実写映画『トランスフォーマービースト覚醒』ネタバレ感想解説/結末は?続編は?過去作との関連は?
『トランスフォーマー ビースト覚醒』あらすじ概要
トランスフォーマーシリーズ新章。地球に来訪したオプティマスプライム率いるトランスフォーマー達は人間とビースト戦士達と共に、最強の敵ユニクロンに立ち向かうのだが…。犠牲者は誰?勝利の方法は?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | トランスフォーマー ビースト覚醒 |
日本興行収入 | 12.9億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 4.3億USドル [出典] |
平均評価★★★★★67(私の評価↓は含まず)
| |
シリーズ/関連 | トランスフォーマーシリーズ [< 前作] |
原題/英題 | Transformers: Rise of the Beasts |
日本公開日 | 2023/8/4 [予告↓]上映時間 128分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | スティーヴン・ケイプル・Jr [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©東和ピクチャーズ/Skydance Media、Hasbro、New Republic Pictures、Di Bonaventura Pictures、Bay Films、エンターテインメント・ワン |
参考/出典 | 公式サイトWiki |
『トランスフォーマー ビースト覚醒』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
- 1位ミラージュ(ピート・デイヴィッドソン。藤森慎吾)オートボット。ポルシェ911に変形。ノアが乗る
- 2位エアレイザー(ミシェル・ヨー。本田貴子)マクシマル。ハヤブサに変形し飛べる
- 3位アーシー(ライザ・コシ。ファイルーズあい)オートボット。オートボット。ドゥカティのバイクに変形
- 4位オプティマスプライム(ピーター・カレン。玄田哲章)オートボットのリーダー。フレイトライナーセミトラックに変形
- 5位スカージ(ピーター・ディンクレイジ。飛田展男)テラーコンのリーダー。トレーラートラックに変形
- 6位オプティマスプライマル(ロン・パールマン。子安武人)マクシマルのリーダー。シルバーバックゴリラ
- 7位ノア・ディアス(アンソニー・ラモス。中島健人)元軍人の電子機器専門家
- 8位エレーナ・ウォレス(ドミニク・フィッシュバック。仲里依紗)博物館の遺物調査員
- 9位バンブルビー: オートボット。黄色と黒のGMCカマロに変形
- 10位ストラトスフィア(ジョン・ディマジオ。チョー)オートボット。大型輸送機C-119に変形
- ユニクロン(コールマン・ドミンゴ。山路和弘)惑星なみの巨体トランスフォーマー
- ナイトバード(MJ・ロドリゲス。柚木涼香)テラーコン。日産スカイラインGT-Rに変形
- バトルトラップ(デヴィッド・ソボロフ。三宅健太)テラーコン。レッカー車GMCトップキックに変形
- チーター(トンガイ・キリサ。高木渉)マクシマル。驚異的な運動神経のチーター
- ライノックス(デヴィッド・ソボロフ)マクシマル。鋼鉄より頑丈なサイ
- ホイルジャック(クリスト・フェルナンデス。武内駿輔)オートボット。フォルクスワーゲンに変形
- エイプリンク(デヴィッド・ソボロフ。大塚明夫)マクシマル。プライマルの先代リーダー。ゴリラ
ネタバレ感想『トランスフォーマー ビースト覚醒』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、トランスフォーマーシリーズ一覧もご参考に。
7作目?監督やキャストについて
玩具「トランスフォーマー」を原作とするトランスフォーマー実写映画シリーズの7作目です。シリーズの位置づけについては後述。
監督のスティーブン・ケープル・Jr.は日本ではあまり知られてないが、ロッキーシリーズの『クリード 炎の宿敵』の監督をつとめました。トランスフォーマーシリーズを監督してきたマイケル・ベイはプロデューサーとして参加。
人間として出演のアンソニー・ラモスは『アリースター誕生』や『イン・ザ・ハイツ』等に、ドミニク・フィッシュバックは『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』等に出演。
声優として、ミシェル・ヨー、ピーター・ディンクレイジも参加。前作『バンブルビー』の ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・シナ等の出演はなし。
前作『バンブルビー』の続編?過去作とつながる?
