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ネタバレ感想『ゲットアウト』伏線の考察!黒人差別?GetOutの意味/評価あらすじ

ゲット・アウト
  • 平均評価 ★★★★★76/100
  • 私の評価 ★★★★★70
  • 日本興行収入 1.3億円
  • 世界興行収入 2.5億US$
  • 日本公開 2017.10.27
  • 上映時間 104分 予告

『ゲットアウト』あらすじ(ネタバレなし)

黒人のクリスは、白人の恋人ローズの家に初めて行って歓迎され、パーティーにまで招待されるが、人々の奇妙な雰囲気に違和感を持つ。クリスが招待客の1人ローガンをフラッシュ撮影するとゲットアウト(出て行け)と叫ばれ、写真を友人ロッドに送付すると驚きの事実が浮かび上がり...(ネタバレあらすじ↓)

ゲット・アウトの予告動画

映画『ゲットアウト』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
DVD/ブルーレイ レンタル開始日,発売日
2018.4.11(発売中
原題/英題
Get Out
製作国
アメリカ(2017.2.24公開)
映倫区分
日本: G、USA: R
製作費
約US$ 4,500,000(約5億円)
配給/製作
(C)東宝東和、パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ、ブラムハウス・プロダクションズ、QCエンターテインメント
参考
 Wikipedia⇒ 興行収入⇒
映画監督
ジョーダン・ピール
キャスト/出演者
ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー
レビューサイト平均評価 ★★★★★76/100換算

ネタバレあらすじや感想『ゲットアウト』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想・考察です。ゲット・アウト

★★★★★ 70点/100(60が平均)

『ゲット・アウト』ネタバレ感想や考察

ネタバレされてから見ると面白さは半減するので、まず映画館などで本編を観てから読んでください。サイコホラーとでもサスペンス・スリラーとでも言えるような中間ジャンルで、こんなに意表をつかれた映画は久しぶりな気がします。ラストのオチも展開も演出も既視感はありますが、見せ方がとても上手です。

催眠術は「便利な道具」に思えましたが、それがなければ睡眠薬やドラッグを使わないと実現の難しい犯罪なので、そこだけは目をつぶって観た方がいいでしょう。ただ、序盤で「鹿をひき殺した」時から既に催眠術の準備が始まってたと考えると、作中人物らの用意周到さと、制作陣の伏線の敷き方は見事です。

ちなみに「ひき逃げ」はクリスが母に対して感じてるトラウマで、「鹿」は父ディーンが「繁殖しすぎたから減らすべき」と言って軽視する対象であり、終盤には「鹿のはく製」の角で貫かれて死亡することになります。「繁殖して減らすべき」を黒人差別の比喩に感じさせたのも見事ですが、実際には差別してません。

本作は序盤からずっと「黒人」「奴隷」「差別」などの雰囲気をかもし出しますが、ラストまで見ると「奴隷」的には扱うけど、むしろ「黒人」の肉体的な強さにあこがれて「入れ物」「容器」としては最適だと考えてるので「逆差別」です。オバマが好きなのも本音だと思います。

鹿をひいた時に来た白人警官が黒人だからIDを見せろ、と言った差別発言をローズが拒絶して救ったように見えますがあれも伏線で、クリスの素性を知られたくなかったのだと思います。ローズの父ディーンが最初にクリスを案内して見せた写真は、映画鑑賞に慣れてるなら「覚えておくべき」と感じたかもしれません。

特に「家族写真」は、終盤のビデオ映像でも出てきて、秘密技術を開発した人がローズの祖父であると気づく決定打になります。そのローズの祖父がオリンピックの陸上選手だった写真を覚えていれば、中盤でクリスに向かって全力疾走してきた黒人ウォルターとのつながりにも気づけたかもしれません。

ウォルターが夜でも帽子をかぶってたり、ジョージーナが窓や鏡を見ながら髪を気にしてたのは、頭の傷口を隠すためだったんですね。ジョージーナは沈みこんだ「本来の黒人の自分」がたまに出るようで、紅茶をこぼしたり、クリスの前で泣き出したり、クリスにローズと黒人の写真を見つけさせたのも彼女でしょう。

タイトルの「ゲット・アウト Get Out」(出て行け)とは、ローガンがクリスに発した言葉ではなく、ロッドがその白人の家から出て行けと言った言葉でもなく、視聴者がクリスに言いたくなった言葉でもなく「体を乗っ取られた黒人が、移植された脳に『出て行け』と発した言葉」だったのですね。ホラーが苦手な人でも見られるし、多くの人におすすめです!

