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映画『ライフ(2017)』評価は?ネタバレ感想考察/真田広之は生残れる?宇宙で地球を守れるか

映画ライフ(2017)

『ライフ(2017)』あらすじ概要

国際宇宙ステーション(ISS)の6人のクルーは火星探査機から地球外生命体の回収に成功した。喜んで実験室で様子を見守るが、急速な成長によりクルーに命の危険が生じてしまい、あらゆる方法で対処しながら地球へ近づけないようにするのだが...(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 ライフ(2017)
平均評価★★★★★67私の評価↓は含まず)
原題/英題Life
日本公開日 2017/7/8 [予告↓]上映時間 103分
映倫区分日本 PG12(小学生指導必要)USA R
製作国アメリカ、イギリス
映画監督ダニエル・エスピノーサ
キャスト
出演者
ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズ、真田広之
配給/製作/画像©コロンビア映画、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/スカイダンス・プロダクションズ
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入1.0億USドル [出典]
製作費0.6億USドル

『ライフ(2017)』予告動画

ネタバレ感想『ライフ(2017)』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★65/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『ライフ(2017)』ネタバレ感想の総評

今年は『パッセンジャー』『メッセージ』など変わった趣向のSF映画がつづきますが、それに比べると本作は正統派の宇宙映画だと感じます。ただし、『エイリアン』や『ゼロ・グラビティ』を超えるシーンや斬新な要素を見つけられないのは残念です。

タイトルの「ライフ(原題もLIFE)」も、同じタイトルの映画がいくつかあったし、映画観た後も何か違う気がするので、もう少し見たくなるようなものを考えてほしかったです。

ストーリーはシンプルでよくある展開です。地球外生命体との交流以外のシーンはほとんどなくて、短くおさめられてる点は好印象です。乗員は6人だけなので覚えやすいけど、ローリーは『デッドプール』のライアン・レイノルズだとわからないくらい薄いキャラで驚きました。

日本人だから真田広之には注目してしまいますが、彼も子どもが生まれた以外のエピソードは少ないため、わりと後まで生き残るわりには、欧米人が見たら印象に残りにくいと感じます。ほぼジェイク・ギレンホールと、レベッカ・ファーガソンと、カルバンだけの映画だと思いました

カルバンの造形は新しいような古いような、独特のものですが、CG技術の発達により、今まで難しかったような生物感は出せてると感じます。ただ、この生物が火星でどんな暮らしをしてたのかは、全く想像できないのが残念です。知能が高いと言いますが、簡単に誘い込まれたりと、あまり賢さも感じません。

この映画の肝というか、制作陣が最も観てほしいのも、ラストのどんでん返しだと思います。途中で予想は出来ましたが、まさか本当にやるとは思わなかったので、逆に驚きました。この点で少し評価を加点しましたが、全体的にはありがちな映画だったので、もし続編作るならもっと裏切ってほしいと思います。

映画ライフ(2017)

『ライフ(2017)』おすすめ9ポイント

  • 宇宙のSFパニックサスペンス映画
  • 地球外生命体ライフとの遭遇
  • 俳優・女優がそこそこ豪華
  • 真田広之が好演!生き残れるか
  • 密閉空間でのエイリアンとの攻防
  • 段階的な隔離作戦を実行
  • ヒューの功罪
  • 予測不能なトラブルが次々発生
  • ラストは意表をつかれるかも

『ライフ(2017)』少し残念6ポイント

  • 新鮮な要素がほとんどない
  • ツッコミどころが多すぎる
  • 実験はアームやドローン使うべき
  • 科学者なのに危機意識が希薄
  • エイリアンの知能が高くない
  • ワクワクもハラハラもあまりない

『ライフ(2017)』ネタバレあらすじと感想

国際宇宙ステーション(ISS)のクルー6人は、火星探査機からのカプセルが宇宙デブリ(ゴミ)に当ってコースアウトしてたのを、チームワークでなんとか回収します。そこに入った火星の土のサンプルから、単細胞生物のようなものを見つけます。人類史上はじめての地球外生命体でみんな興奮します。

宇宙生物学者のヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)がさっそくラボで解析を開始します。室温を上げたり、空気の構成を変えたり、ブドウ糖を与えたりすると、その細胞は動き出します。地球との交信で、子どもたちの質問にも答えます。そして子どもにより地球外生命体は「カルバン」と名付けられます

宇宙飛行士6人のうち医者のデビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)は、シリアなどの紛争地で人々を救ってたことがあるけど、ひどいことが起こってる地上には戻りたくないので、宇宙ステーションに473日も連続で滞在しています。ミランダに筋萎縮や放射線が心配だと言われます。

司令官のエカテリーナ・"キャット"・ゴロフキナ(オルガ・ディホヴィチナヤ)は、ヒューのラボでの成果を評価します。ヒューは10歳の頃から車椅子生活だったけど、宇宙飛行士の夢をかなえて、今は「鳥のようだ」とうれしそうです。

