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映画『インセプション』考察ネタバレ感想/ラスト結末は夢か現実か?妻の死因は?

インセプション 映画/ドラマ

クリストファー・ノーラン監督映画。人の夢や潜在意識に入りアイデアを奪うプロのコブは、サイトーからの依頼のため人材を集め準備を進めるのだが…。何回層まで潜るのか?虚無から戻る方法は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題インセプション
日本公開日2010/7/23 [予告] 上映時間:148分
製作国アメリカ、イギリス
原題/英題Inception
監督・キャストクリストファー・ノーラン[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
Warner Bros. Pictures/Legendary Pictures、Syncopy Films
日本興行収入35.7億円 年間13位
世界興行収入8.3億USドル [出典]
製作費1.6億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.28更新)
82私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
クリストファーノーラン映画一覧

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ。内田夕夜)夢の中で情報を盗むエクストラクトの名人。幼い2人の子がいる
  2. アリアドネ(エレン・ペイジ。冠野智美)マイルス教授の教え子。腕利きの設計士
  3. モル・コブ(マリオン・コティヤール。五十嵐麗)コブの妻。コブの潜在意識の中に現れる
  4. アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット。土田大)コブの一番の仲間。エクストラクトの名人
  5. サイトー(渡辺謙)世界的大企業グループの経営者。日本人。インセプションを依頼
  6. イームス(トム・ハーディ。咲野俊介)腕のいい偽造師。夢の中で誰かに化けるのが得意
  7. ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー。三木眞一郎)サイトーのライバル企業の次期社長
  8. ユスフ(ディリープ・ラオ。木村雅史)腕のいい調合師
  9. ピーター・ブラウニング(トム・ベレンジャー。石塚運昇)ロバートの父(現社長)の側近
  10. マイルス教授(マイケル・ケイン。小川真司)大学教授。モルの父。コブにエクストラクトを指南

ネタバレ感想『インセプション』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

クリストファーノーラン監督と豪華キャスト

映画『インセプション』は、クリストファー・ノーラン監督によるオリジナル作品です。クリストファー・ノーランは2作目『メメント』(2000)がアカデミー賞脚本賞や編集賞にノミネートされたことで注目されました。

ダークナイト』(2008)も、アカデミー賞で8部門ノミネート、2部門受賞。本作『インセプション』もアカデミー賞で8部門ノミネート、4部門受賞してます。

主演のレオナルド・ディカプリオは『ギルバート・グレイプ』で注目され『タイタニック』で世界的俳優に。多数の映画に出演し『レヴェナント蘇えりし者』で待望のアカデミー主演男優賞を受賞。最近作は『ワンス・アポンア・タイムイン・ハリウッド』。

小柄な男性ジョセフ・ゴードン=レヴィットは『ザ・ウォーク』が印象的な笑顔の似合う俳優。小柄な女性エレン・ペイジは『JUNO ジュノ』『スーパー!』等どんな役もこなせる器用な女優。

モル役マリオン・コティヤールは、アカデミー主演女優賞も受賞した演技派フランス女優です。イームス役トム・ハーディは同監督作『ダンケルク』にも出演。渡辺謙は『バットマン ビギンズ』やゴジラシリーズに出演。

冒頭の夢ミッションは失敗?夢の解説も

一番最初にコブ(レオナルド・ディカプリオ)が浜辺から運ばれてきて老人と会うシーンは、後のミッションで語ります。冒頭の夢ミッションは、若いサイトー(渡辺謙)からエクストラクト(夢の中でアイデアを抜き取る技術)することです。

しかしコブの潜在意識の投影の妻モルが現れて邪魔し、潜在意識の情報ガード術を学んでたサイトーにも「夢の中」とバレてアーサーを人質に取られます。コブはためらわずアーサーを射殺します。

夢の主(アーサー)が目覚めると、夢の世界は崩壊します。コブは金庫の書類(サイトーのアイデア)のダミーをサイトーに返し、本物を読もうとするがそこに肝心なアイデアはありません。そこでコブも目覚めます。

