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ネタバレ感想『ブレードランナー 2049』デッカードの遺産と選ばれし子と滅ぶ創造主/評価あらすじ

ブレードランナー 2049
  • 平均評価 ★★★★★78/100
  • 私の評価 ★★★★★65
  • 日本興行収入 12.0億円
  • 世界興行収入 2.5億US$
  • 日本公開 2017.10.27
  • 上映時間 163分 予告

『ブレードランナー 2049』あらすじ(ネタバレなし)

2049年、ウォレス社製レプリカントのKはLAPDのブレードランナーとして、旧型レプリカントを処分するが、その庭に埋まってた箱から謎の遺骨が発見される。その驚くべき事実をめぐって、LAPDとウォレス社とKは全く違う結論を期待して動き出す。やがてKはAIのジョイと共にデッカードにたどり着くのだが...(ネタバレあらすじ↓)

ブレードランナー 2049の予告動画

映画『ブレードランナー 2049』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
DVD/ブルーレイ レンタル開始日,発売日
2018.3.2(発売中
原題/英題
Blade Runner 2049
製作国
アメリカ(2017.10.6公開)
映倫区分
日本: PG12、USA: R
製作費
約US$ 150,000,000(約165億円)
配給/製作
(C)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、ワーナー・ブラザース、アルコン・エンターテインメント、コロンビア映画、スコット・フリー・プロダクションズ、トリドン・フィルムズ、16:14 エンターテインメント、サンダーバード・エンターテインメント
参考
 Wikipedia⇒ 興行収入⇒
映画監督
ドゥニ・ヴィルヌーブ
キャスト/出演者
ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルビア・フークス、ロビン・ライト
レビューサイト平均評価 ★★★★★78/100換算

『ブレードランナー 2049』ネタバレあらすじや結末

この先はネタバレありのあらすじです。

前作『ブレードランナー』は2019年が舞台で、その後、多くの反乱者を出したレプリカント・ネクサス6型は寿命を迎え、寿命の設定のないネクサス8型が投入されたが、人間至上主義運動が勃発してレプリカントと見なされた人々は虐殺されました。本作では30年後の2049年が舞台です。

その前日譚として3本のYouTube動画がソニーピクチャーズから無料配信されています。「ブラックアウト2022」では、迫害されたレプリカントがアメリカで高高度核爆発とEMPにより大停電・記録媒体削除を引き起こし、レプリカントは製造禁止となりタイレル社は倒産に追い込まれます。

その後の食糧危機をニアンダー・ウォレス(ジャレッド・レト)が救い、旧タイレル社を手に入れた彼は政治家にはたらきかけてレプリカント「ネクサス9型」の製造許可をもらうシーンは、前日譚2本目の「2036:ネクサス・ドーン」で観ることができます。

3本目「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」では、市民にまぎれてた逃亡レプリカント「ネクサス8型」サッパー・モートン(デイヴ・バウティスタ)がLAPDに追われるきっかけになった事件を観ることができます。

2049年、地球の異常気象によりカリフォルニアのロサンゼルスは海面上昇から都市を守るため防波堤が築かれています。LAPDのブレードランナーであるK(ライアン・ゴズリング。KD6-3.7)は旧ネクサス8型を解任(抹殺)する任務で、郊外の合成農場主サッパー・モートンの所へ行き抵抗されるも解任に成功します。

モートンは死に際に「奇跡を見たことないか」と言います。庭の木の下に箱を発見し管理局に連絡します。Kは自分の部屋へ戻ると、ウォレス社の家庭用AIのジョイ(アナ・デ・アルマス)を疑似恋人ロボットとして暮らしています。Kはジョイをホログラムとして外へ持ち出せる装置エマネーターをプレゼントします。

箱からは30年前に出産後に死亡した女性レプリカントの遺骨が見つかり、Kの上司ジョシ警部補ことマダム(ロビン・ライト)は社会混乱をまねかぬよう全ての痕跡と生まれた子どもすら消し去るよう指示します。Kはウォレス社へ調査に訪れ、社長秘書ラヴ(シルヴィア・フークス)に極秘資料を見せてもらいます。

