MCU映画『アベンジャーズ』感想ネタバレ解説考察/敵の正体と目的は?誰が集結?

『アベンジャーズ』あらすじ概要
マーベル映画MCU集合映画1作目。地球の四次元キューブを奪うロキを止めるため、秘密組織SHIELDはアベンジャーズ計画を発動してヒーローを集めるが、ロキのねらいは想像以上の…。ヒーローの協力技は?ロキの野望と背後の敵は?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | アベンジャーズ |
原題/英題 | Marvel's The Avengers |
日本公開日 | 2012/8/14 [予告↓]上映時間 143分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ジョス・ウェドン |
キャスト 出演者 | ロバート・ダウニー・Jr、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス、ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン |
配給/製作/画像 | ©Walt Disney Studios Motion Pictures/Marvel Studios |
シリーズ/関連 | マーベル映画MCU [< 前作|続編 >] |
日本興行収入 | 36.2億円(年間10位) |
世界興行収入 | 15.1億USドル [出典] |
製作費 | 2.2億USドル |
平均評価★★★★★79(私の評価↓は含まず)
|
『アベンジャーズ』予告動画
『アベンジャーズ』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。
『マイティ・ソー』で神の国アスガルドから追放されたロキ(トム・ヒドルストン)は宇宙の戦闘民族チタウリと手を組み、地球の組織S.H.I.E.L.D.の研究施設に、四次元キューブの力で侵入。
アベンジャーズ集合!ロキの目的とは?(ネタバレあらすじ)
ロキはコズミック・スピア(杖/槍)で、クリント・バートン(ジェレミー・レナー)通称ホークアイとセルヴィグ博士を洗脳し、四次元キューブを持ち去ります。SHIELDのニック・フューリー長官(サミュエル・L・ジャクソン)はアベンジャーズ計画を発動しヒーローを招集。
スパイのナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)通称ブラック・ウィドウは、ハルクことブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)に四次元キューブのガンマ線追跡を依頼。フィル・コールソンは、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)に協力を要請。
フューリー長官は70年の冷凍睡眠から目覚めた、スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)通称キャプテン・アメリカに「世界を救え」と説得。ドイツに現れたロキは杖/槍で人々をひざまずかせるが、アベンジャーズにあっさり降伏し連行されます。
ロキの義兄ソー(クリス・ヘムズワース)が雷鳴とともに現れロキを連れ去り、ソーvsアイアンマンの戦闘に。キャプテン・アメリカが止め、全員SHIELDの空飛ぶ巨大ヘリキャリアへ乗りこみ、ロキを牢獄に閉じこめ、キューブを探索。
SHIELDは四次元キューブ(コズミック・キューブ)を地球外生命体からの抑止力として研究していたが、アベンジャーズは賛否で意見が分裂。ブラック・ウィドウは、ロキがわざと捕まった目的は、仲間割れやハルクを暴走させることだと気づきます。
アベンジャーズを結束させた方法とは?(ネタバレあらすじ)
洗脳されたホークアイは、四次元キューブ装置に必要なイリジウムを盗んだ後、ヘリキャリアに侵入し襲撃。暴走したハルクがブラック・ウィドウを襲うが、ソーが救います。ソーのハンマー、ムジョルニアはハルクでも持ち上げられません。ハルク優勢だが地上へ落下。
ロキはコールソンを殺害し、ソーを牢獄ごと地上へ落として逃亡。ブラック・ウィドウは格闘しながら、ホークアイを正気に戻します。アイアンマン、キャプテンアメリカは協力してヘリキャリアの落下を阻止。
ニック・フューリーはフィル・コールソンのカードを利用してアベンジャーズ結束をうながし、ロキの野望阻止のため、スターク・タワーへ。セルヴィグ博士は四次元キューブ装置でワームホールを作り、チタウリ軍団を呼び寄せます。
アベンジャーズの、アイアンマン、キャプテンアメリカ、ソー、ブラックウィドウ、ホークアイは協力してチタウリと戦闘。機械生物兵器リヴァイアサン(空飛ぶ龍みたいなの)はハルクが倒すがきりないです。
『アベンジャーズ』ネタバレ結末と最後/ラスト
ロキはハルクにより、ボロ雑巾のように叩きつけられて捕縛されます。SHIELDの上位組織(米政府)はニューヨークへの核攻撃を決定し、フューリーが妨害するも核ミサイルが発射されます。アイアンマンは核ミサイルを抱いて、ワームホールの外の敵母船へぶつけます。
すると地球のチタウリ軍団の動きは停止。アイアンマンはエネルギー切れで落下するが、ハルクがキャッチし、その咆哮でトニーは目を覚まします。ワームホール装置はブラック・ウィドウが停止し、セルヴィグ博士も正気に。
ソーはロキと四次元キューブを持ってアスガルドへ帰り、アベンジャーズのメンバーも解散。ニック・フューリーはまた必ず集結するだろうと信じてます。
エンドクレジット後、チタウリとサノスが地球侵略について語ります。エンドロール後、アベンジャーズの全メンバーで、トニーが食べたいと言ってた中近東料理シャワルマの店にいるが、戦闘で疲れ切って誰も話そうとしない状態で終わります。
ネタバレ感想『アベンジャーズ』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。
アベンジャーズやMCUとは?
