映画『スパイダーマン』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/正体バレた?大いなる力には大いなる責任が伴う

『スパイダーマン』あらすじ概要
スパイダーマン・シリーズ実写版の1作目。両親を亡くして伯父夫妻に育てられたピーターは、高校でイジメられてたが、ある事件の後、クモのような超人能力を得ます。一方、グリーン・ゴブリンという敵が現れ...。大いなる責任とは?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | スパイダーマン |
原題/英題 | Spider-Man |
日本公開日 | 2002/5/11 [予告↓]上映時間 121分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | サム・ライミ |
キャスト 出演者 | トビー・マグワイア、キルステン・ダンスト、ウィレム・デフォー、ジェームズ・フランコ、J・K・シモンズ |
配給/製作/画像 | ©ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/コロンビア映画、ローラ・ジスキン・プロダクションズ、マーベル・エンタープライゼズ |
シリーズ/関連 | スパイダーマンシリーズ [続編 >] |
日本興行収入 | 75.0億円(年間5位) |
世界興行収入 | 8.2億USドル [出典] |
製作費 | 1.4億USドル |
平均評価★★★★★74(私の評価↓は含まず)
|
『スパイダーマン』予告動画
『スパイダーマン』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は両親を亡くし、伯父夫妻にニューヨーク郊外のクイーンズで育てられてます。高校生になり、隣のメリー・ジェーン・ワトソン(キルスティン・ダンスト)通称MJに片想いしてるが、MJはフラッシュと恋仲です。
スパイダーマンの誕生秘話?(ネタバレあらすじ)
ピーターは科学好きでオタクっぽく学校ではいじめられてます。学校の社会見学でコロンビア大学の研究室を訪れた時、遺伝子操作されたスーパースパイダーに、ピーターは噛まれます。翌朝、視力が回復して筋肉質になり、運動能力も向上してると気づきます。
学校でフラッシュに殴りかかられるがスローモーションに見えて、軽く触れただけでふっ飛ばします。ピーターは手首から粘着性のクモの糸を出せて、壁にも登れるため、その能力の使い方をみがきます。素性を隠すため、スーツとマスクを作ります。
ベンの死はピーターの責任?(ネタバレあらすじ)
車を買うお金を賭けプロレスで稼ぎに行く日、ベンおじさん(クリフ・ロバートソン)には図書館へ行くとウソをつき送ってもらいます。ベンに「大いなる力には、大いなる責任が伴う」と言われるが、ピーターは反発してケンカ別れします。
ピーターはプロレスで勝利するが賞金はわずかしかもらえず、残りの賞金を盗んだ強盗を逃します。ベンおじさんとの待ち合わせ場所へ行くと人だかりで、ベンは何者かに撃たれて亡くなります。ピーターは警察無線を聞いて犯人を追い詰めます。
ベンの殺害犯はなんと先ほど逃した強盗で、自分のミスを悔いるピーターは強盗を落下死させます。その後、ピーターは正義のヒーロー「スパイダーマン」として人命救助にはげみます。卒業後、親友のハリー(ジェームズ・フランコ)とルームシェアします。
ヴィランのグリーンゴブリンの正体は?(ネタバレあらすじ)
少し前、ハリーの父親で軍事企業オズコープ社の社長ノーマン・オズボーン(ウィレム・デフォー)は、資金が打ち切られそうな身体能力増強薬を自らで人体実験し、凶暴化して悪の人格「グリーン・ゴブリン」が覚醒しグライダーに乗って街を破壊し始めます。
