『ミッションインポッシブル デッドレコニング PARTONE』ネタバレ感想解説/結末は?敵の正体は?イーサンの過去とは?
ミッションインポッシブルシリーズ7作目。スパイ組織IMFのイーサン・ハントは、謎のカギを入手するミッションに挑むが、彼の過去を知る人物がせまり来て…。人類の脅威の正体は?最初の犠牲者は誰?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE |
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日本公開日 | 2023/7/21 [予告] 上映時間:164分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Mission: Impossible: Dead Reckoning Part One |
監督・キャスト | クリストファー・マッカリー[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | 東和ピクチャーズ/スカイダンス・メディア、Tom Cruse Productions |
日本興行収入 | 54.2億円 年間7位 |
世界興行収入 | 5.6億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.14更新) 82(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ミッションインポッシブル一覧 前作『ミッション:インポッシブル フォールアウト』47.2億 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- イーサン・ハント(トム・クルーズ。森川智之)スパイ組織IMFの凄腕エージェント
- パリス(ポム・クレメンティエフ)ガブリエルに従う奇抜服の暗殺者
- グレース(ヘイリー・アトウェル。園崎未恵)凄腕のスリ。ミッションに巻きこまれ…
- アラナ・ミソポリス/前作のホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー。広瀬アリス)闇市場の武器仲買人
- ガブリエル(イーサイ・モラレス。津田健次郎)2本のカギについて知る唯一の人物
- イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン。甲斐田裕子)前作でイギリスMI6を抜けたエージェント
- ユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー。江原正士)1作目のIMF理事。現在はCIA長官
- ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ。根本泰彦)IMFテクニカルフィールドエージェント
- ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス。手塚秀彰)IMFコンピュータ技術者。イーサンの親友
ネタバレ感想『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
前作まで簡単あらすじ!監督についても
ミッションインポッシブルシリーズの7作目。シリーズ初の二部作の前編。監督クリストファー・マッカリーは5作目『ローグネイション』から3作連続で続投。『トップガン マーヴェリック』脚本も担当。
(1-4作目まで)IMF=Impossible Missions Force/不可能作戦部隊のエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、IMFスパイ名簿NOC、キメラウィルス、謎のラビットフット、核戦争などをめぐる脅威を阻止してきました。
(5作目ローグネイション)悪組織シンジゲートがIMFロンドン支部を占拠。アメリカ本部もCIAが吸収しIMF消滅。6ヶ月間姿を消したイーサンは、シンジゲートが各国の行方不明スパイによるローグネイション(ならず者国家)とつきとめます。
仲間と協力しデータUSBを盗むが、MI6とシンジゲートのダブルスパイのイルサに持ち去られます。シンジゲートのボスはレーンで、MI6長官アトリー考案だと判明。イーサンはイルサと人質にされたベンジーを救い、レーンを捕らえます。
(6作目フォールアウト)2年後、シンジゲート残党はアポストル(神の使い)を結成。ギャングが奪ったプルトニウムを奪取するため、イーサン、CIAのウォーカー、MI6イルサの3人でジョン・ラークを倒し、武器仲介人ホワイトウィドウと接触。
プルトニウム交換条件で脱獄させたレーンは、裏切り者ウォーカーとインドのカシミールで核による水源汚染を計画。巻きこまれたイーサンの元妻やイルサ達は兵器奪取、イーサンがウォーカーを倒し爆弾解除。ホワイトウィドウはCIA協力者でした。
全話あらすじはミッションインポッシブルシリーズをご参考に。
デッドレコニングとは?今回の目的は?