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは、マーベルコミックのアメコミヒーロー映画のキャラを共通の世界観で活躍させるシリーズです。単独で生まれたヒーロー達を「アベンジャーズ」として集結させ、強力な敵に挑みます。
今回の人類の敵は『マイティ・ソー』のヴィラン(悪役)だったロキで、その背後には宇宙の戦闘種族チタウリがいます。さらに背後には宇宙の支配をたくらみ、インフィニティ・ストーンを集めるサノスがいます。
サノスは今後つづく「インフィニティ・サーガ」のラスボスで、『アベンジャーズ1』以降の作品でも本編やエンドロール後に何度も登場します。そして『アベンジャーズ3』と22作目の『アベンジャーズ4』でサーガは完結します!

ニックフューリーのアベンジャーズ計画とは?
MCU1作目の『アイアンマン』のエンドロール後に初登場した、SHIELD長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、『キャプテン・アメリカ』らも勧誘します。
そしてハルク、ソーにも目をつけ、『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』で活躍したナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)通称ブラック・ウィドウや、ソーでチョイ登場したホークアイ(ジェレミー・レナー)も勧誘したようです。
しかし実際には偶然来たソーをのぞくと、アイアンマンとキャプテンアメリカとハルクだけがスーパーヒーローで、ブラック・ウィドウとホークアイは超能力を持たない人間です。このメンバーでなんとかなったのは幸運だったと感じます。
ちなみに「アベンジャーズ計画」の名前の由来は、若きニック・フューリーが共に戦ったことのあるキャロル・ダンヴァースのコードネームです。その物語は『キャプテン・マーベル』で描かれています。
アベンジャーズの夢の対決の数々!
『アベンジャーズ』では協力して地球を救いますが、ヒーローどおしの夢の対決も楽しめます。主な対決は以下のとおりです。
- ソーvsロキ
- アイアンマンvsソー
- トニーvsスティーブ(口げんか)
- ロキvsナターシャ(口論)
- ハルクvsブラック・ウィドウ
- ハルクvsソー
- ブラック・ウィドウvsホークアイ
- ロキvsアイアンマン
- ロキvsハルク
ロキはそれほど戦闘で強いわけではないけど、杖で人を思いどおりにあやつったり、残像のような術を使いこなして戦いを有利にすすめます。
そんなロキも最後はハルクに滅多打ちにされたけど、コールソンや地球人の多くを死傷させてるのに、生きてその後のシリーズでも活躍してるのを見ると複雑な気持ちになります。
あと、クセあるキャラたちの口論が面白いです。70年ぶりに目覚めて時代についていけてないロジャースがトニーに「スーツを脱ぐと何が残る?」と聞くとすかさず「天才、金持ち、女好きかな」と切り返されてしまうシーンはかわいそうだけど笑えます。
ロキがわざとつかまった理由とは?
ドイツのシュトゥットガルトで、ホークアイにイリジウムを盗ませたロキは、アベンジャーズに降伏してあっさり捕まりました。その理由とは「アベンジャーズの仲間割れ」と「ハルクの暴走」をうながすためです。
ロキは、ハルクに変身すると意識をのっとられるブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)を目と杖で軽く洗脳します。そして杖の先の宝石(実はインフィニティストーンのマインドストーン)で、他のアベンジャーズも仲間割れさせます。
そして洗脳したホークアイらの襲撃とともにハルクを暴走させ、ヘリキャリアごとSHIELDとアベンジャーズを崩壊させようとします。しかしチームワークを取りもどしたアベンジャーズの活躍で、致命的な崩壊はまぬがれました。
ロキの計画は一見みごとに思えるけど、その後のチタウリ軍団の数を考えるとアベンジャーズなんておそれる必要なかった気がします。セルヴィグ博士が、四次元キューブでワームホール装置を作る時間稼ぎにはなったので成功とは思いますが。
集合映画としてやアクション映画としては成功か?