ピーターはスパイダーマンの自撮り写真を新聞社に持ちこみカメラマン採用をねらうが、安く購入されただけです。ピーターは片想いのMJがハリーとつきあってると知り、デート光景を見てショックを受けるが、そこへ偶然グリーンゴブリンが攻撃してきます。
オズボーン社の役員達は消され、スパイダーマンはゴブリンと戦いながら、転落するMJを助けます。グリーンゴブリンは新聞社も襲い、現れたスパイダーマンを催眠ガスで拉致して、手を組もうと勧誘します。新聞ではスパイダーマンが批判されます。
スパイダーマンの正体がバレた?(ネタバレあらすじ)
スパイダーマンは不良に襲われそうなMJを救ってキスされます。ハリー、MJ、オズボーン、メイおばさんが来るパーティーに参加したピーターは、グリーンゴブリンに負わされた傷をオズボーンに見つかりスパイダーマンだとバレます。
グリーン・ゴブリンはメイおばさんを傷つけて入院させ、次にMJを誘拐しロープウェイの子ども達と同時に落下させるが、スパイダーマンは先にMJ、時間差で子ども達を救います。ゴブリンに妨害されるが市民が味方してくれ、両者は戦いの場所を移します。
『スパイダーマン』ネタバレ結末と最後/ラスト
スパイダーマンに追いつめられ、正体がバレたオズボーンは命ごいしながらも背後から襲うが自滅します。「ハリーには言うな」と頼まれたスパイダーマンは、遺体を運んだのをハリーに目撃され復讐対象になります。MJに告白されてキスされたピーターは交際を断るが、MJはキスに覚えを感じます。
ネタバレ感想『スパイダーマン』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
スパイダーマン・シリーズは『ヴェノム』を合わせると7作が公開され、予定も合わせると15作にもなります。これまで2回リブート(仕切り直し)されてますが、本作は記念すべき最初の1作目で、興行収入でも大ヒットして続編も決定しました。
サム・ライミ監督がまだあまり認められてなかった時代から製作を熱望してたが許可がおりず、実績を積み重ねることにより、やっと配給会社からOKをもらえたそうです。そんな裏事情も映画にできそうです。主演のトビー・マグワイアも、サム・ライミが希望を押しとおしたようです。
VFX技術の進化でやっと完成した実写版スパイダーマンです。ビルとビルの間をスイングしたり、ヴィラン(敵)のグリーン・ゴブリンとの空中戦が見れたりと当時は大興奮でした。マーベル映画MCU全盛の真の火付け役だと思います。
ただMCU作品と比べると、ストーリーにひねりがないし、キャラクターもヴィランにも魅力をあまり感じられないし、バトルの展開や決着のつけ方などもあっさりしすぎてると思います。特にヴィラン1体で2時間も引っ張ろうとして、ミニバトルが何度も繰り返されるのは飽きてきます。時間を短くした方が良かったかも。
ヴィラン(敵)グリーンゴブリンに魅力ない?
ピーターの親友ハリーの父親オズボーンが、自ら人体実験する必然性がまず感じられなかったです。そして街を破壊する理由も不明だし、別人格との葛藤もうまく描けてないと思います。演じた俳優ウィレム・デフォーの悪役顔は最高でした!
グリーンゴブリンの大失態は、スパイダーマンを催眠ガスで拉致した時にマスクを取らなかったことです。ああいうシーンがあると雑音になるし気になってしまうので、マスク取ろうとしたら目覚めたとか、簡単でもいいので理由がほしいですね。

善悪の分かれ道とは?超人になった瞬間を考察
オズボーンはパワー増強薬の副作用「凶暴化」により二重人格になったようですが、「恐れ」「疑心」などを持つ状態で薬品投与したので「悪」になったのだと思います。また、助言や制止してくれる博士を殺してしまい、回りに相談相手がいなかったのも不幸でした。
ピーターは遺伝子改良されたスーパースパイダーにかまれた時、大好きなMJの写真を撮影して幸福感に満ちてたので「正義」になったのでしょう。「超人になった瞬間の違い」が、その後の善悪に影響を与えたのだと思います。
大いなる力には大いなる責任が伴うの意味は?
