実写映画『トムとジェリー』評価は?ネタバレ感想考察/違和感は?どんな騒動を起こすのか?

『トムとジェリー』あらすじ概要
ニューヨークの一流ホテルに新人スタッフとして雇われたケイラは、セレブ結婚式の準備中にねずみ駆除の担当になり、天敵の猫トムをボーイとして対策に取り組むのだが…。実写版の賛否は?トムジェリの騒動と友情は?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | トムとジェリー |
原題/英題 | Tom and Jerry |
日本公開日 | 2021/3/19 [予告↓]上映時間 101分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ティム・ストーリー [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ワーナーブラザース/Warner Animation Group、Warner Bros. Animation、Turner Entertainment、Lin Pictures、King Features Syndicate、Hanna-Barbera Productions、Keylight Productions |
日本興行収入 | 7.9億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 1.3億USドル [出典] |
平均評価★★★★★59(私の評価↓は含まず)
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『トムとジェリー』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
- 1位トム(トム自身)楽器演奏など多才だがツメが甘い。ネズミのジェリーを追うのが生きがい
- 2位ジェリー(ジェリー自身)かわいいがずる賢くでいたずら好き。ネコのトムを馬鹿にしてる
- 3位テレンス(マイケル・ペーニャ。木村昴)ロイヤル・ゲート・ホテルのイベント関係の支配人。疑り深く腹黒い
- 4位ケイラ(クロエ・グレース・モレッツ。水瀬いのり)ニューヨークでの成功を目指す女性。ホテルに臨時で雇われる
- 5位ジョイ(パッシー・フェラン。新谷真弓)風変わりなホテルスタッフ。ケイラに協力する
- 6位キャメロン(ジョーダン・ボルジャー。浪川大輔)ロイヤル・ゲート・ホテルのバーテンダー。ケイラのよき相談相手
- プリータ(パラヴィ・シャーダ。坂本真綾)セレブ結婚式の新婦
- ベン(コリン・ジョスト。日野聡)セレブ結婚式の新郎
- スパイク(ボビー・カナヴェイル)新郎ベンの飼い犬。気性の荒いブルドッグ。トムとジェリーを追う
- ブッチ(ニッキー・ジャム)ニューヨークの路地裏のどらネコ一味のボス
- 悪魔のトム(リル・レル・ハウリー。粗品@霜降り明星)トムの空想上でジェリーを追うことをたきつける
- 天使のトム(リル・レル・ハウリー。せいや@霜降り明星)トムの空想上で良心的な行動をうながす
- 鳩DJ(音声?。飯豊まりえ)
- ドゥブロー(ロブ・ディレイニー。大塚芳忠)ホテルのオーナー。ケイラを採用する
- ジャッキー(ケン・チョン。千葉繁)
- ギャヴィン(ダニエル・アデグボイェガ)
- ローラ(クリスティーナ・チョン)
ネタバレ感想『トムとジェリー』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
違和感は?80周年?実写アニメーション?
「トムとジェリー」は、アメリカで1940年代から続くギャグアニメです。TVアニメや劇場版が継続的に製作されている、子どもにも人気のアニメシリーズです。今回の実写映画化は「トムジェリ80周年」の企画でもあります。
「実写版」「実写アニメーション」と言われてますが、人間や風景が実写で、トムとジェリーや犬や象などの動物たちがアニメーションとして実写の世界に入りこんでるイメージです。ファンタジー要素を、CGではなくアニメーションで表現。
トムジェリ(アニメーション)が人間(実写)の世界にいても不自然とは思わなかったのですが、気になる点はいくつもあります。例えばトムジェリが追いかけっこで、現実の街中やホテルを荒らしまくるのは許容できないレベルです。
トムとジェリーが主人公ケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)の話を聞いたり、路上ライブで楽器演奏するのはファンタジーの世界観と思えば許容範囲。しかし人間がアニメに話しかけたり、犬を散歩させたり、象に乗ったり等のアクションは違和感だらけ。
コメディ映画としてある程度はのみこむべきなのでしょうけど、全編アニメにした方が作品の質は上がっただろうとは感じます。ただし、クロエ・グレース・モレッツを愛でるアイドル女優映画の一面としてはこれでいいのかも。

トムがジェリーを捕まえた方法とは?最強の動物は?
