映画『ロッキー4 炎の友情』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/冷戦マシンに勝てるか?犬ぞり引く特訓?
『ロッキー4 炎の友情』あらすじ概要
ロッキーシリーズ4作目。前作『ロッキー3』でチャンピオンに戻ったロッキーは、ソ連のイワン・ドラゴから挑戦を受け、アポロが代りに対戦します。しかし予想外の結果で、友のためロッキーも挑むのだが...。アポロの命運は?社会派な名言?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | ロッキー4 炎の友情 |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新(興行収入ランキング) |
日本配給収入 | 29.8億円 |
世界興行収入 | 3.0億USドル [出典] |
製作費 | 0.3億USドル |
平均評価★★★★★67(私の評価↓は含まず)
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シリーズ/関連 | ロッキーシリーズ |
原題/英題 | Rocky IV |
日本公開日 | 1986/6/7 [予告↓]上映時間 91分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | シルベスター・スタローン |
キャスト 出演者 | シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、ドルフ・ラングレン、バート・ヤング、カール・ウェザース、ブリジット・ニールセン |
配給/製作/画像 | ©UIP/ウィンクラー/チャート・プロ(UA)作品 |
『ロッキー4 炎の友情』予告動画
『ロッキー4 炎の友情』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、ロッキーシリーズ一覧もご参考に。
前作『ロッキー3』でクラバーを倒してチャンピオンに返り咲いたロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は、アポロ・クリード(カール・ウェザース)と非公式に戦います。妻エイドリアン(タリア・シャイア)や息子と幸せな日々を過ごします。
ソ連からのマシンがアポロを襲う?(ネタバレあらすじ)
妻の兄ポーリー(バート・ヤング)の誕生日にはロボットを、エイドリアンには9回目の結婚記念日の時計とケーキを贈ります。一方、ソ連のアマチュアボクシングヘビー級チャンピオンのイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)がロッキーに対戦要求します。
そのエキシビションマッチを受けたアポロは、ラスベガスで歌手ジェームス・ブラウンも歌う派手な登場を見せ、ドラゴにはブーイングの嵐です。試合は1ラウンド中盤からドラゴによる猛ラッシュで、2ラウンド目も為す術なくアポロはKO負けで死亡します。
モスクワのアウェイでロッキーは勝てるか?(ネタバレあらすじ)
白タオル投げるのをアポロに止められたロッキーは悔やみ、エイドリアンの反対を聞かず、ドラゴとの試合を受けてモスクワへ行きます。アポロのトレーナーのデューク(トニー・バートン)とポーリーとで、銀世界の雪小屋で自然を活かした特訓をします。
ドラゴはソ連の最新科学によるトレーニングで更にパワーアップしてます。試合当日、ソ連政府の首脳陣や書記長まで駆けつけ、ロッキーには大ブーイングです。巨体ドラゴの強烈パンチで何度もダウンするロッキーだが、あきらめずに立ち上がり挑みます。
『ロッキー4 炎の友情』ネタバレ結末と最後/ラスト
ソ連観衆にもロッキーへの応援が増えます。最終第15ラウンド前、ドラゴは政府幹部に「自分のために戦う」と宣言します。ロッキーとドラゴはただ打ち合い、ラストはロッキーがKO勝ちし、アメリカ国旗の星条旗を体にまいてエイドリアンと抱き合います。
インタビューで、ロッキーは「俺も皆も変われるはず」と当時の米ソ冷戦状態を表現します。ソ連首脳陣やゴルバチョフ書記長ぽい人まで立ち上がり会場中で拍手されます。アメリカの息子ロッキー・ジュニア(ロッキー・クラコフ)にも言葉を送ります。
ネタバレ感想『ロッキー4 炎の友情』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ロッキーシリーズ一覧もご参考に。
監督はシルヴェスタースタローン?キャスト続投?
シルヴェスター・スタローンは監督・脚本・主演で、主要キャストのタリア・シャイア、カール・ウェザース、バート・ヤングも続投です。敵役は冷戦時代のソ連(現在のロシア)のボクサーという設定で、ドルフ・ラングレンが登場します。
その冷徹な妻役のブリジット・ニールセンは、本作後にスタローンと現実で結婚しましたが、2年経つ前に彼女が不倫して離婚しています。他には、ソ連の書記長の役でゴルバチョフ書記長のそっくりさんが演じて話題になったそうです。
前作からの続編?ロッキーとアポロの勝敗は?
