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映画『追憶』評価まとめやネタバレあらすじ感想/罪に向き合う者と記憶失う者と忘れたい者

  • ミステリー/サスペンス
  • ドラマ
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追憶
  • 平均評価 ★★★★★68/100
  • 日本興行収入 11.3億円
  • 日本公開 2017.5.6
  • 上映時間 99分 予告

『追憶』あらすじ(ネタバレなし)

25年前、3人の少年は家族のように接してくれた涼子を救うために1人の男性を殺害しようとする。現代、富山県警の篤は妻とも実母とも距離をおいていた。そんな時、25年ぶりに悟と再会するが、翌日、悟の死体が発見される。篤は警察には内緒で、涼子やもう1人の少年だった啓太に会いに行くのだが...

追憶の予告動画

『追憶』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
DVD/Blu-rayレンタル開始日,発売日
2017.11.3(販売中
映画監督
降旗康男
主な出演者
岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆
配給/製作
(C)東宝、東宝映画、ディグ&フェローズ
レビューサイト平均評価 ★★★★★68/100換算

追憶を含むランキングや映画賞

『追憶』ネタバレあらすじ評価と感想

★★★★★ 62点/100(60が平均)

『追憶』ネタバレ感想や考察

2017年に公開される邦画の中でも、キャストの豪華さだけで考えればトップクラスの話題作です。内容も殺人事件からはじまり、現在と過去の関係性を少しづつ見せていくタイプのミステリー仕立てなのでかなり期待してた人も多そうです。実際観ると、俳優女優陣の配役と演技は迫真のものばかりで見ごたえあります。

ただ、主人公は犯人特定に何も貢献せず、真犯人や動機は同僚の刑事の電話で説明するのみ、なのでミステリー風ではありますが犯人逮捕はおまけ的です。内容も映像もTVの2時間ドラマを超えるものはなく、劇場で見るほど目新しいものもないと感じます。出演者の豪華さのわりに興行収入が低いのも納得です。

テーマは「少年時代の罪の記憶」や「家族とは?」でしょうか。罪の記憶を封印し打ち勝つために警察に入った篤(岡田准一)と、地元で涼子や罪とずっと向き合ってきた啓太(小栗旬)が再会し戦うことになりそうな物語です。啓太は妻の母親を隠したいから、篤と接触したくないのに篤は勘違いします。

少年時代に軽食喫茶「ゆきわりそう」(北陸で有名な花)で家族同然に暮らしてた血のつながらない5人の関係は、篤と実の母、篤と妻の美那子(長澤まさみ)、悟と妻、悟と娘などよりもよっぽど強い絆で結ばれてたのが皮肉です。家族のために金策に動いてた悟は妻に殺され、その妻は娘に裏切られて逮捕されます。

啓太は現実から逃げず、最悪な過去を修正するように真里と結婚し「ゆきわりそう」も建て替えます。それを感じた篤も今度こそ実母とも妻とも向き合えて良い関係を築いていけそうな終わり方です。ラストで夕日が沈む中、涼子に抱かれる篤は、聖母マリアに「赦された」ようにも見えます。

あまりヒットしなかった理由は「語りたくなる内容がない」というのが大きい気がします。SNSやブログ等でもあまり話題にならず、豪華キャストの演技力やお祭り共演を劇場で観る目的の人以外はひかれる内容ではないかもしれません。でもDVDレンタルなどで自宅で観るには適してるため、ぜひおすすめします!

『追憶』おすすめ5ポイント

  • 回想型の警察ミステリードラマ
  • 豪華な俳優女優が登場
  • 主要人物の人間ドラマが濃厚
  • 真犯人はある意味で驚き
  • ラストの啓太夫婦の真実に感動

『追憶』少し残念5ポイント

  • TVの2時間ドラマと差がない
  • 盛り上がりに欠ける
  • 実力派の俳優女優の無駄使い
  • ミステリーとしても面白くない
  • 真犯人が主題から離れすぎ

『追憶』ネタバレあらすじや解説

25年前の1992年のクリスマスイブ、北陸で日蝕があった日のことです。親に捨てられた13歳の少年、四方篤(しかたあつし)は軽食喫茶「ゆきわりそう」の仁科涼子(安藤サクラ)の所で、同世代の田所啓太と川端悟、常連客で涼子を慕う電気屋の山形光男(吉岡秀隆)と一緒に家族のように暮らしていました。

