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映画『グレートウォール』評価は?ネタバレ感想考察/万里の長城で迫力アクション!信頼と火薬

映画グレートウォール

『グレートウォール』あらすじ概要

ヨーロッパの傭兵ウィリアムは金のために中国まで旅を続けてきたが、謎の獣により部隊は全滅して、トバールと2人だけが万里の長城へとたどり着く。やがて中国軍と共に、60年に一度現れる饕餮(とうてつ)と死闘を繰り広げることになる。長城はその前線で、女性司令官リン隊長..(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 グレートウォール
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入3.3億USドル [出典]
製作費1.5億USドル
平均評価★★★★★61私の評価↓は含まず)
原題/英題The Great Wall /長城/长城
日本公開日 2017/4/14 [予告↓]上映時間 103分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG-13
製作国中国・アメリカ合作
映画監督チャン・イーモウ
キャスト
出演者
マット・デイモン、ジン・ティエン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、アンディ・ラウ
配給/製作/画像©東宝東和/Legendary Pictures

『グレートウォール』予告動画

ネタバレ感想『グレートウォール』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★64/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『グレートウォール』ネタバレ感想の総評

グレートウォール(万里の長城)がタイトルですが歴史物語ではなく完全なファンタジーです。強力な敵を大量に倒すという意味では『バイオハザードIV アフターライフ』シリーズや『ワールド・ウォーZ』に近いですし、似た場面もいろいろあります。

舞台は中国なのに西洋人のマット・デイモンが主役なのは変ですが、日本を舞台にした『ラスト サムライ』も同様ですね。渡辺謙や小雪みたいなその国のスターとしては、ジン・ティエン、アンディ・ラウ、そしてアイドル?のルハンなどが出演してて活躍します。

敵は人型ではなくトカゲや恐竜のような、饕餮(とうてつ)という化物ですが知能も高いという設定で手強いです。それを諸葛亮孔明のような天才軍師が奇策で倒すという話なら大歓迎だったのですが、わりと力技で戦います。バンジーの飛行部隊とかはつっこみどころです。

それでも力技だからこそ、その戦闘アクションシーンの映像が迫力あって楽しめます。火球や弓矢が飛んでいく場面は臨場感もあり興奮します。大味映画と開きなおって細部は気にせず、劇場の大画面で見てこそ楽しめる映画だと思います。

映画グレートウォール

『グレートウォール』おすすめ6ポイント

  • 映像が見事な娯楽ファンタジー
  • 化物とのアクションが素晴らしい
  • 多彩な戦闘方法にわくわく感
  • 中世なりの技術や発明品
  • ジン・ティエンの顔が気になる
  • マット・デイモンがかっこいい

『グレートウォール』少し残念5ポイント

  • 歴史的なネタがほしい
  • バラードの25年間は長すぎ
  • 元帥の死があっさりすぎる
  • 900年間磁石使わなかった謎
  • 女王倒すだけで勝利の安易さ

『グレートウォール』あらすじにそってネタバレ感想

ヨーロッパの傭兵ウィリアム・ガリン(マット・デイモン)は、トバール(ペドロ・パスカル)などと共に金や名声のために部隊で旅していました。しかし中国国境まで来た時、馬賊だけでなく謎の獣にも襲撃され、部隊はほぼ全滅して2人だけで巨大な城壁(グレートウォール)にたどり着き降伏します。

万里の長城を守る武将たちは2人を処刑しようと考えますが、軍師ワン(アンディ・ラウ)はウィリアムが切り落として持っていた獣の手を見て、利用することにします。獣は饕餮(とうてつ)と呼ばれ、2000年前から60年ごとに人間を襲っているそうです。

万里の長城はそのために築かれ、ここを突破されると都で大量の人間が食べられて、饕餮(とうてつ)の数も増え続けるため、世界全体が滅んでしまう可能性があります。とうてつは目が弱点で、命令を発し仲間を増やす女王が存在してて、彼女を倒すと全体の動きも止まるとのことです。

グレートウォール(万里の長城)というタイトルなので歴史物語かと思ってたのですが、トカゲやエイリアンのような化物が大量に襲ってくるというファンタジーです。饕餮(とうてつ)は、なぜその周辺にしか存在しないのか、何が目的なのか、なぜ60年周期なのか、謎は多いけどほとんど明かされません。

ウィリアムとトバールの通訳は、青い鎧を身にまとった女性司令官リン将軍(ジン・ティエン)がつとめます。万里の長城軍の軍服やよろいは色によって武器や部隊が分けられています。やがて何万もの饕餮(とうてつ)が万里の長城(グレートウォール)めがけて攻めてきます。

軍師や総大将の命令は、青の女性の太鼓部隊が全軍に伝えます。遠方攻撃は火を付けた投石部隊と、赤の弓矢部隊です。接近戦は青の女性の飛行部隊が命綱をつけて、落下と上昇を繰り返してバンジージャンプのような感じで槍で戦います。ギャグ風ですが命がけです。黒は剣と盾の白兵部隊、黄色は槍部隊、紫は盾部隊という感じでしょうか。

とうてつ側も、女王を守る近衛兵的な集団は、体を盾にして鉄壁の防御陣形を作って火球もききません。かなりの数を倒しますが、圧倒的な大群なので壁をよじ登ってきて混戦となります。弓の名手のウィリアムらも戦いに加わり活躍します。赤い布での闘牛スタイルは面白いけど、知能高い敵にはきかないと思いますが。

