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映画『僕のワンダフルライフ』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/犬と人の幸せとは?犬生の目的は?

映画僕のワンダフルライフ

『僕のワンダフル・ライフ』あらすじ概要

ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、名付け親の少年イーサンと遊ぶのが大好きで、ボールキャッチも修得します。イーサンは恋した後、家を出ていき、ベイリーも犬生(犬の人生)を終えるが、あるニオイにつられ…。イーサンと再会できるか?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 僕のワンダフル・ライフ
平均評価★★★★★72私の評価↓は含まず)
原題/英題A Dog's Purpose
日本公開日 2017/9/29 [予告↓]上映時間 100分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG
製作国アメリカ
映画監督ラッセ・ハルストレム
キャスト
出演者
デニス・クエイド、ペギー・リプトン、K・J・アパ、ブリット・ロバートソン、ブライス・ゲイザー
配給/製作/画像©東宝東和/アンブリン・エンターテインメント、リライアンス・エンターテインメント、ウォールデン・メディア、パリア・エンターテインメント
シリーズ/関連続編『僕のワンダフル・ジャーニー』 >
日本興行収入9.1億円興行収入ランキング
世界興行収入2.0億USドル [出典]
製作費0.2億USドル

『僕のワンダフル・ライフ』予告動画

『僕のワンダフル・ライフ』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

【以前の犬生(犬の人生)】ある犬がこの世に産まれ、母親や兄弟姉妹の犬と一緒に暮らします。しかし野良犬の駆除で保健所に捕まり殺処分され、犬生の目的を見つける前に生涯を終えます。

ベイリーと少年の秘密の技とは?(ネタバレあらすじ)

【第1の犬生】その魂は転生し、かすかな記憶を残してゴールデン・レトリバーに生まれ変わります。小さな檻から脱出してダンボールで遊んでると、犬を売る男2人に捕まります。放置された車内は暑くて水分もなく熱中症で死にそうです。

人間が車窓を割り、犬は救い出されます。8歳の少年イーサン(ブライス・ガイザー)と母エリザベスは、父ジムを説得してレトリバー犬を飼います。ベイリー(BAILEY)と名付けられた犬は「イーサンを守る」と誓い、家族の愛も感じます。

犬は「ベイリーベイリーベイリーベイリー」を自分の名前だと信じ、イーサン家の猫を見ると「犬に生まれたかった」だろうと思います。複雑な曲芸は無理だけど、尻尾を追っかけて回る遊びは好きです。人間が嫌う「ヤギの臭い」も好きです。

イーサンの母方の祖父母の農場では、ニワトリを追いかけ回して楽しみます。イーサンが投げたラグビーボールをキャッチする遊びも大好きです。しかしイーサンの父の仕事がうまくいかずアルコール量が増えていくと、イーサンは悲しみます。

ベイリーはイーサンをはげますため、ラグビーボールを追いかけてキャッチしたり、イーサンの背を踏み台にジャンプしてくわえるスーパープレイも完成させます。イーサンは父に「すごいな」とほめられて上機嫌です。

イーサンが学校へ通いだすと、母親も外出が増え、ベイリーは家で退屈します。猫を追いかけて遊び、父親の書類を散乱させます。イーサンは父に書類整理させられ「犬に誰がボスか教えろ」としかられます。イーサンが「ボス」と言うと、ベイリーは「わんっ」と返事します。

イーサンが父の大切な金メダルで遊んでるとベイリーが飲みこみ、フンから取り戻します。父にバレそうになり「ねずみがいる」とウソつくとベイリーも暴れだし、上司夫婦を混乱させ帰らせてしまいます。怒った父はベイリーを外へ出します。

成長したイーサンとずっと一緒?(ネタバレあらすじ)

時は流れ、イーサンは高校でアメフトのクォーターバックのスター選手に成長したが、父は仕事で失敗しアルコール中毒です。サマーフェスティバルで、ベイリーは食べ物の匂いに大興奮です。イーサンは射的上手な女性ハンナ(ブリット・ロバートソン)が気になります。

ベイリーのおかげで話せたイーサンとハンナは、遊園地を楽しみます。ベイリーは2人のフェロモンを感じます。やがて2人はつきあいはじめ、アメフト特待生で大学進学するイーサンを、ハンナは受験合格で追いかけたいと語ります。

イーサンは母を守るため、アル中で暴力をふるう父を追い出します。飼い猫も死にます。イーサンはアメフト試合で大活躍し、大学4年間無料の特待奨学金を勝ち取ります。その夜イーサンは、来訪したアル中の父にいらだち、ねたみ発言した同級生トッドを殴ってしまいます。

トッドは復讐でイーサンの家に花火を投げいれ大火事になり、イーサンは母とベイリーを逃がした後、足を負傷してアメフト選手としての将来を失います。トッドはベイリーにほえられて警察に逮捕されます。イーサンは落ちこみ、ベイリーとも遊ばなくなります。

