映画『オーシャンズ12』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/衝撃ラスト!誰が世界一の大泥棒?真の狙い?

『オーシャンズ12』あらすじ概要
誰かに人生を操作されてると感じたことはありますか?オーシャンズ・シリーズ2作目は、1人メンバーが追加された12人で、とんでもない強敵に挑戦します。5者もの勢力が登場しかなり難解ですが、最後まで見ると良かったなと思いますよ!(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | オーシャンズ12 |
原題/英題 | Ocean's Twelve |
日本公開日 | 2005/1/22 [予告↓]上映時間 125分 |
映倫区分 | USA PG-13 |
製作国 | アメリカ、オーストラリア |
映画監督 | スティーブン・ソダーバーグ |
キャスト 出演者 | ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア |
配給/製作/画像 | ©Warner Bros. Pictures |
シリーズ/関連 | オーシャンズ11シリーズ |
日本興行収入 | 36.0億円(年間13位) |
世界興行収入 | 3.6億USドル [出典] |
製作費 | 1.1億USドル |
平均評価★★★★★66(私の評価↓は含まず)
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- 予告動画
- ネタバレあらすじ結末
- 感想考察ネタバレ・私の評価
- 今回の事件の発端は?仕掛けたのは誰か?
- オーシャンズ12の真のねらいは?
- オーシャンズ11から追加の12人目は誰?
- ナイト・フォックスの目的は何?
- 「ファベルジェの卵」の盗みに関する時系列は?
- なぜルマークは協力したのか?
- ダニーらはルマークがイザベルの父だと知ってたのか?
- ライナスが理解できなかった隠語の意味は?
- イエンをバッグで運んだ理由は?
- オーシャンズ12全員の逮捕も計画のうち?
- イザベルに卵をひらめかせたのも計画どおり?
- イザベルに文書偽造させたのも計画どおり?
- ライナス、テスらも計画全てを知らなかったの?
- トゥルアーが柔軟したり踊ってた理由とは?
- フランクを牢から出した巨漢弁護士は誰?
- ベネディクト邸の庭にナイトフォックスがいた理由は?
- 『オーシャンズ12』シリーズ順番・映画ランキングや受賞歴
『オーシャンズ12』予告動画
『オーシャンズ12』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、オーシャンズ11シリーズ一覧もご参考に。
前作『オーシャンズ11』でカジノ王テリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)から1億6000万ドルを盗んだ数年後、ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)はテス(ジュリア・ロバーツ)と再婚して幸せでまじめに暮らしています。
オーシャンズ11再結成の理由とは?(ネタバレあらすじ)
ベネディクトは保険で全額が戻ったが復讐のため、11人に2週間以内に盗んだ金額と利子を返済するようおどし始めます。ホテル経営に忙しいラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)、自分の組織を作りたいライナス・コールドウェル(マット・デイモン)。
資産家ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)、電気通信プロのリヴィングストン・デル(エディ・ジェイミソン)、爆弾プロの黒人バシャー・ター(ドン・チードル)、詐欺師ディーラーの黒人フランク・キャットン(バーニー・マック)、身軽な中国系イエン(シャオボー・チン)、けんかの多いモロイ兄弟の兄バージル(ケイシー・アフレック)と弟ターク(スコット・カーン)。
大泥棒ナイト・フォックスの正体とは?(ネタバレあらすじ)
老人詐欺師ソール・ブルーム(カール・ライナー)は計画から降ります。ダニーらは返済のためヨーロッパのアムステルダムを拠点に大仕事をたくらみます。目標の家を土台から持ち上げて侵入するが、黒いきつねの置物があるだけで、何者かが先に盗んだ後です。
伝説の大泥棒ルマークの弟子だったナイト・フォックスが真犯人だとわかり、ダニーらはその正体フランソワ・トゥルアー(ヴァンサン・カッセル)のいるコモ湖へ行きます。ベネディクトにダニーらの居場所を伝えたのも、トゥルアーだったようです。
