映画『ジュマンジ ネクストレベル』評価は?ネタバレ感想考察/新スキルと弱点は?1作目の人物登場?

『ジュマンジ ネクスト・レベル』あらすじ概要
『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』続編。2年後、修理したゲーム「ジュマンジ」へ再び吸い込まれたスペンサー救出のため、あの3人もログインするが、壊れたゲーム世界はバグだらけで…。キャラ一覧は?ユニバーサル化の布石?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | ジュマンジ ネクスト・レベル |
原題/英題 | Jumanji: The Next Level |
日本公開日 | 2019/12/13 [予告↓]上映時間 123分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ジェイク・カスダン [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ソニー・ピクチャーズ・リリーシング、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント |
シリーズ/関連 | < 前作『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』 |
日本興行収入 | 9.3億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 8.0億USドル [出典] |
平均評価★★★★★69(私の評価↓は含まず)
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『ジュマンジ ネクスト・レベル』予告動画
キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
ネタバレ感想『ジュマンジ ネクストレベル』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
ジュマンジの何作目?監督やキャスト
1作目『ジュマンジ』は1996年に日本公開されました。双六(すごろく)に書かれた内容が実際に起こるパニック映画でした。その後『アイアンマン』を監督するジョン・ファヴローが『ザスーラ』を2005年に製作しました。
『ザスーラ』はジュマンジの精神的続編と位置づけられましたが、最近は続編の1つ(2作目)と認められる発言もあったようです。すると続編『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』は3作目となります。
そして映画『ジュマンジ ネクストレベル』は4作目となります。監督は前作ジャングルと同じジェイク・カスダンです。ザ・ロック様ことドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴェン・ハート、カレン・ギランも出演続投です。
今回はそのメンバーに加えて、『オーシャンズ8』で存在感を見せた中国系アメリカ人オークワフィナや、かなり高齢なダニー・グローヴァーとダニー・デヴィートなども追加キャストとしてあがっています。

前作からのつながりは?その後の4人の関係は?
映画『ジュマンジ ネクストレベル』は、『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』後の物語なので人間関係を把握するためには前作も観ておいた方がいいでしょう。特に後半のアバターを入れ替える理由は、前作観てないとわからないです。
前作で現実世界に戻った後、それぞれ大学生になります。ベサニーは旅行先で自撮りなどして満喫し、フリッジはアメフト選手として活躍し、マーサは学校の人気者となりSNSも充実写真だらけです。3人は久々に集まりスペンサーを心配します。
しかしスペンサーは思うような人生を歩めておらず、マーサとの関係も冷え切っています。そんなスペンサーはゲーム世界での興奮を忘れられずブレイブストーン博士に戻りたくて、こっそり「ジュマンジ」を修理中に吸い込まれてしまいます。
ネクストレベルの意味は?
原題も「Next Level」です。『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』を第1ステージ、今回が第2ステージ(2回目)という考え方が一番しっくりきます。
あと、マイロじいちゃんが余命宣告されたことにより、十数年ぶりにエディおじいちゃんを訪ねて和解しようとしたのは「最終レベル」だと感じました。そしてマイロは「ジュマンジ」世界で「第二の人生 ネクストレベル」を歩むと決断します。
恋人関係が冷えきったスペンサーとマーサの「ネクストレベル」のつきあいが始まるきっかけにもなりそうです。
ジュマンジ1作目のキャラ登場?
前作『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』では、シープレーンが暮らしてた小屋に「アラン・パリッシュ」と彫られてて、ロビン・ウィリアムズ演じたアランの住まいだったことが判明しました。
本作『ジュマンジ ネクストレベル』では、2人のおじいちゃんエディとマイロが、経営してた食堂「エディ&マイロ」について口ゲンカを繰り返します。年齢に限界を感じたマイロが十数年前に売却してから、2人は疎遠になったようです。
映画ラストでは、マイロと和解して別れたエディおじいちゃんが初めて売却先の「ノラズ(Nora's)」へ行きます。そこで再会する女主人ノラは、なんと1作目『ジュマンジ』で兄妹をひきとった叔母であり、同じ女優ビビ・ニューワースです。
しかもエディおじいちゃんのキメ顔(フェロモン)で、ノラがエディに共同経営を頼む以上の関係に発展しそうな予感です。ちなみに現実世界でキメ顔スキルがきいたのは、ジュマンジ暴走でダチョウが走ってた事とも関係してそう。
ブレイブストーン博士の両親登場?