邦画でも集合映画はありましたが、ファン向け要素が強く、それぞれのヒーローの単独作品を観てない人は十分に楽しめないことが多いです。それに比べると『アベンジャーズ』は集合させるシーンにも時間をかけて初見でもわかりやすいです。
ただ1つ、ソーとロキの関係性はわかりづらいので、時間あるなら事前に『マイティ・ソー1作目』を観ておくことをおすすめします。キャプテン・アメリカが現代によみがえった理由などは映像で見せてくれます。
そのように前半のヒーローを集めるシーンでは、初見の人への説明もかねてていねいに描かれてますが、2回目以降に観た時はアクションも戦闘も少なすぎるため物足りなさを感じます。楽しいのはアイアンマンとソーの戦いぐらいですね。
後半のチタウリとアベンジャーズとのバトルシーンは文句なしにアガリます!反目しあってたアイアンマンとキャプテン・アメリカとソーが協力しあって敵を倒したり、人間であるホークアイやナターシャの暴れ具合もかっこよすぎ。
キャップのシールド、ホークアイの弓矢など各キャラの得意技や特徴を生かした戦い方演出も素晴らしいです。市街地での立体的な戦闘アクションとして、他に類の思いつかないデキのよさです。誰と誰がどう戦ってるのかよくわかります。
エンドクレジットのオマケ映像の意味は?
エンドクレジット後、チタウリのボスのジ・アザーがサノスに、地球のアベンジャーズの手強さを語ります。この時点でサノスは何者か不明ですが『アベンジャーズ3 インフィニティウォー』のラスボスです。
さらにエンドロール後、アベンジャーズの全メンバーでシュワルマ(中近東の代表料理)の店へ行くが、宴会どころでなく疲れきって会話がありません。ワームホールから生還した時のトニーの台詞「シュワルマを食べたい」が行った理由です。
『アベンジャーズ』総括と続編やMCU
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の集合映画としては1作目なので、登場するヒーローは少なめです。それでも6人+ヴィランのロキが各キャラの見せ場を披露しながら戦うお祭り的映画で、とても楽しめました。
興行収入でも大成功に終わり、マーベル映画(MCU)の明るい将来を決定づけた記念碑的な作品にもなりました。その後、アベンジャーズは全4作、「インフィニティサーガ」と呼ばれるマーベル映画は22作が公開され大ヒットを繰り返してます。
正直言って『アベンジャーズ』までの単独ヒーロー映画には、それほど熱狂しなかったのですが、集合映画の楽しみを味わったあとで再視聴すると、また別の面白さを体験できます。トニースタークを好きでなかった人も考え方が変わりそう。
マーベルヒーローの集合映画の続編は作られ続け、そのたびにシナリオや戦闘の見せ方などが精錬されていき、それらを観た後に1作目『アベンジャーズ』を観ると、さすがに古く感じる部分はあります。特に前半の見せ場の少なさなど。
それでも、この1作目の大成功があったからこそ、今のMCU一人勝ちに結びついてるのだと感じます。今後も続編やシリーズ映画は作られるでしょうから、見続けたいと思ってます。MCU一覧も参考にしてください。
- アメコミのSFアクション映画
- マーベルヒーロー集結
- キャラが特徴的
- 豪華な俳優女優の競演
- ヒーローの口論も楽しめる
- 夢の対戦がいくつも見られる
- ハルクが派手に大活躍
- 連携とれた戦闘シーン
- ラストのアイアンマンに涙
- 子どもや家族と一緒に楽しめる
- フューリーの計画が微妙すぎ
- S.H.I.E.L.D.に人材少なすぎ
- ロキの最終目的が不明
- ロキもチタウリも弱すぎる
- ハルクを制御した方法が不明
- 母船の破壊だけで全て止まる謎
- 大勢を殺したロキの罪が軽すぎ
- シャン・チー テン・リングスの伝説
- エターナルズ
- スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
- ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
- ソー ラブ&サンダー
- シー・ハルク ザ・アトーニー
- ウェアウルフ・バイ・ナイト
- ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル
- アントマン&ワスプ クアントマニア
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3
続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。
『アベンジャーズ』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
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