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ネタバレ感想『ブリッジオブスパイ』1対2のスパイ交換の秘策とは?/評価あらすじ

ブリッジ・オブ・スパイ

『ブリッジオブスパイ』あらすじ(ネタバレなし)

アカデミー賞受賞作。1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話がベース。USAでスパイ活動したとして、ソ連人のルドルフ・アベルはFBIに逮捕された。その弁護士として、保険担当で実績を重ねてきた、ジェームズ・ドノバンが選出された。彼はアベルと話すうちに、ただ祖国に忠実なだけだとわかり、死刑判決をくつがえそうとするが、敵国スパイを弁護したことで世間からは非難される。その判決から数年後、アメリカ軍人がソ連に人質にされ、ドノバンが両国の人質交換の交渉役になるのだが...(ネタバレあらすじ↓)

ブリッジ・オブ・スパイの予告動画

映画『ブリッジオブスパイ』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
原題/英題
Bridge of Spies
製作国
アメリカ(2015.10.16公開)
映倫区分
日本: G、USA: PG-13
製作費
約US$ 40,000,000(約44億円)
配給/製作
(C)20th Century Fox、Walt Disney Studios Motion Pictures(USA)、タッチストーン・ピクチャーズ、DreamWorks SKG、Fox 2000 Pictures、パーティシパント・メディア、リライアンス・エンターテインメント、Amblin Entertainment、マーク・プラット・ピクチャーズ
参考
 Wikipedia⇒ 興行収入⇒
映画監督
スティーブン・スピルバーグ
キャスト/出演者
トム・ハンクス、マーク・ライランス、スコット・シェパード、エイミー・ライアン、セバスチャン・コッホ
レビューサイト平均評価 ★★★★★77/100換算

ネタバレあらすじや感想『ブリッジオブスパイ』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想・考察です。他のネタバレ作品はネタバレ考察映画一覧で探してみてください。ブリッジ・オブ・スパイ

★★★★★ 70点/100(60が平均)

『ブリッジ・オブ・スパイ』は、冷戦下で捕まったソ連のスパイを、アメリカのドノヴァン(トム・ハンクス)が弁護することになり、さらに困難な捕虜交換まで彼がこなすことになるという、スティーブン・スピルバーグ監督による実話ベースのドラマ映画です。

この映画のおすすめ、8つのポイント

  • 米ソ冷戦下の情勢が見れる
  • 敵国スパイ弁護の大変さ
  • スパイと弁護士のバディ感
  • ベルリンの壁が築かれる様子
  • 捕虜交換時の駆け引きが緊迫
  • 電車の乗客や車窓の壁などの対比
  • 重厚で無駄のないストーリー展開
  • ドノヴァン弁護士の不屈さ

少し残念?つっこみどころ、4つのポイント

  • エンタメ性は低めで地味
  • スパイ映画ではなく社会派
  • CIAが役立たず
  • もっと頭脳戦も見たかった

『ブリッジ・オブ・スパイ』ネタバレ感想や印象的シーン

スパイ映画のアクションやサスペンスを期待して見た人には、少し地味すぎて眠くなったかもしれません。そういうスパイ映画は『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』や『007 スカイフォール』シリーズを見ることをおすすめします!

『ブリッジ・オブ・スパイ』では米ソ冷戦下の情勢をしっかりと描いていて見応えがありました。敵国スパイの弁護や、捕虜交換の大変な仕事に意欲的に取り組んだドノヴァン(トム・ハンクス)の正義感には脱帽です。あの頑固さには何度もハラハラさせられましたけど。

スパイ映画として印象的だったのは、最初にソ連のスパイであるルドルフ・アベル(マーク・ライランス)が、情報を仕込んだコインを処理したり自画像を描くシーンです。すぐにFBIに捕まりますので、後にも先にもこの映画の中での諜報活動はこれっきりで終わります。

しかしほんの数分のスパイ活動を見ただけで、アベルの手際の良さやプロぶりがはっきりとわかってしまいます。と同時に、彼を弁護することになるドノヴァン弁護士の前途多難も予測できます。

ドノヴァンは弁護士会からアベルを押し付けられた感じで、最初は断ろうとするけど、結局は正義感と信念のために引き受けます。妻のメアリー(エイミー・ライアン)は、敵国スパイを弁護すれば、家族に危険がおよぶので反対します。その気持ちはよくわかります。

しかしドノヴァンは拘置所のアベルと話をするうちに、共感や友情とまではいかないけど、1人の人間として救いたいという気持ちが高まっていきます。そのへんの2人の距離感が、しぐさなどで微妙に表現されていて、スピルバーグ監督の力量を感じました。

ドノヴァンが「こわくないのか?」と尋ねると、アベルが「こわがることが、なにかの役に立つのか?」と答えるやりとりが、プロフェッショナル感をかもし出してて好きです。

ドノヴァンがCIAにさえアベルとの会話内容を話さないのは、公平で好印象だけど、その頑固さが命取りにならないか心配でした。アベルの弁護でも、証拠を無効にしようとしたり、死刑判決を覆したり、上訴を求めようとしたりと、まさに弁護士のお手本ですが、自宅が銃撃されて家族には大迷惑です。

結局はドノヴァンが判事に裏工作したとおり、アメリカ人スパイとアベルとの捕虜交換がはじまることになります。しかし判事の家へ直談判に行って、判決を覆すなんて、ありえない気がします。この当時だからできたんですかね。頻繁にやられると判事も大変です。

