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映画『ヒックとドラゴン』評価は?ネタバレ感想考察

映画ヒックとドラゴン

『ヒックとドラゴン』あらすじ概要

アカデミー賞ノミネート作。バイキングのリーダーの息子・少年ヒックは、ひ弱でドラゴンとの戦いでも活躍できず、少しでも役立とうとして発明品などを作っていた。ある日、発明品を使って偶然にも、最強といわれるドラゴン、ナイト・フューリーを捕えた。他の誰にも言わず、トゥースと名付けてこっそり面倒をみながら、ドラゴンの習性を覚えた。そして、発明品によって飛べるようにしたのだが、ドラゴンを敵とみなすバイキング仲間に見つかってしまい...(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 ヒックとドラゴン
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入4.9億USドル [出典]年間10位
製作費1.7億USドル
平均評価★★★★★83私の評価↓は含まず)
原題/英題How to Train Your Dragon
日本公開日 2010/8/7 [予告↓]上映時間 98分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG
製作国アメリカ
映画監督ディーン・デュボア、クリス・サンダース
キャスト
出演者
ジェイ・バルチェル、ジェラルド・バトラー、アメリカ・フェレーラ、クレイグ・ファーガソン、ジョナ・ヒル
配給/製作/画像©Paramount Pictures/DreamWorks SKG・アニメーション

『ヒックとドラゴン』予告動画

ネタバレ感想『ヒックとドラゴン』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★75/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『ヒックとドラゴン』は、長年ドラゴンと戦っているバイキングが住む島で、長の息子だがひ弱なヒックがドラゴンと仲良くなったことにより、共生しようと考えはじめる、ファンタジーアドベンチャー映画です。

この映画のおすすめ、8つのポイント

  • 弱い少年ヒックの成長物語
  • 足りない部分は工夫すればいい
  • 敵を倒すのではなく共生による平和を模索
  • 世代間の考え方の違いを認め合う
  • 肉体派から頭脳派が治める時代へ
  • おかした罪は因果でめぐってくる
  • 障害や困難を乗り越えようとする
  • 子どもや家族と一緒に安心して観られる
映画ヒックとドラゴン

少し残念?つっこみどころ、4つのポイント

  • キャラの顔や性格や話し方に最初は慣れない
  • 巨大ドラゴンをほぼトゥースだけで倒した?
  • 落下したヒックが片足だけ負傷はおかしい
  • ドラゴンは対等ではなくペットか家畜?

映画のネタバレ感想や結末

『ヒックとドラゴン』は、北の海のバーク島で暮らすバイキングと、彼らの天敵ドラゴンの物語です。バイキングの長のストイックは、ひとり息子のヒックが貧弱なことを悩んでいます。母親は死別したかドラゴンにやられたのでしょうか。

ヒックは頭は良さそうで、発明品を作ったりしてますが、あまり役立ったことはなさそうです。同世代の仲間たちにも、変わり者あつかいされています。ある日、発明した投石機で最強のドラゴン、ナイト・フューリーを落とすことに成功します。

そこですぐにドラゴンを倒してみんなに見せれば、バイキングのマッチョ世界ではヒーローになれる可能性もありました。しかしそうはせず、世話をしてドラゴンの習性を学ぶことにします。これは肉体重視から、頭脳も使う時代への変化を表している気がしました。

『ヒックとドラゴン』の印象的なシーン

バイキングの中でははみ出し者で役に立たない少年が、頭で考え創意工夫で発明した投石機で、最強のドラゴンのナイト・フューリーを撃ち落とします。弱者がはじめて肉体的強者に勝った瞬間なので、見ててもうれしかったです。少し都合良すぎる気もしますが。

ヒックが他のバイキングより優れていた点は「ドラゴンは絶対的な悪や害獣ではない」と考えていたことです。だからこそ、とどめを刺すことなく、こっそりとかくまったのです。ヒックとドラゴンの友情が芽生えていく段階は心温まりますね。

