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映画『ラーヤと龍の王国』評価は?ネタバレ感想考察/最後の龍の正体と力とは?魔物の倒し方は?

映画ラーヤと龍の王国

『ラーヤと龍の王国』あらすじ概要

はるか昔、クマンドラ王国を襲った魔物から人間を救うため、ドラゴン族が犠牲になりました。500年後、再び魔物から平和をとり戻すため、女戦士ラーヤは最後の龍を探す旅に出るが…。5国の名前の意味は?龍の石の秘密とは?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 ラーヤと龍の王国
平均評価★★★★★78私の評価↓は含まず)
原題/英題Raya and the Last Dragon
日本公開日 2021/3/5 [予告↓]上映時間 108分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG
製作国アメリカ
映画監督ポール・ブリッグスディーン・ウェリンズ [キャスト↓]
配給/製作/画像©ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・ジャパン/Walt Disney Pictures、Walt Disney Animation Studios
シリーズ/関連ディズニーアニメ映画
日本興行収入3.5億円興行収入ランキング
世界興行収入1.3億USドル [出典]

『ラーヤと龍の王国』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

  • 1位シスー(オークワフィナ。高乃麗)最後の龍。おしゃべりな水龍。泳ぎが得意
  • 2位ノイ(?。まだ話せない赤ちゃんだが、3匹の猿(オンギ)と共に一流の詐欺師)
  • 3位ラーヤ(ケリー・マリー・トラン。吉川愛)龍の石の守護者になる訓練を受けている女戦士。最後の龍を探す旅へ
  • 4位トゥクトゥク(アラン・テュディック。巨大なダンゴムシ(アルマジロ?)。乗り物にもなる)
  • 5位ブーン(アイザック・ワン。斎藤汰鷹)船上レストランのコック少年。魔物ドルーンに家族を石化された
  • 6位ナマーリ(ジェンマ・チャン。伊藤静)ファングの国の王女。ラーヤと仲良しになるが…
  • 7位トング(ベネディクト・ウォン。後藤光祐)巨漢だが子ども好きな一面も
  • 8位ベンジャ(ダニエル・デイ・キム。森川智之)ラーヤの父親。クマンドラ王国の復活を夢見ている

ネタバレ感想『ラーヤと龍の王国』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ディズニーアニメ映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★65/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ディズニー初の同日配信?監督や声優について

純正ディズニー(ピクサーではない)によるオリジナル長編アニメーション映画です。日本では劇場公開の同日にネット配信される初めてのディズニー映画です。Disney+(ディズニープラス)会員かつ税込3,278円のプレミアムアクセスです。ピクサー『ソウルフルワールド』は追加料金なしで観れます。

監督は、『ベイマックス』のドン・ホールと、『ブラインドスポッティング』のカルロス・ロペス・エストラーダ。製作は『モアナと伝説の海』のオスナット・シューラーと、『アナと雪の女王2』のピーター・デル・ヴェッコ。

主人公ラーヤの声優は『スターウォーズ 最後のジェダイ』『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』のローズ役で有名になった女優ケリー・マリー・トランです。日本語吹き替え版の声優は元子役の吉川愛

最後の龍シスー役のオークワフィナは『オーシャンズ8』『ジュマンジ ネクストレベル』『フェアウェル』等で活躍。今年公開予定のMCU(マーベル映画)最新作『シャンチー』にも出演予定です。日本語吹き替え声優は高乃麗

映画ラーヤと龍の王国

映画『ラーヤと龍の王国』私の感想や総括

さすがディズニーといわざるを得ない作画の美しさ、魅力あるキャラクター達、ストーリーの洗練度、冒険の楽しさ、メッセージ性への共感、というのが第一印象です。平均点は軽く超えてきて、さらに上乗せしようとする姿勢も見られます。

ただ、子どもも含めた万人向けを目指すからか、とんがった物語を見せてくれないのもディズニー映画の特徴。興行収入と配信収入が第一目標なので戦略としては正しいのですが。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の大成功要因も万人向けだったからですしね。

また、映画『ラーヤと龍の王国』の大筋は、魔物に石化された父を救うため娘ラーヤが冒険で仲間を集めてラスボスを攻略、という『ドラゴンクエスト ユアストーリー』やゲーム版ドラクエのほぼパクリで驚きました。

そんな既視感あふれるストーリーですが、魅力的なキャラとの会話や、ラスボスの無視され具合などはディズニーっぽくて、ドラクエとは違ったおもしろさを感じることはできました。特に赤ちゃん盗賊団ノイからは目が離せなかったです!

劇場公開と同日から有料配信開始なので、上映館も少なく(映画館による反乱?)、字幕版はほぼありません。初日の興行収入/動員数もディズニー映画とは思えないほど低く、私の観た回も20人以下という爆死状態。

しかし、個人的には映画館で観てよかったです。ラーヤとナマーリの戦闘や、赤ちゃんと猿のロープアクション、トゥクトゥクの転がる様子などは、家のテレビやスマホで観るよりも、ぜひ劇場で鑑賞してほしいです!

古代クマンドラ王国が滅びた歴史とは?5つの国とは?

