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『デッド・ドント・ダイ』評価は?ネタバレ感想考察/アレの原因は?日本刀ゼルダの正体は?

映画デッドドントダイ

『デッド・ドント・ダイ』あらすじ概要

アメリカの田舎町には変わり者だらけです。地球の異変が放送されたある日、ダイナーで何者かに喰われたような変死体が見つかります。警官3人が捜査中、墓場から…。スターウォーズネタで第四の壁突破?変わり者一覧(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 デッド・ドント・ダイ
平均評価★★★★★60私の評価↓は含まず)
原題/英題The Dead Don't Die
日本公開日 2020/6/5 [予告↓]上映時間 104分
映倫区分日本 R15+(15歳以上)USA R
製作国アメリカ
映画監督ジム・ジャームッシュ [キャスト↓]
配給/製作/画像©フォーカス・フィーチャーズ、ロングライド
日本興行収入1.0億円興行収入ランキング
世界興行収入0.1億USドル [出典]

『デッド・ドント・ダイ』予告動画

キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

クリフ・ロバートソン(ビル・マーレイ)
ロナルド・ピーターソン/通称ロニー(アダム・ドライバー)
ゼルダ・ウィンストン(ティルダ・スウィントン)
ミネルヴァ・モリソン/通称ミンディ(クロエ・セヴィニー)
ミラー(スティーヴ・ブシェミ)
ハンク・トンプソン(ダニー・グローヴァー)

ネタバレ感想『デッドドントダイ』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★60/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ジム・ジャームッシュ監督と豪華キャスト

ジム・ジャームッシュ監督は、1980年『パーマネント・バケーション』で長編映画監督デビュー後、2作目『ストレンジャー・ザン・パラダイス』でカンヌ国際映画祭の新人監督賞、2005年『ブロークン・フラワーズ』では同賞審査員特別グランプリを受賞し、他にも多くの映画を手がけています。

永瀬正敏、工藤夕貴が出演した、1989年『ミステリー・トレイン』は、カンヌ国際映画祭の最優秀芸術貢献賞を受賞しました。最近2017年『パターソン』にもアダム・ドライバー、永瀬正敏が出演してます。

本作『デッド・ドント・ダイ』の主人公を演じるビル・マーレイは『ゴーストバスターズ』で脚光をあび『恋はデジャ・ブ』等で、コメディ色強い俳優として活躍してます。最近は『ゾンビランド』で本人役も演じました。

もう1人の主人公アダム・ドライバーは『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』三部作のカイロレン役が有名ですが『ブラック・クランズマン』や『マリッジストーリー』(Netflix)では、アカデミー賞ノミネートもされてます。

柔道着で日本刀の使い手にして謎の葬儀屋を演じたティルダ・スウィントンは、独特な顔なのでナルニア国物語シリーズの白い魔女や、MCUの『ドクターストレンジ』のエンシェント・ワンなど人間ばなれした役が似合う女優で今回の役もぶっ飛んでます。

他にも『ジュマンジ ネクストレベル』のダニー・グローヴァー、『ゲットアウト』のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、『ハーレイクインの華麗なる覚醒』のロージー・ペレスや、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ、ラッパーRZA等、豪華キャストです。

映画デッド・ドント・ダイ

村の変わり者たちとは?一覧

冒頭から、アメリカの田舎町センターヴィルの変わり者たちが紹介されます。本作『デッド・ドント・ダイ』は、彼らの視点でさらに奇妙な現象が進行しますが、常識人は戦う間もなく滅ぼされ、変わり者と警官だけが生き残って戦います。

変わり者順としては下のとおり。並べてみると、ゼルダだけは飛び抜けた異端児ですが、他はどの町にも1人2人はいそうな人たちです。

村の変わり者たち
  • 葬儀屋ゼルダ(日本刀の使い手。正体は…)
  • 世捨て人ホブ(最後まで傍観)
  • ガソリンスタンドのボビー(映画オタク)
  • ロニー、クリフ、ミンディ(警官3人)
  • 農園フランク(レイシスト=人種差別者)
  • 店経営ハンク(コーヒー好き黒人)
  • ゾーイ、ザック、ジャック(都会から)
  • 施設の子ども達(女子2人と男子1人)

警官巡査ロニー(アダム・ドライバー)は一見まともに見えるけど、赤い2人乗りミニエコカーがマイカーだったり、マイナーリーグ経験ありでナタの振り方が上手かったり、第四の壁を超えたりと真顔で笑わせます。

第四の壁を突破?スターウォーズのオマージュ?

