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映画『ゲットアウト』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/伏線の考察!GetOutの意味?黒人差別?

映画ゲットアウト

『ゲット・アウト』あらすじ概要

黒人クリスは、白人の恋人ローズの家へ初めて行き歓迎され、パーティーに招待されるが違和感をもちます。クリスが白人をフラッシュ撮影するとゲットアウト(出て行け)と叫ばれ、写真を友人に送付すると…。ローズ血族の秘密とは?鹿の意味?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 ゲット・アウト
平均評価★★★★★76私の評価↓は含まず)
原題/英題Get Out
日本公開日 2017/10/27 [予告↓]上映時間 104分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA R
製作国アメリカ
映画監督ジョーダン・ピール
キャスト
出演者
ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー
配給/製作/画像©東宝東和/パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ、ブラムハウス・プロダクションズ、QCエンターテインメント
日本興行収入1.4億円興行収入ランキング
世界興行収入2.5億USドル [出典]
製作費0.0億USドル

『ゲット・アウト』予告動画

『ゲット・アウト』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

アメリカのある住宅街の夜道で、電話しながら歩く黒人アンドレ・ヘイワース(キース・スタンフィールド)が車で連れ去られます。数ヶ月後、写真家の黒人クリス・ワシントン(ダニエル・カルーヤ)は、白人の恋人の実家へ初めて行きます。

白人恋人の家族は差別主義?(ネタバレあらすじ)

クリスが恋人ローズ・アーミテージ(アリソン・ウィリアムズ)に「恋人が黒人と話しとくべきだ」と言うと「両親は差別主義者じゃないから大丈夫」と返答されます。ニューヨークの高級住宅街のローズの実家へ向かう時、車で鹿と衝突します。

白人警官がクリスに身分証提示を求めると、ローズ「運転手は私だから必要ないでしょ」と強く拒否します。アーミテージ家に着いたクリスは、父ディーン(ブラッドリー・ウィットフォード)と母ミッシー(キャサリン・キーナー)に歓迎されます。

父ディーンは鹿が増えて減らすべきこと、オバマ再選をのぞむこと、両親のために雇った黒人が今も働いてること等を話します。クリスは働く黒人のウォルター(マーカス・ヘンダーソン)やジョージーナ(ベティ・ガブリエル)に違和感をもちます。

クリスは禁煙の禁断症状が出て、心理療法家ミッシーの催眠療法をすすめられるが断ります。翌日のパーティー開催を始めて聞き、紅茶を注いでた給仕ジョージーナはこぼしそうになります。ローズの弟で荒い性格のジェレミーが帰ってきて、クリスも家族と一緒に夕食します。

夜、目が覚めたクリスは喫煙で外へ出ます。するとウォルターが全速力で走って来て衝突寸前に曲がって走り去り、ジョージーナは家の中で窓を鏡にして髪を気にしてます。変に感じたクリスは家へ入り、母ミッシーと少し話します。

クリスは母が亡くなった時の事を話すと、なぜか涙があふれ動けなくなります。ミッシーはティーカップをスプーンでかき回しながら催眠術をかけ、クリスは床の下に沈みこむ感覚におそわれます。クリスは朝めざめて森で写真撮影します。

クリスは昨晩ミッシーの催眠術で床に沈み、禁煙できたことや、黒人の庭師ウォルターが敵対的であること等を話すと、ローズは「ごめんなさい」と謝ります。パーティーの招待客の白人達は、クリスを値定めするような目で見ます。

クリスは、黒人アンドリュー・ローガン・キング(キース・スタンフィールド)に挨拶するが、年配の白人女性が恋人のように接しててまた違和感をおぼえます。クリスのスマホは充電プラグが抜かれてます。

フラッシュで叫ぶ黒人の正体とは?(ネタバレあらすじ)

クリスは友人ロッド・ウィリアムズ(リル・レル・ハウリー)に「催眠術をかけられた。ここの黒人は白人みたいで変だ」と電話すると、ロッド「早く家を出ろ。催眠術で性奴隷にされるぞ」。ジョージーナがクリスに、スマホ充電をはずした事を謝ります。

クリスは「白人ばかりでイライラした」と言うと、ジョージーナは笑いながら涙を流して出ていきます。外へ出るとクリスは次々と招待客から自己紹介されます。スマホで盗撮するとフラッシュが点灯し、黒人ローガンは鼻血と発作を起こし「Get Out 出て行け」と叫びます。