出産したレプリカントは2019年に逃亡したレイチェルであること、元LAPDのブレードランナーのデッカードと恋愛関係だったことが判明します。Kはデッカードの同僚だったガフ(エドワード・ジェームズ・オルモス)に聞くが手がかりを得られず、箱を見つけた木へ行き、根に「6-10-21」の刻印を見つけます。

ウォレス(ジャレッド・レト)はレプリカントを自己増殖したいが、タイレル社の生殖技術を再現することができず、秘書ラヴにレイチェルの子を連れてくるよう命令します。ラヴはLAPDでレイチェルの遺骨を盗みます。Kは2021年6月10日誕生の記録を調べ、同じDNAの男女を見つけ同じ孤児院出身だとわかります。

AIホログラムのジョイはKの記憶から、Kがいじめっ子から隠した木馬にも「6-10-21」が刻まれてることを指摘し、Kこそ選ばれし子であると主張します。Kとジョイはサンディエゴの孤児院へ行くと襲撃されるが、ラヴが上空ドローンの迎撃で救ってくれます。孤児院では子どもが強制労働や人身売買されてるようです。

同じDNAの女の子は死んでいて、男の子の記録も何者かに抹消されてます。Kは孤児院が自分の記憶にあることに気づき、木馬や刻印「6-10-21」も見つけます。ジョイはKこそ生まれた存在だと喜び「ジョー」と名付けます。Kは記憶が本物か知るため、記憶作家アナ・ステリン博士(カーラ・ジュリ)を訪ねます。

ステリンは発病したため隔離施設内で、ウォレスからの外注を受けてレプリカントが孤独に負けないような記憶を製造しています。本物の記憶を使うのは違法だそうです。彼女はKを診断すると誰かの本物の記憶であると判明し、Kは叫びます。Kは上司ジョシに行動をあやしまれ、試験も失格し48時間の停職となります。

Kはレイチェルの子を発見し処分したと嘘の報告をします。Kが帰宅すると、マリエッティ(マッケンジー・デイヴィス)がジョイに呼ばれ、ジョイはその女性と同期シンクロしてKことジョーと一夜を共にします。翌朝Kは逃亡しますがジョイも同行を決意し、エマネーター以外の自宅データとアンテナを無効にします。

Kは木馬を分析してもらい、放射能汚染された廃墟ラスベガスに関連あることがわかり向かいます。Kはラスベガスで犬と隠遁生活をおくってるリック・デッカード(ハリソン・フォード)を見つけます。彼はレイチェルと我が子を守るために世捨て人になり、仲間にレプリカント情報を隠ぺいする方法を教えたそうです。

ウォレス社のラヴはLAPDに侵入してジョシを殺害してKの居場所を追跡します。Kらは追跡者たちに襲撃されデッカードはさらわれます。止めようとしたジョイがジョーに「愛してる」と言う前に、ラヴはエマネーターを破壊し、そのジョイは永遠に消えてしまいます。Kはフレイザ(ヒアム・アッバス)らに救われます。

『ブレードランナー 2049』ネタバレ結末と最後/ラスト

フレイザはデッカードがレイチェルの出産などをたくした仲間で「レプリカント解放運動」を組織してます。マリエッティもその一員で、彼女がKに発信機を仕掛けたのです。フレイザは全てを知るデッカード殺害をKに依頼します。時が来れば、レプリカントであるレイチェルの娘を世間に公表すると言います。

Kは自分が生まれた子でないと知りがっかりします。DNA記録はカモフラージュで改ざんされてたのです。一方、ウォレスは捕らえたデッカードに「レイチェルを愛することはタイレルに仕組まれてた」と言い、子の居場所を聞き出そうとし、レイチェル(ショーン・ヤング)の模倣を見せるがデッカードが「彼女の瞳は緑だった」と言うとそのレプリカントはラヴに銃で破壊されます。

Kはジョイのいない孤独を感じるが、町中に量産されたジョイがあふれてると気づきます。Kはデッカードを輸送中のラヴを追撃して水死させ、おぼれそうだったデッカードを救います。Kはデッカードが死んだことにして、LAPDも解放運動も裏切って、デッカードを実の娘ステリンの所へ連れて行きます。