前作『バンブルビー』(2018)の続編といわれてたが、実際に観るとほぼ関連性はなかったので完全新作として何も復習なしに観て問題なし。
今回の年代は1994年で、トランスフォーマー実写映画シリーズの中でも最も古い時代となり、旧シリーズの前日譚的な位置づけです。ただし過去作との関連性もほぼありません。
つまり年代的には『バンブルビー』⇒本作『トランスフォーマー ビースト覚醒』⇒旧シリーズです。今回、三部作になると発表されてるが、続編の設定がどの年代になるかは不明です。続編の内容についてはネタバレ含むので後述。
主人公は誰?敵と味方が集合した場所は?
宇宙の星をエネルギー源とするユニクロンは、さらに効率よく星々をまわるために「トランスワープキー」を奪おうとします。マクシマルのリーダー・ゴリラのエイブリンクはユニクロンの手下達をひきつけ、ビースト仲間とキーをワープで逃します
時は流れ1994年、博物館につとめる考古学おたくのエレーナは、持ち込まれたヌビアのホルス像を解析中に「トランスワープキー」を起動してしまいます。その光柱を見たオプティマスプライムは、オートボット達に急行するよう伝達。
就職活動がうまくいかず弟の治療費を稼ぎたいノアは、ポルシェ泥棒に手をそめます。しかしポルシェの正体はプライムに従うオートボットのミラージュで、パトカーを巻きこんだカーチェイスが繰り広げられるが、得意技の幻影を使い逃走。
工場跡に集合したオプティマスプライム、バンブルビー、バイクのアーシーは人間を拒絶するがミラージュはノアと意気投合。そこへユニクロンの手下スカージ達が襲来。謎のハヤブサ戦士が助力するが、バンブルビーは殺され、キーは奪われます。
以上が序盤あらすじ。冒頭のマクシマルの星がユニクロンに飲みこまれるまでの展開は、わりとあっさりだったが過去作と比べてもVFX/CG技術の向上を実感できました。そしてビースト戦士マクシマルの活躍を期待したのだが…
博物館で異端児扱いのエレーナの知識は、考古学好きをワクワクさせます。弟の治療代も払えないノアが電子機器専門家なのに就職できないのとあわせて、マイノリティの生活しづらさを表現してると感じました。ポリコレほどではないが。
パトカーとのカーチェイスは、地球人にやさしくないなと感じたが、アクションじたいはワイスピっぽくて好み。バック走行中に変形して前走行に変えたのは、トランスフォーマーならではのグッドアイデア!
バンブルビーが話せない設定は前作から継続?あっさり死んだのは驚き。彼を復活させるためにサイバトロン星へ帰る、と予想したがそれは深読みでした。ただ、その展開の方が論理的でよかったかと。ビー復活方法が本作の一番の問題点なので…
マチュピチュで待つ者とは?キーの半分どこ?
ハヤブサのビースト戦士はマクシマルのエアレイザーと名乗り、母星がユニクロンに吸収されて仲間と地球へ来たこと、ワープキーの半分がどこかにあることを語ります。エレーナは石像の文字がインカ帝国のものと説明し、一同はペルーのマチュピチュへ。
巨大輸送機C119も老朽化オートボットのストラトスフィア。ペルーでのガイドはスペイン語が流暢なフォルクスワーゲンのオートボット・ホイールジャック。インティライミ祭り中のクスコへ入り、エレーナの機転でサントドミンゴ教会の庭から地下神殿へ。
棺には何もなかったのに、スカージ達には追われます。オプティマスプライム達のおかげで脱出できたノアとエレーナは、マクシマルのゴリラ・オプティマスプライマル、チーター、サイのライノックスと遭遇し戦闘寸前。
そこへスカージに傷つけられたエアレイザーが到来し、マクシマルどうしの再会を喜び状況を伝えます。プライマルは一同をケチュア人の村へ案内し、先住民が守り続けてきたトランスワープキーを受け取ります。
以上が中盤あらすじ。どこの誰かわからないエレーナの知識だけを完全に信頼し、全員でペルーに違法入国する感じは、過去のトランスフォーマーぽい雑展開。輸送機オートボットはよかったが、ガイド役は活躍も少なかったし不要だったかも。
なぜかマチュピチュ⇒クスコ⇒マチュピチュと、それほど近くもない移動を繰り返すのも謎。地下神殿への開門も、多くの考古学者が見すごすはずないほど簡単な方法で驚きました。インティライミの祭りは実際に見たのでなつかしい♪
マクシマルのリーダーゴリラが名前を「オプティマス・プライマル」にした理由は、オートボット「オプティマス・プライム」の良い評判を聞き、あこがれでつけたそうです。さすがに偶然でなくてよかった。
と、ツッコミたい部分も多かったが、エレーナかノアが発言したように「インディジョーンズ」みたいな展開はアガりました。棺が空っぽなのは残念。せめて何かヒントになるアイテムを入れといてほしかったかも。
結末は?勝利の方法は?ユニバース化?
