映画『モービウス』感想ネタバレ解説考察/結末は?殺人犯の正体は?SSUの関連は?

『モービウス』あらすじ概要
スパイダーマンシリーズSSU3作目(続編ではない)。血液難病者モービウスは医師になり、コウモリ血清で自ら実験。超人能力と血の渇望に苦しむが、同じ病の親友に求められ…。善か悪か?親友はどうなる?スパイダーマン出る?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | モービウス |
原題/英題 | Morbius |
日本公開日 | 2022/4/1 [予告↓]上映時間 104分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ダニエル・エスピノーサ [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/Columbia Pictures、Marvel Entertainment、アラッド・プロダクションズ、マット・トルマック・プロダクションズ |
シリーズ/関連 | スパイダーマンシリーズ [< 前作] |
日本興行収入 | 5.6億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 1.6億USドル [出典] |
平均評価★★★★★60(私の評価↓は含まず)
|
『モービウス』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
キャラ・ランキングは公開後すぐ更新します!
- 1位マイロ(マット・スミス。杉田智和)モービウスと同じく血液系疾患に苦しんでいる友人
- 2位マイケル・モービウス(ジャレッド・レト。中村悠一)血液系疾患の天才医師。コウモリ血清の治療で成功したが、体に異変が…
- 3位マルティーヌ・バンクロフト(アドリア・アルホナ。小林ゆう)モービウスの同僚の医師
- ニコラス(ジャレッド・ハリス。モービウスの助言者)
- サイモン・ストラウド(タイリース・ギブソン。楠大典)FBI捜査官。モービウスを追う
- アルベルト・ロドリゲス(アル・マドリガル。FBI捜査官。ストラウドと共にモービウスを追う)
ネタバレ感想『モービウス』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
マーベル映画?SSUとは?監督とキャストも
映画『モービウス』は、アメコミのマーベルコミックの、スパイダーマンの同名ヴィランをベースにした実写化映画。MCUに追随したSSU(ソニーズ・スパイダーマンユニバース)の3作目だが、2作目『ヴェノム2』との関連は皆無なので独立作品です。
ダニエル・エスピノーサ監督は、スウェーデンの映画監督で『デンジャラス・ラン』『チャイルド44 森に消えた子供たち』を制作。直近の『ライフ』(2017)はホラーなので、今回の『モービウス』も親和性が高いかも。
主演のジャレット・レトは、最近は『ブレードランナー 2049』『ジャスティスリーグ ザックスナイダーカット』に出演。マーベルのライバルであるDC映画では新ジョーカーを演じてます。
マット・スミスは『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』に、タイリース・ギブソンはワイルドスピード・シリーズ(直近は『ワイルドスピード ジェットブレイク』)に出演。

モービウスが吸血鬼になった理由と経緯は?
少年マイケル・モービウスは血液系の難病で、日に数度の輸血が必要です。病院で隣の少年が気絶時、輸血器の不調をボールペンのバネで修理して救います。少年を「マイロ」と名づけます。過去そのベッドを使ってた少年の名前です。
輸血器の修理で才能を感じた医師ニコラスは、モービウスに進学をすすめます。天才医師に成長したモービウスは「人工血液」開発で脚光をあび、ノーベル賞授賞者に選ばれるが辞退。大富豪マイロの支援で、難病克服を研究。
モービウスは、難病に苦しむマイロを救うため、コスタリカの吸血コウモリの血清で自ら人体実験。違法なので無法者達を雇ったロングアイランド沖の船で、同僚医師マルティーヌが行いました。発狂したモービウスは船員の血をのみ全滅させ、マルティーヌを気絶させ去ります。
以上が前半のネタバレあらすじ。モービウスが吸血鬼になるまでが長すぎて退屈でしたし、肝心のマイロとの友情を深めるシーンも少なくて残念。女性医師マルティーヌ・バンクロフトが、モービウスに尽くす理由もわかりにくいです。
徹底した役作りで有名な俳優ジャレット・レトは、今回も血液系疾患で蒼白で情弱なモービウスを気持ちわるいくらい見事に演じてました。ただし、モービウス医師のキャラは薄すぎて、見終わった後に特徴や性格を思い出せません。
吸血殺人犯の正体と目的とは?
