映画『パイレーツオブカリビアン 呪われた海賊たち』評価は?ネタバレ感想考察/個性キャラとアステカ金貨と不死の呪い

『パイレーツオブカリビアン 呪われた海賊たち』あらすじ概要
パイレーツオブカリビアン・シリーズ第1弾。海賊ジャック・スパロウは、ある海辺の街へ着き、総督の娘エリザベスを救う。彼女の金のペンダントを狙って、ブラックパール号の海賊が街へ攻め..(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち |
原題/英題 | Pirates of the Caribbean The Curse of the Black Pearl |
日本公開日 | 2003/8/2 [予告↓]上映時間 143分 |
映倫区分 | USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ゴア・バービンスキー |
キャスト 出演者 | ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、ジョナサン・プライス |
配給/製作/画像 | ©ブエナビスタ/ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ |
シリーズ/関連 | パイレーツオブカリビアンシリーズ [続編 >] |
日本興行収入 | 68.0億円(年間7位) |
世界興行収入 | 6.5億USドル [出典] |
製作費 | 1.4億USドル |
平均評価★★★★★77(私の評価↓は含まず)
|
『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』予告動画
ネタバレ感想『パイレーツオブカリビアン 呪われた海賊たち』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、パイレーツオブカリビアンシリーズ一覧もご参考に。
『パイレーツ・オブ・カリビアン1 呪われた海賊たち』ネタバレ感想の総評
パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズの1作目です。この映画が大ヒットしたので、シリーズ化したようです。ジャック・スパロウ役のジョニー・デップ、エリザベス・スワン役のキーラ・ナイトレイ、ウィル・ターナー役のオーランド・ブルームはハマリ役で、この後人気がさらに上昇します。
この映画の以前にも海賊を扱ったものはありますが、あまりヒットに恵まれないジャンルだったようですが、冒険アドベンチャーとコメディ要素を混ぜて、個性的なキャラクターの魅力により、今では映画を見ない人でも知っているシリーズになっています。元はディズニーランドのアトラクションの映画化でした。
しかしキャラ重視にしては、主要登場人物たちの行動に一貫性が感じられないのは残念です。ストーリーの進行や演出や笑いのために、キャラの言動を強引に性格とは違う方向へ向かわせてる場面がいくつもあります。特にウィルとエリザベスは正義の人なのに、たまに約束破ったり軽薄だったりするのが気になります。
人間以外のキャラでは、鍵の番犬、バルボッサの猿ジャック、ブラックパール号の舵取りコットンのオウムなどが個性を発揮します。ストーリーはシンプルでわかりやすく、テンポも良くて笑う場面も多いし、大作にありがちで飽きぎみな「世界を救う」物語でもないので、多くの人が楽しめるおすすめ娯楽映画です。

『パイレーツ・オブ・カリビアン1 呪われた海賊たち』おすすめ7ポイント
- ディズニー海賊冒険アクション
- 長編大作シリーズの1作目
- ストーリーがわかりやすい
- 登場キャラが個性あり魅力的
- 舞台のこじんまり感が良い
- テンポ良く笑いもあり
- 子どもや家族と一緒に楽しめる
『パイレーツ・オブ・カリビアン1 呪われた海賊たち』少し残念6ポイント
- 俳優女優の演技が大げさ
- 似た展開の繰返しが退屈
- ジャックの性格つかみづらい
- ウィル、エリザベスに信念ない
- 物語の時系列がわかりにくい
- ジャックを逃がす意味が不明
『パイレーツ・オブ・カリビアン1 呪われた海賊たち』ネタバレあらすじと感想
18世紀、カリブで漂流してた少年ウィル・ターナーが救助されます。8年後、ターナーが首にかけてた黄金メダルで海賊だとバレないよう、総督の娘エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)が内緒で大切に保管しています。ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)も成長して、鍛冶屋として総督家に出入りしています。
カリブ海の港町ポートロイヤルの総督ウェザビー・スワン(ジョナサン・プライス)は、娘エリザベスと提督ジェームズ・ノリントン(ジャック・ダヴェンポート)を結婚させようと考えています。しかしエリザベスとウィルは、身分違いでかなわぬ恋ですが、惹かれ合っています。
そんな時、変わった服装の男ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が、船を探しにやってきますが、海へ落ちたエリザベスを救出した時に、その胸にかけてた黄金メダルに気づき興味を持ちます。ジャックは大海賊だとバレますが、エリザベスを盾にして逃走し、鍛冶屋に潜伏中にウィルと戦うことになり、不意をつかれて捕らえられます。
