映画『ザフォーリナー 復讐者』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/ジャッキーチェン強い役?続編あるのか

『ザ・フォーリナー 復讐者』あらすじ概要
ロンドンで中華レストランを経営するクァン(ジャッキーチェン)は、たった1人の娘を無差別爆弾テロで失います。復讐者となったクァンは、北アイルランド副首相リーアムにたどりつき、テロ犯人を聞き出そうとするが…。敵の正体と狙いは?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | ザ・フォーリナー 復讐者 |
原題/英題 | The Foreigner |
日本公開日 | 2019/5/3 [予告↓]上映時間 114分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA R |
製作国 | アメリカ・イギリス・中国 |
映画監督 | マーティン・キャンベル [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ツイン/The Fyzz Facility、Sparkle Roll Media、華誼兄弟傳媒、万逹影視伝媒有限公司、STX Films |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 1.4億USドル [出典] |
製作費 | 0.4億USドル |
平均評価★★★★★72(私の評価↓は含まず)
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『ザ・フォーリナー 復讐者』予告動画
キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
『ザ・フォーリナー 復讐者』ネタバレあらすじや結末
この先はネタバレありのあらすじです。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
ロンドンで中華レストランを経営するクァン・ノク・ミン(ジャッキー・チェン)は、たった1人の家族である娘ファンを爆弾テロで失います。失意で仕事もできず、警察に捜査状況を聞いても進捗はなく、自ら復讐者へとなっていきます。
北アイルランドのテロ組織が犯行声明を出します。元組織員の北アイルランド副首相リーアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)に、外国人クァンは電話でも直接訪問でも取りあってもらえず、トイレで爆破騒ぎを起こして本気度を見せます。
クァンは中華系イギリス人だが、昔アジアなどで特殊部隊員として活躍していました。その知識や技術を生かして、リーアムの周辺を混乱させながら近づいていきます。やがてクァンは犯人たちの正体を聞き出し…
ネタバレ感想『ザフォーリナー 復讐者』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
監督とジャッキーチェンとピアースブロスナン
マーティン・キャンベル監督は『007ゴールデンアイ』でピアース・ブロスナンと仕事したこともあり、他に『マスク・オブ・ゾロ』とその続編や『007カジノロワイヤル』などサスペンス・アクション映画で多くの実績を残しています。
しかし『グリーン・ランタン』(2011年)が低評価だった以降、あまり目立つ監督業は見られません。ちなみにグリーンランタンは主演ライアン・レイノルズの黒歴史でもあったけど『デッドプール2』ラストでなかったことになりました(笑)
『ザ・フォーリナー 復讐者』の主役ジャッキー・チェンは、言わずとしれたアジアで一番有名な香港のアクション俳優です。デビューから数十年間は体を張ったアクションで魅了してくれましたが、最近は人間ドラマ重視の役も多いです。
ピアース・ブロスナンは007シリーズでジェームズ・ボンドを演じたことでも有名だし宣伝も「対決」を前面に出してたので、ジャッキーチェンとの戦闘を期待したけど今回は文官的な役なので弱くて少し残念です。

ジャッキーチェンの苦悩演技は新境地?
ジャッキー・チェンが「笑顔を封印」「重苦しい雰囲気」「物静かでまじめな役に挑戦」という宣伝文句が目立つけど、最近の『ポリスストーリー レジェンド』『ポリスストーリー REBORN』ではシビアな役も演じきってた印象です。
逆に『カンフー・ヨガ』では、インド映画とカンフーとの融合みたいな新境地にも挑戦しています。残念ながら日本ではあまり多くの人には観られなかったようですが。
ハリウッドのトム・クルーズがミッションインポッシブル・シリーズ等で体をはったスタントに挑戦してて「ジャッキーチェンの後継者」と言われてますが、トムの命のかけ方は既にジャッキー超えてますね。
復讐者映画やアクションとしてはどうか?
復讐者映画としては『96時間』『ジョン・ウィック』『イコライザー』などを思い浮かべますが、それらほどアクションに重きはおいていません。そのかわり、復讐者の喪失感ややりきれなさがていねいに描かれています。
しかしジャッキー・チェンが主役ってことは、やはり「ただ者ではない」「実は殺人マシーンでした」という展開になっていくのですが、リーアムに対するうったえ方が「いやがらせ」「ストーカー行為」にしか見えないのは工夫不足ですね。
アクションシーンは、ラストでクァンが犯人グループと戦闘する場面以外は、それほど激しいのはなくて物足りないかも。ジャッキー・チェンは元特殊部隊員という設定なのでカンフーも得意で、リーアムの部下らと何度か格闘シーンはあります。
犯人グループと戦う時は、クァンは偽装銃で対抗しますが、特に作戦も策もなく撃ちまくってほぼ全滅させます。リーアムへのストーカー行為もそうだけど、本作のジャッキーチェンは頭脳戦を駆使しないのが残念です。
ストーリーと登場人物がわかりづらい
説明をペラペラと語らせる邦画とは違い、洋画は視聴者の理解力にゆだねる作品も多いため敬遠する人もいると聞きます。私は洋画を見慣れてるので、説明は多すぎない方が好みです。しかし本作の中盤は説明不足で理解しづらかったです。
ジャッキーチェン、ピアースブロスナンの周辺だけでなく、妻や愛人や甥(おい)や友人や愛人、犯人、テロ対策指揮官や警察など、シーン切り替えが小刻みに多すぎるし、似た顔の人がいたり、性格の裏表があったりと混乱要素だらけです。
ストーリーの本筋や結末はそれほど意外ではないので理解できるのですが、「混乱→理解」に時間と気を取られてしまい、それらが雑音となってスムーズに楽しめませんでした。個人的な集中力不足はあったかもしれないので反省です。
『ザ・フォーリナー 復讐者』総括と続編
北アイルランド問題やIRAテロ活動に巻き込まれたのに蚊帳の外の「外国人」が、キレて復讐者となる物語です。まさにタイトルどおり「ザ・フォーリナー(外国人)」を象徴しています。フィクションですがモデルになった人物はいるようです。
ジャッキー・チェン映画と思いアクションを期待して観ると、肩透かしをくらうかもしれません。そして人間ドラマとしてはいい部分もあるけど、サスペンスやミステリー要素は少なく、魅力的なキャラもいないため感情移入もしにくいです。
ラストでクァンがチャイニーズレストランへもどると、敵が居場所を把握して「泳がせとけ」と言って終わります。興行収入しだいでしょうけど、続編が制作される可能性はあります。
続編は『ジョンウィック』『イコライザー』のようなシリーズ化により、ジャッキー・チェンが本気を出すアクション映画を期待したいけど、それでは本作での「封印」の意味は?となり、ジャッキー本人も悩ましいでしょうね。
他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
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