映画『ジュマンジ ネクストレベル』ではスモルダー・ブレイブストーン博士の両親が登場します。彼らはジュマンジ世界を守るファルコンの宝石を奪われる時、暴虐王となるユルゲンに殺害されたので、ユルゲンこそブレイブストーンの仇です。
キャラクターのスキルと弱点を解説
主要キャラは7人もいて、ジュマンジ・ゲーム世界のどのアバターに入ってるのかも混乱しがちです。キャラの性格とスキルと弱点の一覧をまとめてみました。赤字は、今回追加されたスキルや弱点です。
- スペンサー(人生に悩み中)フリートフット⇒ブレイブストーン
- フリッジ(アメフト部で活躍)オベロン⇒フィンバー
- ベサニー(世界を旅行)馬⇒オベロン
- マーサ(大学で人気者)ルビー
- アレックス(娘と幸せ)シープレーン
- エディおじいちゃん(スペンサー祖父)ブレイブストーン⇒フリートフット
- マイロ(エディの友人)フィンバー⇒馬
- ブレイブストーン博士(マッチョ冒険家)スキル:勇気,クライミング,スピード,ブーメラン,キメ顔(フェロモン)弱点:スイッチブレード
- ルビー・ラウンドハウス(男殺しの美女)スキル:空手,太極拳,合気道,ダンスファイティング,ヌンチャク 弱点:毒
- ムース・フィンバー(黒人の動物学者)スキル:動物学,武器運び,言語能力 弱点:ケーキ,スピード,強さ
- シェリー・オベロン教授(小太り地図専門家)スキル:地図製作,考古学,古生物学,幾何学 弱点:持久力,暑さ,太陽,砂
- フリートフット(忍者風の盗賊)スキル:金庫やぶり,忍び込み,スリ 弱点:花粉
- シープレーン(飛行機乗り)スキル:マルガリータ,飛行機操縦 弱点:蚊
- 黒い馬 スキル:ペガサスとして空飛べる 弱点:?
アバター交換の泉の賛否は?命の軽視についても
ジュマンジ案内人ナイジェルのヒント「砂漠の果実(ベリー)」をもぎ取りに、ルビー(女優カレン・ギラン。中身はマーサ)とオベロン教授(俳優ジャック・ブラック。中身はフリッジ)が向かいます。
2人はそこで偶然にも、入って手や体を触れるとゲーム内アバターを交換できる「不思議な緑の泉」を発見します。最終決戦前にも都合よく緑の川を見つけ、前作のアバターと中身に戻して最強の状態になり無事にラスボスを倒します。
この泉、ジュマンジがバグって発生したのかもしれないけど、人によっては最悪のトラップです。例えばそれまで大切に育ててきて、ライフも維持しながら慎重にプレイしてきた人が、いきなりライフ1つの馬にされたらゲーム止めますね。
今回は、馬で登場したベサニーが、前作での小太り中年オベロン教授に入れ替わりますが、馬にされたマイロにとってはだましうちに近いのでは。また、ベサニーがライフ3つから1つになったのなら、前作知ってると許容できない気がします。
ブレイブストーン博士がもたついてる間に、元カノの夫スイッチブレイドからのミサイルで全員ライフを1つ削られた展開は意表をつかれて感心しました。ただその後の吊橋や最終決戦時にあまり尻ごみしてしてない姿には違和感をおぼえます。
前作であれだけ「ジュマンジ世界での死は本当の死」としておそれ、そこを乗り越えて「勇気を出して一歩をふみだす」という展開を見せたのに、今回は命を軽視してるようにも見えます。アレックスが馬助けた時の決断も、妻子いるのに軽すぎます。
余命告知されたおじいちゃんがゲーム世界に入ったので「今回はゲーム世界での死を見せるつもり」と思ったのですが深読みでした。それとは真逆な「ゲーム世界で生きる」選択を見せられたので、残念ではなかったけど。
冒険アクションとしては前作超え?終活映画?