ヒックがナイト・フューリーに「トゥース」と名付けますが、元の英語版や翻訳本ではナイト・フューリーの歯が見えないことから「トゥースレス」(歯なし)です。映画の日本語版は全く逆の意味になってしまってます。これには批判も多いようですが、私は呼びやすい方がいいと思います。

ヒックはトゥースからドラゴンの習性を学んで、それを利用してドラゴンに対処していき、みんなから信頼されていきます。父ストイックが肉体派で上りつめたのとは対照的に、ヒックは頭脳派として成長していきます。

トゥースは撃ち落とされた時に尾翼を負傷して一生?飛べなくなります。これは人間でいうと足を失うようなもんです。しかしヒックはあきらめずに、発明品で飛べるようにします。そして自分も乗れるようにして、バイキングでは初めて、ドラゴンの目線で物を見れるようになるのです。

その目線で巨大ドラゴンの存在を知り、父ストイックなど大人たちにうったえますが、全く聞いてもらえないどころか、ドラゴンとの友情なんてあり得ないという頭のかたい反応をされてしまいます。

この時にヒックらは大人たちを「老害」と感じたかもしれませんが、今まで殺し合ってきたどおしなので、そう簡単にわりきれないのは当然だと思います。それにヒックらも説得の順序や方法が甘いです。要するにジェネレーション・ギャップとは、コミュニケーション不足から起こるのだと感じました。

巨大ドラゴンらとの戦闘は、それぞれの個性やドラゴンの特性を生かした能力バトルのようだし、迫力もあってとても楽しめました。しかし巨大ドラゴン(グリーン・デス)を倒したのは、ほとんどヒックとトゥースなので、存在を知ってればもっと早くに倒せた気がします。

映画の結末/ラストシーン

なんとか巨大ドラゴンを倒したヒックとトゥースですが、ヒックは落下してしまいます。悲しむストイックらの前で、トゥースが助けたことがわかり一安心。そしてハッピーエンドと思いましたが、なんとヒックが目覚めた時には、左足がなくなって義足になっていました。

さすがに巨大ドラゴンを倒すのに、誰も犠牲者が出ないのは甘すぎるということでしょうか。それよりも、ヒックがトゥースを負傷させて飛べなくなったことの因果のように感じます。双方とも動くために必要な体の一部に障害を持ち、ある意味、対等になったということでしょう。

結末ではヒックもトゥースも障害者になりましたが、ネガティブにはならず、新しい世界を築いていきそうなので、バイキングの将来も楽しみです。この続きは『ヒックとドラゴン2』で語られることになります。

最後にドラゴンのことを「ペット」だと言った時には、少し残念な気分がしましたが、ドラゴンは人を乗せて人に操縦されてるのであれば、馬と似たあつかいなので、ペットや家畜と言われてもおかしくないかもしれません。ドラゴンの食料事情も聞きたい気がします。

『ヒックとドラゴン』のトリビアや考察など

少年の成長物語としてもよくできてると思います。肉体派を頭脳派が統率していく時代の幕開けだと考えることもできそうです。

巨大ドラゴンの島へバイキングが船で乗り込むのは、新大陸への大航海時代の比喩ではないかと思いました。巨大ドラゴンらは先住民を象徴していて、彼らの主張もろくに聞かずに倒してしまいます。そして生き残ったドラゴン達は、奴隷のようなあつかいになります。

巨大ドラゴンは絶対的な悪で、他のドラゴンたちはいやいや食料を人間から奪って、巨大ドラゴンにみついでいたというのは飛躍しすぎな気がします。どんなに悪でも他勢力から自分たちを守ってくれてた巨大ドラゴンを、ボスとして崇拝してたドラゴンはいると思います。

続編ではそのへんも語られるかもしれません。3作目までの制作は決定してるようなので、まずは評価も高いこの1作目を、できるだけ多くの人におすすめしたいです!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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