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映画『ROMA ローマ』評価は?感想ネタバレあらすじ/家政婦の思いは?家族再生やトランプ批判?

更新
映画 ROMA ローマ
タイトル/邦題 ROMA ローマ
日本公開 2018.12.14 [予告↓]上映時間 135分
映倫区分USA R
製作国メキシコ・アメリカ合作
原題/英題Roma
映画監督アルフォンソ・キュアロン
キャスト
出演者
ヤリッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ、マルコ・グラフ、ダニエラ・デメサ、カルロス・ペラルタ
配給/製作(C)Netflix/パーティシパント・メディア、エスペラント・フィルモ
製作費0.15億US$(約16.5億円)
参考公式サイトWiki世界興行収入
平均評価★★★★★81私の評価★★★★★62
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映画『ROMA ローマ』概要とあらすじ(ネタバレなし)

Netflix作品だがヴェネツィア国際映画祭、ゴールデングローブ賞アカデミー賞などで高評価。メキシコのコロニア・ローマ地区での家政婦クレオと雇い主の家族らが苦悩を抱えながらも信頼しあって...。生と死の対称性とは?(ネタバレあらすじ↓)

『ROMA ローマ』予告動画

『ROMA ローマ』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

1970年、メキシコシティのコロニア・ローマ地区。クレオ(ヤリッツァ・アパリシオ)とアデラ(ナンシー・ガルシア)は住み込み家政婦です。雇い主は妻ソフィア(マリーナ・デ・タビラ)と夫アントニオ(フェルナンド・グレディアガ)の夫婦です。

妊娠や別居など不穏な雰囲気に?(ネタバレあらすじ)

ぺぺ、ソフィ、トーニョ、パコの4人子どもと、ソフィアの母テレサ、ペット犬のボラスもいます。クレオらは掃除、子どもの世話、料理や雑用全般をこなします。夫アントニオは会議でケベックへ行って帰ってこないので、妻ソフィアは不機嫌です。

休暇日にクレオとアデルは、フェルミンとラモンとデートします。フェルミンは日本や韓国の混ざった武術にハマってます。数日後、クレオがフェルミンに妊娠したかもと伝えると彼は逃亡します。ソフィアに連れそわれた病院で、クレオの妊娠は確定します。

クレオはソフィアと子供達とで大農園アシエンダへ行き、森の山火事を消火しながら労働者達と年越ししました。クレオは映画館で、若い女性と一緒のアントニオを目撃します。ソフィアが電話で別居について話すのを、次男が盗み聞きし口止めされます。

お腹の子の父親と三たび再会?出産できる?(ネタバレあらすじ)

クレオは武術訓練場でフェルミンをつかまえ赤ん坊のことを話すが、二度と来るなとおどされます。出産前にクレオは雇い主の祖母テレサとベビーベッドを見に行きます。学生デモが警官隊と衝突し銃撃騒ぎが発生し、フェルミンも銃を持って入ってきます。

彼はクレオにも銃を向けるが立ち去ります。クレオは破水し病院へ向かうが騒動で渋滞してます。病院ではソフィアと疎遠になった夫アントニオが心配してくれるが付き添ってはくれません。帝王切開で出産するが、死産の赤ん坊は抱いた後に連れ去られます。

『ROMA ローマ』ネタバレ結末と最後/ラスト

ソフィアは小型車を購入し、大車フォード・ギャラクシーを手放す前に子供達と傷心のクレオも誘ってビーチへ旅行します。夕食時、ソフィアは子供達に夫との離別を話し、この旅行中に家の荷物を持ち去ってることを伝えます。

帰宅日、ビーチで2人の子供が波にさらわれおぼれそうになるが、泳げないクレオが救出し、ソフィアに感謝され皆で抱き合います。クレオは出産は望まなかったと告げます。帰宅すると本棚等がなく、子供部屋も入れ替えます。クレオは屋上で洗濯を干します。

ネタバレ感想『ROMA ローマ』考察や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。映画 ROMA ローマ

★★★★★ 62点/100(60が平均)

アルフォンソ・キュアロン監督と「リボへ」の意味は?

アルフォンソ・キュアロンは『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞の監督賞ゴールデングローブ賞の監督賞を受賞したり、私がハリポタシリーズで一番好きな『ハリーポッターとアズカバンの囚人』の監督でもあります。

他にも『トゥモロー・ワールド』などもあり、SFやファンタジーを好んで監督するのかと思いきや、今回の『ROMA ローマ』では大きな事件も発生せず、静かな日常が最後まで白黒で淡々と描かれてるので意外です。

主人公のメキシコ女優ヤリッツァ・アパリシオが演じる家政婦クレオは、アルフォンソ・キュアロン監督の幼少時代の家政婦・乳母だった「リボ」がモデルだそうです。映画のラストのエンドロール前に「リボへ」と出ますが、その乳母のことです。

アルフォンソ・キュアロンは撮影にこだわりの強い監督で、天才カメラマンのエマニュエル・ルベツキと組むことが多いのですが今回はスケジュール等があわず、キュアロン自身が撮影も行なったようです。それにしては美しいので多才ぶりに驚きます。

そして『ROMA ローマ』が他作品と大きく違う点は地味な映画だからか資金が集まらず、ネット動画配信のNetflix(ネットフリックス)がお金を出し制作したようです。だからアメリカ等で数週間上映後は、日本でも自宅で観ることが可能になってます。

テーマは「家政婦と雇い主」「女性の苦悩」「家族」「トランプ批判」?