ロシアの原子力潜水艦セヴァストポリは、アリューシャン海峡で最新鋭の「デッドレコニング=推測航法/自律航法」のテスト航行中。謎の潜水艦と交戦するが敵などは存在せず、有線魚雷を停止できず自らの魚雷で撃沈。2本のカギも氷の下に…
オランダのアムステルダムで、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、新人が運んできた再生機で新たな任務を聞きます。イエメン国境近くに行ったイーサンは砂嵐の中、暗殺団を倒し、前作でMI6を抜けたイルサが持つ1本のカギを奪います。
アメリカ情報局などの幹部達は、各国の機密サーバに侵入した「自律型AIエンティティ」を自分達が制御するために「2本のカギ」が必要だと密談。そこへ催眠ガスが充満し、話を聞いてたイーサンはCIA長官キトリッジに変装し脱出。
UAEのアブダビ空港で、もう1本のカギを持つ人物を追います。ベンジーとルーサーはニセ核爆弾の解除。イーサンは鍵をスリしたグレース(ヘイリー・アトウェル)に協力を求めるが、裏切られローマ行きに乗られます。イーサンはCIAから逃走。
以上が序盤あらすじ。アバンタイトル(オープニング前のプロローグ)は「本作に関わる過激なミッション」が定番ですが、今回はロシア原潜の単独事故で、めずらしくイーサンが登場しません。それでもオープニングはかっこいい!
「デッドレコニング」がいきなり出てきますが、タイトルの意味はもっと深そうな気がするので続編PART TWOを観ればわかるのでしょうか。それにしても今年は潜水艦イヤー。『ワイスピ ファイヤーブースト』『コナン黒鉄のサブマリン』や9月公開の『沈黙の艦隊』等。
「IMF?国際通貨基金?」のボケは前も聞いた気がする(リアルでかも)けど、まさかアメリカ情報局トップ陣から。IMFの存在は、本当に大統領とCIA長官しか知らないと再確認できたトップ会談ですが、セキュリティは甘すぎ。AI制御というアメリカのエゴに反発したイーサン達、信頼できますね!
イーサンの過去を知る者とは?最初の犠牲者は?
空港の監視カメラから1人だけリアルタイムで消されてる男は、イーサンがIMFに入るきっかけになったガブリエルでした。ローマで逮捕されたグレースは偽造パスポートを複数持つ国際犯と判明。カギは乗客の誰かに渡して持参せず。
ガブリエルに従うパリス、CIA、イタリア警察が追う中、イーサンはグレースと手錠しながらローマの街中をカーチェイスで逃げ切ります。が、グレースには逃亡されます。合流したイルサは、MI6旧友の依頼で鍵を奪ったつもりだったが、それもAIエンティティの指示と判明。
イタリアのヴェニスのドゥカーレ宮殿のパーティに参加したイーサンとイルサは、前作のホワイト・ウィドウことアラナ(ヴァネッサ・カービー)や、鍵を持参したグレース、イーサンと過去に因縁あるガブリエルと再会し、カギについて交渉。
AIエンティティの指示で動くガブリエルは、イルサかグレースが死ぬと警告。アラナと交渉決裂したイーサンはベンジーの指示でガブリエルを追うが、指示はAIによるもので、パリス達に囲まれます。パリスを殺さず倒して到着したイーサンは、ガブリエルがイルサを殺害したと知り…
以上が中盤あらすじ。ベンジーとルーサーがハッキングして他人の顔をイーサンにすりかえたり、敵のいない通路を指示するが、AIのエンティティはデジタル世界では最強なので、今回はIT技術班は惨敗。完全な切断環境へ向かったルーサーの続編での逆転劇が楽しみ♪
ミッション・インポッシブルの真髄であるアクションは今回も健在どころか、終始アクションしてた印象があり大満足。いわゆる「トム走り」も3回以上観ることできました(笑)イルサ、パリス、グレースの女優陣の肉弾戦も見ごたえあり。
手錠しながらの逃亡とか、スポーツカーと思いきやミニでのカーチェイスとか、後述のバイクでダイブする前の決断顔とか、ユーモアもあちこちにあり映画館で何度も爆笑の声が聞こえました。トム・クルーズのエンタメへのこだわりには感服。
3作連続で登場した、イギリスの元MI6のイルサですが、ついに退場となり残念。死んでない可能性もあるが、序盤の砂漠でも死んだと思わせ復活したので、2度の生還はくどいし、グレースへ継承する流れだと感じてます。
結末は?グレースの選択は?イーサンの目的地は?