前作『ロッキー3』のラストで、アポロvsロッキーの非公式戦が行われて、本作冒頭でも互いにパンチを繰り出すシーンだけ映されますが、試合の勝敗は明かされません。その30年後の『クリード チャンプを継ぐ男』で語られてます。
しかし本作だけでも、自分からイワン・ドラゴに挑戦するアポロ・クリードのはしゃぎっぷりや自信の要因を考えると、アポロはロッキーに勝ったか五分以上に善戦したか、と推測できます。ロッキーがアポロにバレないよう勝ちを譲った可能性もあります。
テーマは「友情のために戦う」「誰でもどんな国でも変われる」?
前作までのロッキーには「友」と呼べる人間が、エイドリアンの兄ポーリーくらいしか登場しません。定職につかず楽して稼ごうとして失敗ばかりのポーリーにもロッキーは優しいです。
そして宿敵だったアポロは前作でトレーナーを名乗り出てくれ、試合前にはトランクスまで貸してくれるほどの深い友情で結ばれています。そんなアポロがリングでドラゴに殺されてしまい、当初試合を断ってたロッキーは復讐マッチを了承します。
ロッキーは1作目は「ただのゴロツキじゃないことを示すために戦う」と言い、2作目は「アポロの挑発にまけたことと生活費のため」に戦い、3作目では「エイドリアンが侮辱されたことに腹を立て試合を了承後、妻の助言で自分のために戦う」と決めます。
4作目は「アポロとの友情のため」に、エイドリアンに反対されても戦うと決意します。ロッキーが自分や家族以外のために戦うのは初めてです。試合で勝利後、ロッキーがアメリカ国旗の星条旗に身を包んだのもアポロのトランクスを連想させます。
試合後の勝者インタビューでロッキーは「私も皆さんを好きになっていったように、誰でも変わることができる」と発言しますが、これは冷戦下で社会主義国だったソ連でさえも、炎のような熱い気持ちがあれば「変われる」と言いたかったのでしょう。
ポーリーへの贈り物ロボットは伏線?
ロッキーは妻エイドリアンの兄ポーリーの誕生日プレゼントとして「ロボット」を贈ります。これはアメリカの最先端技術ぶりを世界にアプールし、ロッキーが裕福に暮らしてることを表現すると同時に、ポーリーのコメディ的エピソードでもあります。
あと、ソ連のボクシング・マシンのイワン・ドラゴがロボットのように感情にとぼしいので、その伏線としての意味もあるのでしょう。
ボクシングの特訓方法や試合での戦術は?
毎回独特な特訓方法のロッキーですが、今回は雪山でのトレーニングです。主にフットワークや体力を増強しています。斧で薪割り、木こりのように木を切り倒す、材木かついでスクワットやランニング、犬ぞりを引っ張るなど大自然を利用しています。
ランニングでは、ソ連側の監視者をまいて、低めの雪山の頂上まで登ったりもします。前作ではアポロと筋肉を出し合って汗まみれの特訓が楽しそうでしたが、今回はスパーリング相手すらいなくてポーリーに手伝ってもらい、少しさみしそうです。
アポロのトレーナーだったデューク(トニー・バートン)もトレーニングを手伝ったり、試合中のセコンドもつとめてくれますが、ミッキーやアポロの代役にはほど遠いです。
イワン・ドラゴとの試合での戦術は特に考えてなさそうで、あいかわらずガードはあまくて打たれまくります。何度かダウンするが体力と根性で立ち上がって不屈の精神を見せ、機械やロボットのようだったドラゴに人間の感情を芽生えさせます。
ボクシングマシンとして「ただ相手を倒すだけ」だったドラゴには「即席の感情」はマイナス効果だったのでしょう。最終ラウンドではドラゴもしゃべるようになりますが、最後はロッキーがペースをつかみ勝利します。
『ロッキー4 炎の友情』総括と続編について
本作はロッキーシリーズの中では日本でも世界でも、興行収入はピークとなってるけど、観た人の評価は一番低いです。シリーズのハードルが上がりすぎたことや、マンネリ化、中途半端な社会風刺、歌での時間つぶしなどが批判されました。
私は1作目ほどは評価しないけど、シリーズの中では楽しめた方だし好きです。ソ連からの挑戦者ドラゴがそれっぽいキャラで、親友をリングで殺されたロッキーが友情のために立ち上がるストーリーも、今までの戦う目的より明確なので好みです。
試合後にロッキーが「みんな変われる」と発言するのは、当時の冷戦への批判で、軽い社会派要素が含まれてることも個人的には評価しています。ただ、ロッキーとドラゴに友情が芽生えるエピソードやシリーズ作がないのは少し残念です。
と思ってたら30年以上のちに公開された『クリード2 炎の宿敵』(邦題のみ「炎の友情」とかけてる)にはドラゴが再登場して、敗戦後の生活や息子や妻の現在などが描かれるので『ロッキー4』ファンは必見ですよ!
続編前作や関連映画は、ロッキーシリーズ一覧もご参考に。
『ロッキー4 炎の友情』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
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