ローガンはミッシーの催眠療法で落ち着き、クリスに謝罪して帰ります。クリスはローズに、ローガンとは会ったことがあり発作ではないと話すと、ローズは神経外科医の父は正しいはずと言います。クリスはローズに帰りたいと伝えます。

クリスは母親がひき逃げされた後、朝まで息があったのに探さなくて後悔してると話します。ローズは自分達の家へ帰ろうと言ってくれます。パーティーではクリスの写真をかけてビンゴオークションが開催され、盲目の画商ジム・ハドソンが落札します。

暗くなるとパーティー客は帰宅します。クリスがロッドにローガンの写真を送付すると、すぐ電話で「その黒人は行方不明のアンドレだ」と言われ恐怖を感じ、ローズと帰宅準備します。棚の奥でローズがいろんな黒人と一緒の写真を見つけます。ウォルター、ジョージーナもいます。

クリスは車へ向かうが、ローズは車のキーが見つからないと言います。両親やジェレミーに囲まれたクリスは「キーを出せ」と叫びぶと、父ディーンは「我々は神だ」と口走ります。ローズはキーを見つけるが「わたせない」と言います。

クリスはモップを持ったジェレミーにつかみかかるが、母ミッシーがティーカップをスプーンで3回たたくと、クリスは動けなくなります。クリスは沈みながら地下へ運ばれ、椅子に縛られてビデオ映像を見せられます。

黒人が人気の理由は?その正体とは?(ネタバレあらすじ)

何かの技術(凝塊)を開発したローズの祖父(家族写真より)が秘密組織に提供し、優秀で選ばれた者が「家族の一員になる」とのことです。またティーカップで眠らされます。

ロッドは警察で、行方不明の黒人ローガンやクリスの件を話すが妄想と思われ笑われます。ロッドがクリスへ電話するとローズがでて「クリスは2日前に何も言わずタクシーで帰った。あなたも私とつきあいたい?」と言います。

目覚めたクリスは映像を見ます。盲目の画商ジム「私の脳が移植されて体を動かすのは私だが、君の意識も沈んで残り見聞きはできる。強い黒人が人気だが、私が欲しいのは『目』」。またスプーンで眠らされます。父ディーンがジムの頭を切開します。

弟ジェレミーが拘束をほどくと、椅子の綿を耳につめて眠ったふりしてたクリスにボールで殴られます。クリスは鹿の剥製(はくせい)の角で手術室のディーンを突き刺し、ティーカップを床に落としてミッシーの催眠術を逃れて倒します。

ジェレミーを撃退し、警察に電話しながら車で出ると、飛びこんできたジョージーナをはねます。母親のひき逃げ事件を思い出したクリスはジョージーナを助手席に乗せるが、目覚めたジョージーナは「よくも家族を!」と暴れだします。

車は木に激突し、ジョージーナは頭を打ち倒れます。ローズは部屋のパソコンで次の黒人の標的を探してましたが、車の音を聞いて出てきて猟銃でクリスを撃ちます。陸上選手だった祖父の脳の入ったウォルターを走らせ、クリスを追わせます。

クリスはウォルターに殺されそうになるが、スマホのフラッシュを点灯させ「沈んだ場所」にいる真のウォルターを目覚めさせます。ウォルターは猟銃をもらいローズを撃った後、自分の頭も撃ち自殺します。

「ごめんなさい。愛してる」と言うローズの首をクリスは絞めるが、一度は愛した女性だし、殺せば笑うローズと同じ場所に落ちる気がしたのか手を止めます。パトカーが到着し警戒するが、空港警備のロッドが「だから行くなと言っただろ。全て終わったか」と出てきて一緒に去ります。

ネタバレ感想『ゲットアウト』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★77/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

伏線と回収の見事なサスペンススリラー映画

サイコホラーとでもサスペンス・スリラーとでも言えるようなジャンルで、こんなに意表をつかれた映画は久しぶりです。ラストのオチ、展開、演出のそれぞれには既視感あるけど、合わせ技の見せ方が見事で称賛したいほどです。

催眠術は「便利な技術」に思えましたが、それがなければ睡眠薬やドラッグを使うだけなので、催眠術の便利さだけには目をつぶって観た方がいいでしょう。本当の意識が深層に沈む意味はわかりくかったです。

映画ゲット・アウト

鹿をひいたのは何の伏線?