ベイリーはロバと仲よくなります。イーサンは別の大学へ行くことになり、大学受験に合格したハンナとは別れます。イーサンが車で大学へ行く日、ベイリーは新しい遊びだと思い猛ダッシュで先回りして、イーサンの車に追いつきます。

イーサンが去った後、年老いたベイリーは元気がなくなります。母と祖父母が獣医病院へ連れていくが寿命です。電話で知らされたイーサンが来てくれ、ベイリーはイーサンの匂いを近くに感じながらこの世を去ります。

犬が人間と一緒にしたい事とは?(ネタバレあらすじ)

【第2の犬生】ジャーマン・シェパードのメスの警察犬「エリー」に生まれ変わり、飼い主はまじめな1人暮らしのカルロス(ジョン・オーティス)です。イーサンのように一緒には寝てくれません。いつも何かを探すのが仕事です。

エリーは、カルロスが訓練する銃の匂いが苦手です。カルロスはエリーに心を開き、一緒にベッドで寝るようになります。ある日、誘拐された少女の匂いから、エリーはダムで犯人を見つけます。誘拐犯が川へ落とした少女を、エリーは飛びこんで救出します。

エリーは少女を岸へ運び、カルロスをねらう犯人に飛びかかり身代わりで撃たれます。カルロスは犯人を逮捕するが、エリーはもう助かりません。エリー「良い仕事できたかな。もう休みたいけど、カルロスと一緒に寝ていいですか

【第3の犬生】コーギーのオス犬に転生し「ティノ」と呼ばれます。飼い主の孤独な黒人少女マヤ(カービー・ハウエル=バプティスト)にはかわいがられます。マヤは人間関係が苦手で、男子に誘われても断ります。

ティノはマヤと一緒にポテトチップス、ピザ、アイスクリーム等を食べますが、医者に肥満診断されて運動するよう注意されます。ティノはボールを投げられても取りに行かないが、ランドシーア種のロキシーが現れると興奮します。

ロキシーの飼い主のアルは、以前学校でマヤを誘った男性で、2人は一緒に暮らし始めます。レストランで炎に興奮したティノは、婚約指輪を渡したアルを椅子ごとひっくり返します。マヤとアルに産まれた3人の子どもに、ティノは追いかけられて楽しそうです。

ティノはロキシーとも良い関係ですが、ある日ロキシーは獣医に行ったきり戻ってきません。ティノもマヤの家族と過ごしながら歳を重ね、老衰で動けなくなります。マヤ「何考えてるかわかる?ピザよ」。ティノ「お腹すいてない。でもいい人生だった」と息を引き取ります。

犬のかすかな記憶の正体とは?(ネタバレあらすじ)

【第4の犬生】セント・バーナードとオーストラリアン・シェパードの間のオス犬に生まれ変わり、飼い主はボロ家に住むカップルの若い女性で「ワフリー」と名づけられます。放置されたまま成長し、カップルの男性に捨てられます。

ワフリーはさまよい、公園で記憶にある匂いのする犬と飼主の女性に出会います。しかし記憶は思いだせず、今度はロバの匂いがして見覚えある家にたどり着き、50代のイーサン(デニス・クエイド)と再会して飛びつき、エサをもらいます。

イーサンは犬を預かり所に連れて行くが、翌朝には引き取って「バディ」と名づけて飼いはじめます。1人暮らしのイーサンがさみしそうなので、バディはあることをひらめきます。公園で犬と女性を尾行すると、ハンナ(ペギー・リプトン)の家へ着きます。

ハンナはバディの首のネームプレートを見て驚き、イーサンの農場へ連れて行きます。ハンナは他の男性と結婚後に死別し、子と孫がいます。イーサンは昔の事を謝罪し、やがて2人は結婚して農場でバディも一緒に暮らします。

バディのもう1つの望みは「ベイリー」と気づいてほしいのです。尻尾をおいかけ回し、ラグビーボールを持ち出します。イーサンはまさかと思い、高く投げて四つんばいになると、バディはその背中を踏み台に見事にボールキャッチします。

教えてない技を1度で成功させたバディに、イーサンは驚き「ボス犬、おまえなのか?」と聞くと「わんっ」と答えます。イーサンは「ベイリーベイリーベイリーベイリー」と気づきネームプレートを変えてやり、ハンナと3人で仲よく暮らします。

ネタバレ感想『僕のワンダフルライフ』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★70/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ラッセ・ハルストレム監督は犬映画が好き?

ラッセ・ハルストレムは、1975年から数多くの映画を監督しています。1985年の『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされ注目されました。

監督作『ギルバート・グレイプ』はジョニーデップ主演で、レオナルド・ディカプリオはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。日本映画『ハチ公物語』のリメイク作品『HACHI 約束の犬』も監督し、犬映画との相性は抜群です。

映画僕のワンダフル・ライフ

邦題『僕のワンダフルライフ』の賛否は?