もう1つ、ピーターが正義になった最大の理由は、ベンおじさんの存在です。最後の別れぎわに口げんかした時、ピーターは「大いなる力を過信」して「悪」に傾きかけてました。しかし、ベンおじさんの死によって「善」に引きもどされたのです。
ピーターは賞金をもらえない腹いせに「大いなる力」を発揮せず強盗を見逃して「大いなる責任」を果たさなかった結果、ベンが殺害されるという十字架を一生背負うことになります。ベンおじさんの最後の「大いなる力には、大いなる責任が伴う」は名言です。
スパイダーマン、正体バレすぎでは?
最も雑音になり気になったシーンは、賭けプロレスで「スパイダーマン」と名乗って素顔もさらしたことです。「親愛なる隣人」ヒーローとしてマスコミが取り上げ出すと、あの時のプロモーターは必ず情報を売りに行くはずです。
一方、グリーン・ゴブリンがスパイダーマンの腕につけた傷で、オズボーンがピーターの正体に気づいたシーンは緊迫感があってサスペンス的で好みです。ラストでメリー・ジェーン(MJ)がピーターにキスした時、その感触を思い出す場面もいいですね。
ピーターパーカーやMJが明るくない?
MCUの『スパイダーマン ホームカミング』の影響もあってか、今ではピーター・パーカーといえば明るくて何をやらかすか心配だけど憎めないキャラな印象ですが、本作ではピーターもMJも思いつめた感じの明るくないキャラです。
これは俳優女優の演じ方というよりも、サム・ライミ監督による『スパイダーマン』の解釈なのだろうとは思います。高校時代だけで終わらず、大学生や社会人にもなるので、将来への不安を表現してるのでしょうか。
原作者スタンリーのカメオ出演の場面は?
マーベル映画では恒例?ですが、原作者スタン・リーおじいちゃんが『スパイダーマン』でもカメオ出演(ちょっと主演)しています。マーベル映画MCUでのスタンリーカメオ出演一覧もぜひ見てくださいね。
本作では、タイムズスクエアで建物が崩壊し、スパイダーマンがMJを落下から救った場面で、コンクリートの下敷きになりそうな少女を救った白髪でサングラスのおじいちゃんがいますが、それが原作者の1人、スタン・リーおじいちゃんです。
- スパイダーマン2
- スパイダーマン3
- スパイダーマン ホームカミング
- ヴェノム
- スパイダーマン スパイダーバース
- スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
- ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ
- スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
- モービウス
- スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
『スパイダーマン』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

- 怪物の木こり 評価ネタバレ感想あらすじ最新作レビュー2023.11.30 ★★★★★
- マーベルズ 評価ネタバレ感想あらすじ最新作レビュー2023.11.12 ★★★★★
- 法廷遊戯 評価ネタバレ感想あらすじ最新作レビュー2023.11.13 ★★★★★
- ゴジラ-1.0 評価ネタバレ感想あらすじ最新作レビュー2023.11.11 ★★★★★
- ドミノ 評価ネタバレ感想あらすじ最新作レビュー2023.10.29 ★★★★★
- おまえの罪を自白しろ 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.10.21 ★★★★★
- ザ・クリエイター 創造者 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.10.22 ★★★★★
- 死霊館のシスター 呪いの秘密 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.10.14 ★★★★★
- 沈黙の艦隊 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.10.2 ★★★★★
- BAD LANDS バッド・ランズ 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.10.1 ★★★★★
- ジョン・ウィック コンセクエンス 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.9.24 ★★★★★
- ミステリと言う勿れ 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.10.2 ★★★★★
- 劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.9.11 ★★★★★
- MEG ザ・モンスターズ2 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.9.1 ★★★★★
- リボルバー・リリー 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.8.27 ★★★★★
- バービー 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.8.14 ★★★★★
- トランスフォーマー ビースト覚醒 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.8.7 ★★★★★
- キングダム 運命の炎 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.8.3 ★★★★★
- ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.9.23 ★★★★★
- 君たちはどう生きるか 評価ネタバレ感想あらすじ新作レビュー2023.7.29 ★★★★★