ウィリアムは若い中国兵士ポン・ヨン(ルハン)を助けます。しばらく戦うと、とうてつは屍や負傷した仲間を連れて退却していきます。ウィリアムらはその活躍ぶりから解放され、軽くもてなされます。ウィリアムは幼いころから多くの旗の下で戦ってきたと言うと、似た境遇のリンに「わたしたちとは違う」と言われます

ウィリアムらは中国軍の中の西洋人バラード(ウィレム・デフォー)と話します。彼は25年前に万里の長城に入ってからずっと、ラテン語や英語を教えながら、ウィリアムと同様に黒い粉(火薬)を盗んで逃げることを企んでいます。25年という設定は長すぎると感じます。火薬を盗めても人生終わりますよね。

饕餮(とうてつ)の起源は、2000年前に欲深い皇帝がいて、庶民の祈りが生んだそうです。すると再び城壁の上で襲ってきますが、はさみうちにあい、リンをかばって元帥は死んでしまいます。リン将軍が次の元帥に指名されます。

元帥は指揮官なのでねらわれたのでしょうけど、よけることも抵抗することもできたように感じます。火を付けたランタンを上空へ飛ばして元帥の冥福を祈る光景がきれいです。これは後半の熱気球の伏線にもなります。『塔の上のラプンツェル』を思い出します。

900年前の戦記ですでに、饕餮(とうてつ)の動きを止めることが可能な磁石について記述されていました。なぜ今まで磁石を使ってないのか理由がわかりません。ワン軍師はウィリアムが持っていた磁石を作戦に使うことを考え、ウィリアムの提案でクジラをモリで採るように、実験体を確保することになります。

火球や城壁のハサミ部隊や、鳴り矢による敵の位置の把握や、火薬弓など攻撃のバリエーションが豊富で楽しいですが、あまり効率的ではないのが残念です。軍師が能力不足だと感じます。結局はウィリアムらが下に降りて白兵戦で捕獲しますが、中国軍がウィリアムらに、おかまいなしに攻撃するのがやりすぎです。

実験体により磁石で動きを止めることが確かめられます。兵士全員が携帯すれば最強なのですが、他ではとれないのでしょうね。バラードとトバールは兵らが外へ出てるすきに、黒い粉の火薬を盗んで脱走します。ウィリアムは自分が必要とされ、信頼されてると感じたので裏切ることはできず、2人に足止めされます。

『グレートウォール』ネタバレ結末/ラストシーン

饕餮(とうてつ)は2回の攻撃で人間の注意をひきつけている間に、万里の長城を超える地下通路を掘っていました。そして都へ向かっています。捕獲した実験体は都へと送られて、皇帝の面前で披露されますが、磁石をはじき飛ばされた時に仲間を呼ばれてしまい、敵に都の方向がバレるという失態をおかしますが誰も気づいてないようです。

リン元帥と万里の長城(グレートウォール)の禁衛軍は馬では追いつけないため、開発中の発明品である熱気球に乗って都へ向かいます。これには4人くらいしか乗れないし、傾くとすぐ燃えて落下するので命がけです。実際に多くの熱気球が燃え落ちます。ウィリアムもポンと一緒に乗ってリンを追いかけます。

リンたちは、都を襲う饕餮(とうてつ)と戦いますが数が多すぎてらちがあきません。そこで、捕らえた化物に火薬をくくりつけて、たっぷりの食料(人間?)を与えてから女王のもとへ返し、そこを爆発するという作戦を実行します。その作戦中に、ポンもワン軍師も犠牲になります。

とうてつとの戦闘アクションシーンは本当に素晴らしいのですが、細部でのご都合主義が多すぎて気になります。主要人物は熱気球で燃え落ちなかったり、知能の高いはずのとうてつ近衛隊が火薬を背負った仲間を簡単に女王のもとへ入れたり、女王を倒した瞬間に全化物が停止したり。

特にラストの女王への火薬弓矢は、外国人であるウィリアム(マット・デイモン)にたくすというのが考えられません。確かに弓矢の腕前は一番かもしれませんが、信頼しすぎです。そもそも最後は火薬矢が女王エリアの中に入ったので、火薬を背負ったやつがいなくても、女王は負傷くらいした気がします。

それに普通の生物なら女王が死ぬと、すぐに次の女王が誕生するはずです。ボスが死んだだけで生きることを放棄する生物なんていないはずです。同じようなオチではトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を思い出しました。

いずれにしろ女王を倒して都は守られました。饕餮(とうてつ)の掃除が大変そうです。逃げたトバールは途中で馬賊に襲われ、雑に扱った火薬が爆発して馬賊もバラードも全滅し、グレートウォールの禁衛軍に再び捕らえられました。

皆を救ったウィリアムは黒い粉の火薬か、捕まったトバールの解放かという、人を試すような選択をせまられ、もちろんトバールを選びます。そしてお互いに信頼関係を築いたリン元帥とは恋仲にもならず、ウィリアムとトバールは火薬を持たずに故郷へと帰ります。いずれこの地へ帰ることを誓って。

かなり大味でつっこみどころも豊富ですが、映像美や迫力のアクションシーンは本当に見事だし、多彩な戦闘方法や工夫などを見るだけでも楽しいので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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