『ゲット・アウト』おすすめ10ポイント

  • 風刺的なサイコ・ホラー映画
  • 緻密なストーリーで無駄が少ない
  • ホラー苦手な人にもおすすめ
  • じわじわと恐怖を感じられる
  • 人種差別ではなく逆差別
  • 伏線だらけで回収も見事
  • 序盤の家族写真は覚えとくべき
  • ロッドの洞察力の深さ
  • GetOut「出て行け」の本当の意味
  • ラストは奴隷解放のオマージュ

『ゲット・アウト』少し残念6ポイント

  • 伏線や重要な要素に気づきにくい
  • クリスの違和感がわかりにくい
  • ローガン連れてくるのはおかしい
  • スマホは破壊すべき
  • 最初から車椅子に縛るべき
  • 脳の老化は無視?

『ゲット・アウト』ネタバレあらすじや解説

アメリカのとある住宅街の夜道を、1人の黒人アンドレ・ヘイワース(キース・スタンフィールド)が電話しながら歩いてますが、電話が終わってイヤな予感がしたとたん、車で連れ去られます。数ヶ月後、写真家の黒人クリス・ワシントン(ダニエル・カルーヤ)は、白人の恋人の実家へ初めて行く準備をしてます。

恋人ローズ・アーミテージ(アリソン・ウィリアムズ)はクリスに「恋人が黒人だと話しとくべきだ」と言われると「両親は差別主義者じゃないから大丈夫」と言います。ニューヨークの高級住宅街のローズの実家へ車で向かう途中、鹿と衝突し驚きます。事故処理の白人警官がクリスに身分証提示を求めるとローズは「運転手は私だから必要ないでしょ」と強く拒否します。

アーミテージ家に着いたクリスは、父ディーン(ブラッドリー・ウィットフォード)と母ミッシー(キャサリン・キーナー)に歓迎され、ディーンに家を案内されます。ディーンは鹿が繁殖しすぎて減らすべきこと、オバマの再選をのぞむこと、両親のために雇った黒人を今も働かせ続けてることなどを話します。

しかしクリスは働く黒人のウォルター(マーカス・ヘンダーソン)とジョージーナ(ベティ・ガブリエル)と挨拶をかわした時、何か違和感を感じます。クリスは禁煙の禁断症状が少し出てたので、心理療法家ミッシーの催眠療法をすすめられますが丁寧に断ります。翌日パーティーが開催されることを始めて聞きます。

ローズはパーティーにイヤな顔をし、紅茶を注いでくれた給仕のジョージーナはこぼしそうになり、ミッシーは少しきつめに休みなさいと言います。そこへローズの弟ジェレミー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が帰ってきて、クリスも家族と一緒に夕食を食べます。ジェレミーは少し荒っぽそうな感じです。

その晩、目が覚めたクリスは部屋のドアが開いてるのを見つけ、外で喫煙しようと出ます。するとウォルターが全速力で走って来て衝突寸前に曲がって走り去り、ジョージーナは家の中で窓を鏡にして髪を気にしてます。少し恐怖に感じたクリスが家へ入ると、ミッシーが座って少し話をしたいようなので従います。

クリスは母が亡くなった時に何もしなかったことを話すと、なぜか涙が止まらなくて動けなくなります。ミッシーは紅茶をティースプーンでかき回しながら催眠術をかけ、クリスは床の下に沈みこんでいくような感覚に襲われます。クリスは朝目覚めて森で写真を撮影し、雇われた黒人2人の奇妙な言動が気になります。

クリスは昨晩ミッシーに催眠術をかけられ床に沈んでいき、今朝からタバコがほしくないこと、黒人の庭師ウォルターが敵対的であることなどを話すと、ローズは「ごめんなさい」と謝ります。パーティーの招待客が集まりはじめ、ほとんど白人ですが、奇妙なのは彼らがクリスを値定めするような目で見ることです。

クリスはローズと離れて写真撮影しますが、指差されたり注目されてる気配を感じます。同じ黒人のアンドリュー・ローガン・キング(キース・スタンフィールド)を見つけて挨拶したクリスですが、年配の白人女性が恋人のように接してるのを見て、また違和感をおぼえます。充電中のスマホもプラグが抜かれてます。

クリスは友人ロッド・ウィリアムズ(リル・レル・ハウリー)に電話して「催眠術をかけられた。ここの黒人たちは白人みたいで変だ」と話すと、ロッド「早く家を出ろ。みんな催眠術をかけられてるんだ。性奴隷にされるぞ」。電話を終えるとジョージーナがクリスに、スマホの充電をはずしたのを謝りに来ます。

クリスは「白人ばかりで、イライラしてしまった」と話すと、ジョージーナは笑いながら涙を流して出ていきます。外へ出るとクリスは次々と招待客から自己紹介されます。スマホでローガンを盗撮するとフラッシュが点灯してしまい、ローガンは鼻血を出して発作を起こしたように「Get Out 出て行け」と叫びます。

ローガンはミッシーの催眠療法で落ち着きを取り戻すと、クリスに謝罪して帰って行きます。クリスはローズと散歩して、ローガンのは発作ではないし、どこかで会ったことがあると話すと、ローズは父は神経外科医なので間違いはないはずと言います。クリスはローズに「もう帰る」と言います。

