『劇場版シティーハンター天使の涙(エンジェルダスト)』ネタバレ感想解説/結末は?敵の正体や目的は?槇村の死の真相?
シティーハンターこと冴羽リョウと槇村香は、アンジーの猫を探す依頼を受ける。一方、警視庁の野上冴子は海坊主たちと、リョウの過去にからむエンジェルダストに近づき…。リョウの過去とは?エンジェルダストとは?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) |
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日本公開日 | 2023/9/8 [予告] 上映時間:94分 |
監督・キャスト | こだま兼嗣、竹内一義[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | アニプレックス/サンライズ、アンサー・スタジオ |
日本興行収入 | 10.6億円(興行収入ランキング) |
平均評価 平均:100換算 | 71(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | ジャンプ映画ドラマ一覧 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 冴羽獠(神谷明)凄腕スィーパー「シティーハンター」。私生活はだらしない
- アンジー(沢城みゆき)海外の動画投稿者。愛猫を探してるが…
- ピラルクー(関智一)暗殺者チーム「ウェットワークス」一員。接近戦が得意
- エスパーダ(木村昴)暗殺者チーム「ウェットワークス」一員。体術や刃物が得意
- 海原神/かいばらしん(堀内賢雄)リョウの育て親
- 海坊主(玄田哲章)元傭兵の巨漢。リョウと親友。美樹とカフェ経営
- 美樹(小山茉美)海坊主に育てられた元傭兵。現在は一緒にカフェ経営
- 槇村香(伊倉一恵)リョウの亡き親友の妹。リョウのマネージャー的存在
- 野上冴子(麻上洋子)警視庁の特捜班の刑事。遼の相棒・槇村とは同僚だった
- 来生泪/きすぎ るい(深見梨加)怪盗キャッツアイの長女
- 来生瞳/きすぎ ひとみ(戸田恵子)怪盗キャッツアイの次女
- 来生愛/きすぎ あい(坂本千夏)怪盗キャッツアイの三女
- 槇村秀幸(田中秀幸)リョウの親友。香の兄。何者かに殺害された
ネタバレ感想『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
アニメ版最終章?監督や声優キャストは?
集英社の週刊少年ジャンプの人気漫画だった『シティーハンター』のアニメ版での最終章の1作目です。何部作になるかは公開時点では不明。
総監督のこだま兼嗣は、テレビアニメ版と劇場版の『シティーハンター』に関わり続けてるベテランで、前作『劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ』の総監督もつとめました。
声優陣は、冴羽リョウ役の神谷明、香役の伊倉一恵を含めほぼ続投。フランス実写版で香の吹き替えを担当した沢城みゆきがアンジー役を担当。他、田中秀幸、関智一、木村昴、一龍斎春水、玄田哲章、小山茉美、山里亮太、世界。
エンジェルダストとは?香の兄・槇村との関係は?
怪盗キャッツアイの3姉妹、来生泪、来生瞳、来生愛は、冴羽獠、海坊主とともに怪盗戦隊キャッツアイを結成?し、バイオ企業ゾルディックの研究所へ侵入。絵画を強奪するが、撃ち落とされて破損。その中の薬品を、仮面の強者が奪い逃走。
キャッツアイ達は、警視庁の野上冴子と公安の下山田の依頼を受け、ナノマシンで超人を生み出す薬品「天使の涙/エンジェルダスト」の改良版「アダム/Angel Dust Mod」を奪う計画でした。アダムの効能は、痛覚や恐怖感をなくし最強兵士に。
それに関わる組織「赤いペガサス」は香の兄・槇村秀幸のかたきなので、海坊主は遼をこの案件から外そうと提案。冴子やキャッツアイは、アダムを奪った仮面の正体は「赤いペガサス」の上位組織「ユニオン・テオーペ」の者と推測。
ちなみに、警視庁だった槇村秀幸は、有能だが若すぎた冴子の同僚以上の存在でしたが、辞職して獠の相棒となりました。槇村を殺害した実行犯も黒幕の「赤いペガサス」も未だに逮捕されておらず、殺害された理由も明確になってません。
冴羽獠は、槇村の遺言「香をたのむ」を忠実に守り、ずっと香のそばにいます。槇村秀幸と香は血のつながりはないようですが、仲のいい兄妹でした。
アンジーの正体や目的は?