コブが目覚めた理由は、1つ上の階層でキック(落としたりバランスを崩して内耳を刺激)されたからです。コブに銃でおどされたサイトーは、絨毯がウールじゃないことから「ここは俺の夢。さっきのは夢の中の夢」だったと気づきます。

しかし実際はナッシュの夢です。そこまでバレると情報を盗むのは不可能なので、コブは新幹線で目覚めて京都へ行きます。アーサーとナッシュも去り、目覚めたサイトーは腕に傷あとを見つけて「エクストラクト」されたと知ります。

このミッションは、コブがコボル社に依頼されたものでしたが失敗に終わりました。一方、サイトーはわざとエクストラクションさせて、コブ達を試してたのです。だから盗むアイデアは最初からなかったかもしれません。

インセプションとは?タイトルの意味は?

サイトーのエクストラクトに失敗したコブ、アーサーは、コボル社からしばらく身を隠すためにヘリで脱出しようとします。すると、ヘリにはサイトーが乗ってて、コブの仲間ナッシュが全て話したと言い、コブ達にある依頼をします。

その依頼「インセプション」とは、他人の夢に入り潜在意識に「アイデア」を埋めこむ技術です。他者からでなく本人が思いついたアイデアと思わせるには、浅い夢では失敗するので深い階層にシンプルな情報を仕込む必要があります。

本作では、サイトーに依頼される「インセプション」以外に、以前コブが仕掛けた「インセプション」も重要となりテーマにも直結してきます。詳細については後ほど。

インセプション 映画/ドラマ

登場人物の名前の頭文字を並べかえると?

夢に入る登場キャラの名前(英語名)の頭文字を並べると「SAY DREAM」(セイ・ドリーム=夢と言え?)になります。「SAY」なしで「DREAMS」にするトリビアもありそうです。監督や制作陣の遊び心だと思います。

主要キャラの頭文字

設計士とは?コブができなくなった理由とは?

設計士とは、ターゲットが夢を現実と思いこむような世界を構築できる者です。設計する世界はリアルで、トラブル発生時には逃げ隠れできる迷路のような構造が望ましいです。ターゲットが秘密を隠しやすい金庫なども必要です。

冒頭のミッションではナッシュが設計士でしたが、サイトーの愛人の部屋の絨毯の素材でバレてしまい、その後サイトーに捕まって生死不明です。コブは新しい設計士を探すため、妻モルの父で大学教授マイルスにある女性を紹介してもらいます。

その女性は、アリアドネ(エレン・ペイジ)と名乗ります。アリアドネとは、ギリシャ神話のミノス王の娘の名前です。彼女は、牛頭ミノタウロスを倒した英雄テーセウスに、脱出不可能なラビリンスから出口へ導く糸玉を与えました。

アリアドネはコブから夢の中での設計の訓練を受けるが、コブの潜在意識の妻モルの存在が危険だと感じて一度は去ります。しかしコブの予想どおり、1度夢での設計を経験したため「天地創造」の誘惑に負けたと言って戻ってきます。

コブも以前は有能な設計士でした。コブが設計できなくなった理由は、潜在意識の投影である亡き妻モルが先回りして邪魔するからです。設計も事前に聞けば先回りされるので、アリアドネは夢の主にのみ説明します。

夢の主に「構築する世界の詳細」をしっかり伝えると、設計士自身は夢に入る必要はありません。アリアドネもそのつもりでしたが、コブの潜在意識の投影モルに妨害させないよう、一緒に夢に入ります。

偽造師とは?調合師とは?

