出可能」と言われるが水槽で感電死。
ジーク宛に犠牲者の「舌や指」が送付されてきましたが、今度は「タトゥーした腕の皮」。ジークは相棒ウィリアム・シェンクの腕だと気づき絶望。皮をはがれた遺体の発見場所は、ジークと父の思い出の場所だったので同僚から疑われます。
次に、ジークが警官襲撃事件に出てる間、警察署内で上司アンジーが「脊髄を切るか沸騰ロウを浴びるか」の二択にせまられ殺害されます。彼女は悪徳警官や汚職を放置したことで断罪されました。
以上が序盤あらすじです。犠牲者4人の共通点は警察官です。この時点で3件目の被害者の罪は不明ですが、あとの3人は無実の人を殺害したり、市民に横暴だったり、悪徳警官に目をつむった罪で殺害されました。
過去の警察官たちの罪や行動が回想されますが、細切れで理解しづらかったです。父マーカスが署長だった時代、息子ジークは汚職警官一掃を試みたが、父とアンジーにはばまれたり、悪徳警官のせいで命を落としそうにもなりました。
真犯人の正体とは?動機と結末は?
相棒も上司も同僚も亡くしたジークは、容疑者でもある元警官の父マーカス(サミュエル・L・ジャクソン)に電話するが連絡がとれず、自分も豚仮面に捕らわれます。ジークが手をノコギリで切って逃げようとするのは『ソウ』のオマージュですね。結局ピンで手錠をはずせて脱出。
ジークは隣部屋で、縛られた牧師ピートを見つけます。ピートは父マーカスの相棒警官だった時、都合の悪い目撃者を射殺して退職しました。縛られたピートはそれを断罪されるように、ビンの破片を大量にあびて絶命し5人目の犠牲者に。
ジークは、好きではないピートを救おうとするが間に合いません。そして真犯人の正体が、相棒ウィリアム・シェンク刑事と明かされます。ウィリアムは、15年前にピート刑事が殺害した目撃者の息子で、悪徳警官の一掃が動機です。
ウィリアムは名前を変えて警官になりました。彼は、署内で唯一の善良警官ジークに「一緒に汚職警官を一掃しよう」と提案し、ジークを父の所へ。父マーカスは吊るされて少量ずつ出血しており、早く救わないと失血死します。
ジークは銃をウィリアムへ向けるが「銃弾はあと1発。マーカスを降ろすスイッチを撃つために使え」と警告されます。ウィリアムは「マーカスやアンジー達は犯罪を減らすために、あやしい市民を犠牲にした」ので裁かれるべきと主張。
結局ジークは父を救うために銃弾を使います。しかしウィリアムが通報した警官隊が突入してくると、父マーカスはライフルを向けるよう仕組まれてて、警官隊はマーカスに一斉射撃。絶望するジークの目の前で、ウィリアムは逃げ去ります。
相棒ウィリアムが真犯人であることは、ソウ・シリーズを見慣れてる人なら予想できたかもしれません。彼が家でPCしてる時の殺風景な部屋の様子からも推測できました。赤ちゃんの声はPCからの音源でした。
潔白と思われた父マーカスが実は「悪徳警官・汚職警官を増長させる元凶」だったのは意外。「犯罪が減るなら市民殺害も仕方ない」と考えたマーカスの結末が、警官隊による射殺だったのは「ミイラ取りがミイラになった」ようで皮肉。
映画『スパイラル ソウ9 オールリセット』私の感想と評価と続編
ジグソウの再登場はなかったけど、新たな殺人鬼ウィリアム・シェンクは亡きジグソウとその思想とスパイラルの模様を信奉しており、本作『スパイラル ソウ オールリセット』では父のかたきのため悪徳警官を6人も死に追いやりました。
その死のゲームの方法やテープレコーダーや人形や豚皮仮面など、ジグソウへの敬意も感じられますが、今後はウィリアムこそがジグソウに変わって理不尽な社会に挑戦していくことになるのでしょうか。ジークの動向も気になります。
「誰が真犯人か?」というフーダニット・ミステリの楽しさもあるし、3件目の犠牲者がウィリアムと見せかけていったん容疑者から消す手法も王道ではありますが効果的でした。ただ、事件が連続しすぎて犠牲者の物語が薄っぺらく感じました。
真犯人の正体以外に魅力的な謎がないため、ストーリーが淡々と進行するのも物足りなかったです。1作目『ソウ』で感じた絶望感やラストの驚きに匹敵する意外性も全くないし、真犯人にも魅力を感じないため次のゲームの期待感もありません。
ただし、今回の死のゲームや犠牲者や仕掛け等が、もっと大きな物語の伏線だった!という回収劇が描かれるのなら、2作目以降も観てみたいです。そして「ソウの続編」ではなく「スパイラル・シリーズ」として定着することを期待したいです!
続編前作や関連映画は、ソウ・シリーズ一覧もご参考に。
『スパイラル ソウ オールリセット』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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