原題は「A Dog's Purpose」なので直訳すると「ある犬の(人生の/生きる)目的」です。これを犬の「わん」とかけて『僕のワンダフル・ライフ』とした邦題には最初「ダジャレか?」とあきれました。

しかし予告編の作り方の上手さや、ベイリーの声や話し方、ファンタジーで心温まるストーリー、何度もワンダフルな人生(ライフ)を精一杯生きて、生涯を終えるたびに泣かせる展開を観た後には、この邦題しかない!とさえ思えます。

今では私は『僕のワンダフル・ライフ』の邦題には大賛成ですが、1つ気になる点は将来の続編で原題「A Dog's Life」がきた時には、邦題どうするんだろ?ということです。ちなみに2作目の原題は「A Dog's Journey」、邦題は『僕のワンダフルジャーニー』です。

飼い犬の転生ループ物語って画期的かも?

今は映画だけでなくテレビアニメ、日本漫画、アメコミ、小説などでも転生やループものはどんどん量産されてますが「飼い犬の転生ループ」をあつかった作品には初めて出会いました。これを応用した作品が増えそうな気がします。

『僕のワンダフルライフ』の主人公の犬は、かすかな記憶を持ったまま転生を繰り返します。原題「A Dog's Purpose」(犬の目的)のとおり、「犬の目的」や「人間と犬の幸せとは?」を考えながら、それぞれの犬生を精一杯生きます。

飼い主ではイーサンの子ども時代がかわいいし、ハンナも魅力的です。警官カルロスと黒人少女マヤも、優しくて犬好きであることが伝わってきます。でも同じくらいの確率で、犬を愛さない人たちも登場するのはリアルです。

ベイリーが悟った犬の目的とは?

ベイリー(転生のたびに名前は変わる)は、何度か犬生を繰り返してイーサンと再会できた時に、自分なりの「犬の目的」に気づきます。ラストで解説される「犬の目的」は次のとおりです。

  • まず楽しむこと
  • 可能なかぎり誰かを救うこと
  • 好きなものをなめること
  • 何が起きても悲しい顔をせず怒りもしないこと
  • ただ人間のそばにいること

登場した犬の種類と犬生の一覧!

犬の好みは人によって違うでしょうけど『僕のワンダフルライフ』に登場する犬は、どれも私の好みばかりです。犬たちは、全く邪気がなくて純粋なのでいやされますが、何度も死をむかえるため、そのたびに心が痛くなるのはつらいです。

登場した犬種(名前)飼い主
  • 雑種犬(名無し)飼い主なし
  • ゴールデン・レトリバー(名無し⇒ベイリー)少年イーサンと家族
  • ジャーマン・シェパード(エリー。メス)警官カルロス
  • コーギー(ティノ)黒人少女マヤ
  • ランドシーア種(ロキシー)マヤの夫になるアル
  • グレートピレニーズとバーニーズ・マウンテンドッグの子(ワフリー⇒バディ⇒ベイリー)ボロ家カップル⇒イーサン

上のうち、ティノのパートナーになるランドシーアのロキシーだけは、ベイリーの生まれ変わりではない全く別の犬です。

動物愛護団体からの批判?

この映画は撮影中の動画がリークされ、動物愛護団体や愛犬家などからパッシングを受けて、アメリカのプレミアム上映会が中止になる騒動に発展したようです。

その後の第三者機関による調査では「犬の安全対策に問題はなかったこと」「リークが悪質で動画も編集されてたこと」などが発表されて挽回してます。動物映画にはありがちな騒動です

個人的にこの映画内で危ないと思ったのは、シェパードの警察犬が水門の川に飛び込む場面くらいです。それ以外では、ティノが実際に食べすぎてないか心配ですが(笑)

『僕のワンダフル・ライフ』私の評価と総括

ある犬が何回も転生して、いろんな人間と交流しながら犬生を繰り返す姿が描かれます。孤独な人の命を救ったり、幸せにしたりする犬は、人間関係が希薄になったこの時代には、本当の家族の一員になり得るのだと感じました。

ストーリーはシンプルでラストは予想できるけど、それでも感動的です。特に大人のイーサンがベイリーに気づくきっかけが「背中ジャンプキャッチ」と「ボス犬、わんっ」である点が伏線回収としても見事です。続編『僕のワンダフルジャーニー』と合わせてオススメです!

『僕のワンダフル・ライフ』おすすめ10ポイント
  • 犬の転生ループと飼い主のドラマ
  • 犬好きには超おすすめ
  • 全体的に優しくて笑える物語
  • 吹替版の声優陣が素晴らしい
  • 生まれ変わる犬がどれもかわいい
  • イーサンの子ども時代もかわいい
  • イーサンとベイリーのかけあい
  • ラストが感動的
  • 邦題タイトルが意外と良い
  • 子どもや家族と一緒に楽しめる
『僕のワンダフル・ライフ』少し残念6ポイント
  • 何度も死ぬ時がかわいそう
  • 記憶が残るのはこの犬だけ?
  • 生まれ変わる場所は狭い範囲?
  • 犬どおしの交流が描かれない
  • ベイリーが家族を作らない
  • ラストの展開は予想できる

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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