映画『PLANET OF THE APES 猿の惑星』評価は?ネタバレ感想考察/1作で完結版!エイプと人と創造主の起源

『PLANET OF THE APES 猿の惑星』あらすじ概要
猿の惑星シリーズリメイク版。2029年、磁気嵐で交信不能の猿を追って、宇宙飛行士レオはある惑星に不時着する。そこは猿の惑星で、人間たちは原始的な服装で追われ、奴隷として働かされている。レオ..(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | PLANET OF THE APES 猿の惑星 |
原題/英題 | Planet of the Apes |
日本公開日 | 2001/7/28 [予告↓]上映時間 120分 |
映倫区分 | USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ティム・バートン |
キャスト 出演者 | マーク・ウォールバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム・カーター、マイケル・クラーク・ダンカン、ポール・ジアマッティ |
配給/製作 | (C)20th Century Fox/ザナック・カンパニー |
シリーズ/関連 | 猿の惑星シリーズ |
日本興行収入 | 48.0億円(年間6位) |
世界興行収入 | 3.6億US$(約398億円) |
製作費 | 1.00億US$(約110.0億円) |
平均評価★★★★★58(私の評価↓は含まず)
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『PLANET OF THE APES 猿の惑星』予告動画
ネタバレ感想『PLANET OF THE APES 猿の惑星』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、猿の惑星シリーズ一覧もご参考に。
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』ネタバレ感想や考察
猿の惑星シリーズでは、古典の旧作シリーズが有名ですが、ティム・バートン監督はリメイク(リ・イマジネーション)版として本作を制作したようです。ちなみにその後もリブート版として『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』から始まるシリーズが制作されていて、2017年には三部作の3作目も上映されています。
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』は1作で完結しています。大まかなストーリーは、マーク・ウォールバーグ演じる宇宙飛行士レオが電磁波の嵐に巻き込まれて不時着すると、そこは「猿の惑星」で人間は原始的な格好で猿に支配されて暮らしています。やがて、レオは未来へタイムトラブルしたことが判明します。
旧シリーズもそうですが、これは聖書的な話にもつながります。つまり種の起源や創造主や神とは、ある日空から現れた存在であり、誰が惑星を支配するかは紙一重という話です。ちなみに猿の祖セノスはペリグリーズの子かもしれません。この星の人間は宇宙船の生き残りの子孫なのでしょう。
ペリグリーズがあの時間に降りてきたのは偶然ですが、人間とエイプの戦争を止めたという意味では「この惑星の未来を決めた神」と言えるかもしれません。その偶然はまだ許せますが、レオが探査ポッドごときで地球まで帰還できた偶然はさすがにあり得ないと思います。
本作は登場人物は多いのに、面白みあるキャラが少ない点は残念です。特に人間側には目立つ存在がいなくて全く感情移入できません。エイプのアリとレオを取り合う?人間のデイナも何がしたいのかよくわかりません。ラストの地球の展開は、1作目の驚きを再現したかったのでしょうけどもう一捻りほしかったです。
SF描写は良いし、エイプの造形も私はまだ許せる範囲ですし、ラストにかけての締めもまぁまぁ好みです。ただ、全体的にストーリーがぼやけてて、無駄な演出も多くて、あまりワクワクできないのは残念すぎます。軽くSF娯楽作品として観るには最適な映画なので、おすすめしたいと思います!

『PLANET OF THE APES 猿の惑星』おすすめ8ポイント
- 古典SF映画のリメイク再構築
- 猿メイクが旧作より改善
- 宇宙などSF描写も改善
- 1話完結なので見やすい
- ストーリーや設定が簡潔
- 二転三転する意外性もある
- ラストは予想できるが衝撃的
- 子どもや家族と一緒に楽しめる
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』少し残念5ポイント
- 猿のかぶりものが気になる
- 人間キャラがみんな微妙
- 変な三角関係は不要
- 戦争の秘策はエンジン噴射だけ?