コブは仲間集めのため、ケニアのモンバサのカジノへ行き、偽造師イームス(トム・ハーディ)を誘います。偽造師とは、夢の中で望みどおりの人物に変身できる者です。今回のミッションでは、社長側近やブロンド美女に変身します。

モンバサは、コブが失敗したミッションの雇い主コボル社の庭なので、コブはねらわれます。間一髪でサイトーに救われ、合流したイームスの知り合いである調合師ユスフの所へ行きます。ユスフは12人の「夢が現実」である老人を見せます。

調合師とは、簡単に夢から目覚めさせないようにする鎮静剤を調合する者です。不安定な「夢の中の夢」へ入る場合は、夢の中での鎮静剤も必要です。コブは3階層まで潜るので、臨機応変な対応のためユスフの夢への同行も依頼。

1つ上の階層のキック(夢から目覚めさせるための落下等)は内耳で感じ取れるよう、鎮静剤は調合されます。ただし、顔をたたいた程度では起きません。

通常、夢の中で死ぬと1つ上の階層に戻れますが、強い鎮静剤を使っている場合は「虚無」と呼ばれる深い層に落ちてしまい、現実世界では植物状態になります。だから今回のミッションに限っては、夢の中での死は命取りになります。

トーテムとは?他人に知られてはいけない理由は?

トーテムとは、今の世界が夢か現実かを区別するために各自が持つアイテムのことです。質感や重量を記憶しておけば夢の中だと気づけます。アーサーはイカサマ用サイコロ、アリアドネはチェスの駒を自作しました。

コブは、モルのトーテムだった小さなコマを回して、回り続ければ夢の中だと判断できます。トーテムを他人に知られてはいけない理由は、夢の中で複製されると「現実だと思わされる」からでしょう。

各層の夢主と設計舞台とキック方法一覧?

サイトーのエネルギー企業の強力なライバル・フィッシャー社現社長の息子ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィ)が、会社をつぶすように仕向けるのが今回のミッションです。そのために3階層(夢の夢の中の夢)までもぐります。

夢は現実の約20倍速く時間が進み、現実の10時間は、夢では1週間、2階層では半年、3階層では10年過ごせます。キックで起こすには1つ下の階層で目覚めてる必要があるため、より下の階層からタイミングを合わせるために上の層で音楽を流します。

現実の10時間は、ロバートがシドニー発ロサンゼルス行きの飛行機に乗る時を利用します。通常のチャーター機は整備中にして、全席貸切のボーイング747にロバートを搭乗させます。その航空会社は、なんとサイトーが買収したようです。

各層(舞台)夢の主(キック方法)一覧

夢での死人が落ちていく「虚無」については不明な点が多いので、後にまとめます。

第1階層の目的は?武装兵の正体は?

現実で10時間のフライト中、コブが仕込んだ睡眠薬でロバートを眠らせ、一同は調合師ユスフを主とする夢に装置で入りこみます。舞台はアリアドネが設計したロスの街だが、ユスフがシャンパンを飲みすぎて尿意を感じたため大雨です。

誘拐は成功するが、ロバートは潜在意識の武装化を学んでたため予想外の銃撃にあい、サイトーが数時間内に命を落としそうな重傷を負います。鎮静剤がきいてるうちに夢で死ぬと「虚無」に落ちて、現実世界に心が戻ってこなくなります。

そこで予定を早めて、ロバートの父の側近ブラウニングに変身した偽造師イームスが、ある意識をうえつけます。第1階層の目的は、ロバートに「金庫の中のもう1つの遺言」の存在と「会社を分割する選択肢」を考えさせます。

夢の主ユスフが運転する車内で、他メンバーは眠りながら第2階層に入ります。ユスフはロバートの武装兵から逃げながら、時間がくるとアーサーに音楽を聞かせ、キックとして橋の上から車をダイブさせます。

第2階層の目的は?エレベーターへ運んだ理由は?