ナイト・フォックスは大富豪だが暇つぶしに大泥棒を楽しんでます。師ルマークがオーシャンズ11を最高の泥棒だと認めたので嫉妬心から、「ファベルジェの卵」を盗む勝負を挑みます。オーシャンズ11が勝てばベネディクトへの返済を立て替えると約束します。
オーシャンズ12人全員逮捕?救った者の正体は?(ネタバレあらすじ)
一方、ユーロポール捜査官でラスティの元カノのイザベル・ラヒリ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)はその計画を知り、トゥルアーの協力もあって、オーシャンズ11を次々と逮捕します。残ったライナス、パシャー、タークはテスをだまして協力してもらいます。
テスをジュリア・ロバーツに変装させ、美術館の監視にスキを作り「ファベルジェの卵」を盗む計画です。しかしブルース・ウィルス(本人)が友人として現れ、バレそうになった時、ソールが合流してごまかします。卵をホログラムと交換して盗みは成功します。
しかしイザベルがオーシャンズ12全員を逮捕し投獄します。直後、FBIのモリー・スターが来て、イザベルの文書偽造を指摘し全員を釈放します。その正体はライナスの母コールドウェル夫人(チェリー・ジョーンズ)です。フランクも巨漢弁護士に釈放されます。
『オーシャンズ12』ネタバレ結末と最後/ラスト
ダニーとテスがトゥルアーの豪邸へ行くと、ナイト・フォックスは展示前日に1人で華麗に卵を盗み終えてたと得意げに語ります。しかしオーシャンズ11はその前の輸送中に卵のすり替えを完了してたため、トゥルアーにベネディクトへの返済を依頼して帰ります。
実はダニーとラスティはトゥルアーに会う前に、その師ギャスパー・ルマーク(アルバート・フィニー)に不義な弟子を打ち負かす件を話し、狙いそうな卵の輸送手段を聞いたのです。ラスティは警察から追われるイザベルとよりを戻し、彼女の行方不明の実父ルマークの所へ連れて行きます。
ネタバレ感想『オーシャンズ12』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、オーシャンズ11シリーズ一覧もご参考に。
誰も死なないのが特徴の、チーム強奪サスペンス映画(ケイパーもの)、オーシャンズ11シリーズ2作目です。カジノ王を演じるアンディ・ガルシアから大金を盗んだこと以外は、前作『オーシャンズ11』を観てなくてもわかります。
ただ登場キャラクターが多く、本作ではその得意分野や関係性の説明がないため、やはり前作は観ておくことをオススメします。ジョージ・クルーニー、ブラピ、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシアなど豪華俳優陣は続投します。
それに加え、ヴァンサン・カッセル、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ブルース・ウィルスも登場する、まさにオールスタームービーです。ジュリア・ロバーツ、ブルース・ウィルスの役については、観る人がその俳優女優を知らないと意味がわからないと思います。
ストーリーはかなり複雑で、2回観ても解説を聞かないと理解できないかもしれません。そういう意味では、難解すぎて映画として成功してると言えません。下でかなり丁寧に考察したので参考にしてください。個人的にはシナリオの後出し感がひどいと感じます。
特にナイト・フォックスやイザベル捜査官をだますためとはいえ、実際に逮捕され脱獄するのは高リスクだとツッコミたいです。テスにまで前科がつくのはかわいそうですね。文書偽造による逮捕なので無効になるでしょうけど、顔と指紋は登録されるだろうし。
前作では11人全員が重要な役割を演じて、そのプロ集団的なチーム強奪が楽しかったのですが、今回はメインの卵盗みは3人でも可能なほど簡単すぎて12人は多すぎました。結局ダニーらの狙いは他にあったのですが、チーム強奪映画としては面白みに欠けます。
ラストでラスティがイザベルと恋仲に戻り、その実父の所へ行く場面(ある意味、どんでん返し)には驚いたと同時に好みです。伝説の大泥棒ルマークについての伏線や、イザベルの父が泥棒で死亡か行方不明という情報も何度も出てきたので気にはなってました。
ナイト・フォックスを演じるヴァンサン・カッセルの小物感ある演技も良かったです。チーム強奪するオーシャンズ12に対して、たった独りでランダムなレーザーをクリアした見事な身体能力とダンスには称賛しか感じません。イエンの存在意義が危ういです。
『オーシャンズ12』16の疑問と考察・解説
本作の疑問と考察や解説です。
今回の事件の発端は?仕掛けたのは誰か?