クリスがローズの家へ向かう途中、鹿をひきますが、これもローズ達が仕掛けた罠だと疑いたくなります。ローズの血族はクリスの「母を車のひき逃げで亡くしたトラウマ」を利用して催眠術にかけやすくしたのでしょう。

白人警官が黒人差別するように、クリスにIDを見せろと求めた時、ローズが救ってくれます。しかしこれも伏線で、これから行方不明になるクリスの素性を警官に知られたくなかったのだと思います。

「鹿」は父ディーンが「繁殖しすぎたから減らすべき」と言って軽視する対象でもありますが、黒人差別の比喩のようにも感じます。ディーンは終盤には「鹿のはく製の角」で刺されて死亡することになります。つまり軽視対象に殺されるのです。

家族写真の意味とは?

クリスがローズの実家に着いて、最初に父ディーンに見せられた家系写真は、さらっとしか説明されないけどかなり重要です。終盤のビデオ映像で登場し、秘密技術を開発した人がローズの祖父であると気づく決定打になりますので。

ローズの祖父がオリンピックの陸上選手だった写真を覚えていれば、中盤でクリスに向かって全力疾走してきた黒人ウォルターとのつながりにも気づけたかもしれません。ラストで、ウォルターが走ってクリスを倒しにくるのはこわい場面です。

ローズ家の黒人の奇妙な行動の理由とは?

家事をこなしてる黒人ジョージーナは、クリスがパーティーに誘われた時に紅茶をこぼしそうになったり、クリスのスマホ携帯の充電を解除したことを謝罪して、不安がるクリスに笑いかけながら涙を流したりします。

黒人ウォルターは、夜に思いっきりクリスに向かって走ってきておどかします。招待客ローガンはクリスに「GetOut 出て行け」と叫びます。これらの奇妙な行動は、本来の黒人達の意識が、クリスに警告して帰らせようとしたのでしょう。

ウォルターが夜でも帽子をかぶってたり、ジョージーナが窓や鏡を見ながら髪を気にしてたのは、頭の傷口を隠すためだと思います。また、クリスにローズと黒人達の写真を見つけさせたのはジョージーナです。

「ゲットアウト」の意味とローガンの正体は?

招待された黒人ローガンがクリスに叫んだ「ゲットアウト(出て行け)」はタイトルでもありますが、本来の黒人の意識がクリスに警告した以外にも意味があります。それは「自分の体を動かしてる『白人の脳』」に出て行けと発した言葉なのです。

カメラのフラッシュのような光をあびると催眠術が解けるようなので、盗撮されフラッシュをあびたローガンも本来の黒人の意識がもどったのでしょう。ラストではクリスが、ウォルターの意識もフラッシュでもとに戻しました。

「ゲットアウト」は、友人ロッドが電話でクリスに忠告した時にも言ってました。そのロッドが、ローガンの正体は、冒頭で連れ去られた黒人アンドレ・ヘイワース(キース・スタンフィールド)だと気づきます。

『ゲット・アウト』私の評価と総括

序盤からずっと「黒人」「奴隷」「差別」などの雰囲気をかもし出しますが、ラストまで見ると「奴隷」的には扱うけど、むしろ「黒人」の肉体的な強さにあこがれて「入れ物」「容器」としては最適と考えてるので「あこがれ」や「逆差別」です。オバマ好きも本音かもしれません。

ジャンル的にはホラーやスリラーですが、直接的な恐怖映像は終盤にほんの少しあるだけで、あとは精神的なサイコ描写や「イヤな予感」程度なので、ホラー好きな私だけでなく、ホラー苦手な人も見れるかもしれません。

ロジックがしっかりしてミステリー要素も強いし、最初の鹿や警官や写真から伏線だらけなので2回見るとさらに楽しめます。その伏線回収もラストのどんでん返しも意表をつかれることばかりで、ミステリー好きの私も大満足です。

『ゲット・アウト』おすすめ10ポイント
  • 風刺的なサイコ・ホラー映画
  • 緻密なストーリーで無駄が少ない
  • ホラー苦手な人にもおすすめ
  • じわじわと恐怖を感じられる
  • 人種差別ではなく逆差別
  • 伏線だらけで回収も見事
  • 序盤の家族写真は覚えとくべき
  • ロッドの洞察力の深さ
  • GetOut「出て行け」の本当の意味
  • ラストは奴隷解放のオマージュ
『ゲット・アウト』少し残念6ポイント
  • 伏線や重要な要素に気づきにくい
  • クリスの違和感がわかりにくい
  • ローガン連れてくるのはおかしい
  • スマホは破壊すべき
  • 最初から車椅子に縛るべき
  • 脳の老化は無視?

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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