映画『ジョンウィック チャプター2』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/主席連合とは?世界観考察!次はイタリア系

『ジョンウィック チャプター2』あらすじ概要
ジョンウィック・シリーズ2作目。前作『ジョンウィック』で盗まれた愛車をマフィアから取り戻して犬と暮らすジョンに、イタリア系の旧友が仕事依頼に来ます。ローマで仕事したジョンは、さらに追われる身に…。誓印とは?新地下組織の登場?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | ジョンウィック チャプター2 |
原題/英題 | John Wick Chapter 2 |
日本公開日 | 2017/7/7 [予告↓]上映時間 122分 |
映倫区分 | 日本 R15+(15歳以上)USA R |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | チャド・スタエルスキ |
キャスト 出演者 | キアヌ・リーブス、リッカルド・スカマルチョ、ルビー・ローズ、ジョン・レグイザモ、コモン、ローレンス・フィッシュバーン |
配給/製作 | (C)ポニーキャニオン/ライオンズゲート |
シリーズ/関連 | ジョンウィック・シリーズ [< 前作|続編 >] |
日本興行収入 | 3.1億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 1.7億US$(約189億円) |
製作費 | 0.40億US$(約44.0億円) |
平均評価★★★★★75(私の評価↓は含まず)
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『ジョンウィック チャプター2』予告動画
『ジョンウィック チャプター2』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、ジョンウィック・シリーズ一覧もご参考に。
前作『ジョンウィック』で、愛犬のためにロシアンマフィアのボスのヴィゴと息子ヨセフと部下らをほぼ全滅させたジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、盗まれた愛車1969年式フォード・マスタングを、ヴィゴの兄弟アブラム・タラソフの自動車工場で取り戻し、部下を倒しアブラムと乾杯して去ります。
ホテルでの2つの掟とは?(ネタバレあらすじ)
ジョンは帰宅し、前作のラストで助けた犬にエサをやります。翌日、車修理屋オーレリオ(ジョン・レグイザモ)にマスタングの修理を依頼します。銃火器類は地下室の床下に埋めてコンクリートづめにするが、すぐ仕事の依頼がきます。
イタリアン系カモッラ幹部サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)は、ジョンの血の拇印(ぼいん)がついたマーカー「誓印(せいいん)」を見せ「殺し」を依頼します。ジョンは裏稼業を引退する最後の仕事をサンティーノに手伝ってもらい、血の契約をしたようです。
ジョンは引退したので断ると、サンティーノはRPGランチャーで家を破壊します。ジョンは生きのびるが、妻ヘレンとの思い出の家は焼け落ちます。犬は無事です。警官で友人のジミーには「ガス漏れ」で処理してもらいます。
車もないジョンは犬と一緒に歩き、暗殺者御用達「コンチネンタル・ホテル ニューヨーク」で、支配人のウィンストン(イアン・マクシェーン)に会います。ホテル内での殺し禁止は、1つ目の絶対ルールです。
2つ目の絶対ルールは、マーカーの誓印を守ることなので、ジョンはサンティーノの依頼を受けないと会員資格を失います。犬は、コンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)が個人的に預かってくれます。
ローマ遺跡でもガンフー?(ネタバレあらすじ)
サンティーノ・ダントニオの依頼は、実の姉ジアナ・ダントニオ(クラウディア・ジェリーニ)のローマでの殺害です。サンティーノは、イタリア系犯罪組織カモッラのボスと、主席連合の上位12席の座を持つジアナの地位を奪いたいのです。
ジョンはニューヨークのユダヤ系の貸金庫で金貨や武器を調達してから、ローマのコンチネンタルホテルへ行きます。支配人ジュリアス(フランコ・ネロ)の「法王暗殺か」を否定すると最高級ルームに案内され、武器、侵入場所の地図や鍵、防弾スーツなどを入手します。