オーシャンズ11は、カジノ王ベネディクト(アンディ・ガルシア)からのおどしに屈服して新しい盗み仕事を始めるのですが、ベネディクトをそそのかしたのは実はナイト・フォックスでした。彼は自分が世界一の大泥棒だと証明したかったのです。
ナイト・フォックスことトゥルアーがそう考えた発端は、師ルマークが「オーシャンズ11こそ世界一の大泥棒だ」と認める発言を聞いて嫉妬したからです。つまり、前作でオーシャンズ11がベネディクトから大金強奪に成功したことこそが、そもそもの発端です。

オーシャンズ12の真のねらいは?
当初はベネディクトに利子込みで返済することが目的でした。しかしダニーとラスティの情報網で、トゥルアーこそが真犯人だとわかってからは、トゥルアーに勝利を確信させ、最後の最後に完全逆転勝利して全額返済させるのが目的となります。
また、ライナス(ブラッド・ピット)は元カノのイザベルを父に合わせて、自分もよりを戻すのが目的になったかもしれませんが、これはあと付けに見えます。前作でダニー・オーシャンが元妻テスを取り戻したラストと、対(つい)になった構造です。
オーシャンズ11から追加の12人目は誰?
ダニー・オーシャンが再婚したテス・オーシャン(ジュリア・ロバーツ)です。最初はだまされて巻きこまれたのですが。
ナイト・フォックスの目的は何?
大金持ちで自尊心の強いトゥルアーは、自分こそが世界一の大泥棒だと証明して、師ルマークにも認めてもらいたいと考えたのでしょう。ある意味、子どものような発想ですが、最後の「今日は十分話した(お帰りを)」のいさぎよさはかっこいいです。
勝負に負けるとは思わなかったが、負けたらオーシャンズ11の利子だけ返済するつもりでした。しかしダニーがしぶると、なんとしてでも勝負したかったトゥルアーが譲歩して、全額返済に妥協します。このことからダニーが一枚も二枚も上手だとわかります。
「ファベルジェの卵」の盗みに関する時系列は?
オーシャンズ11がナイト・フォックスに気づき会いに行く前、ダニーとラスティはバレないよう偽装して伝説の大泥棒ルマークと会います。ナイト・フォックスの狙いは「ファベルジェの卵」である事と輸送方法も聞いて、電車でケンカのふりして卵をレプリカとすり替えます。
ルマークの助言「ナイト・フォックスは勝負が始まると監視し続けるから、しっかり演技しろ」。その後、ダニーはナイト・フォックスと勝負の約束をして「ファベルジェの卵」を盗む計画を立てるふりをします。
ナイト・フォックスは展示前日に、レーザーセンサーを身体能力だけでクリアして卵を盗み出します。が、その卵はダニー製のレプリカだったのです。ライナスやテスがジュリア・ロバーツ訪問をよそおって奪ったのは、ナイト・フォックス製のレプリカです。
なぜルマークは協力したのか?
発端は、ルマークが弟子トゥルアーの聞こえる場所で、弟子でもないオーシャンズ11をほめたことだと認識し(少し反省し?)てたからです。また、トゥルアーがベネディクトにオーシャンズ11の情報を伝えたことは、裏世界のルールにも反してたからです。
また、実娘イザベルと会わせてもらう約束もしたかもしれません。ただ本来なら師ルマーク本人がトゥルアーの前に現れて説教し、落とし前をつけさせるべきだとは思います。映画的には大泥棒どおしで競い合う方が面白くなるのですが。
ダニーらはルマークがイザベルの父だと知ってたのか?
