『メンインブラック2』評価は?ネタバレ感想考察/Jの相棒は誰?ザルタの光とは?MIB2

『メン・イン・ブラック2』あらすじ概要
メンインブラックシリーズ2作目。5年間でMIBエリート捜査員になったJは、相棒が定着しないがある理由でKを訪ねます。宇宙からの侵略者がザルタの光を奪うため、MIB本部を占拠し…。JとKが恋した相手は?パグ犬再登場?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | メン・イン・ブラック2 |
原題/英題 | Men in Black II |
日本公開日 | 2002/7/6 [予告↓]上映時間 88分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | バリー・ソネンフェルド [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/アンブリン・エンターテインメント |
シリーズ/関連 | メンインブラックシリーズ [< 前作|続編 >] |
日本興行収入 | 40.0億円(年間9位) |
世界興行収入 | 4.4億USドル [出典] |
製作費 | 1.4億USドル |
平均評価★★★★★65(私の評価↓は含まず)
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『メン・イン・ブラック2』予告動画
キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
『メン・イン・ブラック2』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、メンインブラックシリーズ一覧もご参考に。
2002年夏、宇宙人を監視する秘密組織メンインブラック(MIB)のエリート捜査官J(ウィル・スミス)は、地下の大イモ虫エイリアンのジェフが地下鉄を喰うのを1人で防ぎます。原因を作った相棒Tの記憶をニューラライザーで消去します。
JとKコンビ復活?ザルタの光はどこ?(ネタバレあらすじ)
ニューヨーク本部トップのZは、次々相棒を変えるJを、パグ犬フランク/Fと組ませます。その頃カイロス星人サーリーナが「ザルタの光」を求め地球へ来て、2つ首を持つスクラッド/チャーリー(ジョニー・ノックスビル)を従わせます。
MIBのZは、ザルタの光を唯一知る郵便局員K(トミー・リー・ジョーンズ)の記憶を戻すようJに指示します。サーリーナらはピザ店のザルタ星人ベンから光のある場所を聞けなかったので、MIB本部へ乗り込み、ZもFも捕まります。
JはKの記憶を、ユニバーサル質店主ジーブス(トニー・シャルーブ)が作った安物デニューラライザーで復元させるが不完全です。KはJがかくまった、ピザ店のバイトのローラ(ロザリオ・ドーソン)こそザルタの光を持つと思い出します。
Kとローラの関係は?ザルタの光の正体は?(ネタバレあらすじ)
Kは昔、ザルタ星人の姫ロラーナに恋して「ザルタの光」を預かるが、それを奪いに来たサーリーナからロラーナの命を救えず後悔したのです。現在ローラはサーリーナに捕らわれたので、救うためにJとKはMIB本部へ乗り込みます。
Jは大男ジャーラが分裂したエイリアンを1体づつ倒していき、カウントダウンぎりぎりでローラを救い出します。Kはサーリーナに苦戦するがJに救われ、3人は超高速飛行ベンツで地下に逃げ込み、大芋虫ジェフにサーリーナを喰わせます。
Kが昔ローラに渡したペンダントは、ザルタの光こと王女ローラがザルタ星に帰る宇宙船の場所を示してます。連れて行くと、まだ生きてたサーリーナが阻止してくるがKとJが倒し、ローラは無事に旅立ちます。失恋のJは心機一転します。
ネタバレ感想『メンインブラック2』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、メンインブラックシリーズ一覧もご参考に。
監督やウィルスミス等キャストと興行収入
バリー・ソネンフェルドは、本作を含むメン・イン・ブラック・シリーズ3作の全てで監督を務め、4作目『メンインブラック4インターナショナル』でも製作総指揮を務めています。4作全てのプロデューサー(製作総指揮)としてスティーヴン・スピルバーグも関わっています。
J役のウィル・スミス、K役のトミー・リー・ジョーンズは『メン・イン・ブラック』から続投です。MIBニューヨークのボスZのリップ・トーン、武器屋ユニバーサル質店のジーブス、パグ犬フランク/Fも再登場します。
ヒロインのローラを演じたのはロザリオ・ドーソンです。『シン・シティ』2作や数々の映画に出演してて『7つの贈り物』などでは、ウィル・スミスと再び共演しています。最近はアニメ映画の声優などでも活躍しています。
本作『メン・イン・ブラック2』は1作目ほどではないけど興行収入でもヒットして、全世界ではその年の5位に、日本ではその年公開映画の中で9位になっています。

ローレル=Lの不在・ニュートン復活?
