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映画『スポットライト 世紀のスクープ』評価は?ネタバレ感想考察/神父による虐待事件を暴く記者たち

映画スポットライト 世紀のスクープ

『スポットライト 世紀のスクープ』あらすじ概要

アカデミー賞作品賞を受賞。実話ベース。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が「SPOTLIGHT」という特集記事で、神父による児童性的虐待とカトリック教会がその事..(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 スポットライト 世紀のスクープ
平均評価★★★★★80私の評価↓は含まず)
原題/英題Spotlight
日本公開日 2016/4/15 [予告↓]上映時間 129分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA R
製作国アメリカ
映画監督トム・マッカーシー
キャスト
出演者
マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーブ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー
配給/製作/画像©ロングライド、オープン・ロード・フィルムズ(USA)/アノニマス・コンテント、ロックリン/ファウスト、パーティシパント・メディア、ファースト・ルック・メディア
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
世界興行収入0.9億USドル [出典]
製作費0.2億USドル

『スポットライト 世紀のスクープ』予告動画

ネタバレ感想『スポットライト 世紀のスクープ』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★67/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『スポットライト 世紀のスクープ』は、新聞社の特集記事の記者ら5人が、カトリック神父によるスキャンダルを暴いた事件です。バチカンどころか世界の信者たちにも激震の走った実話ベースの大スクープを描いた、社会派のクライム・ドラマ映画です。

この映画のおすすめ、7つのポイント

  • たった5人が世界を動かした実話
  • 本物ジャーナリズムを垣間見れる
  • 宗教関連・性的虐待の報道の難しさ
  • 社会に根付く宗教の恐ろしさ
  • 記者たちの利害を超えた使命感
  • 少しずつ困難を突破していく仕事
  • チーム仕事の素晴らしさ
映画スポットライト 世紀のスクープ

少し残念?つっこみどころ、4つのポイント

  • 物語の進行具合がわかりにくい
  • 登場人物の関係性を見失う
  • エンタメ性はゼロ
  • 日本人に宗教観がわかりづらい

映画のネタバレあらすじと結末

『スポットライト 世紀のスクープ』は、報道ジャーナリズムの現場と取材方法を描いた骨太の実話ベースの映画です。たった5人で暴いて書き上げた記事が、バチカンや全世界のカトリック信者たちに衝撃を与えたのですが、宗教観の薄い日本人にはなかなか理解しづらい点も多いです。

アメリカの日刊紙「ボストン・グローブ」では新編集長バロンが、少数精鋭取材チーム「スポットライト」のウォルター・ロビンソンに、ゲーガン神父の児童虐待いわゆる「ゲーガン事件」について調査し記事にするよう提案しました。

ゲーガン神父は30年間で、80人近い子どもを性的虐待していたことがわかります。しかもその事実を教会側も認識していたことが明らかになります。教会を訴えれば、グローブ社の定期購読社の半数以上や社員の多くを敵にまわすことにもなりかねないため、記者たちは悩みます。

この手の訴訟にくわしい弁護士たちも、教会からの圧力を気にして固く口を閉ざしています。そんな時、虐待被害者から話を聞くことができ、貧しい子や家庭環境の悪い子や内向的な子がねらわれて口止めされたことがわかります。また、複数の神父が行ってたことも判明します。

さらに、神父による児童虐待に関する資料をボストン・グローブ社に送付したが、無視されたという衝撃的な事実も明らかになります。いくつも訴訟があったはずなのに、裁判記録も残っていません。

取材が行き詰った時、データ分析専門家のマットが、児童性的虐待をおかした神父は教区を移動させられたり、不自然に病欠したり療養所に入れられたことを発見します。その履歴から事件を起こした神父の数と名前などが判明します。

その資料をもとにマクリーシュ弁護士につめよると、彼も以前、関連資料をボストン・グローブ社に送って無視されていたことがわかります。そんな時、911テロ事件が発生して、記者らはそちらの報道仕事で手一杯になってしまいます。

911報道が落ち着いてくると、マクリーシュ弁護士やサリヴァン弁護士や判事などを訪ねて、示談して訴訟記録が非公開になってたり、児童虐待の疑いのある神父の名前などを突き止めます。2002年1月、ついにスポットライトは発表され、デスクの電話は鳴り続けます。

『スポットライト 世紀のスクープ』印象的なシーン

ただの組織的な児童性的虐待の事件ではなく、カトリック教会という宗教団体の中で起こったことなので、話が複雑になったのでしょう。それでも被害者やその家族もいるため、調査すればすぐ判明するだろうと甘く考えたけど、ここまで大変なことになるとは思いませんでした。

日本では宗教がそれほど根付いてないので実感できませんが、敬虔なカトリック信者の多い地域の話なので、新聞読者だけでなく社員や訴訟関係者まで教会に通い信じているため、教会を訴えるということは信者の心のより所を破壊する行為になってしまいます。

特に印象的だったのは、レイチェル・マクアダムス演じる記者サーシャの年老いた母親が、生まれた時から信じて通い続けている教会へ、もう行くなと言われた時の動揺ぶりです。人生の半分かそれ以上を否定されたような感じなのかもしれません。

また、ボストン・グローブ社じたいもカトリック寄りなので、神父による児童性的虐待の事実を知っていたのに握りつぶしていたことも衝撃的でした。新聞社も営利組織なので、読者やスポンサーを敵には回せないだろうけど、報道ジャーナリズムの限界が見えてしまい残念でした。

カトリック教会は神父の虐待の事実を知ってながら隠蔽して、問題のあった神父を別の教会に移動したりしてかくまっていたことには驚きました。それも1人ではなく、複数の神父を。神の存在を本当に信じているのなら、そんなことはできないはずなので、信心深い神父はほんの一握りなのかもしれません。

しかもカトリック教会は、虐待された被害者やその家族や、弁護士や判事や新聞社などにまで圧力をかけてくるのですから、手段を選ばないやり方は政治家に似てるなと感じました。

『スポットライト 世紀のスクープ』結末/ラスト

記者らの証拠集めは難航しますが、問題を起こした神父が病欠になったり、教会を移動したりしてる履歴を地道に調べて、その神父の名前や数にたどりつきます。

教会の圧力に屈してた弁護士なども、ラストでは協力してくれて、念願のスポットライト記事を掲載できました。その大スクープを受けて、新聞社の電話は鳴りっぱなしになりますが、ここからまた別の戦いがはじまる予感がしたところで映画は結末を迎えます。

映画には描かれてませんが、このスポットライトが白日のもとにさらされた後、カトリック教会には激震が走りました。アメリカ以外のキリスト教国でも、訴訟に発展したり、聖職者が引責辞任に追い込まれたりしたようです。

最終的にはローマ教皇の退位を求めるデモまで発生して、次の教皇候補が失脚したとも言われています。現在の教皇は、児童性的虐待した神父とそれをかばった聖職者について、断固とした対応をとることを発表しています。

アカデミー賞を受賞した映画ですが、あつかっている題材が重いし、エンタメ性は低いので、ある程度は心して見る必要がありそうです。記者らの使命感と、歴史の事実を知る上では、欠かせない映画ですので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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