新宿の掲示板に「XYZ」を見つけた香は、動画制作者で美女のアンジーの依頼「愛猫をさがして」を、高報酬なので受けることに。しかし猫の正体は「大型ビジョンの3D映像」で、アンジーは改めてボディガードを遼に依頼。
天然で世間知らずなアンジーは、香が面倒みて親しくなります。アンジーの「私はシティーハンターを殺しに来た」発言に、香は冗談だと笑うが、隠れて聞いてた遼は意味深な顔。ある晩、アンジーは外出してエスパーダ、ピラルクーと遭遇。
この3人は「暗殺集団ウェットワークス」の一員で、リーダーのマイオールの指示に従ってます。しかしアンジーは自らの意思で、育て親マイオールが最高傑作と呼ぶシティーハンターこと冴羽獠に接触。アダムを奪ったのもアンジー。
2人はアンジーからアダムを強奪しようとするが、冴羽獠が現れます。遼は、エンジェルダストを打ったエスパーダを軽く倒します。アンジーは、育ての親が遼と同じ「海原神」であると白状し「アダム」を遼に渡して去ります。
以上が中盤あらすじ。冴羽獠は、アンジーが暗殺者であることを、初めて会った時から気づいてたようです。アンジーの目的は、育ての親・海原神がアンジーには見せない笑顔を向けてた最高傑作「冴羽獠」を見極め、倒すことです。
前作『劇場版シティーハンター 新宿プライベートアイズ』のラストで、冴子が新宿掲示板を復活してくれ、そこに「XYZ」を書きに来た金髪女性がいましたが、あれがアンジーだったのかも。
前作つながりといえば、銃撃された喫茶キャッツアイの防弾ガラス等は、オーナーの3姉妹が支払ったようだが「高すぎる」と思ったようです。その理由は、海坊主が非常時の防弾壁などを設置したからだと判明。
エンジェルダストを射ったエスパーダが、遼にあっさり倒されたのは驚いたが、その理由(明確ではないが)は後に判明します(後述)。
結末は?黒幕の正体や目的は?続編は?
警視庁の冴子たちは、黒幕組織「ユニオン・テオーペ」の船が東京湾に入ったのを確認。アンジーを追う遼と香の車は、ピラルクーとエスパーダの装甲車に襲われ「アダム」を奪われます。遼たちは海坊主と合流し港へ。
雑魚は香のバズーガや、海坊主、美樹たちが倒し、エンジェルダストを打ったエスパーダもアンジーが殺害。遼はピラルクーを倒し「アダム」を奪うが、アンジーらと対峙中に海へ落とします。冴羽獠と決着をつけるべく戦います。
しかしシティーハンター遼が圧倒し、アンジーは手も動かせないほどに。そんなアンジーに、遠方の船から海原神が「回収させたアダム」を射ち込みます。意識がのっとられた超人兵士アンジーは、冴羽獠を追いつめます。
アンジーは意識下で自殺をはかるが、エンジェルダストが許さず「私を殺して」と遼にお願い。シティーハンター遼は、アンジーの心臓の位置に連続して銃弾を撃ち込み絶命させます。見届けた海原神はアダムの残りを捨て、後に警視庁が回収。
後日、アンジーの墓参りをする遼と香の前に海原神が現れ、遼は宣戦布告し、海原神は「冴羽獠、という名を気に入ってくれたようだね」と。全エンドロール後「さっき何か言おうとした?」との香に「俺は絶対死なない」と返す遼。
以上がラストまでの終盤のネタバレあらすじ。ついに『シティーハンター』という物語の黒幕組織「ユニオン・テオーペ」が登場し、遼とアンジーの育て親でラスボスの「海原神」も姿を現しました。槇村の死の真相も明かされそうです。
最も衝撃だった海原神の発言は「アダムを射っても壊れなかった唯一の人物が冴羽獠だ」。遼の超人的な強さの秘密は、これなのかも?遼だけに耐性があった理由は「エンジェルダストの成分に、遼の親のDNAが含まれてる」のでは?と深読み。
ルパン三世と次元大介の登場には驚きました。遼と香の車とすれ違いざま「香は仕事見つけたのかー」と発言。Amazon配信『ルパン三世VSキャッツ・アイ』に続く、北条司作品とのコラボです。ルパン三世と香のつながりが気になります。
獠とアンジーの1対1のラストバトルは見ごたえありました。が、アンジーが死ぬ必要あったのかは疑問。エンジェルダストが切れるまで拘束すればよかったのでは?海坊主と美樹も協力すればできたかと。ピラルクー、エスパーダの死も無意味。
原作未読だけど「原作にいないキャラは劇場版では死ぬ」の法則を適用されたんでしょうか。興行収入しだいでしょうけど続編はあるでしょう。できればだらだら引っ張らず、次回には海原神とのラストバトルで完結させてほしいですね!
『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』私の感想と評価
週刊少年ジャンプの人気作品だった『シティーハンター』の存在や内容は知ってるし、過去の映画やTVアニメも配信では観たことあったが、映画館で観たのは今回が初。銃撃戦やバトルも多く、火薬量も多めなので映画館向きですね。
実写では不可能な銃撃戦・格闘バトルは見ごたえ充分。冴羽獠のかっこよさよ。海原神のラスボス感も期待させます。キャッツアイ、ルパン三世など他作キャラも登場し、ユニコーンガンダム、禰豆子(竹くわえた遼)など、小ネタもたくさん。
続編ありき(興行収入しだい)だが、最近多い「途中で終わる前編」とは違い、本作だけで物語が完結してるのも好感♪続編あれば観たいが、そこで完結してほしいかな。さすがに3部作は引っ張りすぎかと。遼の死亡フラグが気になりますね…
私の評価 63/100(60が平均)
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