前作でエイリアンの検死官を務めて、ラストでMIB入りしJの相棒となったはずの、ローレルことエージェントL役のリンダ・フィオレンティーノが続投しなかったのは少し残念です。
Lについては冒頭でJがさらっと解説します。4年間MIBでJの相棒として働いたLは、検死官に戻りたいと打ち明けて、Jによってニューラライザーで記憶を消去されたそうです。その後、Jの相棒は新任MIB捜査官Tとなったのでしょう。
前作でローレルが務める病院の受付だった、デヴィッド・クロス演じるニュートンは、ハエを叩きすぎて昆虫エイリアンのバグを怒らせ、天井に張り付けられ絶命したと思われましたが、なんと本作で生きてたことが判明します。
ニュートンは病院勤務はやめてて、KとJが訪れたレンタルビデオ店で恋人か妻と一緒にいます。口うるさいニュートンの母親と同居してるようで、Jはニューラライズしながら「ここを出て母親とは別に暮らせ」とアドバイスします。
バディの立場が逆転?2人の恋愛相手は?
メン・イン・ブラック・シリーズは、Jのウィル・スミスとKのトミー・リー・ジョーンズの掛け合いを楽しむバディムービーの要素が強いです。ウィル・スミス出演の『バッドボーイズ』と似た構成です。
本作『メン・イン・ブラック2』もバディムービーの面白さは健在で、Kが記憶を戻すまでは師弟関係が逆転して、JがKに対して上から目線で話すのは前作の関係性を知ってるほど楽しめます。でもラストはKがJに勉強不足と言い返します。
本作では2人の恋愛相手も登場します。Jは目撃者ローラに一目ぼれして、ニューラライザーでの記憶消去を躊躇します。そのローラこそザルタの光で、宇宙へ帰った後、Jは失恋でぼーとします。Kはローラの母ロラーナに恋したようです。
ザルタの光とは?ローラとKの関係は?
ザルタの光とは、カイロス星人サーリーナからザルタ星を守るための何らかのアイテムです。昔、ザルタ星の姫ロラーナが地球に隠しに来たが、サーリーナに殺害されてしまいます。当時ロラーナと親しかったKは、その死の責任を感じました。
Kはザルタの光、つまり「ロラーナの一人娘でザルタ星の王女ローラ」の存在を隠し、ロラーナから譲り受けたペンダントをローラに渡したのです。ペンダントは、成長したローラが故郷星ザルタへ帰るための宇宙船の場所を示すアイテムです。
ロラーナ姫が殺害された時のKの苦悩ぶりから、Kとロラーナは恋人だった可能性もありそうです。Kがローラを宇宙へ見送る時の表情も、父親が娘を嫁がせる時のような反応だし、KとJとの会話からもローラがKの娘である可能性は高そうです。
大芋虫・自由の女神・ロッカーのチビ宇宙人等小ネタ
1作目はキャラや世界観の説明に時間をかけたため、ストーリーは単調でしたが、本作『メン・イン・ブラック2』では小ネタや伏線と回収などがいくつか盛り込まれていて、より深みのあるストーリーを楽しめます。『3作目』にはかなわないけど。
ラスト近くで、KとJが空飛ぶ車で地下へ逃げ、追ってきたサーリーナを大芋虫エイリアンに喰わせます。その大イモムシは、序盤で地下鉄を喰って、Jにより止められたのが伏線でした。普段は地下で静かに暮らしているようです。
サーリーナとカーチェイスした時に、多くの市民にエイリアンや空飛ぶ車を目撃されたので、ニューヨーク全体の記憶をなくすため、Kは自由の女神の聖火(松明)に仕込まれた巨大ニューラライザーを光らせます。『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』でも違う方法ですが似たことをしてましたよ。
