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ネタバレ『アリスのままで』あらすじ感想や評価まとめ/記憶失くして愛や家族は残るか

アリスのままで
  • 平均評価 ★★★★★72/100
  • 世界興行収入 0.4億US$
  • 日本公開 2015.6.27
  • 上映時間 101分 予告

『アリスのままで』あらすじ(ネタバレなし)

アカデミー賞で主演女優賞を受賞。米ベストセラー小説「静かなるアリス」の映画化。大学の言語学者で50歳のアリスは、夫で医師のジョンと3人の独立した子どもを持ち、充実した暮らしぶりだった。ある日、物忘れがひどくなり検査すると、若年性アルツハイマー病だと診断される。遺伝性なので子どもたちにも検査させる。アリスは日々記憶が失われていくが自分が残したビデオメッセージを発見して...(ネタバレあらすじ↓)

アリスのままでの予告動画

映画『アリスのままで』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
原題/英題
Still Alice
製作国
アメリカ(2014.12.5公開)
映倫区分
日本: G、USA: PG-13
映画監督
リチャード・グラツァー、ウォッシュ・ウエストモアランド
キャスト/出演者
ジュリアン・ムーア、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワース、ハンター・パリッシュ
製作費
約US$ 5,000,000(約6億円)
配給/製作
(C)キノフィルムズ、ソニー・ピクチャーズ・クラシックス(USA)、Killer Films、Backup Media、Big Indie Pictures、BSM Studio
レビューサイト平均評価 ★★★★★72/100換算

この先はネタバレのあらすじや感想なので注意です。

ネタバレあらすじや感想『アリスのままで』考察・評価・レビュー

★★★★★ 57点/100(60が平均)

『アリスのままで』は、言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)が若年性アルツハイマー病にかかり、医師であり夫ジョン(アレック・ボールドウィン)や3人の成人した子どもらとの関係や暮らしに変化が起こっていく様子を描いた、ヒューマンドラマ映画です。

この映画のおすすめ、7つのポイント

  • 若年性アルツハイマー病の恐ろしさ
  • 遺伝性アルツハイマーの存在
  • 知能の高い人ほどギャップが大きい
  • 終わる者と生き続ける家族の考え方
  • 自己を失っても生き続けるか否か
  • 家族関係の変化や再構築
  • 記憶とは何か?

少し残念?つっこみどころ、3つのポイント

  • 闘病映画としてはありきたり
  • エンタメ性は薄い
  • この映画独特な要素がない

『アリスのままで』ネタバレ感想や印象的シーン

若年性アルツハイマー病をあつかった映画は『明日の記憶』『私の頭の中の消しゴム』など名作がありますが、記憶がなくなっていく過程や家族の支えなどを軸に作ると、どれも似た内容になります。残念ながら『アリスのままで』もそのマンネリは脱してない気がしました。

主人公アリス(ジュリアン・ムーア)は、コロンビア大学の言語学者であり、学生に講義までする超インテリです。若年性アルツハイマー病の進行は、高い知能を持った人の方が早い、と映画の中の医師は伝えます。事実かは知りません。

高い知能を持って幸せな人が、少しづつ記憶をなくして日常生活も困難になっていき、最後は家族も忘れて自己まで失ってしまう、というようにピークとの高低差を大きく見せたかったのかもしれません。

アリスには3人の成人した子どもがいます。長女アナは結婚してて、アリスとはスマホのパズルゲームアプリで対戦などを楽しんで、最も仲良くつきあっていました。長男トムは恋人を連れてきたりするけど、つかみどころのない感じです。

次女リディアは、最も自由奔放に暮らしていて、アリスや長女アナに説教されるのがイヤで、距離をおいてる感じです。夫のジョンは医師であり高学歴だとも思われるので、頭の回転の早いアリスとは良きパートナーであり、最大の理解者でもあるようです。

そのような、よくある幸せな家族の中で、柱にあたるアリスが若年性アルツハイマー病だとわかり、家族の関係性に少しづつ変化が現れます。まず最も身近にいる夫ジョンは医師でもあるため、アリスの症状は理解しますが、実際に身内に起こると困惑してしまいます。

知的なアリスが好きだったジョンは、アリスのアルツハイマーが進行していくにつれ、強く支えながらも、あきらめに似た感情を見せたりもします。アリスや自分の将来を冷静に予期して、介護のために時間を割くことはせず、今まで以上に仕事に向き合います。

ジョンは仕事で転勤になるので、アリスも連れていき先端治療を受けさせたいと提案するけど、アリスは家を離れたくないので断ります。ジョンはアリスのもとを離れて転勤することに決めます。そんなジョンは冷たくも見えるけど、アリスの治療費を稼ぐ必要もあるため現実的なのかもしれません。

個人的にはアリスも一緒に行けばいいのに、と思いましたが、病気で不安な時に知らない土地で暮らしたくない、という気持ちもわかります。そんな心理を理解してたのが、アナではなく、リディアだけだったのは意外でしたが。

長女アナや長男トムは、自分たちの暮らしが忙しいため、アリスのことを気づかいながらも親身にはなれない感じです。特にアナは検査の結果、自分にも若年性アルツハイマー病の因子があることがわかり、自分のことで精一杯になります。

アナはそんな遺伝子をくれたアリスに対して、表面的には出さないけど良い感情は持てなくなります。しかも子どもを産みたいけど、子どもにも自分と同じ思いをさせる可能性もあるため悩みます。知らなくて産んだアリスより、知ってて産んだアナの方が罪の意識も大きいでしょうね。

次女リディアはいつも家族に批判されるため、遠くに住んでいて、アリスとも話があいませんでした。しかしアリスがみんなにアルツハイマー病のことを打ち明けた時には最も冷静で、しかもアリスがおかしいことにも気づいていました。

病気が進行していくアリスが一番心配していたのはリディアの将来だったけど、そんなアリスのことを最も親身になって心配してたのもリディアであったのは皮肉ですよね。

『アリスのままで』結末/ラストシーン

アリスが認知症の会でスピーチすることになり原稿を作る時、リディアの「科学的な内容より、もっと個人的な意見をいれたらどう?」というアドバイスに最初は反発しますが、最後は採用します。それまではアリスがリディアに口うるさかったけど、立場が逆転した形です。

スピーチでは「記憶は財産です...愛する人たちがいます...幸せと喜びの瞬間を生きてください...私は病気に苦しまず闘います...」という内容で、出席者や家族からは大きな拍手や涙をもらいました。

アリスは記憶が確かなうちに、薬物(睡眠薬?)自殺の方法を、将来の自分のためにビデオメッセージとして残します。その時点でアリスは、家族の負担にならないよう自殺する覚悟を決めていたことがわかります。結局、自殺はできませんでしたが。

長女アナは出産を決めて、双子が生まれます。夫ジョンは、そばに居てほしいと言うアリスを気にかけながらもミネソタに転勤します。アリスの意志を尊重したいリディアは、実家のアリスの元へ戻ってきて、面倒を見ることに決めます。昔の記憶に埋没していくアリスが「愛」と言って映画は終わります。

結局、アリスが若年性アルツハイマー病になったことによって、家族の関係性はガラッと変わってしまいました。ずっとそばにいたジョンやアナは離れてしまい、遠くにいたリディアが一番近くに来ました。そういう家族の再構築を、この映画では見せたかったのかもしれません。

この映画で、ジュリアン・ムーアはアカデミー主演女優賞を受賞しました。内容的には重いけど『ファインディング・ドリー』と同様に、記憶できる毎日に感謝したくなる良作です、ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!

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