カルバンはブドウ糖の吸収が早くなってきてます。そしてただの単細胞生物ではなく、すべての細胞が1つの体を構成していて、その体全体が脳であり筋肉であり目かもしれないようです。ヒューは頑丈なゴム手袋でカルバンのそばに指を近づけると、触手のようなものが伸びてくるのが見えます。

この手の物語は第3者の目で見るとツッコミどころ満載です。例えば、いくら頑丈なゴム手袋でも手を近づけたりはしないで、アームで外から操作するのが普通だと思います。また、こんなに急速に成長する生物なんて危険を感じるので、空気の構成や温度や水など、最初に苦手なものを見つけておくはずです。

システム・エンジニアの日本人宇宙飛行士ショウ・ムラカミ(真田広之)は、地球の妻が出産する場にネット電話で立会い、無事生まれるとクルーたちから祝福されます。ヒューはその後も、カルバンと交流を重ねて、自分の子のようにかわいく思えてきてるようです。

ミッションの25日目に、ラボでトラブルが発生し、エンジニアのローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)が入って対処します。原因はヒューが留め具を閉め忘れたせいです。カルバンが外へ出ようとした可能性もありそうですが、いずれにしろ不穏な雰囲気を示しています。その後、カルバンの活動は止まります。

検疫官で医者のミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)は、カルバンの成長の早さに懸念を感じていたので、密閉性を高めるための時間が作れて良かったと評価します。しかしヒューは生きがいをなくしたように、ふさぎこんでしまいます。ヒューは「命の意味や、不治の病の治療法」を見つけられるかもしれないと言います。

再びラボに入ったヒューは、カルバンに電気信号を流して、再び目覚めさせようと試みます。何度目かに電気を流した時、カルバンはヒューの手袋をつかみます。そして思いっきり引っ張って、ヒューの手は養分を吸い取られたようになり抜けます。カルバンは電気棒で手袋を破って外へ出て、ネズミを捕食します。

ローリーはドアを開けて、ヒューを助けようとしますが、ミランダは許可を出さず言い争いになります。そしてカルバンがネズミを捕食してる間に、無理矢理ドアを開けて中へ入り、気絶してるヒューを外へ出します。そして自分も外へ出ようとすると、カルバンが足にくっついて来て、ミランダはドアを閉めます。

ローリーは中で冷静になり、ミランダの指示で、電気キャンドルでカルバンを焼き殺そうとします。カルバンはショックでローリーから離れて、天井をすべるように移動します。ショウの指示で焼却器で焼こうとしますが、火星の環境でも生きられる生物なので、ほとんどきいていません。

そしてカルバンはローリーの口から体内へ入り、やがてローリーは口から血を流しながら死んでしまいます。ローリーから出てきたカルバンは、ローリーの臓器を捕食したのか、かなり大きく成長しています。焼却器の熱により通風口が開いたため、全て閉めようとしますが、その1つからカルバンは外へ出てしまいます。

ヒューの危機意識の低さはツッコミどころですが、科学者の好奇心と、親になったような感情を押さえられず、あんな行動をとった気もします。ただ、電気信号流すなら、外から棒を操作すべきだし、棒も利用される可能性があるので、IHレンジようなものは簡単に作れると思います。

ヒューの手が壊死したようになったのは、ゴム手袋の上からでも捕食できるということでしょうか。カルバンはなぜ体の大きいヒューを無視してネズミを捕食したのでしょうか。ローリーはあの状況でドアを開けろと言ったり、実際中へ入るなんて考えられないです。自業自得すぎて同情すらできないです。

それに地球外生命体と接触するのに防護服どころかマスクすらしてないし、カルバンが口から侵入してきたり、通風口から外へ出ようとしたりという展開は、エイリアン系の映画を見たことあるなら警戒して当然だと思いますが、全て後手後手になるのが残念です。映画オタクな会話を生かしてほしかったです。

カルバンは知能も高いため、地球との通信装置も破壊します。誰かが宇宙ステーションの外へ出て修理する必要があるため、司令官キャットが宇宙服を着て出て行きます。故障の原因はカルバンが冷却水を飲み干して、装置がオーバーヒートしたためだとわかります。そしてそこからカルバンが出てきて宇宙服に取り付きます。

キャットはカルバンをエアロックで焼こうと向かいますが、カルバンはそれを阻止するため、宇宙服の冷却水装置を破壊して、宇宙服内を水浸しにしようとします。キャットとデビッドはエアロックをはさんで、一緒に開けようとしますが、途中からキャットは閉める方向へ回して、宇宙服でおぼれ死にます

キャットは自分が犠牲になってカルバンを宇宙ステーションの中へ入れないようにしたのです。しかしキャットが死んだ後、宇宙空間へ漂い出すと、カルバンはキャットを蹴った反動で宇宙ステーションに張り付きます。今度は、宇宙空間の温度と真空では長く生きられないだろうから、噴射口で吹き飛ばす作戦を実行します。

しかしカルバンはたくみに逃げます。宇宙ステーションは噴射のしすぎで軌道修正する必要が出てきて、もう噴射できなくなると、その1つからカルバンは再びステーション内に侵入します。今度は自分たちの場所以外の区画の空気を全て排出して、窒息させることを試みます。