監督は幼い頃の家政婦リボの苦悩や人生をまず描きたかったのだろうから、それ以外のテーマは「後づけ」で視聴者が感じるだけにすぎません。大多数のメキシコ先住民の子孫と、征服者スペイン人との間の「差別」は一部見えるけどメインでは描かれません

雇い主の女主人ソフィアは家政婦のクレオとアデラに厳しく指図するけど、それは夫アントニオとの不仲が原因とわかってきます。一方の家政婦クレオは妊娠後、お腹の子の父親フェルミンに逃げられ、さらに悲劇なことに死産します。

夫の浮気で苦悩しつづけ家政婦にきつく当たってたソフィアも、クレオが自分よりもっと精神的に苦しいとわかると親切に寄り添います。ソフィアは「不幸な自分よりもっと不幸な人を見て『自分はまし』だから助けてあげようと感じた」のでしょう。

ソフィアはビーチ旅行に家族の一員としてクレオを誘い、それまで体裁を気にして子供達に話せなかった夫との別居についても話せるようになります。そして波から子供達を救った家政婦クレオを、本当の家族のように受け入れます。

ソフィアとクレオは、自分と子供を相手の男性に捨てられた点で共通してます。女性は自分のお腹を痛めて出産するため、男性ほど子供を簡単に捨てられないので、苦悩しながらも精神面で強くならざるを得ない状況におかれるのでしょうか。

アルフォンソ・キュアロン監督はメキシコ出身なので、国境に壁を築くと公約するトランプ大統領や米国民に向けて「両国の女性が『家族』として団結し、好き勝手言う男(トランプ)に『愛』で対抗しよう」というメッセージ性もわずかに感じます。

タイトル『ROMA ローマ』とは?意味は?

観る前は、イタリアの首都ローマかと思ってましたが、舞台はメキシコシティのコロニア・ローマ地区です。タイトルはその地名から付けられたようです。監督の思い出の地なのかもしれません。中東欧の遊牧移民ジプシーのロマ族も連想させます。

生と死の対称性を宗教的に美しく表現?

モノクロ映画を見慣れてないので、カラーでないのは正直少し見劣ります。しかし撮影がうまいのか構図がいいのか、見入るように美しいシーンが何度もあります。そして宗教的に見える場面もあり、それらの多くは次のように対照的な事象と並べられます。

  • 冒頭「水たまりに映る飛行機」とラスト「見上げた空に飛ぶ飛行機」
  • 序盤「大型車」と終盤「小型車」
  • 「地震で助かった赤ちゃん」と「十字架の墓地」
  • 「雇い主の夫が去る」と「家政婦がデート」
  • 「破壊のための武術」と「子作り」
  • 禅ポーズを「武術訓練生は1人もできない」が「クレオはできた」
  • 「母は銃を向けられ生き残る」が「お腹の子は死産」
  • 序盤「死んだふり」と「海の波からの生還」
  • 「羊水での死産」と「海の波からの生還」

禅ポーズできて後光さすクレオは聖母?映画館は不吉?

アルフォンソ・キュアロンは昔の家政婦リボを思い出しながら作ったため、少し神格化された表現がされてるのかもしれません。クレオは誰もできない武術マスターの禅ポーズを1人だけ簡単にしてみせるし、地震の時は目の前の赤ん坊が瓦礫から助かります。

クレオはカナヅチで泳げないはずなのに、波でおぼれそうな2人の子供達を救った後、家族で抱き合った時に後光がさしたように輝きます。海でおぼれる子供は、羊水で死産した我が子を投影してるようにも思え、1人死んだけど2人助けてプラスにしてます。

それらと対照的に、映画館はクレオにとっては鬼門的に不吉な場所の象徴で、1回目は「望まない子が宿り」、2回目は「望んだフェルミンが去り」、3回目は「ソフィアの夫アントニオの浮気現場を目撃」します。

『ROMA ローマ』総括とアカデミー賞やベネチア映画賞など

ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞の金獅子賞を受賞してます。Netflix(ネットフリックス)作品どころか劇場公開用ではない映画が受賞したのは初めてなので、歴史的意義のある事件です。その後も数々の映画賞を受賞しています。

ゴールデングローブ賞(一覧)でも3部門でノミネートし、外国語映画賞と監督賞を受賞してるし、アカデミー賞の作品賞と外国語映画賞にダブルノミネートもしました。

当時のメキシコの白人と先住民の関係性や、女性の苦悩や妊娠と出産、家族の再生、1971年の警官隊や武力部隊と抗議団体との銃撃戦(血の木曜日事件)なども描かれてて、アートっぽい印象に残る場面も多くて興味深い映画です。

個人的には、全編白黒で映像に満足できなかった点や、ストーリーに魅力を感じられなかった点や、劇的な演出やシーンが見られなかった点などで、平均評価くらいにしか感じられませんでしたが、2回目以降には評価が変わる可能性もある奥深い作品です。

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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ゆめぴょん(仮名・管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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