ジャックは翌朝処刑されることになり、牢獄に入れられます。その晩、船長ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の海賊船ブラックパール号がポートロイヤルを攻撃してきます。目的はエリザベスの持つ「アステカの金貨」です。エリザベスは「パーレイ」と言ってバルボッサと交渉し、街の攻撃はやめさせますが、海賊船で連れ去られてしまいます。
ジャックは牢獄にいる鍵の番犬「鍵犬」(覚えときましょう)を骨で誘惑しますが無視されます。そこへウィルがエリザベスを救うために協力を求めてきたので、まずはトルトゥーガの町で、インターセプター号と、古い友人ジョシャミー・ギブス(ケヴィン・マクナリー)ら船員を確保します。そしてブラックパール号を追います。
ここまでの展開でメインキャラの特徴や性格がほぼわかります。娯楽大作の序盤としては、少し物足りない気もしますが、1作目では世界観を説明する必要もあるため仕方ないかもしれません。ウィル、エリザベスは性格がわかりやすいですが、ジャックはテキトーである以外、とらえどころがない感じです。
エリザベスは総督の娘だとバレないよう、召使のエリザベス・ターナーと名乗ったのですが、それを聞いたバルボッサ船長は、ブーツストラップことビル・ターナーの実の娘だと勘違いしたため、連れて行くことに決めたのです。バルボッサはエリザベスに、自分たちが呪われて月光では不死身のゾンビになり、永遠に欲求が満たされない苦しみを語ります。
ブラックパール号は昔、ジャック・スパロウ船長の船でしたが、一等航海士バルボッサらが反乱を起こし、ジャックを孤島に置き去りにして乗っ取りました。その後、死の島で財宝を発見し、882枚あったアステカの金貨を盗みますが、それにより船員全員が呪われてしまいます。そして金貨を集めなおし、あと1枚をエリザベスが持っていたわけです。
ブーツストラップ・ターナーはバルボッサに対し、ジャックを置き去りにしたことを批判したため、靴ひもに砲弾を縛り付けて海に沈められました。しかしその後、呪いを解くためには、全ての金貨と盗んだ全員の血が必要だと判明したのです。それでブーツストラップの子孫の血と最後の金貨を戻しますが、何も起きません。エリザベスが子孫ではないからです。
映画ではさらっと説明されますが、この辺りの時系列は混乱しそうです。ジャックを追い出した後に、船員はアステカの呪いにかけられ、その後にブーツストラップを海に沈めたのです。ジャックを置き去りにしたことを批判したけど、すぐ海には沈められなかったのでしょう。ところで海の中でも不死身のままなのでしょうか。
『パイレーツ・オブ・カリビアン1 呪われた海賊たち』ネタバレ結末/ラストシーン
ジャックとウィルは死の島へ追いつき、ウィルはこっそりエリザベスを助け出します。そしてジャックを置き去りにして出発しますが、ジャックがバルボッサにブーツストラップの子ウィルの存在を話したため、ブラックパール号が攻撃してきて、ウィルと金貨は奪われ、ジャックとエリザベスは孤島に置き去りにされます。
エリザベス(キーラ・ナイトレイ)はある物すべてを燃やして煙を起こし、ノリントン提督の海軍戦に拾われます。エリザベスはウィルを助けることを条件に、ノリントンとの結婚を約束したため、死の島へ向かいます。そしてブラックパール号の船員らと戦闘になりますが、不死身なので苦戦します。
ジャックもバルボッサと剣で戦いますが、不死身なので倒せず、ついにバルボッサの剣で貫かれます。が、ジャックもさっきこっそりと、アステカの金貨を盗んでいたため不死身の体になってて死にません。ジャックは孤島での自殺用にバルボッサからもらった銃で、裏切った復讐としてバルボッサを撃ちます。
その少し前に、ウィル(オーランド・ブルーム)が血と金貨を石棺に入れたのをジャック(ジョニー・デップ)は見てました。だからバルボッサは不死身ではなくなり、銃弾が体を突き抜けて死亡します。ノリントン提督の部隊と戦ってた、ブラックパール号の船員たちも不死ではなくなり、全員が捕らわれます。
ジャック・スパロウもノリントン提督に捕らわれて、ポート・ロイヤルで絞首刑が行われますが、ウィルが足元にナイフを投げて助け出します。ジャックはコットンのオウムを見つけて「掟を心構えとして破った」ブラックパール号が来てることを知り、乗り込んで逃げていきます。
ウィルはジャックが正義をなしたと弁護し、エリザベスはウィルとの結婚を選び、ノリントンは1日だけ追わないことにします。エンドロール後、バルボッサの肩にいた猿のジャックが、死の島のアステカの金貨を1枚盗んで、再び呪われて不死身のゾンビのようになって終わります。
ウィルは一度はジャックを死の島へ見捨てたのに、なぜか最後は自分の立場も犠牲にして助け出します。エリザベスはウィルを救えば、ノリントンと結婚することを約束したのに、あっさりと約束を破ります。この2人がジャックと同じくらい軽薄な性格なのは、パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズの続編でも引き継がれています。
ストーリーとしては呪われた海賊の物語がメインですが、ジャック、ウィル、エリザベス、バルボッサの4人の個性的なキャラが奔走するのを観るだけでも楽しめる娯楽アドベンチャー映画ですので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!
続編前作や関連映画は、パイレーツオブカリビアンシリーズ一覧もご参考に。
『パイレーツオブカリビアン 呪われた海賊たち』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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