冒頭で、500年前に滅びたクマンドラ王国(モデルは東南アジア)の歴史について語られます。『ソングオブザシー 海のうた』っぽさもあります。かつては人間とドラゴンが共存してたけど、魔物ドルーンを倒してドラゴンは全て姿を消しました。

ドルーンを倒した水龍シスーも「龍の石」を残して消滅。この龍の石をめぐって信じる心が失われ、クマンドラ王国は5つの国に分断されました。ラーヤの父ベンジャが治める国「ハート」は最も裕福で「龍の石」を守っています。

ラーヤと意気投合するナマーリの住む「ファング」は盗賊基質のパワフルな国で水に囲まれ守られています。「テール」は砂漠の国、「タロン」は水上マーケットの民が暮らす国、「スパイン」は雪と竹におおわれた人里離れた国です。

古代クマンドラ王国の中心は「龍の形の湖」だったので、各国の名前は龍の体の部位を表現しています。ハートは心臓部、テイルは尾(しっぽ)、タロンはかぎ爪、スパインは背骨、ファングは牙です。

かつて存在したドラゴンが姿を消して…や、分断した国が1つになりラスボスを倒す、というストーリーは既視感だらけ。龍がいずれ復活する展開も多くの人が推測できるでしょう。5つの国の物語も雑なので、3国くらいの方がよかったかも。

一番裕福なハート国で不自由なく暮らしたラーヤが、その後「貧富の差」を実感していくのかと思いきや、そのテーマにはふみこまなくて残念。ナマーリに聞いて初めてその事実を知った描写はよかったので、ぜひ掘り下げてほしかったです。

魔物ドルーンが復活した理由は?最後の龍とは?

ラーヤの父でかつ指導者ベンジャは、5つの国の支配者を集めて「平和な国クマンドラ」を復活させようと提案。表向きは親しげな宴となります。ラーヤは親しくなったナマーリに「龍の石」を見せるが、それはファング国の計画どおりです。

5つの国は龍の石を奪いあい、5つのかけらに割れてしまいます。すると龍の石で封印されてた魔物ドルーンが復活し、ラーヤの父やハート国だけでなく、5つの国すべての国民が石化。父のおかげで命拾いしたラーヤは最後の龍を探す旅に出ます。

6年後、ナマーリから聞いた川を見つけたラーヤは「最後の龍 水龍シスー」を復活させます。おしゃべりなシスーのキャラは、声優を演じるオークワフィナそのままです。日本語吹き替え声優の高乃麗さんも、ウザさまで上手く演じてました。

ラーヤの父ベンジャが段階をふまずにいきなり「クマンドラの復活」を目指すのは無理がある設定と思ったけど、裕福で何も不自由なく過ごしてた「持つ者」ゆえの楽観的な思考としては納得。「持たざる者」の気持ちは理解できないのでしょう。

ラーヤが会ったばかりのナマーリを国宝級の「龍の石」まで案内したり、そこのセキュリティーが甘すぎるのはご都合主義に感じました。自分のせいで親が石化し自分だけ助けられる展開まで、ドラクエとそっくりですね。

守られたファングが滅びた理由は?旅の仲間を紹介

ラーヤは旅の仲間として、テイル国の水上レストランの少年ブーン、タロン国の赤ちゃん詐欺師ノイと猿(オンギ)3匹、スパイン国の巨漢トング、そして最後の龍シズーと共に、龍の石を集めて最後のファング国を目指します。

ラーヤはブーンによる毒殺を疑ったり、トングとは戦闘になりかけたりしますが「信じあう」ことで仲間になります。猜疑心だらけでも、赤ちゃんだけは信じられる、というのを逆手にとって実は赤ちゃん詐欺師というのは脚本として見事。

そして「人を信じることが大切」を実感したラーヤは、最後にナマーリに裏切られ水龍シズーを射抜かれます。すると水が干上がり、水に守られてたファング国も魔物ドルーンの石化により滅ぼされてしまい、ナマーリは戦意喪失。

最近は強い女性(プリンセス)を描き続けてるディズニーですが、ラーヤも女性性はあまり表現されません。宿敵ナマーリも女性だからか、ほかの旅の仲間は男性(赤ちゃんは性差なし)です。少年と赤ちゃんはややかぶってると感じました。

最後の龍の能力は?魔物ドルーンの倒し方とは?

実は最強の龍などではなかった「最後の龍 水龍シスー」の能力は「信じる心」だったのです。誰も疑わないシスーは、兄弟姉妹などにも信頼されて、彼らの魔法を集めた「龍の石」を渡され、その信頼と魔法力で魔物ドルーンを倒したのです。

魔物ドルーンに追いこまれたラーヤ達も、敵だったナマーリを信じて「龍の石」をたくして、自分達は石化されます。信じてもらった期待にこたえたナマーリは「龍の石」を完成させて魔物ドルーンを倒し、石化した人間もドラゴンも復活。

ディズニー作品はいつもラストの展開が下手だと感じますが今回も同様。母も国も石化した状況なので、ナマーリは「信じる心」がなくても世界を救う選択肢しかなかったのです。だから「信じる心」の効果は、薄い印象になってて残念。

また、シスーが龍の石を使った時には、他の龍の石化をとけなかったのに、ナマーリが使うと人間も龍も復活できた理由が不明。私の見逃しでなければ、さすがに都合がよすぎる強引なハッピーエンドです。

旅の仲間たちの能力があまり表現されてないのも残念でした。龍の石のかけらさえ持てば、誰でも魔物を退けることができたので、ブーン、トング、ノイとオンギ、である必要がなくキャラの存在感が希薄に感じられました。

映画『ラーヤと龍の王国』私の評価

全体的にはよくできたアニメ映画で、子どもと一緒にも見ても楽しめる良作です。特に作画の美しさ、魅力あるキャラ、アクションのキレ具合いなどは、さすがディズニーという感じで高水準。個人的には赤ちゃんノイとトゥクトゥクがお気に入り♪

一方、既視感(よくある)でありふれたストーリーやラストの決着の仕方、ご都合主義にも感じる展開、挑戦を感じられないテーマ性など残念な部分もあります。ただしそれら欠点は期待値高いディズニー作品だから望むのであり、軽く平均点は超えてるので、言うまでもなくおすすめです!

続編前作や関連映画は、ディズニーアニメ映画一覧もご参考に。

『ラーヤと龍の王国』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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