突然ハヤブサのエアレイザーが先ほどの攻撃で洗脳され、ワープキーをスカージに届けます。スカージとテラーコンは活火山の頂上でキーを起動してユニクロンを呼びます。ゴリラのプライマルは、エアレイザーの願いを聞いて絶命させます。
オートボットとマクシマルは共闘し、スカージとテラーコン部隊に参戦。そのすきに、ノアとエレーナはポルシェのミラージュでキーを止めに行きます。ノアを守ったミラージュは倒されるが、そのパーツがスーツとなりノアをヒーロー化。
プライムとノアはスカージを追いつめて倒すが、その前にワープの解除装置が破壊されます。なぜか発したエネルゴンにより復活したバンブルビーは、ナイトバードを倒します。プライムは全員を撤退させ、キーを破壊したが巻きこまれます。
ノアとプライマルが戻り、プライムを救出。ユニクロン軍団は送り返され、しばしの平和が戻ります。日常に戻ったノアだが、就職の面接官バークがペルーの一件を知ってて、政府組織に勧誘されます。名刺には「G.I.ジョー」の文字が。
短い主要エンドクレジット後、ノアが修理したミラージュが復活し、ノアの泥棒仲間リークも目撃。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。ノアは人類だけの将来を考えてキーを破壊しようと考えたが、オプティマスプライムの「母星に帰りたい」の願いに負けて断念。しかし結局、プライム自身が地球を守るためにキーを破壊。
その葛藤と決断は、ノアとプライムの中の、エゴと他種族へのやさしさの共存を描いていて脚本のたくみさを感じます。操られたエアレイザーの葛藤と、それに対処するリーダーのオプティマスプライマルの姿にも悲しみ。
ラストバトルは、いろんな共闘や対戦が迫力満点で描かれて満足。ただ「ビースト覚醒」にしてはマクシマルの活躍が少なくて残念。終盤はアイアンマン化したノアと、ミラージュ、プライムが主力で戦い、ビーストがサブ的な扱いだったり…
本作で一番意味不明だったのは、バンブルビーの復活シーン。エネルゴンがもれたんですかね。エアレイザーやミラージュが復活しなかったのはなぜ?論理性と整合性が無視されていて、納得しづらい展開でした。
実写映画『トランスフォーマー ビースト覚醒』私の感想と続編
玩具、アニメシリーズ、過去のトランスフォーマー実写映画シリーズのどれにもハマったわけではないが、唯一残るロボット実写映画として必ず観たいほどには好きな映画シリーズです。
映画館で観るのは初だったが、大迫力でスピーディで重量感あふれる戦闘アクションシーンは、絶対に邦画実写では観られない規模と技術なので観てよかったです。今回は人間もスーツ化して戦い賛否両論ありそうだが、個人的には好き。
一方、ビースト覚醒というタイトルのわりに、ミラージュやオプティマスプライムと比べるとマクシマルの活躍が少なくて残念でした。ストーリーはシリーズの中では圧倒的にわかりやすく子どもにも優しいが、詰めは甘くて雑展開もあり。
アイアンマンとアベンジャーズに似た展開が多く、最後の「G.I.ジョー」が出た瞬間、マーベル/MCUのトランスフォーマー版がやりたいのだと気づきました。今は対抗馬がいないので大歓迎♪
いちお三部作構想らしいので、ユニバース化を優先するのか、まずビースト編を完結させた後、ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・シナ、シャイア・ラブーフ、マーク・ウォールバーグ、G.I.ジョーも合流させるのかは不明だが、期待して待機!
私の評価・感想の続きは、現在執筆中です。@pixiinsフォローすると更新通知を届けますよ(^o^)/
続編前作や関連映画は、トランスフォーマーシリーズ一覧もご参考に。
『トランスフォーマー ビースト覚醒』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
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