Kは「ザルタの光」への手がかりを探すためピザ店へ行き鍵を見つけ、それで駅のコインロッカーを開けるとチビ宇宙人が大量にいて、腕時計とレンタルビデオ店のカードを見つけます。そしてザルタの光に関するビデオを見て記憶が戻ります。
ラストでチビ宇宙人たちは、MIB本部内のJのロッカーに移されていて「狭い場所はかわいそう」というJに対し、Kはロッカー裏の巨大空間をJに見せます。すると、自分たちも数あるロッカーの1つで暮らしてるに過ぎないというオチです。前作の「地球や銀河は巨大宇宙人のビー玉」というオチと似てますね。
Jは自由の女神のニューラライザーも、ロッカー裏の巨大空間も知らなったので、KはJに「まだまだ新人だな」と言わんばかりに先輩風を吹かせて映画は終了します。
他にも楽しい小ネタは満載です。KはMIBを離れて郵便局員として働いてましたが、そこの局員たちは全員エイリアンでした。監視役ですかね?特に、郵便物の仕分け機の中で、せっせと配達先を仕分けしてた宇宙人が面白いです。
マイケルジャクソンや関係者のカメオ出演まとめ
Kが働いてた郵便局の窓口に「ピケモン記念切手」を買いに来た存在感のある少女エリザベスは、バリー・ソネンフェルド監督の娘クロエ・ソネンフェルドです。
JがKをMIB本部へ連れて行った時、Zがモニター通信してた男性エイリアンはなんと「マイケル・ジャクソン」本人です。1作目にほれ込み、出演を熱望したけど撮影が終了してたそうです。結果的には映画出演では、これが遺作となります。「僕もMIB捜査官Mにしてよ」と懇願するがZにあしらわれます。
JとKが対宇宙人用の武器をKの昔の家に取りに行った時、既に別の家族が住んでいたので武器確保後、ニューラライザーで記憶を消しました。その父役がバリー・ソネンフェルド監督本人、娘役はトミー・リー・ジョーンズの娘です。
終盤でJらがサーリーナに街で追われてる時、その空飛ぶ車を見上げる黒人少年は、ウィル・スミスの息子です。2人ともかどうかは分かりません。
『メン・イン・ブラック2』総括と続編やシリーズ化
『メンインブラック1』が大ヒットしたことで、予定のなかった続編が製作されました。ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの掛け合いとバディ・ムービーぶりも健在でまたヒットしました。
トミー・リー・ジョーンズの記憶が戻るまでは勢いが弱いけど、それ以降の強引さはMIBらしいです。グロさは弱まったけど、笑いのセンスは前作を継承していて、変な宇宙人もたくさん登場するので、SFコメディとしてとても楽しめます。
マクガフィン(敵の目的)がヒロインのローラ自身でした、というのは意表をつくし、ローラの父親がKかも?というオチもひねりがあって好みです。序盤の大イモムシがサーリーナを喰ったのも、伏線回収として見事です。
ヴィラン(敵)は前作ではグロキャラでしたが今回は美女です。見た目はいいけど、全く恐く見えないので数々の星やザルタ星を滅ぼすとか言われてもピンとこないのは残念です。手下ジャーラも分裂すると弱すぎたのでがっかりです。
本作『メン・イン・ブラック2』もヒットしたので続編『メンインブラック3』が製作され、4作目も決定してます。ますます広がるメンインブラックシリーズに期待したいです!
続編前作や関連映画は、メンインブラックシリーズ一覧もご参考に。
『メンインブラック2』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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