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ネタバレ感想『メッセージ』宇宙人語の翻訳と武器で未来は変わるか/評価あらすじ

メッセージ
  • 平均評価 ★★★★★76/100
  • 私の評価 ★★★★★64
  • 日本興行収入 6.0億円
  • 世界興行収入 2.0億US$
  • 日本公開 2017.5.19
  • 上映時間 116分 予告

『メッセージ』あらすじ(ネタバレなし)

アカデミー賞8部門ノミネート。突然、世界各地に現れた謎の巨大宇宙船に対して、人類は対話を試みる。アメリカでは、言語学者ルイーズや物理学者イアンなどが異星人とコンタクトを繰り返す。意思疎通できるようになるにつれ、ルイーズにはある真実が浮かび上がってきて...(ネタバレあらすじ↓)

メッセージの予告動画

映画『メッセージ』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
DVD/ブルーレイ レンタル開始日,発売日
2017.10.18(発売中
原題/英題
Arrival
製作国
アメリカ(2016.11.11公開)
映倫区分
日本: G、USA: PG-13
製作費
約US$ 50,000,000(約55億円)
配給/製作
(C)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、フィルムネーション・エンターテインメント、ラバ・ベアー・フィルムズ、21ラップス・エンターテインメント
参考
 Wikipedia⇒ 興行収入⇒
映画監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャスト/出演者
エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ
レビューサイト平均評価 ★★★★★76/100換算

ネタバレあらすじや感想『メッセージ』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想・考察です。メッセージ

★★★★★ 64点/100(60が平均)

『メッセージ』ネタバレ感想の総評

SF映画としても奥が深そうで、『インターステラー』のような映画を期待して観に行きました。すると中盤には『コンタクト』の方が近いかもと感じました。結末まで観ると予想とは全く違った映画で、『ゴーン・ガール』のようにジャンルが途中で変わるため評価には困ってしまいます。

ラストのオチがわかった瞬間は、意表をつかれた驚きで良い印象を持ちましたが、そのオチのためだと考えると、前半は不必要な展開を引っ張りすぎだと感じました。また、SFとしては矛盾だらけで、ご都合主義な演出も多いことが気になりました。

『メッセージ』は対エイリアン映画ではなく、コミュニケーションや言語学習などがテーマと考えた方がしっくりきます。最終的には、ばかうけ型の宇宙船や異星人の存在も忘れてしまうほど、狭い範囲の話に集約されていきます。

主演のエイミー・アダムスはそこそこな演技をしてましたが、ジェレミー・レナーは目立ってなくて、これほどの俳優を使うにはもったいない役です。ただ、知性と存在感が重要なので、予算がゆるすのなら彼が敵役だったのかもしれません。

原作の「あなたの人生の物語」は未読ですが、評判はよくて映画でカットされた部分もしっかり書かれているようなので、機会があれば読みたいと思っています。いずれにしろ映画版は、少し変わったテイストなので、SF映画ファンとそれ以外の人では、全く違う驚きをえることになりそうです。

『メッセージ』おすすめ6ポイント

  • 異星人とのコンタクト映画
  • 異星人語の解読ミステリー
  • 異星人飛来の目的とは?
  • 途中でジャンルが変わる
  • 1見では伏線回収が難解
  • ラストは予想できない

『メッセージ』少し残念5ポイント

  • 前半だらだらしすぎ
  • 地球人側が翻訳するのは変
  • チームプレーがない
  • 中国の攻撃と中止の理由が強引
  • その他も説明不足や矛盾が多い

『メッセージ』ネタバレあらすじと感想

世界各地に楕円形の宇宙船が現れ、空中で停止します。大学で授業を行う言語学者ルイーズ・バンクス博士(エイミー・アダムス)は、アメリカ軍関係者から、宇宙人の言葉を解読するチームに勧誘されて、少し悩みますが参加することにします。そこで物理学者イアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)と出会います。

宇宙船シェルの中は、重力がでたらめで、宇宙人たちの科学力の高さがわかります。でも宇宙にいる時に重力を制御する意味はわかりますが、地球のような惑星に待機時も重力に逆らう必要があるのでしょうか。その思考の違いが、地球人とは違うのでしょうか。

ルイーズ、イアンのチームと異星人とのファーストコンタクト時は、お互いにコミュニケーションの糸口が見えません。それ以降、何度か接触を繰り返すうちに、彼ら2体にアボット、コステロと名付けて、文字があることもわかります。エイリアン文字は奇妙で複雑ですが、アジア圏の表意文字のようです。

この時点で違和感があったのは、普通は未開の地に乗り込んだ側や科学の進歩した側が、相手の言葉を研究するのに、この『メッセージ』では逆だということです。例えば私たちが他の星へ行き、まだ未熟な生物とコンタクトを取るなら、私たち側が翻訳作業をするはずです。しかしこの違和感は後で解消されます。

そもそも異星人たちはあれだけ存在感をアピールしてるのに、宇宙船から降りようともせず、地球人とはガラスのような壁でへだてた部屋で影のみの接待で、客を殺風景な場所に立たせたままです。地球人の感覚でいうと、失礼な待遇で、おもてなし不足に感じますが、彼らの感覚では普通なのかもしれません。