イルサを救えず嘆くグレースに、イーサンは仲間になる選択肢を与えます。アラナに変装したグレースは、オーストリアのインスブルック行き急行に乗り、アラナの鍵を奪い自分の鍵とあわせます。イーサンはマスクが間にあわず列車を追跡。
グレースは仲間を裏切り、CIA長官キトリッジと1億ドルで2本の鍵を売ろうとするが思いなおします。車内でCIAに銃を向けられたグレースを救ったのは、断崖絶壁からバイクでダイブしてパラシュートで突入してきたイーサン!
そのすきに2本の鍵を奪ったガブリエルは列車上でイーサンと戦い、最後はトラックで逃走。しかしイーサンはガブリエルから2本の鍵をスリます。ブレーキが破壊され橋も爆破された列車を、イーサンとグレースで止めます。
谷底へ落ちる列車から逃げるイーサンとグレースを救ったのは、ガブリエルに裏切られて重傷のパリス。CIAに迫られたイーサンはパラシュートで脱出しベンジー達と合流し、鍵の正体を知るために潜水艦を目指すことに。グレースはキトリッジにスパイとして生きる覚悟を伝え…
以上がラストまでのネタバレあらすじです。スパイではないグレースですが、あっさりアラナ=ホワイト・ウィドウになり変わり鍵を盗めたのは、今まで生きるために修羅場を乗り越えてきたからでしょうね。
脇役のようにバイクで列車を追うイーサンですが、断崖からのダイブは本作屈指の名シーンでした。列車の上での格闘、落下列車からの脱出も興奮しっぱなし、リアルにこだわるトム・クルーズ、どこまでやったのか気になりますね。
今回は空港や、キトリッジのポケットから、ガブリエルからと、3度もカギをスりますが、さすがにCIA長官や用意周到なガブリエルから簡単にスれるのはツッコミどころ。グレースもイーサンも手品を披露してたので達人級とはいえ。
今回のテーマの1つは「IMFへの入隊」だと感じました。イーサンの入隊に関わるガブリエルや、犯罪者グレースがスパイになる決心をする過程など。生還しそうなパリスも、スパイにある可能性あり?
「2本のカギ」の正体は「AIエンティティのソースコード」「AIを操るアイテム」とだけ紹介されたが、沈んだ潜水艦のソナーに寄生したAIとの関連性についてはまだ不明。そして潜水艦に鍵をさすと何が起きるのか…も続編での楽しみですね。
映画『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』私の感想と評価
怒涛の連続アクションでこの分野では最高峰の「ミッション・インポッシブル」シリーズですが、ストーリーが難解…というか裏切りやだましあいが多すぎて本筋を見失いがちで、視聴後に内容を語れない作品でもあります。
しかし今回は良い意味で予想をくつがえし、ストーリーはわかりやすいし、4女優を筆頭にキャラが立ってて、止まることない連続アクションにも集中できました。そう、このシリーズはこのようにシンプルなのが正解だと思います!
アクションだけでなく、ユーモアシーンもたっぷりで映画館では何度も爆笑の声が聞こえ、バランスもいいと感じました。涙をさそわれる場面、そっちか!と驚かされる展開はあまりなかったが、続編で集中して描かれそうな予感もしてて期待。
主演のトム・クルーズは演技も体当たりのアクションも期待どおり。エンタメを知りつくしたトム・クルーズは、視聴者としての視点にもこだわりを感じ信頼できます。他、ポム・クレメンテェエフ、ヘイリー・アトウェルもいいキャラでした。
PART ONEだけど、よくある前後編のような中途半端では終わらず、1本の映画として完結してるのも好感。一方、今回は市街地カーチェイスや列車等、見慣れたアクションばかりで、PART TWOで期待できる深海や潜水艦など未知な展開が少なめだったのでやや物足りなかったかも。
とはいえ、続編が気になることは変わりないので早く観たいです!今回好きだったパリス(ポム・クレメンテェエフ)にもぜひ復活してほしいし、グレースのスパイ姿が見られたり、深海や宇宙へ行くのかも楽しみに待ちたいです!
私の評価 77/100(60が平均)
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