前作『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』はスクールカーストを飛び越えての『ブレックファーストクラブ』的な青春映画として楽しめました。オタクの恋愛、他人を理解することなども描かれていました。
しかしその分、異世界冒険・アクション面では印象に残るシーンも少なくて個人的には平凡な映画でした。今回の『ジュマンジ ネクストレベル』はキャラ説明が不要なこともあり、序盤からダイナミックな冒険アクションが見れて満足です。
印象的シーンは、ダチョウ大群とのカーチェイス、ドウェイン・ジョンソンによる格闘無双、幾何学つり橋でのマンドリルバトル、ラストの暴虐王ユルゲンとの戦い等です。スキルと弱点を活かした表現がもっとあればさらによかったのですが。
一方で今回は最初からなかよしな仲間なので、青春映画としての成長要素が「遠距離恋愛の修復」くらいしかなくて物足りなかったです。代わりに2人のおじいちゃんの「長年のわだかまり修復」と「余命宣告からの終活」が大きく描かれます。
その点はテーマ性があって興味深く観れたのですが、同じような口ゲンカが多く、無駄口や長い話ばかりつづくのは明らかに映画のテンポを悪くさせてて中盤はやや退屈でした。カレン・ギランが隊長っぽく活躍してたのはうれしかったけど。
ラストバトルと結末は続編やユニバースの布石?
言語能力というか動物と話せるドクター・ドリトルのような黒人フィンバーのおかげでラクダに乗って、暴虐王ユルゲンの氷の城へたどり着きます。敵のセキュリティの甘さと勘違いを利用して城に侵入し、バレると敵勢力との総力戦となります。
最後は気球で脱出するユルゲンを、ドウェイン・ジョンソン(中身はスペンサー)が追い、ペガサスのスキルを発動した馬(中身はマイロじいさん)も手助けします。ユルゲンの弱点「ベリー」を確認したスペンサーが倒すことに成功します。
弱点が見えた時「ユルゲンも現実世界の誰かのアバター?」と思ったけど、それも深読みでした。しかしラスボスの胸をさわれば弱点が見えてしまうという設定はゲーム的にはどうかと思いますが。
ラスボスを倒し、ファルコンの宝石を太陽にかざしてジュマンジの平和を取り戻した後、案内人ナイジェルとの握手で現実世界に戻ります。余命告知されてたマイロじいちゃんだけは「せっかく空飛べるので」とゲーム世界に馬として残ります。
現実に戻ったスペンサーとマーサは恋人としてよりをもどし、ベサニーはアレックスに感謝します。マイロとの長年の確執が解消されたエディじいちゃんは「ノラ's」で女主人(1作目キャラ)にキメ顔スキルを使い、ロマンスに発展しそうです。
地下室に放置されたままの「ジュマンジ」は、配管工事に来た人とスペンサーの母親によって作動してしまいます。外へ出たベサニー達は、街中を走るダチョウの群れを見て映画は終了します。続編やユニバースの布石はたっぷり残されました。
『ジュマンジ ネクストレベル』私の評価と続編
前作ジャングル編は1作目のようなホラーっぽさから青春映画に、ボードゲームからテレビゲームに入る形式に変わって批判もされたけど、若い層を中心に広く受け入れられて世界で大ヒットしました。日本ではそこそこ止まりでしたが。
今回の『ジュマンジ ネクストレベル』では、この青春映画の要素を使えないため、代わりに「年を取ることはつらい」が口グセのおじいちゃん2人組を参戦させ「長年の不和の解消」「終活」などを主軸にしてますがクドさが目立っています。
一方、異世界冒険アクションとしてはスケール感も含めて前作超えしてて楽しめました。ただしそのジャンルとしてはかなり平凡なクエストだらけなので、DVDや動画配信などで再視聴したい気にはなりません。
製作配給のソニーは、興行収入や評価しだいでは「ジュマンジのユニバーサル化」を考えてるかもですが、スキルや弱点や敵のさらなる深掘りは必須と感じます。ペガサスやノラや作動したジュマンジの続編が見れるなら楽しみです!
他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
『ジュマンジ ネクストレベル』含む映画ランキングや映画賞

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