モービウスは船から研究室へ帰り「血を欲する」までの時間や症状などを計測。人工血液で欲求を抑えられる時間は日々短くなってます。自分を閉じ込めて血液を断つ時間を計測中、マイロに見つかり、治療をせがまれるが断ります。
その後、研究室の女性が血を吸われる殺人が発生。船での事件との関連性を捜査中の刑事2人がモービウスを逮捕し投獄。血がなくて弱るモービウスに面会に来たマイロとの会話で、吸血殺人犯の正体はマイロだと判明。
マイロは先のない人生を克服するため、研究室のコウモリ血清を盗んで吸血鬼になることを選択。モービウスのように人工血液では満足できず、人の生き血をアルコール瓶で持ち歩いて摂取。モービウスに血液を置き土産に。
血液を摂取したモービウスは、牢獄を破壊し脱走しマイロと戦うが、生き血を飲んでるマイロにはかなわず、地下鉄の風で飛んで逃走。マルティーヌと共に、コウモリ血清の摂取者を殺す薬を開発し、マイロと自分に使う2本を用意。
吸血殺人犯の正体がマイロだったのは意外性ゼロでした。私は、マルティーヌかニコラスがあやしいと深読みしたのですが。病弱とマッチョを演じ分けたマット・スミスも、主演のジャレット・レト同様に好演。
モービウスが、生きるために人間を吸血するマイロを許せない理由はわかりにくいですね。船内で大量殺人したモービウスも同罪だと思うのですが。そのことを理解した上で、自害する薬を用意したのでしょうけど、結局…(後述)
新たなヴァンパイア誕生?続編で再登場?
マイロは、恩人であるニコラスも殺害。コウモリ血清を脊髄(せきずい)?に注射するのは、医師マルティーヌでさえ慎重だったのでマイロ自身では無理で、ニコラスにお願いしたのかも?または殺害された女性(医師?)?
モービウスは、周囲の音波を探索する能力バットレーダーで、マイロがマルティーヌ殺害もくわだててると知り、飛行能力で駆けつけます。首を切られたマルティーヌとキスしたモービウスは、生き血をもらいパワーアップ。
モービウスとマイロの空中戦闘は迫力あるけど、暗くて速すぎてわかりづらかったです。『ヴェノム』での不評を改善しなかったのですね。やはりバトル描写は、子どもにも配慮したディズニーの方がソニーより上手。
音波?で吸血コウモリを味方につけて圧倒し、マイロに殺傷薬を注射する、という決着方法もいまいち。マイロもコウモリに襲われないはずでは?モービウスは、マイロを救うために研究してたはずが、結局マイロにとどめを刺すという皮肉。
マイロの心臓に刺された殺傷薬は「十字架型の木のくい」に見立てたのでしょう。死んだはずのマルティーヌは、モービウスとのキスの時、血を飲んで再生能力がアップしたのか復活。続編では「女ヴァンパイア」として再登場か?
モービウスが自殺をやめた理由は不明。人工血液では欲求が解消されないのも、続編で解決できるのでしょうか。
彼が登場!エンドクレジット前後のオマケ映像の意味?
短い主要クレジット後、バルチャーことエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)が登場。MCUの『スパイダーマン ホームカミング』ラストに投獄。『スパイダーマン ノーウェイホーム』マルチバース事件で『モービウス』世界に飛ばされ、そこでは囚人ではないので開放されます。
さらにエンドロールの途中(ミッドクレジットシーン)、バルチャーに武装して再登場し、モービウスと会い「スパイダーマンの件か」と意味深なセリフで終わります。来年公開の『クレイブン・ザ・ハンター』も合流するのでしょうか。
SSU(ソニーズ・スパイダーマンユニバース)では、スパイダーマンに対抗するヴィラン軍団「シニスター・シックス」の構想もあるようなので、ヴェノムも合流しそうですね。
映画『モービウス』私の感想と評価と続編
ディズニーのMCUの大成功に乗っかってきたソニーマーベルですが、ついに独自のSSU拡大で攻勢をかけてきました。ディズニーよりもダークな方向性は、差別化できてていいと思います。
一方、公開中の『ザ・バットマン』との類似は気になりました。バトルも暗くて速くてわかりづらいので爽快感は得られません。上映時間も短いし、ストーリーも平凡で無難。ソニーのそういう妥協の姿勢はファンを得にくいと思います。
ジャレット・レト、マット・スミス、アドリア・アルホナ等の演技はよかったです。が、全キャラとも存在感が薄すぎて魅力も感じにくかったです。特にモービウスは病気を克服し、マッチョキャラになったので他のスーパーヒーロー達と差別化できなくなりました。
ラストのバルチャー登場は驚きました。というか本作で一番好きだった部分が、このラスト数分だったので、本編はただの布石にしか思えなくなりました。マイロとの対決は早々に終わらせて、バルチャーとの関係性をもっと観たかったほど。
モービウスの戦闘法は上手く見せてくれると興奮できそうなので、スパイダーマンとのバトルシーンが楽しみです。続編や来年公開の『クレイヴン・ザ・ハンター』はもっと攻めた内容にしてほしいけど、SSUには期待しています!
- スパイダーマン
- スパイダーマン2
- スパイダーマン3
- スパイダーマン ホームカミング
- ヴェノム
- スパイダーマン スパイダーバース
- スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
- ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ
- スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
- スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース
続編前作や関連映画は、スパイダーマンシリーズ一覧もご参考に。
『モービウス』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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