ところでルイーズは亡くした娘がいるようで、何度も回想シーンが浮かびます。エイリアン語の解読にも、その回想シーンが役立ったり、アジアの言語やデジタルも駆使して、少しづつコミュニケーションがとれるようになります。ルイーズは彼らが地球へ来た、個体の目的ではなく、集合体の目的を探ろうとします

『メッセージ』ネタバレ結末/ラストシーン

ルイーズは彼らに地球に来た目的を尋ねると「武器」と返答され動揺します。地球を攻撃する意図があるとされ、アメリカ軍も準備を進め、中国は先制攻撃を宣言します。中国が最初に攻撃を決定した理由は、好戦的だからではなく、表意文字に慣れてて解読が速かったからではないかと感じました。

ルイーズとイアンは武力衝突を回避しようと思い、別の意味で使われたのではないかと再度接触します。しかし異星人はガラスをたたきます。「逃げろ」と言ってたのかもしれません。そこで軍人が仕掛けた爆弾が爆発します。ルイーズとイアンは、異星人により外へ突き飛ばされて命は助かります。

その後、ルイーズは1人で異星人と接触し、アボットが死にそうと伝えられますが、先ほどの爆発のせいでしょうか。コステロは「use weapon」や「我々は人類を助ける。3千年で、我々は人類の助けを必要とする」「weapon opens time」などと伝えてきます。正確な英語は思い出せません。

ルイーズはコステロらのヘプタポッド語を習得して、自由に未来知覚できる能力を駆使できるようになり、数十ヶ月後の中国のシャン将軍との会合で、彼の電話番号と亡き妻の最後の言葉を教えてもらいます。シャン将軍が過去のルイーズに伝えたかったようです。

そして現在のルイーズが現在のシャン将軍に電話して、彼の亡き妻の最後の言葉を伝えると、ヘプタポッドへの攻撃を中止してくれます。それだけで中止するのは、ご都合主義な気もしますが、未来を予知できるヘプタポッドの能力に恐れを抱いたのかもしれません。

その後、ヘプタポッドの宇宙船は空の彼方に去っていきます。ルイーズは未来知覚の能力を持ったままで、未来の夫がイアンであることや、娘が死んでしまうことを知っててもさからわずに生きていこうと決心します。そしてまずは、イアンと恋に落ちていくのでしょう。

『メッセージ』ネタバレ考察や解説

異星人のヘプタポッドが地球へやってきた理由は彼らが語ったとおり「地球人に武器(未来を知覚できる言語)を与えるためであり、それが地球人に広まることにより、3千年後には地球人がヘプタポッドを救うことになる」からなのでしょう。

異星人がいう「武器」が「彼らの言語」である理由は、ルイーズとイアンのファーストコンタクト時に既に提示されています。2人が最初にヘリで会った時、イアンがルイーズの書いた本の一説「言語は文明社会の最初の武器である」と話すシーンがあります。

そして「言語」が「未来知覚」に結びつく理由も、イアンが語っていました。他言語を学習して話すようになると、脳の配線が変化して、その言語特有の考え方になり、ものの見方にも影響をあたえ、その言語で夢を見るようになるという説です。

私もこの説は簡単にですが聞いたことがあります。例えば日本語は肯定否定も動詞も一番最後に話すので、相手の表情をみながら変更することが可能です。しかし英語では最初に意志を決定する必要があるため、より断定的になります。また表音と表意の文字は、読み書きの時の考え方にも影響をあたえそうです。

ヘプタポッド語を学び話せるようになると「weapon opens time」が示すように、新たな時間感覚を得られるようになるのでしょう。つまり、未来の夢を見る能力が備わるということです。ルイーズにもその能力が備わったのでしょう。

ちなみにルイーズの娘の回想シーンで、娘が両者が勝利して終わることを何と言うか尋ねてきて、ルイーズが「ノンゼロサムゲーム」と答えますが、それはロシアの異星人との会話記録で知った単語です。つまり、娘との会話は過去ではなく、未来に起こることだと考えられます

また、ルイーズの娘は、両親が動物のような異星人と会話した光景を話します。これは両親が娘に話したからか、または娘にも遺伝で時間を超越する能力が備わっていて、両親が異星人と接触した過去を見たのかもしれません。真実は映画では示されなかった気がします。

結局、ルイーズの夫はイアンで、娘の名前はハンナです。ハンナはHANNAHで、前からも後ろからも同じつづりの回文ですが、これは時間を過去も未来も見ることができるメタファー(暗喩)なのでしょうか。

そしてルイーズは夫イアンに、未来に起こること、つまり娘が死んでしまうことを伝えると別れることになるようです。この時点でイアンが未来知覚能力を有してなかったり、知らなかったりするのはおかしな話だとは思いますが。

この後、ルイーズはヘプタポッド後の解説書を出版したり、講義したりするのですが、世界中の地球人が時間知覚や未来予知できるようになった社会なんて、想像もできません。三千年後には、どんな生物に進化してるんでしょうね。

一見シンプルすぎて、SFやアクションなど娯楽要素も少ないので物足りなく感じますが、実は難解なミステリー要素の方が強い映画だとわかってきます。アカデミー賞でも複数ノミネートしてる作品なので、ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!

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ゆめぴょん(管理人・執筆・映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
世界一周135国/世界遺産595訪問後、映画にハマり。家視聴含め3年半で1800本。新作は2017年191本、2018年85本
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