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実写映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』感想ネタバレ解説考察/敵の正体と目的は?国家の秘密とは?

鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー 映画/ドラマ

鋼の錬金術師』続編。兄弟エドとアルは、人体錬成の失敗で失った体を取り戻す旅でセントラルへ。そこで国家錬金術師を狙う連続殺人犯スカーに襲われるが…。スカーを倒せるのか?ホムンクルスも登場?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー
日本公開日2022/5/20 [予告] 上映時間:125分
監督・キャスト曽利文彦[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
ワーナー・ブラザース/OXYBOT
日本興行収入2.8億円 興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2024.8.15更新)
66私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
マンガ実写化一覧

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. スカー(新田真剣佑)国家錬金術師を憎む復讐者。額の傷の男スカーと呼ばれる
  2. ウィンリィ・ロックベル(本田翼)オートメイル技師。エドとアルの幼なじみ
  3. エドワード・エルリック(山田涼介)国家錬金術師。右腕と左足がオートメイルの「鋼の錬金術師」
  4. エンヴィー(本郷奏多)「嫉妬」のホムンクルス。変身能力
  5. アルフォンス・エルリック(水石亜飛夢)エドの弟。エドが右腕を犠牲に魂だけを鎧に定着
  6. グラトニー(内山信二)「暴食」のホムンクルス
  7. リン・ヤオ(渡邊圭祐)東の大国シン国の第十二皇子。不老不死を求めてアメストリスへ
  8. ランファン(黒島結菜)リン・ヤオの腹心
  9. リザ・ホークアイ(蓮佛美沙子)マスタング腹心の中尉。正確な射撃手「鷹の目」
  10. ロイ・マスタング(ディーン・フジオカ)アメストリス国軍大佐。炎をくり出す「焔の錬金術師」
  11. キング・ブラッドレイ(舘ひろし)アメストリス国軍の大総統。片目は眼帯。剣術は二刀流
  12. アレックス・ルイ・アームストロング(山本耕史)アメストリス国軍少佐。「豪腕の錬金術師」
  13. メイ・チャン(ロン・モンロウ)東の大国シン国の王位継承候補者。スカーに近づく
  14. ヴァン・ホーエンハイム(内野聖陽)エドとアルの父。ずっと行方不明だった

ネタバレ感想『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

ハガレン3部作?前作のネタバレあらすじ

映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』は、荒川弘による漫画『鋼の錬金術師』通称ハガレンを原作とする実写映画3部作の2作目です。1作目『鋼の錬金術師』(2017年公開)の続編で、3作目『最後の錬成』とは同時撮影。

亡き母の「人体錬成」に失敗し、兄エドは右腕と左足をオートメイル化、弟アルは体をなくしエドにより魂だけを鎧に定着。アルの体を戻すため「賢者の石」を探すエドは、リオール町の悪教主コーネロから石を奪うがただの増幅器でした。

エドは紹介されたショウ・タッカー経由でドクター・マルコーに話を聞きに行くが「賢者の石は悪魔の研究。関わるな」と忠告されます。直後にマルコーは謎の女性ラストに殺害されて「第五研究所」とだけ言い残します。

エドは、タッカーが妻や娘や犬を合成獣にしたと気づき逮捕。エド達は、ハクロ将軍に聞いた第五研究所へ向かうが不発。一緒に調べてたヒューズ中佐は巨大な陰謀に気づき、マスタングや妻に変身したエンヴィーに殺害されます。

賢者の石は多くの捕虜の命から生成」されたと判明。ハクロ将軍は賢者の石で人形兵を生むが自分も襲われます。エド、マスタング、アルはエンヴィー、ラストを倒し、ホークアイ達は人形兵を全滅。エドは賢者の石を手にするが、アルの体は別の方法で戻すと宣言。エンヴィーの一部は逃亡。

五大勢力オールスター登場?一番の驚きは?

エド(山田涼介)とアルの兄弟は、国家錬金術師の査定のためセントラル行き列車に乗車。空腹で倒れてた男は、錬丹術のシン国からのリン・ヤオと名乗り、家臣のランファンとフーも強くて、列車テロをあっさり倒します。

リンは「賢者の石」の話を聞くためにエドをねらうが、ホムンクルスのエンヴィーがエドを助けます。リン一味は「賢者の石」を感じ、エンヴィーを追います。エドは錬金術で線路を上向きにして列車を止め、セントラル駅を守ります。

テロの狙いだったキング・ブラッドレイ大総統(舘ひろし)が平然と降り、国軍と焔の錬金術師ロイ・マスタング大佐(ディーン・フジオカ)やその腹心リザ・ホークアイが出迎えます。セントラルでは国家錬金術師の連続殺人が発生中。

エド達は空腹で倒れてた女性、シン国の王位継承候補メイ・チャンを助けます。その後、傷の男スカー(新田真剣佑)が現れ、アルの半身、エドの右腕を破壊。マスタング、アームストング少佐(山本耕史)達の登場でスカーは逃亡。

序盤のネタバレあらすじは以上。かなり前に原作漫画を読んだので、詳細の違いはわかりませんが良い導入部です。原作未読者は理解できたか心配ですが。大きく分けて5勢力の、エドとアル、国軍、ホムンクルス、リンヤオ勢、スカーが総登場

最大の不満点は、スカーとの戦闘でエドがあっさりあきらめて死を受け入れるシーン。原作では全編通して「決してあきらめない」エドが描かれるのに、まだ戦えそうな状態で覚悟するのは違和感。全身ぼろぼろにしてほしかったかも。

ストーリーは原作で知ってるので予想どおりでしたが、ランファンの仮面がはずれた時の顔(女優)が「黒島結菜」だったのが一番の驚き。メイ・チャンは中国人女優だからか片言台詞は上手ですが、演技はかなり微妙でした。

リンヤオの正体と目的は?ウィンリィ両親の殺害犯は誰?

