映画『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ヒーローズライジング』評価は?ネタバレ感想考察/禁断の技とは?敵ナインの能力や目的は?
『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ヒーローズライジング』あらすじ概要
週刊少年ジャンプの人気漫画の映画化2作目。那歩島(なぶ)で校外ヒーロー活動中の雄英高校1年A組は、謎のヴィラン・ナインらに襲撃されます。出久、爆豪らは島民や幼い姉弟を守るために挑むが…。黒幕はいる?真幌と活真の能力とは?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | 僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ヒーローズライジング |
日本興行収入 | 17.9億円(興行収入ランキング) |
平均評価★★★★★80(私の評価↓は含まず) | |
シリーズ/関連 | ジャンプ原作の映画 |
日本公開日 | 2019/12/20 [予告↓]上映時間 104分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし) |
映画監督 | 長崎健司 [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©東宝/ボンズ |
『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ヒーローズライジング』予告動画
登場キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
ネタバレ感想『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ヒーローズライジング』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ジャンプ原作の映画一覧もご参考に。
僕のヒーローアカデミア オリジナル映画化2作目!
原作は、週刊少年ジャンプで連載中のヒーローバトル漫画『僕のヒーローアカデミア』(著:堀越耕平)です。20巻超え、累計2500万部突破の人気マンガです。2018年夏に続いて2作目のオリジナル映画です。
監督の長崎健司、脚本家の黒田洋介など多くのスタッフは続投なので、前作での成功体験をさらに高めていけそうです。声優もTVアニメでおなじみの山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音などが務めます。
ヴィランのキメラ役は『アナと雪の女王2』のオラフ(初代はピエール瀧)も演じた武内駿輔です。専業声優以外では、ナイン役をミュージカル俳優井上芳雄、スライス役をタレント・女優の今田美桜が務めますがそれほど違和感はなかったです。
ナインが得た個性とは?冒頭アクション最高!
雪山を逃走するヴィラン連合(荼毘(だび)、スピナー、Mr.コンプレス)の車を、プロヒーロー達が待ち伏せして攻撃します。荼毘の青い炎を、エンデヴァーの必殺技プロミネンスバーンが打ち破ります。
ホークスが、崖下に転落したトラックを確認すると「何か」は逃げた後です。そのナインは、仲間3人(スライス、キメラ、マミー)と姿を消します。裏には死柄木弔の姿もあります。
ヒロアカを全く知らない人はあまり観ないだろうから、冒頭から説明なしでクライマックスのようでアガります!最近の洋画続編の手法ですね。ホークスの登場、エンデヴァーの活躍も見どころです。
ナインは、ヴィラン連合の実験に自分の意志で参加してたようですが、そこで得た能力は「死柄木弔(しがらきとむら)と同じオールフォーワンの個性因子」だと思われます。
ヒーロー科1年A組が那歩島にいる理由は?
雄英高校ヒーロー科1年A組の生徒達は、引退したヒーロー・オールマイトの後を継ぐ「次世代のヒーロー育成プロジェクト」の一環で、南の離島・那歩島(なぶとう)で島民の手助け等の活動を行います。
普段は事件も争いごともない那歩島なので、つきそいの教師はおらず、生徒たちは自分らの意思や考えでヒーロー活動します。迷子探し、電気充電、高齢者の手助けなどして島民たちに感謝されます。
ナインが探す個性とは?那歩島を襲う理由は?
ナインは、他人の「個性」を奪って9つだけ取り込むことができるようです。ある男性の個性を奪うが「B型」ではないため、「個性は受け継がれる」と言って男の家族を探し始めます。
ナインが探す個性とは「細胞の活性化」です。襲った男の娘(真幌)と息子(活真)をつきとめたので、「B型」の活真が持つ個性「細胞の活性化」を奪うために那歩島へ向かいます。
ナインが細胞の活性化の個性を求める理由は、複数個性を使った後に壊れた細胞を回復させるためです。つまり「細胞の活性化」の個性がない限り、ナインは完全にオールフォーワン因子を扱えないのです。
強敵ヴィラン・ナインらとの初戦勝敗は?
「ヴィランが攻めてきた!」と一度ウソついて試した真幌と活真ですが、二度目は本当にナインらが攻めてきます。その目的は、活真の個性を奪うこと。
犬頭ヴィランのキメラは、異形系の個性で様々な動物の特徴を使えます。轟焦凍(とどろきしょうと)の「半冷半焼」や、常闇踏陰(とこやみふみかげ)の「黒影 ダークシャドウ」でもダメージを与えられません。
包帯ヴィランのマミーは、包帯を巻きつけたモノをあやつれる個性を持ちます。切島鋭児郎(きりしまえいじろう)の「硬化」、上鳴電気(かみなりでんき)の「帯電」も包帯個性に効きません。
爆豪勝己(ばくごうかつき)は包帯をまかれて操られるが、個性「爆破」で抜け出してマミーを倒し生け捕りにします。爆豪ことかっちゃんは、苦戦する緑谷出久(みどりやいずく)を助けに向かいます。
デクは真幌と活真を守りながら、複数個性持ちナインの「空気の壁」「レーザービーム」「青い召喚竜」等に苦戦中。「ワンフォーオール20%」「デラウェアスマッシュ・エアフォース」でも倒せず、爆豪の参戦とナインの副作用による撤退で救われます。
この時点でデクの持つ「ワンフォーオール」の限界パワーに近い技を見せてくれたのは驚きです。ナインを倒すためには、それ以上の技で挑まないと無理ですが、私の知るヒロアカでは思いつきません。
ラストバトルの作戦と勝敗は?
