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実写映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』感想ネタバレ解説考察/敵の正体と目的は?国家の秘密とは?

映画鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー

『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』あらすじ概要

鋼の錬金術師』続編。兄弟エドとアルは、人体錬成の失敗で失った体を取り戻す旅でセントラルへ。そこで国家錬金術師を狙う連続殺人犯スカーに襲われるが…。スカーを倒せるのか?ホムンクルスも登場?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー
日本興行収入2.8億円興行収入ランキング
平均評価★★★★★66私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連マンガ実写化映画 < 前作
日本公開日 2022/5/20 [予告↓]上映時間 125分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督曽利文彦 [キャスト↓]
配給/製作/画像©ワーナー・ブラザース/OXYBOT

『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者)

  • 1位スカー(新田真剣佑)国家錬金術師を憎む復讐者。額の傷の男スカーと呼ばれる
  • 2位ウィンリィ・ロックベル(本田翼)オートメイル技師。エドとアルの幼なじみ
  • 3位エドワード・エルリック(山田涼介)国家錬金術師。右腕と左足がオートメイルの「鋼の錬金術師」
  • 4位エンヴィー(本郷奏多)「嫉妬」のホムンクルス。変身能力
  • 5位アルフォンス・エルリック(水石亜飛夢)エドの弟。エドが右腕を犠牲に魂だけを鎧に定着
  • 6位グラトニー(内山信二)「暴食」のホムンクルス
  • 7位リン・ヤオ(渡邊圭祐)東の大国シン国の第十二皇子。不老不死を求めてアメストリスへ
  • 8位ランファン(黒島結菜)リン・ヤオの腹心
  • 9位リザ・ホークアイ(蓮佛美沙子)マスタング腹心の中尉。正確な射撃手「鷹の目」
  • 10位ロイ・マスタング(ディーン・フジオカ)アメストリス国軍大佐。炎をくり出す「焔の錬金術師」
  • 11位キング・ブラッドレイ(舘ひろし)アメストリス国軍の大総統。片目は眼帯。剣術は二刀流
  • アレックス・ルイ・アームストロング(山本耕史)アメストリス国軍少佐。「豪腕の錬金術師」
  • メイ・チャン(ロン・モンロウ)東の大国シン国の王位継承候補者。スカーに近づく
  • ヴァン・ホーエンハイム(内野聖陽)エドとアルの父。ずっと行方不明だった

ネタバレ感想『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★66/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ハガレン3部作?前作のネタバレあらすじ

映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』は、荒川弘による漫画『鋼の錬金術師』通称ハガレンを原作とする実写映画3部作の2作目です。1作目『鋼の錬金術師』(2017年公開)の続編で、3作目『最後の錬成』とは同時撮影。

亡き母の「人体錬成」に失敗し、兄エドは右腕と左足をオートメイル化、弟アルは体をなくしエドにより魂だけを鎧に定着。アルの体を戻すため「賢者の石」を探すエドは、リオール町の悪教主コーネロから石を奪うがただの増幅器でした。

エドは紹介されたショウ・タッカー経由でドクター・マルコーに話を聞きに行くが「賢者の石は悪魔の研究。関わるな」と忠告されます。直後にマルコーは謎の女性ラストに殺害されて「第五研究所」とだけ言い残します。

エドは、タッカーが妻や娘や犬を合成獣にしたと気づき逮捕。エド達は、ハクロ将軍に聞いた第五研究所へ向かうが不発。一緒に調べてたヒューズ中佐は巨大な陰謀に気づき、マスタングや妻に変身したエンヴィーに殺害されます。

賢者の石は多くの捕虜の命から生成」されたと判明。ハクロ将軍は賢者の石で人形兵を生むが自分も襲われます。エド、マスタング、アルはエンヴィー、ラストを倒し、ホークアイ達は人形兵を全滅。エドは賢者の石を手にするが、アルの体は別の方法で戻すと宣言。エンヴィーの一部は逃亡。

映画鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー

五大勢力オールスター登場?一番の驚きは?

エド(山田涼介)とアルの兄弟は、国家錬金術師の査定のためセントラル行き列車に乗車。空腹で倒れてた男は、錬丹術のシン国からのリン・ヤオと名乗り、家臣のランファンとフーも強くて、列車テロをあっさり倒します。

リンは「賢者の石」の話を聞くためにエドをねらうが、ホムンクルスのエンヴィーがエドを助けます。リン一味は「賢者の石」を感じ、エンヴィーを追います。エドは錬金術で線路を上向きにして列車を止め、セントラル駅を守ります。

テロの狙いだったキング・ブラッドレイ大総統(舘ひろし)が平然と降り、国軍と焔の錬金術師ロイ・マスタング大佐(ディーン・フジオカ)やその腹心リザ・ホークアイが出迎えます。セントラルでは国家錬金術師の連続殺人が発生中。

エド達は空腹で倒れてた女性、シン国の王位継承候補メイ・チャンを助けます。その後、傷の男スカー(新田真剣佑)が現れ、アルの半身、エドの右腕を破壊。マスタング、アームストング少佐(山本耕史)達の登場でスカーは逃亡。

序盤のネタバレあらすじは以上。かなり前に原作漫画を読んだので、詳細の違いはわかりませんが良い導入部です。原作未読者は理解できたか心配ですが。大きく分けて5勢力の、エドとアル、国軍、ホムンクルス、リンヤオ勢、スカーが総登場

最大の不満点は、スカーとの戦闘でエドがあっさりあきらめて死を受け入れるシーン。原作では全編通して「決してあきらめない」エドが描かれるのに、まだ戦えそうな状態で覚悟するのは違和感。全身ぼろぼろにしてほしかったかも。

ストーリーは原作で知ってるので予想どおりでしたが、ランファンの仮面がはずれた時の顔(女優)が「黒島結菜」だったのが一番の驚き。メイ・チャンは中国人女優だからか片言台詞は上手ですが、演技はかなり微妙でした。

リンヤオの正体と目的は?ウィンリィ両親の殺害犯は誰?