サンティーノの側近女性でボディガードのアレス(ルビー・ローズ)が影で見てます。ジョンはローマ遺跡の裏口から侵入し、旧知のジアナと対面します。ジアナは暗殺をさとり、全裸でローマ風呂で手首を切り、ジョンが頭を撃ちます。
ジョンは、ジアナの側近カシアン(コモン)と撃ち合うが2人とも弾をよけます。カシアンはジアナのもとへ行き、ジョンは、混雑したクラブハウスで攻撃してくる者だけを的確に倒し、ローマ遺跡でもガンフーを駆使してほぼ全滅させます。
サンティーノ側近アレスは口をきけないが手話で指示します。ジアナ側近カシアンはジョンと同等の強さで、近接戦で銃を打ち合ってもお互いよけて、コンチネンタルホテルの窓を割って入ります。ホテル内での仕事は禁止なので休戦です。
ホテル支配人ジュリアスは2人をバーへ誘い、カシアンは同業者の礼儀としてジョンに「最後の酒」をおごります。後ろにはアレスもいます。サンティーノはジョンに「姉のかたきをうつ」と宣言しかけて前作のヴィゴ同様に電話を切られます。
ジョンウィックが暗殺対象に?(ネタバレあらすじ)
サンティーノはアカウント部に電話し、ニューヨーク中の殺し屋にジョン暗殺を懸賞金7億円(7百万ドル)で依頼します。コンチネンタルの代表ウィンストンは、サンティーノのメダル(誓印)が実行されたので、専用ノートに血の拇印を要求し「ジョンを怒らせたこと後悔するぞ。さよなら」と言います。
ニューヨークへ戻った賞金首のジョンは、駅のバイオリン弾きの女性暗殺者や、路上の相撲レスラーや、地下のビジネスマン風の殺し屋2人等に襲われるが撃退します。地下鉄では一般客が降りた後にカシアンと格闘し、ナイフーで倒します。
追いかけてくる清掃員2人は、ホームレスに金貨を渡して処理してもらいます。ジョンが目を覚ますと、地下犯罪情報組織のバワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)らに治療された後です。
キングは、サンティーノが主席連合12席につくと自分の組織も安泰ではないため、ジョンに暗殺してもらう代わりに銃と居場所情報を与えます。ジョンは、サンティーノの主席連合席の就任式で部下らを倒し、アレスは一騎打ちで動けなくします。
コンチネンタルホテルに逃げこんだサンティーノは「ジョンの会員資格剥奪を要求」するが、支配人ウィンストンは「ここは私の王国だ」と断ります。ジョンは掟を破りホテル内でサンティーノを射殺後、焼けた自宅から妻ヘレンとの品を探ります。
ホテルのシャロンが犬を連れて来てジョンに返します。広場でウィンストンから、主席連合カモッラが懸賞金15億円をかけたこと、暗殺命令は1時間だけウィンストンが止めたことを聞き、ジョンは「来る者は全員殺す」と犬と走り出します。
ネタバレ感想『ジョンウィック チャプター2』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ジョンウィック・シリーズ一覧もご参考に。
監督やキアヌリーヴスのこだわり続編
前作『ジョンウィック1』と同じく、監督は『マトリックス』シリーズでキアヌ・リーヴスのスタントマンを務めたチャド・スタエルスキです。2人ともアクションへのこだわりが深いため、今回も新しい見どころが満載です。
キアヌ・リーヴスは『マトリックス』以来、当りのアクション映画がなかったけど前作で見事に返り咲きました。趣味と仕事を兼ねたような銃さばき、弾丸の装填スピード、近接格闘術などは、緊張感と爽快感が混在して見てて気持ちいいです。
本作『ジョン・ウィック2』では、冒頭からロシアンマフィアを追いつめる展開で、カシアンやアレスなどの強敵も登場します。コンチネンタルホテル以外に、主席連合やバワリー・キング地下組織など世界観の広がりも描かれる意欲作です。

ガンフー/カーフー/ナイフーとは?
前作『ジョンウィック1』で、銃(ガン)と柔術やカンフーを融合させた戦い方「ガン・フー」で、たった1人でロシアンマフィアを全滅させていく姿は圧倒的で爽快で衝撃的でした。
『ジョンウィック チャプター2』では「愛車フォード・マスタング マッハ1」での体当たりアクション「カー・フー」や、刃物を使っての近接戦闘「ナイ・フー」が最大の見どころです。カーフーもナイフーも監督が語る造語です。
車にひかれても不死身なジョンウィックには驚きです。ジョンとカシアンとのバトルは、格闘アクション映画史上に残るだろう、とんでもない撃ち合い格闘シーンで大興奮です。ルビー・ローズ演じるアレスとの戦闘は意外とあっけなかったです。
主席連合とは?コンチネンタル等の世界観は?