クリスは母親がひき逃げされた後、朝までは息があったのに探そうとしなくて後悔してるとも話します。ローズは自分達の家へ帰ろうと言ってくれます。その頃パーティーでは、クリスの大きな写真をかけて、何かのビンゴオークションが開催され、盲目の画商ジム・ハドソン(スティーヴン・ルート)が落札します。

暗くなってきて、クリスとローズが家に戻るとパーティー客は次々と帰って行きます。部屋に戻ったクリスはロッド宛にスマホでローガンの写真を送付すると、すぐ電話がきて「あの黒人は友人がつきあってて行方不明になったアンドレだ」と言われ、恐怖を感じてローズにすぐ帰ろうと言います。

ローズが準備してる間、開いてる棚の中でローズがいろんな黒人男性と一緒の写真を見つけます。ウォルター、ジョージーナが一緒のもあります。ローズが戻るとすぐ部屋を出て車へ向かおうとしますが、ローズは車のキーが見つからないと言います。両親やジェレミーに囲まれたクリスは「キーを出せ」と叫びます。

父ディーンは「我々は神だ」とわけわからないことを口走ります。ローズはキーを見つけますが「渡せないのよ」と言います。クリスはモップを持ったジェレミーにつかみかかって突破しようとしますが、母ミッシーがティーカップをスプーンで3回たたくと、クリスは動けなくなり、沈んだ場所に落ちていきます。

クリスは沈みながら、ローズの家族に地下へ運ばれるのを黙ってながめます。目覚めると椅子に縛られてビデオ映像を見せられます。何かの技術(凝塊)を開発したローズの祖父(家族写真より)が、秘密組織に提供し、優秀で選ばれた者が「家族の一員になる」とのことです。最後にまたティーカップで眠らされます。

ロッドはクリスの犬の世話をしますが帰宅日にクリスは戻らず、黒人ローガンは行方不明のアンドレと同一人物なので、警察で事情を話しますが妄想と思われ笑われるだけです。クリスの電話にはローズがでて「クリスは2日前に何も言わずにタクシーで帰った。あなたは私とつきあいたいのでしょ?」と言います。

『ゲット・アウト』ネタバレ結末やラストシーン

目覚めたクリスは映像を見ます。盲目の画商ジム「私の一部(脳)が移植されて体を動かすのは私だが、君の意識も沈んで残され見聞きはできる。今は強い黒人が好まれるが、私が欲しいのは君の『目』だ」。クリスはまたティースプーンの音で眠らされます。別の部屋ではディーンがジムの頭を切開してます。

ジェレミーが、眠らされたクリスを車椅子に移すため拘束をほどくと、クリスは起きてボールで殴ります。椅子の綿を耳につめて眠ったふりしてたのです。次に部屋に飾ってる鹿の剥製(はくせい)の角で、手術室のディーンを突き刺します。ミッシーより早くティーカップを床に落とし、催眠術を逃れて倒します。

再びジェレミーが襲ってきますが撃退して、車のキーを取って車に乗り、警察に電話してる時にジョージーナが前に飛び込んできてはねてしまいます。母親のひき逃げ事件を思い出して、ほっとけないクリスはジョージーナを助手席に乗せて出発しますが、目覚めたジョージーナは「よくも家族を!」と暴れだします。

車は木に激突して止まり、ジョージーナは頭を打って倒れます。ローズは部屋のパソコンで次の黒人の標的を探していましたが、車のぶつかる音を聞いて猟銃を持って外へ出てきて、車から出たクリスを撃ちます。そして陸上選手だった祖父の脳の入ったウォルターを走らせて、逃げるクリスを追わせます。

クリスはウォルターに倒され殺されそうになりますが、スマホのフラッシュを点灯させて「沈んだ場所」にいる本来のウォルターを目覚めさせます。ウォルターはローズの猟銃をもらうと、ローズの腹に発砲します。そして自分の頭を撃ち抜いて自殺します。まだ生きてるローズ「ごめんなさい。愛してる」

クリスはローズの首を絞めて殺そうとします。しかし一度は愛した女性なので殺すことはできず、殺せば笑うローズと同じ場所に落ちる気がしたのか、首をしめるのをやめます。そこへパトカーが到着しますが、空港警備のロッドが出てきて「だから行くなと言っただろ。全て終わったか」と言って一緒に去ります。

ジャンル的にはホラーやスリラーになりますが、直接的な恐怖映像は終盤にほんの少しあるだけで、あとは精神的なサイコ描写や「イヤな予感」程度なので、ホラーが苦手な人も見れるかもしれません。最初の鹿や警官や写真から伏線だらけなので2回見るとさらに楽しめますが、まず1度は観ることをおすすめします!

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ゆめぴょん(管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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