映画『ブレードランナー』評価は?ネタバレ感想考察/ハリソンとレプリカントの攻防!処分理由?

『ブレードランナー』あらすじ概要
2019年、多くの地球人は宇宙移住して、その前線で働くために製造された人造人間レプリカントが地球へ逃亡した。彼らを処分する専門捜査官ブレードランナーのデッカードは、わずかなヒントから見つけ出します。彼は捜査で訪れたレプリカント開発元タイレル社の女性秘書レイチ..(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | ブレードランナー |
原題/英題 | Blade Runner |
日本公開日 | 1982/7/3上映時間 118分 |
映倫区分 | USA R |
製作国 | アメリカ・香港合作 |
映画監督 | リドリー・スコット |
キャスト 出演者 | ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、エドワード・ジェームズ・オルモス、ダリル・ハンナ |
配給/製作/画像 | ©Warner Bros. Pictures/The Ladd Company、マイケル・ディーリー、リドリー・スコット・プロ |
シリーズ/関連 | 続編『ブレードランナー 2049』 > |
世界興行収入 | 0.4億USドル [出典] |
製作費 | 0.3億USドル |
平均評価★★★★★82(私の評価↓は含まず)
|
ネタバレ感想『ブレードランナー』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。
『ブレードランナー』ネタバレ感想や考察
原作はフィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です。1982年に近未来として2019年のことが描かれますが、現実では宇宙移住もレプリカントのような人間と区別できないアンドロイドもできそうにありません。本作は1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されました。
日本では当時それほどヒットせず、その後のカルト的人気やSF映画の金字塔として見直されてからは、ビデオ販売・レンタルが好調だったようです。リドリー・スコット監督も思い入れがあるためか、バージョンが次のように5つも存在します。DVDボックスでは全て入ったものも販売されてるようです。
- リサーチ試写版(ワークプリント):上映前の試写用
- US劇場公開版(オリジナル版):試写版を改良
- インターナショナル劇場公開版(完全版):US以外の日本などで上映
- ディレクターズ・カット(最終盤):1992年、監督が再編集
- ファイナル・カット:2007年、監督が再編集。現在放映はほぼこれ
通常は、セリフの矛盾などが修正されたファイナル・カット版を観れば問題ありません。デッカード自身がレプリカントかどうかは、どのバージョンを観ても明確な回答は得られません。2017年の新作『ブレードランナー 2049』にはハリソン・フォードが再出演するため、明かされる可能性もありそうです。
『ブレードランナー』は当時としては、近未来描写が斬新だったようですが、さすがに今観ると退廃的だとしても古すぎると感じます。これはエイリアンシリーズを観た時にも感じましたが、仕方ないことです。しかしSF描写を抜きにすると、ストーリーには目新しさはなく平凡以下な映画に思えます。
物語の展開や演出もスローに感じるし、会話のキャッチボールも成立していません。重要な情報もさらっと流したりするので、マニア心はくすぐるかもしれないけど、1回だけ見て理解したいと思う一般客は無視されてる気分で残念です。ラストのレプリカントの悲哀の描き方は好みです。続編を観る前に再視聴したいです。