夢の主アーサーのホテルで目覚めた一同は、コブの仕掛ける作戦「ミスターチャールズ」を見守ります。金髪美女に変身したイームスがロバートの気を引き、コブが「自分は潜在意識の護衛」とあえて夢の中だと教え、ロバートの潜在意識の武装兵を倒します。

ロバートの頭に浮かんだ数字の部屋にかくまい、そこにブラウニングが現れたことで疑いをもたせます。第2階層の目的は、ロバートの「不信感を父からブラウニングへ向けさせ」「自分で何かを作れ」と意識させることです。

コブはブラウニングの夢からアイデアを盗もうとロバートを誘い、夢の第3階層へと入ります。アーサーは残って、ロバートの武装兵と戦います。しかし1階層目からの音楽(キックの10秒前)が予定より早まって間に合いません。

1階層のキック(車を橋から落下)前に、ここでは目覚めてる必要があるが皆眠ったままなので、1階層の2度めのキック(着水時)にあわせるよう計画変更となります。2階層では2分、3階層では20分後(20倍なので40分の間違い?)です。

2階層でのキックは当初、1つ下の部屋に爆弾を仕掛け528号室ごと落下させる計画でした。しかし1階層の車落下にタイミングがあわず無重力状態になったためアーサーの機転でエレベーター爆破による内耳刺激に変更されます。

第3階層の目的は?インセプションは成功?

第3階層の夢の主はイームスで、設計した舞台は雪山の病院です。夢に入る前にコブが「ロバートの潜在意識に入る」と言いますがセリフ間違いでしょうか。アリアドネが設計した「雪山の病院」を再現できるのは、聞いてたイームスだけです。

ここでもロバートの潜在意識の武装兵が襲ってきて、全員でロバートの病室行きをサポート。1階層の音楽が聞こえ、キックの車落下の影響で、雪崩(なだれ)が発生。時間短縮のため、ロバートらは近道の通気口から病院へ侵入します。

なんと、そこにコブの潜在意識の投影の妻モルが現れ、コブが躊躇したため、ロバートは射殺され虚無へ落ちます。コブはモルを射殺し、アリアドネの提案どおりドリームマシンで虚無へ行きます。

残った夢の主イームスは病院に爆弾を設置します。サイトーは武装兵を倒すが、1階層のケガにより死んで虚無へ落ちます。イームスは時間をはかりロバートに電気ショックのキックを与えて目覚めさせます。ロバートは病室へ。

第3階層の目的は、ロバートが子供時代にあげた風車を父が大切にしてたと思わせ和解させて「マネせず自分なりに何かをしろ」と意識させることです。つまりインセプションの完成です。見届けたイームスは、爆破し虚無へのキックとします。

虚無とは第4階層なのか?そこでの目的と脱出方法は?

劇中の台詞では虚無とは、潜在意識だけが広がる忘却の世界。夢の共有者に以前落ちた者がいれば、彼の設計物は残されています。つまりロバートとサイトーが夢で死んで落ちる先は「以前コブ(とモル)が設計した虚無」です。

第3階層から行けたので混乱しますが、虚無は第4階層ではありません。ドリームマシンで「虚無行き」が指定できるのか、夢で誰かが死ぬと下の階層が虚無になるのかは不明です。またはコブとアリアドネを実質死んだようにしたのかも。

コブが設計した虚無の世界にはモルとの記憶がつまってます。モルがロバートを射殺した理由は、コブを虚無へ誘いこむためです。上の3階層でイームスがロバートに電気ショックのキックを与えると、下の層の虚無には雷鳴がおこります。

「アドリブだ。先に行け」と言われたアリアドネは、ロバートを先に落下させて、より上の層で目覚めていきます。アリアドネに撃たれたモルは「一緒に歳をとると約束した」と言い、コブの声「一緒に歳をとっただろ」を聞きながら力つきます。

虚無での目的は、夢で死んで落ちてきたロバートとサイトーを上の階層にもどすことです。明確には示されませんが、虚無からの脱出方法は、上の層でキック(内耳刺激)されると同時に虚無の世界で死ぬ行動を起こせば戻れるようです。

冒頭シーンで、コブが老いたサイトーの所へ連行された世界は「虚無」です。そのことを忘却してたサイトーは、何十年も歳老いてしまいました。コブと会い全てを思い出したサイトーは銃で自殺して、上の階層のキックで現実まで戻ります。

妻を殺した禁断のインセプションとは?

