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ネタバレ感想『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』岩井俊二の出世作!なずなと思春期の妄想/あらすじ評価

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』あらすじ(ネタバレなし)

中学1年生の典道は友人の祐介とプールで水泳勝負して負け、なずなは祐介を花火大会に誘う。しかし祐介は行かず、なずなは水泳で勝った方を誘うつもりだったと言った後、無理に母親に連れ戻されてしまう。典道は「もしも自分が勝ってたら」と考え...(ネタバレあらすじ↓)

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)の予告動画

映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
DVD/ブルーレイ レンタル開始日,発売日
2018.4.18(発売中
原題/英題
Fireworks,Should We See It from the Side or the Bottom?
映倫区分
日本: G
配給/製作
(C)東宝、シャフト
参考
 Wikipedia⇒
映画監督
新房昭之
キャスト/出演者
広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子、浅沼晋太郎
レビューサイト平均評価 ★★★★★56/100換算

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』ネタバレあらすじや結末

この先はネタバレありのあらすじです。

茂下町の中学生の島田典道(声:菅田将暉。のりみち)は、同級生の女子の及川なずな(声:広瀬すず)のことが気になってるが、親友の安曇祐介(声:宮野真守)も同じ気持ちのようです。ある日、典道と祐介は当番のプール掃除に行くと、なずながスクール水着でプールサイドに寝ています。

祐介がトイレの間、典道は掃除しながら「泳ぐの?」と聞くと、なずな「泳がない」と言い顔に止まったトンボを「取って」と言うと、典道はドキドキします。祐介と典道は水泳で賭けることになり、典道が勝てば「ワンピース最新刊」、祐介が勝てば「なずなに告白」、なずなも入り「勝てばなんでも言うこと聞いて」

3人はクロールで競争し、なずなが1着、祐介が2着で、なずなは祐介を花火大会に誘います。典道はターンのときに足をケガしてビー玉のようなのを拾って3着です。放課後、仲よし男子は「打ち上げ花火を横から見ると、丸いか平べったいか」で議論になり、帰宅後に横から見える灯台へ行く約束をします。

なずなは祐介をチラと見て帰宅し、母とその再婚相手をさけるように部屋にこもって浴衣に着替えてスーツケースを持って出かけます。祐介はなずなとの約束を守らず友達と灯台へ行くことにし、足をケガした典道に、祐介の父親に治療してもらえと紹介し、なずながいたら「行けなくなった」と伝えてくれと言います。

典道は、祐介に軽薄な父親に治療してもらい、なずなに伝え一緒に外を歩きます。なずなは「クロールで勝った方を誘うつもりだった」と言い「家出してきたの」と冗談めかして言います。母親が来て連れ去られるなずなは「典道君、助けて」と叫ぶが典道はただ見てるだけです。通りかかった祐介を典道はなぐります。

典道はプールで拾った「もしも玉」を投げるとプール対決の時間に巻き戻されて、今度は勝負に勝ち、なずなに花火大会に誘われます。典道は家に来たなずなと自転車の2人乗りするが、祐介に見られます。駅のホームで、なずな「駆け落ちしよう」、典道「2人で死ぬのか?」、なずな「それは心中でしょ」

なずなは駅トイレで白いワンピースに着替えて口紅をつけ「典道君がクロールで勝ったら出ていこうと決めたので責任とってね」と言います。母親と再婚相手が来てなずなを無理に連れ戻そうとし、止めようとした典道は再婚相手になぐられます。その後、典道は友達と会って一緒に灯台へ行き花火を横から見ます。

横から見た花火は「平べったい」が、こんな世界はあり得ないと思った典道は「もしもなずなと電車に乗ってたら」と言い、もしも玉を投げると駅ホームの時間に戻り、なずなと電車に乗りこみます。なずなは母が浮気で駆け落ちした相手との娘で、再婚相手は母の3人目で、自分にも同じ血が流れてると言います。

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』ネタバレ結末と最後/ラスト

なずなは、母がよく歌う松田聖子の「瑠璃色の地球」を歌いながら「どうせ駆け落ちなんてできないが、今日1日だけは典道君と一緒にいたい」と思います。しかしなずなの母や典道の友人らが電車に追いつき、典道はなずなの手を引っ張って走り、灯台で横からの不思議な花火を見るが、2人は祐介に突き落とされます。