エドは機械鎧(オートメイル)技師で幼なじみのウィンリィ(本田翼)に、右腕を新調してもらいます。母の墓前で、父ヴァン・ホーエンハイム(内野聖陽)と再会。彼は「クセルクセス王国の二の舞にはなるな」と言って去ります。

伝説の古代国家クセルクセス遺跡へ入ったエドは、ウィンリィの両親がイシュヴァール殲滅戦の敵負傷者を治療中、患者の1人スカーに殺害されたと聞かされます。セントラルに戻ったエドは、リンと組みスカーをおびき出す作戦を開始。

リン・ヤオの正体はシン国の第十二皇子。王に不老不死の方法を示し、一族のため王位継承に近づくのが目的。そのため「賢者の石」が宿るホムンクルスを捕らえたいので、スカーにエドを攻撃させてホムンクルスをあぶり出す作戦。

エドとアルはスカーと戦闘。偶然来たウィンリィは、両親の殺害犯スカーに銃を向けるが、エドが止めてスカーは逃亡。リン達はホムンクルスと戦闘中、キングブラッドレイ大総統に攻撃され、ランファンが左腕を犠牲にして逃げきります。

中盤の主役はウィンリィ。前作は漫画的な言動があわず棒演技と言われた本田翼でしたが、今回は感情をおさえめに成長した演技を見せてくれました。スカーに銃を向けたシーン、スカーをゆるすシーン(後述)では泣かされました。

戦闘アクションは、CG使った錬金術シーンは暗すぎるのが不満だけど、邦画実写の中では最高レベルと感じるくらいよく出来てます。一方、ブラッドレイやリン、ランファン達の剣や格闘戦はスピード感も迫力もないのが残念。

クセルクセス王国の遺跡は意外としっかり見せてくれて満足。新勢力?の父ヴァン・ホーエンハイムや、キング・ブラッドレイの養子セリム(寺田心)も登場し、主要キャラがそろってきました。あと、オリヴィエとイズミが待ち遠しい。

鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー 映画/ドラマ

復讐者スカーの正体と目的とは?本作の結末は?

エドとリン達は、マスタング大佐らの助けもあり、ホムンクルスのグラトニーを捕縛。リンは戦闘時、ブラッドレイの眼帯の下にウロボロスの紋章を見つけたと証言し、大総統もホムンクルスである可能性が高まります。

エドは、リザから悲惨な過去を聞きます。一兵士の発泡から始まったイシュヴァール殲滅戦は6年続き、多くの国家錬金術師が投入された殺戮戦でした。アメストリス大総統キング・ブラッドレイの目的はまだ不明ですが、次作で明かされます。

復讐者スカーの正体は、国家錬金術師とアメストリス軍に恨みを持つイシュヴァールの民です。右腕を失くしたスカーは、兄の犠牲で命を救われ「破壊する右腕」を譲られました。兄は「分解/再構築の錬金術」と「再生の錬丹術」のいいとこ取りを目指しました。

エドがスカーを捕らえると、ウィンリィは両親を殺害したスカーに「理不尽はゆるせないが復讐はしない」と。グラトニーの騒動中、スカーは逃亡。グラトニーに喰われ「不完全な真理の中」でエド、リンヤオは、怪獣化したエンヴィーと戦うことに。

終盤はキング・ブラッドレイへの疑惑と、スカーとウィンリィの因縁の決着です。ウィンリィの話は「復讐の連鎖を断ち切るには?」という今回のテーマなので見どころですが、2時間のうちに2回見せられると繰り返しを感じます。

原作では散りばめられてた(気がする)イシュヴァール殲滅戦とスカーの過去の説明がまとめられたのは、良い構成です。苦労して捕らえたグラトニーが放置され、あっさり脱出できたのは拍子抜けでした。

原作では衝撃的だったキング・ブラッドレイの正体ですが、本作『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』では初登場から約1時間でほぼ判明したので、もはや別物語と思うと同時に映画的にはスマートな見せ方だと感心。

映画『鋼の錬金術師2 完結編 復讐者スカー』私の感想と評価

前作の不評を挽回する、俳優女優の成長、ストーリー構成、違和感少なめCGアクション、泣かせ演出で、原作大好きな私も絶賛ではないがほぼ満足。特に長大な物語中のスカーとウィンリィの因縁部分を1作にまとめ上げた手腕は見事

俳優女優の演技については、心配だった本田翼、山田涼介、ディーン・フジオカは台詞と高感情シーン減ったのもありかなり改善。良かったのは新田真剣佑、本郷奏多、黒島結菜。ロン・モンロウは成長を期待。山本耕史は演技はいいがアームストロングには全く見えず。

テーマの1つ「負の感情からは負の結果しか生まれない。復讐を止めるには誰かが耐えるしかない」や二項対立については何度も例が挙げられて「ていねいな描写」に好感。前作でお荷物だったウィンリィが重要キャラで挽回したのも涙。

『鋼の錬金術師 完結編』は次作『最後の錬成』も含めて一作とも考えられるので、来月の公開が楽しみです。ハガレンでまだ描いてない部分は多いので、どう取捨選択したか興味深いです。原作を超えるのは無理だが別物としてどう決着するか期待!

私の評価 66/100(60が平均)

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