コブは、優秀な夢の設計士だったモルと結婚して子どもができた後も、一緒に夢の深い層へもぐっていき「虚無の世界」で50年以上も過ごしました。そこで神になったように世界を構築し、一緒に歳をとり、やがて夢が現実のようになります。

妻モルは、自分のトーテム「こま」を深い層の金庫に封印したため、現実へ戻っても「夢」か判断できなくなり、ずっと夢で過ごしたいと思うようになります。そんなモルを現実にもどすため、コブは金庫内で「こまを回し」ます。

そこを「夢」と理解したモルは、コブと一緒に列車で自殺して現実へ戻りました。しかし現実へもどっても「夢で回り続けるこまが、インセプション(アイデアの植え付け)」となり、モルは現実を夢と思い、上層へもどろうと自殺しました。

モルは死ぬ前「コブに殺される」という文書を残してたため、コブは警察に追われてアメリカへ入国できず、子ども達にも会えなくなりました。モルが自殺する原因を作ったことを後悔してるため、潜在意識にも投影されるようになります。

しかし虚無の世界でコブは、モルとの関係に終止符をうつことができます。本作『インセプション』は、愛する者と夢で暮らし続ける日々から解きはなたれて、現実と向き合えるようになるまでの物語であり、それがテーマの1つです。

ラストシーン「こま」は止まる?現実か夢か?

現実に戻ったコブは、サイトーの電話1本で指名手配を解除され、息子と娘に再会できます。妻モルへの執着は消えるのではないでしょうか。3階層でのコブによるモル射殺や、虚無でのアリアドネによる射殺が「インセプション」となって

ラストシーンでコブはテーブル上に、妻モルのトーテムだった「こま」を回しますが、止まるのを確認する前に念願の「振り返った子ども達の顔」を見に行きます。最後に「回るこま」が失速してるような映像で、映画は終了します。

このことから「結末のコブは夢(虚無)の中か現実か?」という議論がまき起こりました。一部出演者が独自の見解を発表してますが、監督や制作陣は名言してないので「視聴者の想像にまかせる」というのが結論です。

私はラストシーンは「現実」だと思います。夢ならコマが止まりそうにならないし、少し成長してる子ども達が顔を見せたのも今までの夢とは大違いだからです。

ただ「夢」の世界にいる可能性について考えるのも楽しいですね。虚無の世界でサイトーが銃で自殺して現実に戻った後、コブだけが残って潜在意識の投影で飛行機内のサイトーらを作り、虚無の中で子ども達に会うという結末も考えられます。

ただし、アーサーらが現実に戻ってすぐに鎮静剤を無効にできれば、虚無のコブも現実に戻せそうです。虚無の世界の時間の速さでは、何十年経った後かわかりませんが。

『インセプション』私の評価と総括

他人の夢の中に入るという作品は観たことあるけど、他人を夢に誘いこんでアイデアを抜き取ったり植えつけたりするミッションを複数人のチームでこなす物語は斬新です。日本アニメ映画『パプリカ』は参考にされた可能性がありますね。

何回層もの夢で時間限定ミッションを完了させる必要があるため、映画での見せ方も工夫されていて、同時進行ぶりが緊迫感をあおります。やや複雑で初見では理解できないシーンもあるけど、メインストーリーはわかりやすく見せてくれます。

一方、虚無にはどうやって降りた?虚無から脱出する方法は?という部分が説明不足に感じて、第3階層のロバートへの電気ショックの必要性もよくわかりません。劇中のコブの台詞「アドリブだ」から、登場人物さえわかってないのかも?

また、サイトーが依頼した「インセプション」の真の理由がラストで判明するかと期待したのになかったのは拍子抜けです。サイトーが本当はロバートと親しくて、彼のためにしたことだと予想したけど単なるライバル落としで残念。

クリストファー・ノーラン監督作では『インターステラー』の方が好みですが、本作『インセプション』も映像表現や、夢と現実が交差し混乱する独特なストーリーが他では体験できないし考察したくなるので大好きです!

私の評価 85/100(60が平均)

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サイト管理人ゆめぴょん(映画・旅行好き)
 プロフィール。他:世界遺産一周ブログ
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