主席連合とは、裏世界を支配する組織で上位メンバー12議席が統治しています。イタリア系マフィア(マフィアの言葉の由来)、イタリア系カモッラ、ンドランゲタ、チャイニーズ・マフィア、前作でニューヨークはほぼ全滅した「ロシアン・マフィア」などが所属してます。
コンチネンタルとは、主席連合(HIGH TABLE/ハイテーブル)とは独立した組織で、世界中で殺し屋をサポートしてます。発祥地はローマなので現実でのカトリックに似た組織です。ニューヨーク支部のウィンストンが世界代表を務めています。
コンチネンタル・ホテルでは「施設内での殺し禁止」「誓印は絶対」の2つのルールを守れば、会員として宿泊、死体処理、暗殺依頼、武器や情報の調達などのサービスを受けられます。支払いは裏世界の共通コイン(金貨)で行います。
コンチネンタルの暗殺依頼は、アカウント部に電話し、懸賞金をかければ成立しますが、開始時間の設定もできるようです。ラストの広場で動きが止まったりするのは不思議な世界観です。無関係な者を傷つけてはいけないルールもありそうです。
バワリー・キングの地下組織も独立組織で、ニューヨークを拠点にホームレスや伝書鳩を使ったネットワークによる情報を売りにしています。警官ジミーもここに属するようです。キングは若い頃にジョンに命を助けられ、恩を感じています。
キングを演じるローレンス・フィッシュバーンは『マトリックス』でモーフィアスを演じたこともあり、キアヌ・リーブスとの再演は1つの話題でもあります。ジョンが頼れる唯一の組織になると、続編でも再登場の可能性がありそうです。
コンチネンタルもバワリー地下組織も、主席連合とは独立していますが大きな影響は受けてるようで、主席連合の12議席を敵にまわしたくはないようです。
多彩な暗殺者たちのキャラ映画
『ジョンウィック チャプター2』は、魅力あるキャラクター映画としてもかなり楽しめます。前作から続投のコンチネンタルホテルNYのウィンストンとシャロンだけでなく、「法王暗殺か?」と聞いたローマ支部のジュリアスも登場します。
イタリア系カモッラ代表サンティーノとジョンは、過去の約束「誓印」でつながっています。サンティーノは、カモッラ代表で主席連合12議席の姉ジアナの地位を奪うため、ジョンに暗殺依頼します。
ジョンはジアナ殺害後、ジアナ側近カシアンに復讐対象として追われ、サンティーノからは「姉殺し」として側近アレスの部隊を送り込まれ、懸賞金までつけられてニューヨーク中の殺し屋からねらわれるが、全て撃退していきます。
暗殺者は、バイオリン奏者の女性、ビジネスマン風の男性、相撲取り殺し屋、清掃員の殺し屋など多彩です。特にスモウ力士は、張り手でジョンをふっ飛ばしたり、銃で撃たれても死なないのはホラーのゾンビ並で日本人にはうれしい展開です。
ニューヨークの地下犯罪情報組織のバワリー・キングは、かつてのコンチネンタルの会員で凄腕の殺し屋だったが、今は街中のホームレス風の情報源や伝書鳩を用いて、独自ネットワークを築いています。警官ジミーまでもが組織員です。
ジョンウィックは何がしたいのか?行動の謎
ジョンはついにコンチネンタルの絶対ルールを破り、ホテル内でサンティーノを殺害してしまいます。これにより懸賞金は倍額になり、主席連合を含む世界中の殺し屋からねらわれることになります。
しかし冷静な殺し屋だったジョンが、なぜコンチネンタルホテルのルールを破ってまで感情的にサンティーノを殺害したのか疑問は残ります。そこでルール破るくらいなら、誓印を破棄してればジアナやカシアンや部下達も殺さずにすんだのに。
あとあいまいなのは、主席連合12議席を殺害した場合の罰則はないのか?という点です。12議席のジアナを殺害したジョンはコンチネンタルの会員のままだったし、就任したサンティーノ殺害後もホテル内でのルール違反を問われただけです。
この点に関しては「正規ルートで懸賞金をかけて殺害依頼された場合は、暗殺者の責任は問わない」というルールが存在してそうです。主席連合といえども、常に暗殺される可能性があるため、強くて信頼できる側近に守らせてるのでしょう。
『ジョンウィック チャプター2』私の評価と続編
冒頭からアクション全開でガンフーやカーフーを駆使したり、ヨーロッパのローマまで出張して主席連合12議席の1人を暗殺したり、ニューヨークでは多彩な暗殺者たちに苦戦したりと、前作以上に戦闘につぐ戦闘で楽しませてくれます。
コンチネンタル・ホテルという不思議空間以外に、主席連合やバワリー・キングの地下組織など、少年漫画のような世界観の広がりも描かれて、それぞれに属する特徴のあるキャラたちも魅力的で、ジョンとの過去も知りたくなります。
ストーリーは1本道なのでシンプルだけど、柔術やカンフーやシラット等の格闘術と銃火器やナイフでのバトルアクションに専念できるのは数少ない映画体験です。「犬映画」要素は少なかったけど、自宅焼失後も生きててほっとしました。
続編『ジョンウィック3パラベラム』の2019年公開も決まっています。主席連合やコンチネンタル・ホテルを敵にまわしてのジョン・ウィックの戦闘力の覚醒も期待できるし、ラストで共に逃亡者となったアメリカン・ピット・ブルテリア犬の動向も気になりますね!
- 銃と柔術とナイフの無双アクション
- 1人対マフィア組織の復讐劇
- ジョンの圧倒的な強さ
- ロシア系の次はイタリア系が敵
- ローマが舞台になる
- 裏社会の世界設定が明らかに
- 主席連合とキング地下組織も登場
- 強敵カシアンとの戦闘がすごい
- 話せない沈黙のアレスも存在感
- ウィンストンとジョンの関係は?
- 戦闘がややパターン化
- 雑魚との戦闘は飽きてきた
- サンティーノが最初から小者風
- サンティーノの部下が少ない
- ジョンが命を取らない理由が不明
- ジョンの行動が感情的すぎる
- ルール破るなら誓印も無視できた
続編前作や関連映画は、ジョンウィック・シリーズ一覧もご参考に。
『ジョンウィック チャプター2』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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