そんな涼子を捜して、昔の男でやくざの貴船誠一(渋川清彦)が訪ねてきてから家族はばらばらになってしまい、篤は貴船をたたきのめそうと決意します。しかし子どもの力ではかなわず逆襲されますが、涼子がとどめを刺して罪をかぶり警察に逮捕され、子ども3人は離れ離れになります。

2017年、四方篤(岡田准一。あつし)は富山県警の捜査一課の刑事として殺人犯を追う日々です。妻の美那子(長澤まさみ)は学童保育で夜勤もあり、流産の後、別居同然の関係です。幼い頃に篤を捨てた母の清美(りりィ)は、たまに電話で金を要求してきます。篤は母を訪ねて金だけ渡してすぐ去ります。

川端悟(柄本佑。さとし)は東京でガラス店を経営中だが資金難で、従業員の小川尚(太賀)の給料払いも遅れてて、妻の小夜子(西田尚美)に言って、富山の幼なじみ田所啓太(小栗旬。けいた)に金を借りに行きます。悟はラーメン屋でメンマを残す客を篤だと気づき、25年ぶりの再会で飲みに行きます

酔った勢いで悟は篤に「あっちゃんはもう忘れてもいい。けいちゃんにまかせとけば大丈夫」と言います。けいちゃんこと啓太は輪島で土建屋として順調で、妻の真理(木村文乃)は妊娠中で、家を建てる海沿いの土地も購入しています。その土地は喫茶店「ゆきわりそう」のあった思い出の場所です

翌日、悟の死体が発見され、富山県警の篤は友人だとは話さずに捜査本部に入り、東京の悟の家などへ行き捜査します。そんな時、母が酒と薬を飲んだと電話してきたので、美那子に頼んで病院へ連れてってもらいます。篤は富山へ戻り、警察に内緒で啓太を訪ね、悟に金を渡したか聞きますが会ってないと言われます。

篤は悟の作業机で見つけたメモ「デイサービス あんどの里」へ行くと偶然、電気屋だった山形光男が車椅子の仁科涼子を車に乗せてる姿を見かけて、思わず影に隠れます。篤が母の病院へ行くと、母は「さみしかったから」薬を飲んだと言います。美那子も「私もお母さんと一緒でさみしかった」と打ち明けます。

富山県警で篤の上司の豊田幸一(北見敏之)はビデオ映像とラーメン屋での聞き込みで、篤が被害者の悟と会ってたことを知り、幼なじみと再会した事実を隠してたので捜査からはずすと通告しにきます。篤は山形に会い、3年前の交通事故で涼子は高次脳障害で記憶もなくし、啓太に世話になったと聞きます

県警は銀行口座の出金記録などから啓太を監視対象にしますが、同僚の監視下で篤は啓太に会いに行きます。篤は貴船を殺そうと言ったのは自分だったこと、あの罪は決して消えないこと、もっと早く会うべきだったことなどを話すと、今まで全てを背負ってきていた啓太に「今ごろ気づいたのか」と言われます

『追憶』ネタバレ結末やラストシーン

その時、啓太の妻の真里が産気づいて倒れたので、篤の車で急いで病院へ連れていき、まだ妊娠9ヶ月ですが帝王切開手術となります。東京を捜査中の同僚の山崎豊(安田顕)から篤に電話があり、悟の妻の小夜子とその不倫相手で従業員の小川尚が共謀した保険金殺人の疑いで逮捕されたと連絡を受けます。

篤が啓太に「犯人は妻と不倫相手だった」と言うと、啓太「悟は家族のために必死だったんだぞ」と憤ります。そして啓太は悟に何度も金を貸したことを白状し、悟が涼子や篤に会ったことを話したとも言います。啓太「3年前の交通事故で涼子さんと再会した。彼女は刑務所で貴船の子を産み、里子に出していた」

啓太「その里子が妻の真里だが、母親のことは『涼』の字しか知らない。真里は自分の子どもに母親から一文字もらってつけると言っている」。その時、無事に女の子が生まれます。篤は、逮捕の手がかりを告白した悟の娘と一緒に死亡現場で手を合わせます。啓太は「ゆきわりそう」だった建物を解体します。篤は海辺で夕陽を見ながら、涼子の「今日も無事終わりました。ありがとうございます」を聞きます。

濃厚とは言えないけど豪華共演のおかげで深みを感じられる作品に仕上がっています。ミステリー重視ではないだろうけど、もう少し真犯人や動機が過去の出来事にからむような展開の方が面白かった気がしますが、歴史に残る共演作になるかもしれないので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

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