- 差別などのメッセージ性が希薄
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』ネタバレあらすじや解説
西暦2029年、深宇宙探索基地オベロン号は、土星周回軌道付近で奇妙な磁気嵐に遭遇します。安全確認のため、遺伝子操作で高知能なチンパンジーのペリグリーズを探査ポッドで出しますが交信は途絶え、米空軍のレオ・デイヴィッドソン大尉(マーク・ウォールバーグ)も出ますが操縦不能で未知の星に不時着します。
レオはペリグリーズを訓練してたので心配して無断で飛び出したのです。降りた惑星では探査ポッドが池に沈み、草木が生い茂る中をさまよってると原始的な服装の人間たちが何かから逃げる場面に遭遇し、一緒に逃げてると猿たちが2本足や馬に乗って追って来て、レオも含めてほとんどの人間が捕まり連行されます。
レオと他の人間たちは、猿が人のように暮らす町の奴隷商人リンボー(ポール・ジアマッティ)の所に収容されます。レオは人間に話しかけても返答が得られず状況がわかりません。リンボーが人間に焼印を押し始めると、元老院議員サンダー(デビッド・ワーナー)の娘アリ(ヘレナ・ボナム=カーター)が止めます。
アリは猿と人間は平等だという思想を持ってて、レオが運ばれていく時に他の人間と違うと気づいてました。レオはアリに助けを求め、アリはレオと焼印を押されたデイナ(エステラ・ウォーレン)の2人を買い取って家で働かせます。夕食時、セード将軍(ティム・ロス)が来てレオや人間を目の敵にします。
就寝時、奴隷の人間たちは檻に入れられますが、レオは錠をはずしデイナと脱走し、奴隷商人に閉じこめられてる人間も解放します。アリが森への抜け道を教えてくれ、レオは宇宙ポッドが沈む池に潜り、銃や宇宙船とのメッセンジャーを取り戻し、宇宙船がこの星に着陸してることを確認し目指すことにします。
奴隷商人リンボーが追ってきたが、レオの銃で人質にして連れて行きます。銃は危険な武器なので、アリのボディガードのゴリラに破壊されます。一方、セード将軍は元老院に取り入って戒厳令を発令します。セードは父ゼイウス(チャールトン・ヘストン)から、先祖の猿が人間の奴隷だったと聞き驚きます。
ゼイウスは何代にもさかのぼる直系先祖セモスが、人間に対し反乱を起こしてエイプの地位を確保したこと、人間は武器を作る能力があるのであなどってはならないことをセードに話した後、息を引き取ります。レオとアリと人間の一行は、メッセンジャーの示す聖なるカリマの遺跡へ向かいます。
聖地カリマは太古の昔、全知全能の神が最初の猿セモスに生命を吹き込んだ生命誕生の場所だそうです。そこでセモスが復活すると言い伝えられています。途中、エイプ軍隊の野営地を横切る必要があり、暗くなってから馬で川を渡ります。キャンプに火をかけたレオは、落馬したアリを背負って川を渡り逃げ切ります。
エイプは水を恐がるため渡ってこれません。負傷したレオを人間のデイナが気づかうと、エイプのアリも嫉妬心をあらわにします。セード将軍は父ゼイウスの死と、レオらを逃がしたことに腹を立てますが気を取り直して大軍を出発させます。レオらは一晩野営して、翌日宇宙船オベロンの残骸っぽい場所に到着します。
レオはそこで人間の頭蓋骨や「CAUTION: LIVE ANIMALS」と書かれた動物施設跡を見つけます。その文字が砂に埋もれて「CA LI MA」つまり「カリマ」と呼ばれたbのです。オベロン号はレオを探してこの惑星に降りたが見つけられず、そのうちに賢い猿セノスが他の猿をまとめ、人間に対し反乱を起こしたようです。
レオは探査ポッドごと電磁波の嵐の作用で、数千年の未来へタイムトラブルしたようです。レオは途方に暮れますが、惑星中の原始的な人間たちが集まって来て、セード将軍の軍隊も迫ります。アリはセード将軍の求愛を受け、自分を犠牲にして人間を救おうとしますが、セードは許さず手に焼き印して追い返します。
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』ネタバレ結末やラストシーン
レオはオベロン号にわずかなエネルギーの残りを見つけ作戦を立て、人間を宇宙船の後ろに配置します。セード将軍の軍を統率するアター隊長(マイケル・クラーク・ダンカン)が突撃の号令をかけて宇宙船に迫った時、レオはオベロン号のエンジンを噴射させて敵の前線を吹き飛ばし動揺させて戦闘を開始します。
多勢な人間ですが、武装して運動能力も高いエイプの軍隊には苦戦します。アリの元軍人の従者も、弟子のアター隊長に敗れ、レオもセード将軍に殺されそうな時、空から光が降りてきて、探査ポッドからは猿のペリグリーズが現れます。「セモス様が空から再来する」の言い伝えがあるのでエイプはひれ伏します。
レオはペリグリーズの着陸の上手さをほめますが、ペリグリーズは急に宇宙船の中へ走り込みます。それを追うレオをセード将軍が攻撃すると、ペリグリーズが助けようとしますが、セードに飛ばされて壁に打ち付けられます。レオは銃で応戦しますが、セードに奪われ、逆に銃を向けられてしまいます。
セードが撃ってきた時、レオは防弾ドアを閉めてセードを閉じ込めます。レオがセモスや人と猿の真実を話すと、アターも「セードの一族がだましてたのか」と気づきます。セードは暴れまわったあげく信頼を失ったので、気落ちして端で縮こまって震えだします。人間とエイプは戦闘を終えます。
レオは探査ポッドが電磁波の嵐の座標を見つけたため、エイプのアリと人間のデイナの両方にキスした後、宇宙へ出発します。嵐に入ると時代をさかのぼり、地球へと到着し管制塔の声を聞きながらワシントンD.C.の飛行禁止区域に不時着します。しかしリーカーン像の顔は猿で、猿の警官隊に囲まれてしまいます。
壁面には「エイプと惑星を救ったセード将軍、この地に眠る」と書かれているので、リンカーン像ではなく「セード将軍像」だとわかります。過去か未来かまたは違う次元に来たのか衝撃的なラストです。旧作観てない人も楽しめるので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!
続編前作や関連映画は、猿の惑星シリーズ一覧もご参考に。
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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