ヒューは「本当にすまなかった。カルバンは私たちを憎んではいないが、生き残ろうとしているだけだ」と言ってから心肺停止におちいります。クルーたちはAED電気ショックでの心臓マッサージを試みますが、なんとヒューの体に避難してたカルバンが現れます。ヒューはわかっててかくまってたんでしょうか

『ライフ(2017)』ネタバレ結末/ラストシーン

カルバンは逃げるショウを追いますが、ショウは睡眠装置に逃げ込みます。その間、デビッドとミランダは、ヒューの死を看取り、最後は体が鳥のように浮きます。カルバンはヒューの位置信号マーカーを飲み込んだため、ミランダらは位置を把握できるようになります。

ヒューの最後の行動はよくわかりませんが、自分が成長させたため、子のようにかわいく感じたのかもしれません。電気ショックはカルバンを目覚めさせましたが、まさかそれを自分も死ぬ時に受けるとは思わなかったでしょう。そして「鳥のように」なりたかった夢を叶えて死んでいきます

カルバンがヒューを捕食しに来ると、その区画を閉鎖して空気を抜き、窒息させることにします。しかし救難信号を聞いたからか、ソユーズがその区画にドッキングしてきて、カルバンを閉じ込める計画は失敗します。実はソユーズはミランダの第3段階で、ステーションごと地球から引き離す計画を実行するためです。

第1段階は実験用の箱、第2段階はラボ、そして弾3段階は宇宙ステーション内に閉じ込めることになっていたのです。ドッキング時にショウの睡眠装置にはヒビが入り、ショウは外へ出て、ソユーズ宇宙船へ向かいます。彼はそれが救助に来たものだと勘違いしたのです。でもそこにはカルバンがいます。

ショウはカルバンに襲われて、それを助けようとミランダが手を差し伸べますが、ソユーズ宇宙船のドッキングが失敗してたのか、空気を止めたので気圧差があったのか、ショウは外へ引っ張られます。カルバンも引っ張られないよう、ショウの体を伝って、ミランダがつかむ手の方へ向かってきます。

この状況でもショウの手を握っていられるミランダは、人間的とも言えるかもしれないけど、デビッドすら危険にさらす行為なので、現実では手を離すのではないかと思います。結局、ショウがミランダを救うために自らで手を離して、宇宙ステーションの外へ排出されてしまいます

ショウは赤ちゃんが生まれたばかりで、なんとしても生き残りたかったのでしょうけど、カルバンを地球へ連れて行くと、自分の子孫にも害がおよぶため、あえて手を離したのでしょう。ショウが宇宙ステーションから外へ排出されるのは、生まれた子が子宮から出たことのメタファー(暗喩)だとも感じます

カルバンはそんなショウからステーションへ飛び移り、ミランダの方へ登ってきますが、デビッドとミランダは元の区画へ戻りハッチを閉めます。ソユーズは分離して宇宙ステーションにぶつかり、気圧制御装置が故障したため、あと1〜2時間しか空気がもちません。しかも地球へ向かっています。

宇宙ステーション内の温度はどんどん低下していき凍えそうになる中、デビッドはカルバンを1つの救命ポッドに誘い込み、その操縦レバーをにぎっていれば自動操縦がキャンセルされて地球と反対側へ飛んでいくと話します。そしてその役目は自分が実行するので、ミランダはもう1つのポッドで地球へ向かえと言います。

ミランダも一緒に行くと言いますが、ポッドは1人乗りだし、デビッドはもう地球へ戻りたくないのだと説得します。デビッドは酸素ライトでカルバンをおびき寄せながら、救命ポッドへカルバンと共に入り、ステーションから切り離します。合図を見たミランダももう1つのポッドに乗りこみます。

ミランダはポッドの中で、万が一用に今回の音声記録を残します。「他の乗員は全てカルバンの犠牲になり、デビッドはカルバンとともに宇宙の遠くで死んだことでしょう」。ポッドに宇宙ゴミがぶつかったり、デビッドが操縦レバーを握るのをカルバンがやめさせたりしますが、片方は宇宙へ、片方は大気圏へ突入します。

地球の海にパラシュート落下した救命ポッドへは、地元の漁船らしき船が救出へ向かいます。そしてポッドを開けようとします。しかし中では、カルバンに取りつかれてるデビッド(ジェイク・ギレンホール)が「開けるな」と言っています。漁師たちには聞こえないのか、次々と船が集まってきて映画は終わります。

ラストはある程度予測可能ですが、ドンデン返し的にカルバンが地球へやって来てしまいます。しかも海なのでそこで成長して、地球の覇者に取って代わる可能性すらあります。続編も作れそうです。ミランダは宇宙空間をさまよう恐怖と、カルバンが地球へ行ったであろう絶望感でいっぱいだと思います。

パニック映画が好きな人なら、どこかで見たようなシーンが多いですが、あまり観てない人にとってはハラハラして楽しめる良い映画だと思います。誰が生き残るのか予想しながら見るのもいいかもしれないので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

『ライフ(2017)』含む映画ランキングや映画賞

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