合間にちらちらと、U-2秘密偵察機の計画進行も出てきますが、雑音のように感じてしまいました。後で関連してくるのはわかりますが、もっと良い順番で見せてほしかったです。このU-2偵察機がソ連により撃ち落とされ、パワーズが捕まり、彼とアベルの捕虜交換がドノヴァンの役目になります。

その時の政治的な状況がわかりにくかったです。アメリカ政府は捕虜交換に関与したくないから、民間人のドノヴァンに一任するというのですが、相手も政府なのにそんなことが通用するんでしょうか。それにドノヴァンの報酬はどこから出たのでしょうか。

そんな時、ベルリンの壁が築かれる時に、東ベルリンから恋人を連れ出そうとして失敗した、アメリカ人留学生フレデリック・プライヤーが東ドイツ側で捕まってしまいます。アメリカ政府は見捨てようとするのに、ドノヴァンは彼も一緒に助けようと考えます。

ベルリンの壁が1日で築かれるシーンは、個人的にはこの映画で一番の衝撃でした。話には聞いたことあったけど、本当に突貫で作り上げる場面は想像以上におそろしくて、闇の雰囲気をかもしだしています。壁を超えようとした者が銃撃されるのを。電車から見たドノヴァンにも衝撃だったことでしょう。

以前ドノヴァンから情報引出しに失敗したCIAエージェントのホフマンは、今度はドノヴァンと西ドイツまで一緒に行きます。彼はアメリカ政府の使い走りなので、捕虜交換は軍人のパワーズだけでいいと言い切ります。そんな伝言役しかできない彼はヒルトンに泊まり、ドノヴァンは古いホテルなのは苦笑です。

このあたりのドノヴァンの動きも複雑なのですが、学生のプライヤーがつかまったのはソ連ではなく東ドイツの国家保安省なので、交渉は東ドイツ政府とする必要があります。ベルリンの壁を超えたドノヴァンは、地元民にコートなどを盗られて寒い思いまでしますが、生きててよかったです。

アベルの家族だという3人に会いますが、一目で偽物だとわかってしまいます。共産圏の浅い考えを、コメディにした感じです。

ドノヴァンは、東ドイツの弁護士ヴォーゲルと捕虜交換の交渉をします。ヴォーゲルは、アメリカに東ドイツの存在を認めさせるために、アベルとプライヤーの交換を受け入れますが、ソ連ともパワーズの交換を交渉してることを知り、いったん交渉決裂します。

『ブリッジ・オブ・スパイ』結末/ラストシーン

ドノヴァンがやろうとしてたのは、ソ連のスパイであるアベル(本名はフィッシャー)1人に対して、アメリカのパイロット兼スパイのパワーズとアメリカ人留学生プライヤーの2人の1対2の交換です。こんな不公平な取引が成立するはずはないと思いましたが、やってのけたのです。

もし東ドイツがプライヤーとアベルを交換しないのなら、パワーズとアベルの交換もしない!という小学生のような論調をドノヴァンは伝えます。するとソ連の面目をつぶしたくない東ドイツは、渋々プライヤーを引き渡すだろうという心理作戦です。

アベルとパワーズの捕虜交換は、ベルリンのグリーニッケ橋で行われますが、プライヤーは別の場所での引き渡しなので、ドノヴァンは連絡を待ちます。プライヤーが引き渡さなければアベルを交換しないつもりなので、かなり緊迫した印象的なシーンです。

もしそこでアベルを引き渡さなければ、ドノヴァンの命も危うかったことでしょう。弁護士というよりも、歴戦の詐欺師みたいに見えました。この映画の中のCIAは本当に役立たずで、それが他のスパイ映画へのアンチテーゼになってる気がしました。

ラストは、アベルと2人の捕虜交換が成立します。アベルは抱擁はされず、後部座席に乗せられたので、ドノヴァンは心配したようですが、その後アベルは殺されずに次世代の教育係となったようです。ドノヴァンはアベルが描いてくれた肖像画を手にします。

CIAが欲したパワーズは、その後飛行機事故で亡くなったそうです。ドノヴァン以外はみんな無視してた学生のプライヤーの方が、大学教授として活躍したのは皮肉ですね。実話なんでしょうけど。

家族にも仕事内容を秘密にしてたドノヴァンが、TVニュースで知った子どもや妻メアリーに祝福されるシーンでは涙しそうになります。東ベルリンでコートを盗まれたり、ぼろいホテルで寒い思いをしてたので、やっと暖かいベッドで横たわって爆睡する姿は感動的でした。

ドノヴァンが電車に乗った時に、以前は批判的な顔を向けた女性が微笑んでくるシーンでも救われた気がします。車窓では、壁をよじのぼる子どもたちが見えましたが、ベルリンの壁で銃撃された者との対比ですね。当たり前の平和をかみしめることができる場面です。

現実のドノヴァン弁護士は、その後も、キューバ関係やその他で、約9,000人もの人たちを自由にしたそうです。まさにアベルが感じた「不屈の男」です。

ブリッジ・オブ・スパイとは、冷戦時に何度も捕虜を交換した、ベルリンのグリーニッケ橋のことですが、ソ連とアメリカの両スパイの架け橋になった、ドノヴァン弁護士のこともメタファー(隠喩)的に表していると思いました。

スパイ映画のようなアクションやミステリーはないけど、リアルなスパイとはこういうものだ、という現実的な実話ベースの映画です。アカデミー賞で助演男優賞も受賞しています。ぜひ一度、観ることをおすすめしたいです!

続編や前作や関連作は、ネタバレ映画一覧で確認できますよ。

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ゆめぴょん(管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
世界一周135国/世界遺産595訪問後、映画にハマり、家見含め3年半で1800本。新作は2017年193本、2018年128本
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