落下しながら「もしも玉」を投げるとまた時間が戻り、今度は誰にも見つからない場所へ電車が着いて、なずなと典道は海に入ります。その時、酔っ払った花火師が「もしも玉」を花火として打ち上げると、なずなと典道の記憶の断片や、まだ体験してない「別のもしもの世界でデートする2人」が映し出されます

典道となずなは海中でキスして、なずな「次に会えるのはどんな世界か楽しみだね」と泳いでいきます。休み明けに学校で出席を取る場面になると、なずなと典道の席は空いてます。先生は及川なずなの名前は呼ばないので引越したのでしょうか。島田典道の名前は呼ばれるが返事はありません。

ネタバレ感想『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありの感想・考察です。打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)

★★★★★ 48点/100(60が平均)

1993年のフジテレビで放送された『If もしも』の中の、岩井俊二監督の約50分のTVドラマが原作で、1995年には再構成されて劇場公開もされました。なずなは奥菜恵、典道は山崎裕太が演じて評判は良かったようです。今回、川村元気、大根仁、新房昭之、シャフト、岩井俊二の布陣でアニメ映画化されました。

私のひとこと感想や評価は「水の描写などがとてもきれいで、なずなはかわいいし、この時期にしか経験できない淡い恋心やそれを周りに知られたくない感情をうまく表現できてるし、タイムリープ的要素もあって『何かすごいこと』を予感させるけど、伏線も回収せず、何も起こらず?に終わるという謎の映画です」

メディア情報や宣伝では前年に大ヒットの『君の名は。』の二番煎じをねらってるイメージで、川村元気や制作陣の最強ぶりをアピールしてて「大ヒット作は簡単に生み出せる」という過信も感じました。岩井俊二の原作ドラマは好評価なので、アニメ特有の美しさをプラスすれば勝因はあったと思います。

確かにアニメ映像は美しいけど、ストーリーの稚拙さをごまかすために大げさに芸術的に見せてるとも感じます。なずなは中学1年生とは思えないくらい色っぽくて、それにも惹きつけられます。「女性」を使って典道の人生を狂わせようとするのは、まさに母親の血を受け継いでるといえるかもしれません。

なずなは本当に「それだけのキャラ」です。「もしも玉」のことを知るのは典道だけなので「花火が平べったい世界」「花火が不思議な形の世界」は全て典道の空想や夢の可能性すらありますが、そのことや「ラストで典道が学校に登校していない」点も含めて、この映画では明らかにするつもりはないようです。

それを知って改めてこの映画を最初から思いなおすと「典道がひそかに好きな、なずなと一緒に恋の逃避行をするがいくつも障害があり、うまくいかなかった場合はリセットして失敗した場面からやり直せば、最後は必ず結ばれる」という、典道の白昼夢か、病院のベッドでの夢オチにしか思えません。

しかし制作陣の意図はそうではないと思うので、そもそもアニメ化したかった理由が不明です。それに巻き込まれて声優を演じた、典道の菅田将暉は最初だけ不慣れ感があるけど、後半は違和感なかったです。なずなの広瀬すずは、少女と大人の使い分けが上手で、他の映画では見せない色っぽさも感じます。

「打ち上げ花火を横から見るとどう見える?」に対しての回答が明示されないのは、子どもに「自分で調べて」ということかもしれないので、本気で疑問の人にヒントを書きます。「一方向にのみ飛ばす火薬を簡単に作れますか?。花火玉は空中でどの部分が会場を向くか、おそらく正確にはコントロールできません

結局、社会派にする気配もなく終わりますが、なずなの母が「娘は友人いないし」と決めつけたり、再婚相手が典道を簡単に殴り倒したりとかDV(家庭内暴力)要素を感じられます。そして典道が登校してないことから、なずなと本当に駆け落ちしてたら、第2のなずなが生まれたり、と妄想はふくらみます。そんな風に自分なりの解釈をつけたい人には、おすすめしたい映画です!

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(アニメ映画)』含む映画ランキングや映画賞

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ゆめぴょん(管理人・執筆・映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
世界一周135国/世界遺産595訪問後、映画にハマり。家視聴含め3年半で1800本。新作は2017年190本、2018年70本
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