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映画『THE GUILTY ギルティ』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/ラストでわかる誰の罪?声で誘拐事件解決?

映画THE GUILTY ギルティ

『THE GUILTY ギルティ』あらすじ概要

サンダンス映画賞の観客賞を受賞。誘拐された女性から緊急通報があり、警官アスガーは電話だけで助けようとします。女性宅には娘が残されてて、その他にも...。犯人は誰?アスガーの裁判は?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 THE GUILTY ギルティ
平均評価★★★★★76私の評価↓は含まず)
原題/英題THE GUILTY(原題: Den skyldige)
日本公開日 2019/2/22 [予告↓]上映時間 88分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA R
製作国デンマーク
映画監督グスタフ・モーラー [キャスト↓]
配給/製作/画像©ファントム・フィルム/ノルディスク・フィルム・スプリング、ニュー・デニッシュ・スクリーン
日本興行収入1.0億円興行収入ランキング
世界興行収入0.046億USドル [出典]

『THE GUILTY ギルティ』予告動画

キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

アスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)
警官だが問題を起こして、緊急通報司令室のオペレーターとして働く
イーベン(イェシカ・ディナウエ)
緊急通報司令室に電話してきて、アスガーが対応
ミケル(ヨハン・オルセン)
イーベンと一緒にいるようだが...
ラシッド(オマール・シャガウィー)
アスガーの相棒だった警官

『THE GUILTY ギルティ』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

アスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は警察官だが、ある事件で問題を起こしたので緊急通報司令室のオペレーターとして働いています。翌日の裁判で潔白を証明できれば復職できそうです。管理職員に、私用の携帯電話利用を注意されます。

誘拐された女性と娘からいろいろ判明?(ネタバレあらすじ)

アスガーは酔っぱらいや車内強盗に関する対応の後、イーベンという女性から男に誘拐されたような電話を受けます。さっそく警官を派遣するが別の車を追いかけてしまい取り逃がします。イーベンの家に電話するとマチルデという6歳の女の子が出ます。

赤ちゃんの弟がいること、父ミケルが母イーベンを連れ去ったこと、ミケルの電話番号と逮捕歴が判明します。アスガーは警察や元上司にミケル逮捕を依頼するが「自分の仕事だけしてろ」と言われ、元同僚ラシッド(オマール・シャガウィー)に頼みます。

衝撃の事実と事件の真相とは?(ネタバレあらすじ)

ラシッドは翌日の裁判でアスガーの職務復帰のために嘘の証言をする予定だが、心配にたえきれず酔っぱらってます。アスガーが派遣した警官がマチルデを保護し、家の中で赤ちゃんの他殺死体を発見します。ラシッドには別場所のミケルの家宅捜索を任せます。

アスガーがイーベンに電話するとトランクに入れられてて、ミケルが開けたらレンガでなぐって逃げろと助言すると、イーベンは「赤ちゃんのお腹から蛇を取り出した」と言います。ラシッドはイーベンが精神病院に入院してたことを発見して...。

ネタバレ感想『THE GUILTY ギルティ』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★63/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

監督とキャストや受賞歴!デンマーク映画?

グスタフ・モーラー監督は北欧スウェーデン生まれで、デンマーク国立映画学校を卒業し、卒業制作『In Darkness』はノルウェー国際映画祭のネクストジェネレーション賞を受賞してます。本作『THE GUILTY ギルティ』(原題: Den skyldige)が長編映画デビュー作品となります。

主演を演じたヤコブ・セーダーグレンは、スウェーデン生まれ、デンマーク育ちで、国内外の映画やテレビや舞台で活躍中です。デンマークアカデミー賞の男優賞なども受賞し、ヨーロッパ映画賞でもノミネートされていますが日本では無名に近いです。

アスガー以外の主要キャラクター達は、本作では「声だけ」の登場です。アスガーの職場の管理職員などは特に役割もないけど、強面(こわもて)だったり、殺伐とした事件が起こっててものんきに食事してたりと、面白い雰囲気を出せてます。

約6歳のマチルデを演じた女優は実年齢は知りませんが好演してます。本作『THE GUILTY ギルティ』はサンダンス映画賞では観客賞を受賞していて、アメリカのアカデミー賞の外国映画賞ではデンマーク代表としてノミネート前の9作品に選ばれています。

映画THE GUILTY ギルティ

声だけで展開のワンシチュエーション・サスペンス?