元カレのラスティは、イザベルの父が泥棒で亡くなったとしか知りませんでした。顔の広いダニーやルーベンやソールは知ってた可能性もあるし、すぐに調べられてたのでしょう。
ライナスが理解できなかった隠語の意味は?
マツイという情報屋とカフェでやりとりした時の隠語は、仕事についての内容だったとか、誰かの歌詞だったとか、意味不明だったとかいろんな説がありますが、その意味じたいはどう解釈してもいいのだと思います。
この場面は、ライナス(マット・デイモン)のまだ未熟な若造ぶりを見せるコメディ的シーンです。前作でも、電磁波発生装置を盗む時にドジしたし、続編『オーシャンズ13』でも笑える場面が用意されています。
イエンをバッグで運んだ理由は?
ダニー、ラスティ、イエンはイザベルに顔を見られたので、サッカー選手のバスにまぎれて逃走します。しかしイエンは小さいため選手としては目立つので、バッグに入れて運ぶことにしますが、降ろし忘れてスペインまで運ばれてしまいます。
それでしばらく仕事はできないと一同落胆します。これを監視してたナイト・フォックスは安心します。しかし真相は、トゥルアーの目をあざむくためです。この間にダニーとラスティはこっそりルマークに会い、パリ北駅へ向かう列車内で本物の卵を盗み出します。
その後、ホテルの一室で飲み食いしながらベッドで飛び跳ねてるイエンが見れますが、実は最初からこの部屋に閉じ込めてた可能性はありそうです。またはずっとバッグに閉じ込められてたので、解放されて喜んでたのか。
オーシャンズ12全員の逮捕も計画のうち?
逮捕も計画の一部です。トゥルアーに勝利を確信させるためです。ライナスの母がFBIに変装して釈放するのも計画どおりです。ただ、テスに前科がついたりと高リスクだと感じます。もちろん文書偽造での逮捕なので無効になるとは思いますが。
イザベルに卵をひらめかせたのも計画どおり?
そうです。イザベルが車で止まってる時に、その横にバイクで止まったのは、たぶんライナスです。そして急発進して関心をひくと、目の前に「ファベルジェの卵」展示のポスターがあり、それを見たイザベルがひらいめいたのです。
イザベルに文書偽造させたのも計画どおり?
そこまでは計画できなかったと思いますが、ラスティが携帯を取り戻しにイザベルの部屋へ行った時、携帯を返してもらえずに帰ります。あの場面でラスティは、捜査令状にまだ許可がないことを知ったのだと考えられます。
そしてラスティは、自分たちが犯罪をおかしたことをそれとなく認めて、イザベルの推測を確信に変えてあげます。そこからの文書偽造は結果論ですが、ラスティはイザベルに「警察やめないの?」「携帯盗んだ時ゾクゾクしなかった?」と、イザベルに流れる泥棒の血を刺激して犯罪者になるよう仕向けてます。
ライナス、テスらも計画全てを知らなかったの?
全てを知ってたのは、ダニーとラスティだけです。敵をあざむくにはまず味方からということでしょう。
トゥルアーが柔軟したり踊ってた理由とは?
「ファベルジェの卵」のセキュリティ装置のランダム・レーザーセンサーをくぐり抜けるためです。
フランクを牢から出した巨漢弁護士は誰?
ブルーザーというダニーの友人です。前作では、ダニーをなぐってるふりをし続けてくれました。今回も分け前をもらってたので、お金でつながった仲間なのでしょう。
ベネディクト邸の庭にナイトフォックスがいた理由は?
オーシャンズ12に完敗したナイト・フォックスは、ベネディクトのカジノからの現金強奪を成功させて、オーシャンズと同等の実力を示そうとたくらんでいるのでしょう。憎めない宿敵です。
続編前作や関連映画は、オーシャンズ11シリーズ一覧もご参考に。
『オーシャンズ12』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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