エドは機械鎧(オートメイル)技師で幼なじみのウィンリィ(本田翼)に、右腕を新調してもらいます。母の墓前で、父ヴァン・ホーエンハイム(内野聖陽)と再会。彼は「クセルクセス王国の二の舞にはなるな」と言って去ります。

伝説の古代国家クセルクセス遺跡へ入ったエドは、ウィンリィの両親がイシュヴァール殲滅戦の敵負傷者を治療中、患者の1人スカーに殺害されたと聞かされます。セントラルに戻ったエドは、リンと組みスカーをおびき出す作戦を開始。

リン・ヤオの正体はシン国の第十二皇子。王に不老不死の方法を示し、一族のため王位継承に近づくのが目的。そのため「賢者の石」が宿るホムンクルスを捕らえたいので、スカーにエドを攻撃させてホムンクルスをあぶり出す作戦。

エドとアルはスカーと戦闘。偶然来たウィンリィは、両親の殺害犯スカーに銃を向けるが、エドが止めてスカーは逃亡。リン達はホムンクルスと戦闘中、キングブラッドレイ大総統に攻撃され、ランファンが左腕を犠牲にして逃げきります。

中盤の主役はウィンリィ。前作は漫画的な言動があわず棒演技と言われた本田翼でしたが、今回は感情をおさえめに成長した演技を見せてくれました。スカーに銃を向けたシーン、スカーをゆるすシーン(後述)では泣かされました。

戦闘アクションは、CG使った錬金術シーンは暗すぎるのが不満だけど、邦画実写の中では最高レベルと感じるくらいよく出来てます。一方、ブラッドレイやリン、ランファン達の剣や格闘戦はスピード感も迫力もないのが残念。

クセルクセス王国の遺跡は意外としっかり見せてくれて満足。新勢力?の父ヴァン・ホーエンハイムや、キング・ブラッドレイの養子セリム(寺田心)も登場し、主要キャラがそろってきました。あと、オリヴィエとイズミが待ち遠しい。

復讐者スカーの正体と目的とは?本作の結末は?

エドとリン達は、マスタング大佐らの助けもあり、ホムンクルスのグラトニーを捕縛。リンは戦闘時、ブラッドレイの眼帯の下にウロボロスの紋章を見つけたと証言し、大総統もホムンクルスである可能性が高まります。

エドは、リザから悲惨な過去を聞きます。一兵士の発泡から始まったイシュヴァール殲滅戦は6年続き、多くの国家錬金術師が投入された殺戮戦でした。アメストリス大総統キング・ブラッドレイの目的はまだ不明ですが、次作で明かされます。

復讐者スカーの正体は、国家錬金術師とアメストリス軍に恨みを持つイシュヴァールの民です。右腕を失くしたスカーは、兄の犠牲で命を救われ「破壊する右腕」を譲られました。兄は「分解/再構築の錬金術」と「再生の錬丹術」のいいとこ取りを目指しました。

エドがスカーを捕らえると、ウィンリィは両親を殺害したスカーに「理不尽はゆるせないが復讐はしない」と。グラトニーの騒動中、スカーは逃亡。グラトニーに喰われ「不完全な真理の中」でエド、リンヤオは、怪獣化したエンヴィーと戦うことに。

終盤はキング・ブラッドレイへの疑惑と、スカーとウィンリィの因縁の決着です。ウィンリィの話は「復讐の連鎖を断ち切るには?」という今回のテーマなので見どころですが、2時間のうちに2回見せられると繰り返しを感じます。

原作では散りばめられてた(気がする)イシュヴァール殲滅戦とスカーの過去の説明がまとめられたのは、良い構成です。苦労して捕らえたグラトニーが放置され、あっさり脱出できたのは拍子抜けでした。

原作では衝撃的だったキング・ブラッドレイの正体ですが、本作『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』では初登場から約1時間でほぼ判明したので、もはや別物語と思うと同時に映画的にはスマートな見せ方だと感心。

映画『鋼の錬金術師2 完結編 復讐者スカー』私の感想と評価

前作の不評を挽回する、俳優女優の成長、ストーリー構成、違和感少なめCGアクション、泣かせ演出で、原作大好きな私も絶賛ではないがほぼ満足。特に長大な物語中のスカーとウィンリィの因縁部分を1作にまとめ上げた手腕は見事

俳優女優の演技については、心配だった本田翼、山田涼介、ディーン・フジオカは台詞と高感情シーン減ったのもありかなり改善。良かったのは新田真剣佑、本郷奏多、黒島結菜。ロン・モンロウは成長を期待。山本耕史は演技はいいがアームストロングには全く見えず。

テーマの1つ「負の感情からは負の結果しか生まれない。復讐を止めるには誰かが耐えるしかない」や二項対立については何度も例が挙げられて「ていねいな描写」に好感。前作でお荷物だったウィンリィが重要キャラで挽回したのも涙。

『鋼の錬金術師 完結編』は次作『最後の錬成』も含めて一作とも考えられるので、来月の公開が楽しみです。ハガレンでまだ描いてない部分は多いので、どう取捨選択したか興味深いです。原作を超えるのは無理だが別物としてどう決着するか期待!

続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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