1年A組の全員が戦闘に参加して活躍するのは初めて?ですが、それぞれに見どころが用意されてる点がマーベル映画MCUぽくて見事です。全戦闘はさすがに覚えきれてないので主要なのだけ紹介します。
雄英高校ヒーロー科1年A組の作戦は、ヴィランの各個撃破をねらい、最強ナインに個性を使わせて消耗させることです。まず青山優雅の「ネビルレーザー」と八百万百の「創造」による大砲で3人を分断します。
女ヴィランのスライスは「髪の毛を刃物」にして攻撃し、芦戸三奈(あしどみな)の「酸」を受けるが髪でつき刺します。怒った常闇踏陰の「ダークシャドウ」が制御不能で暴走しスライスを倒します。
パワーヴィランのキメラは、蛙吹梅雨(あすいつゆ)の「蛙」の毒で動けなくなるが、巨大化しパワーアップします。飯田天哉が「エンジン」のレシプロバーストで気をそらします。
切島鋭児郎の「硬化」でキメラの攻撃を防御しながら、轟焦凍が右手をキメラの口へつっこんで、体内から絶対零度で急速氷結し身動きできなくして倒します。
ナインには、麗日お茶子(うららかおちゃこ)の「ゼログラビティ」と、瀬呂範太(せろはんた)の「テープ」で岩石をぶつけ、峰田実の「もぎもぎ」や八百万や青山も参戦して消耗戦にもちこみます。
デクの「ワンフォーオール100%」、かっちゃんの「MAX火力のハウザーインパクト」でもナインは倒せず青い獣に捕らわれます。耳郎響香「イヤホンジャック」、尾白猿夫「しっぽ」でも足止めできません。
原作であまり活躍できてないキャラの戦いも見れて貴重です。特にキメラ戦での連携プレーは映画ならでわです。スライス戦での常闇の勝利は簡単すぎるので、もう少し工夫がほしかった気もします。
最終回級の禁断の必殺技とは?
ナインが活真へ迫ると、デクは「一つだけ勝つ方法がある」と言い、かっちゃんに「ワンフォーオール」を譲渡し「プルスウルトラ」で立ち向かいます。デクは「残り火」で戦います。
ナインは「天候操作」の竜巻や落雷で攻撃するが、上鳴電気が避雷針となり防ぎます。「助けて勝つ」デクと「勝って助ける」爆豪のふたつのワンフォーオール連携でナインを倒します。
この「ワンフォーオールの譲渡」は、作者の堀越耕平が「最終決戦で使う一回きりの必殺技」として用意してたそうです。まさか映画2作目で見れるとは思ってなかったので大興奮です!
ワンフォーオールは爆豪に?
決戦が終わり気絶した爆豪勝己と緑谷出久のもとへ、オールマイトとホークスが駆けつけます。爆豪にワンフォーオールを譲渡してまで勝利に執着したデクに、オールマイトは感心するが悲しみもします。
しかし「ワンフォーオール」は、譲渡が完了する前に爆轟が気絶したため、デクに残ったままです。オールマイトは、歴代の先代たちの意志による「ワンフォーオールの奇跡」に感謝します。
原作はまだまだ続くので、この結末は予想できましたが、ワンフォーオールの先代たちの映像がはっきり見れたのは鳥肌ものです。今後は原作でも深掘りされそうなネタなので楽しみです!
活真の誓いとは?誰でもヒーローになれる
スライス、キメラ、マミーはプロヒーローたちに捕らえられます。逃げのびたナインは、死柄木弔により消されてしまいます。
雄英高校へ出発するヒーロー科1年A組の船を、真幌と活真が追います。気弱で使い道のない個性に自信のなかった活真は「ぼくもデクさんや爆豪さんのようなヒーローになる!」と誓います。
それに対し「きみもヒーローになれるよ!雄英高校で待ってる」と返す緑谷出久の横には爆豪勝己もいます。ヒロアカのテーマの1つ「誰でも努力でヒーローになれる」が、映画でも語られたのです。
『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIEヒーローズライジング』私の評価
僕のヒロアカ映画としては、これ以上ないほどの完成度で驚きました。個性のインフレ感は今後つづく作品としては心配ですが、作者すら出し惜しみしてない感じは好感を持てます。
キャラクターが多すぎる点、まだ犠牲者が出てなくてゆるすぎる点、ストーリーが二の次になってる点など、原作を含めての課題は多く感じるけど、ONEPIECEとナルトのいいとこ取りに成功する可能性すらあるので今後も目を離せないシリーズです。
映画の3作目はかなり先になりそうですが、いよいよ死柄木弔がヴィランとしてからんできそうなので楽しみに待ちたいです!
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続編前作や関連映画は、ジャンプ原作の映画一覧もご参考に。
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