ステリンは無意識のうちに自分の記憶をレプリカント達に植え付けてた記憶の母だったのです。ラヴに撃たれて負傷したKことジョーは木馬をデッカードに渡し、1人で雪に降られる外で横たわり動かなくなります。デッカードは記憶デザイン師のアナ・ステリン博士こと実の娘と初めて顔を合わせます。

ネタバレ感想『ブレードランナー 2049』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありの感想・考察です。ブレードランナー 2049

★★★★★ 65点/100(60が平均)

前作『ブレードランナー』が上映されてから35年ぶりの続編で、物語内でも2019年の舞台が2049年になるので30年の月日が流れています。今ごろ新作を出すことには賛否ありますが、観せたいストーリーがあるのならぜひ観たいです。暗い未来ディストピアを描いた先駆けですが、本作でも継承されています。

前作はその後の映画に多大な影響を与えたようで「当時としては」先鋭的な映像表現ですが、肝心のストーリーに面白さも深さもなく、わかりにくさのおかげでファンは妄想し議論が広まった感じです。本作では「わかりにくさ」が払拭されて、主人公K(ライアン・ゴズリング)に感情移入しやすいのが好評価です。

「誰がレイチェルの子なのか?」「レプリカントが出産できる?」「デッカードの行方は?」など明確な謎がミステリー要素となってる点も、前作の「洞察力ある人だけ気づけばいい」の上から目線的な演出よりも好みです。ただ、本作がやろうとしてるKの葛藤や実の子は誰?のネタだけにしては映画が長すぎます。

総評としては、ブレードランナーの続編としては成功してるけど、この物語をブレードランナーでやる必要があるのかは疑問に思ったので平均点よりやや上くらいの個人評価です。多くの人にはおすすめしないけど、SFやファンタジーが好きな人には必見映画だと思います。もちろん前作と続けて観てくださいね。

上で書いた以外にも見どころはいろいろありますが、レプリカントのKが自宅で孤独を感じないように、AIホログラムのジョイを恋人ロボットにしてるのは、現代のアイドルや2D美少女イケメン信仰に近いものがあり、ジョイを演じるアナ・デ・アルマスのロリコン風の容姿も日本人男性には受けそうな気がします。

木馬がキーアイテムですが、これは前作の「ペガサス」からの連想のようでもあるため、デッカードの行方を知る手がかりになります。ラスベガスにデッカードがいると決定づけるだけの情報ではなかった点は気になりましたが。デッカードは老いて隠れて犬と暮らしてるけど、それで生きてる意味はあるんでしょうか。

愛するレイチェルとの間に子までもうけたのに、2人を救うためとはいえ離れて孤独に暮らすことに幸せは感じないはずです。しかも子が強制労働所のような孤児院に入れられ、その後どうなったかも知らないのは無責任すぎます。デッカードがレプリカントで、人の親のような感情がないというなら話はわかりますが。

前作の映像でも監督インタビューなどでも、デッカードはレプリカント説の方が有力らしいけど、正直観てる方としてはどちらでもよいと思ってしまいます。結局あいまいなまま終わったので「あいまい」が結論でいい気がしてます。それよりも労働力として作られたレプリカントが、人間と同じくらいの秒数で水死するという設計思想の方が謎に感じてしまいます。

あらゆる証拠から自分が選ばれし子かもしれないと葛藤したのに残酷な事実を聞かされ、唯一の理解者ジョイもこの世から消されてしまい、そのジョイが誰にとっての恋人にもなりうるという悲しい現実も再認識したKことライアン・ゴズリングの悲哀に満ちた演技は素晴らしいです。彼には同情しかできません。

準主役のハリソン・フォード以外にも、脇を固めたウォレス(ジャレッド・レト)、ラヴ(シルヴィア・フークス)、ジョシ(ロビン・ライト)なども役にはあってたと思います。一時はハリウッドから干されたというショーン・ヤングが、若きレイチェルの造形協力のため呼ばれたというのは裏の良い話ですね。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は『メッセージ』などSFでも評価されてるので、この時代に撮るなら適任に思えます。ラストの後どうなるのか、Kは死んだのか?、人類は滅ぶのか?など続編を作れそうな伏線が残されてるため可能性はあるけど、これで終わった方がきれいにも思えます。SF好きにはおすすめです!

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ゆめぴょん(管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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