『ブレードランナー』おすすめ7ポイント
- SFサスペンス映画の古典
- どのバージョンを観るか
- 近未来都市が見事
- 質問でレプリカントを見抜く
- レプリカントの目的は?
- デッカードはレプリカント?
- レプリカントの悲哀
『ブレードランナー』少し残念6ポイント
- 退廃的とはいえ未来感がない
- 全体的にスローで退屈
- ストーリーは低品質な刑事ドラマ
- X線のような特定装置はないの?
- 相棒ガフの存在意義は?
- レプリカントを殺す必要あるの?
『ブレードランナー』ネタバレあらすじや解説
近未来、人類の多くが宇宙移住し、その前線で働くために遺伝子工学により「レプリカント」と呼ばれる人型アンドロイドが開発されます。2019年、アメリカのロサンゼルスに、タイレル社が開発した最新レプリカント「ネクサス6型」の男女4人が脱走して潜伏します。それを処分するのが「ブレードランナー」です。
ロスだけでなく地球全体が汚染され酸性雨が降り、一般人の住むエリアは東洋要素も交じるスラム街のようです。和服姿の女性による強力わかもとの巨大映像も流れます。一方でタイレル社のビルは近未来的で立派です。リック・デッカード(ハリソン・フォード)は寿司やうどんを食べてる時に連行されます。
シャトルを奪い殺人を犯したレプリカントが地球に密航したので、捕らえるために元ブレードランナーのデッカードが呼び出されたのです。そのレプリカントは5人(初期版の男女3名は誤り)で、うち1人は開発元のタイレル社に押し入って死亡、男性で戦闘型のロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)がリーダーです。
男性で戦闘型のリオン(ブライオン・ジェームズ)は、開発元タイレル社の新入社員テストで、ブレードランナーのホールデンによる「VKテスト(フォークト=カンプフ検査)」(レプリカントと人間を区別する質問)を受けてる時にバレそうになったため、ホールデンを射殺して逃走します。
女性型のゾーラ(ジョアンナ・キャシディ)も人殺しが可能です。女性型のプリス(ダリル・ハンナ)は兵隊慰安用です。「ネクサス6型」レプリカントは感情以外は人間と同じで、数年後には感情も芽生えるため、安全装置として寿命を4年に設定されてます。デッカードは捜査を引き受け、タイレル社へ行きます。
タイレル社では、社長エルドン・タイレル(ジョー・ターケル)の女性秘書レイチェル(ショーン・ヤング)をVKテストすることになり、デッカードは彼女もレプリカントだと見抜きます。レイチェルは自分は人間だと思っていて、感情が芽生えていらだってるので、タイレルは過去の記憶を植え付けると言います。
デッカードは相棒ブレードランナーでいつも折り紙を折ってるガフ(エドワード・ジェームズ・オルモス)と共に、脱走レプリカントの宿泊ホテルで、ウロコと写真を見つけます。一方、バッティとリオンは寿命を知るタイレルに接触するため、眼球技師チュウをおどして、JF・セバスチャンの居場所を聞き出します。
レイチェルはデッカードの部屋へ押しかけて来て、自分はレプリカントかと聞き、デッカードは「タイレルの姪の記憶」が入ってると冗談っぽく言いますが、過去の記憶があいまいなレイチェルは動揺して涙を流し帰って行きます。美しいレプリカントのプリスは、遺伝設計技術者JF・セバスチャンの家へ招かれます。
デッカードは見つけた写真とウロコを調べ、それが人口蛇の鱗で、女性レプリカントのゾーラがバーのダンサーとして飼ってることを突きとめますが、首を締められ殺されそうになります。デッカードは、町へ逃走するゾーラを追いかけて射殺します。そこへ上司ブライアント(M・エメット・ウォルシュ)が現れ、レイチェルも脱走したので処分するよう言われます。
デッカードはレイチェルを見かけて追う途中、リオンに殺されそうになり、間一髪でレイチェルがリオンを射殺して助けられます。レイチェル「私のことも追って殺すの?」。デッカード「借りがあるので追わない。誰かが追う」。レイチェルはデッカードの家で髪を下ろしピアノを弾き、2人はキスして抱き合います。
『ブレードランナー』ネタバレ結末やラストシーン
JF・セバスチャンの家へ招かれたプリスは、レプリカント仲間のロイ・バッティを連れてきます。セバスチャンが25歳より老けてるのは、ホルモン失調の老化病だそうです。バッティはセバスチャンをおどして、タイレル社長に会いに行き、寿命を伸ばす方法はないと聞くと、タイレルとセバスチャンを殺害します。
連絡を受けたデッカードがセバスチャンのアパートへ行くと、おもちゃや人形だらけで、その中にプリスも混じってますがデッカードに見破られて反撃します。デッカードはプリスに首をひねられますが、体ごと回って命拾いし、バク転などで再び襲ってくるプリスを射殺します。そこへバッティが現れます。
バッティはプリスの死を悲しみ、デッカードに逃げる時間を与えて、獣のような雄叫びをあげて追ってきます。しかしロイ・バッティは自分の寿命が近づいてるのを知り、デッカードを落下寸前まで追いつめますが、落下する直前に右手でつかみ助け上げます。左手には白鳩を持っています。
バッティは「思い出が消える時がきた」と言ってうつむき、そのまま寿命を迎えて動かくなります。持ってた白鳩は飛んでいきます。そこへ警察官ガフが現れ「レイチェルも寿命が短くて残念だ」と言って、レイチェルを処分するためのブラスターをデッカードに渡して去ります。
デッカードは自分のアパートへ戻り、レイチェルが生きてるのを確認します。そして一緒に逃げることにして、エレベーターに乗り込みますが、床にペガサスの折り紙が落ちてるのをデッカードは見つけます。それはガフが折ったものだとわかりますが、ペガサスはデッカードが夢で見ただけなので不思議がります。
少しとっつきにくさはありますが、ハリソン・フォードを好きな人、SF映画や人型アンドロイドなどに興味ある人、続編『ブレードランナー 2049』を観る前などには、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

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