ネコのトムは、盲目のふりして公園で電子ピアノ演奏しながらチップを稼ぎます。そこへ、引っ越し資金を稼ぎたいネズミのジェリーが乱入しチップを横取り。トムはジェリーを捕まえようとするが、聴衆に盲目の嘘がバレてしまいます。
トムとジェリーの追いかけっこは周囲にも迷惑をかけ、自転車デリバリーを始めたばかりのケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)も解雇されてしまいます。その後ケイラは女性をだまし、代わりに高級ホテルの臨時スタッフに採用されます。
冒頭でジェリーが空中から落ちたり、トムが車にひかれても死なない不死身ぶりを見せてくれます。猫の演奏を誰も驚かない世界観もすぐ理解できるのはうまい見せ方。トムとジェリーの追いかけっこも、トムのやられぶりを含めて楽しめます。
ケイラはジェリーに馬鹿にされ、ねずみ駆除の要員として猫のトムをボーイとして、上司に採用させます。帽子姿のトムがかわいい。トムがジェリーを捕まえた方法は、TV版でも観たことある(ような気がする)大掛かりな楽しいワナですね。
中盤からのトムとジェリーはホテルに住みつくために、ともにケイラに協力します。二匹がより強力な敵や共通の目標のために握手して協力する展開も「トムとジェリー」の風物詩です。「大嫌いだけど、好き。」のキャッチコピーもいいですね。
トムとジェリー以外の動物では、新郎の飼い犬ブルドッグのスパイクや、花嫁の飼い猫のおしゃれなトゥーツがいいキャラしてます。トゥーツは人間前ではおとなしいが、実は運動神経も頭のキレも最強そうなので、そのギャップが好きです。
トムジェリの迷惑やケイラの詐欺エゴは許容できる?
トムとジェリーの追いかけっこを見るのは楽しいのですが、実写の人間たちが迷惑をかけられる姿は、自分と重ねてしまいつらかったです。(人の失敗を見るのがつらい)共感性羞恥とは違うけど似たような感覚です。
また、トムがキーボードピアノで地道に小銭を稼ごうとするのに対し、邪魔しようとするジェリーには1mmも共感できません。盲目とウソついたのは避難されるべきですが、ピアノ演奏で人々を喜ばせたのは確かなのでジェリーよりはましです。
ケイラがホテルで、面接に来てた女性をだましてその経歴を盗み仕事を横取りした点が、この映画の中では最も許せない犯罪です。さすがにやりすぎなのでラストでその女性を採用してるけど、ケイラが中心で笑ってるのは納得できません。
ケイラに関しては、テレンスが首になった経緯も許容できませんでした。ジェリーによりホテルが破壊された時、ケイラは自分の解雇を気にするだけで、責任をとらされて首にされたテレンスのことを弁解してやりません。最悪なエゴです。
確かにテレンスは人を見下してる部分もあるけど、あの時は犬のスパイクの大変な散歩を無事に終えて一休みしたいところだったでしょう。そんなテレンスに全責任を負わせて、自分は安全圏でほっとしてるケイラは許されないキャラです。
その時のホテルの破壊ぶりも、セレブウェディングの崩壊劇も観るのがつらい規模の大トラブルです。ただしスラップスティック・コメディ映画(体をはったドタバタ喜劇)なので、現実感は無視して笑いすごすのが本来の見方だとは思ってます。
実写アニメ映画『トムとジェリー』私の評価と感想
昔のTVアニメ版『トムとジェリー』をそれほど熱心に観てたわけではないしファンではないけど、お決まりの追いかけっこや、トムのやられぐあい、ジェリーとの共闘、トムとジェリーの不死身感などはなつかしいです。
猫とねずみのドタバタ・コメディとして子どもも楽しめそう。ただし、大人が1本の映画として観た場合、人間パートのセリフの不自然さ、ストーリーの薄さ、ラストがよめる展開など不満点もあります。
個人的には上述したように笑えない実写パートのせいで台無しだと思いました。全編アニメなら許せた描写も、実写で人間が演じるとリアルに近く感じるのでマイナス要因です。不謹慎ギャグがどの程度、最近の子どもにウケるか興味深いです。
とはいえ、TVアニメ版と同様にトロピカルジュースやワインを飲みながら気楽に観るには最適な映画です。トムとジェリーの追いかけっこを「後片付けが大変そう」とか現実的なことは考えず、頭空っぽで笑いながら楽しみましょう♪
他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
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