『THE GUILTY ギルティ』は緊急通報センターのオペレーターと電話の会話だけで物語が進行します。過去作の『ザ・コール』に近い印象だし、少し違うけど『セルラー』『フォンブース』『ON AIR 殺人ライブ』『オン・ザ・ハイウェイ』等も連想できます。

シチュエーション系映画としては、声を出したらダメな『クワイエット・プレイス』『ドント・ブリーズ』や、PC画面だけの『search サーチ』、目を開けたらダメなNetflixの『バード・ボックス』も近い気がします。

主役のアスガー以外に事件にからむ人間は「声だけ」の登場ですが、予想してた以上に登場キャラクターも増えてきて、その性格やキャラ背景なども判明してくるし、緊迫感も増すので88分まったく飽きずに観ることができます。

テーマは「声による偏見や先入観」「ギルティは誰の罪」?

アスガーはいつもと違う仕事なので、最初は酔っぱらいや要領を得ない通報者には面倒そうに対応します。そこでは通報者からの声や話し方等による偏見や先入観も感じられます。何かにおびえてる女性イーベンからの電話を受けた時も同様です。

アスガーは一瞬で「イーベンは誘拐の被害者だと判断」します。そしてイーベンの娘マチルデと電話した時も、元父親のミケルが母親イーベンを無理やり連れ去ったのだと結論づけます。ミケルに犯罪歴があったこともわかり、ますます先入観は深まります。

このように、アスガーはキャラクターの背景や事情も知らないのに、声や話し方の印象だけで「ミケルが赤ん坊を殺害し、元妻を拉致した」と誤解しますが、映画を観てる私たちも彼に感情移入してしまうと同じような偏見をいだいてることに気づかされます。

悲惨な事件の対応をし、真犯人と被害者を間違えてしまったアスガーは、自分があやまちをおかした事件の「罪(ギルティ)」の深刻さに気づいていきます。自分を助けようとしてアルコールに逃げてる相棒ラシッドにも、嘘の証言の取りやめを勧めます。

タイトル「ギルティ」の意味とは?

ラストまで見ればわかりますが、他人の罪(ギルティ)を追求することにより、自分がおかした罪の重さに気づいていく物語になっています。タイトル「ギルティ」は、イーベンが犯した罪だけでなく、主人公アスガーが犯してしまった罪をも表しています。

当初アスガーは相棒ラシッドによるウソの証言で、前職に復帰しようと考えてたようですが、その嘘証言で逮捕される人もいるのかもしれません。罪のないミケルを疑い怪我させたことを後悔したアスガーは、自分の贖罪も受け入れようと考えたのでしょう。

イーベンは精神病患者?ソーセージやサメ好き?

終盤のアスガーとイーベンのたわいもない会話の中には、イーベンが精神病患者だとわかると寒気のする単語が続出しています。その時は重要だと思わなくてあまり覚えてないため、ネット情報から記憶をたどったので間違いあれば教えてください。

イーベンは鮫やソーセージを好きだと言ってますが、これは我が子?を殺害したという伏線にも感じられます。赤ん坊がお腹のヘビ?のせいで泣いてると思い、取り除いてやろうとしたようです。蛇やソーセージは内臓や大腸も連想させるので気持ち悪いですね。

『THE GUILTY ギルティ』総括とハリウッドリメイク

『THE GUILTY ギルティ』は最近はやりのワンシチュエーション・スリラー映画としてかなり挑戦的な作品で、88分間ずっと引き込まれ続け、劇場体験するには最適な映画です。視覚情報のない世界がいかに偏見や先入観で満ちてるかわかり恐ろしいです。

一方で著名人の絶賛票がハードル上げ過ぎな気もします。どの映画もそうですが「ほめる有名人しか掲載されない」ので、掲載されたい人はほめまくるのですが、そこまで期待して観ると肩透かしくらいます。

ミステリー小説やサスペンス映画に慣れてる人なら「イーベン犯人説」だけでなく「マチルデ犯人説」「マチルデは実は大人」「イーベンは車に1人」「アスガー犯人説」「ラシッド犯人説」「アスガーの事件と関連」等も考慮するでしょう。

そういう点で、本作の結末は最もシンプルに落ち着いたとも感じます。ただ、アスガーの贖罪に結びついていく展開は上手いなとも思うので評価はできます。ハリウッド映画としてジェイク・ギレンホール主演でリメイクも検討されてるので楽しみですね!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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