警官巡査ロニーは警察署長クリフとの会話で、スタージル・シンプソン(Sturgill Simpson)が歌う「デッド・ドント・ダイ」を「この映画のテーマソングだ」と言います。また「台本を最後まで読んだら『ひどい結末』だった」とも発言。

クリフ演じるビル・マーレイも「え?何?」て顔しますが、一番驚くのは映画を観てる私達ですよね。そのセリフは映画内のロニーではなく、演じてるアダム・ドライバーが観客と同じ世界で発してて「第四の壁を突破」しています。

「第四の壁」とは、映画内のフィクション世界と、視聴者のいる現実世界との境界にある「想像上の透明な壁」のことです。本作のアダム・ドライバーの台詞は「第四の壁を突破」してます。壁突破で有名な『デッドプール』もおすすめ。

アダム・ドライバーの代表作スターウォーズシリーズからもオマージュ盛りだくさんです。例えば車のキーホルダーが「スターデストロイヤー」、ナタの振り方がライトセイバーを連想させ「ひどい結末(嫌な予感)」もスターウォーズで有名な台詞です。

ゾンビ映画の第一人者というか発明者である、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』からもオマージュがありそうです。ロニーの台詞「若者3人はピッツバーグから?」も、ロメロが住んだ都市名からです。

ゾンビ出現理由は?人を襲う理由は?

最近のゾンビ映画での出現理由は「生体実験や薬物/バイオ兵器」がらみが多いです。本作『デッド・ドント・ダイ』のゾンビ出現理由は「地軸や極の移動」で自転が変化し、宇宙線だか放射線のせいと推測されてました。

映画内のラジオニュースによると、エネルギー企業が行った研究か実験のせいで地球の地軸がずれて自転運動が変化し、太陽の当たり方や日照時間が変わったようです。「特に問題なし」と発表した政府の長官は他にも何か隠してそう。

冒頭で映った墓場から死体がよみがえり、アンデッド(ゾンビ)が町を徘徊します。ゾンビは作品により様々な種類がいます。本作は「動きが遅く知能も低く戦闘力もほぼ0なので、かなり倒しやすい」ゾンビです。

弱点は「頭を撃つか体から切り離すこと」です。ゾンビが人間を襲う理由は「人肉(特に内蔵?)を喰いたい」からです。他作品では「脳」を喰うゾンビが多い印象です。噛まれた人間は数分から数時間でゾンビとして復活します。

物質文明への警鐘?声出せるゾンビ?

『デッド・ドント・ダイ』でのゾンビ達は「生前に固執してたことや欲求に引き寄せられる」ようです。コーヒーゾンビ以外にも、WiFi、BlueTooth、おもちゃ、キャンディ、スニッカーズ、ギター、テニス等、わりと健全なのが笑えます。

ロニーも言ってましたが「物質主義や物欲への皮肉/社会風刺」が『デッド・ドント・ダイ』のテーマの1つだと思います。「コーヒー」「ワイファイ」とか発声できるゾンビもめずらしいですよね。テーマ曲の歌手もゾンビ化してました。

日本刀の名人ゼルダの正体とは?

謎の葬儀屋ゼルダ・ウィンストンは町でもうわさの変わり者で、柔道着を着て黄金仏像に「南無阿弥陀仏」と言ったり、遺体に奇妙なメイクアップしたり、日本刀でゾンビの首を斬り落としたりと異世界から来たようなぶっ飛びキャラです。

日本人としてはうれしいけど、とんでも設定に苦笑する気持ちも混在します。日本刀の振り方や鞘への収め方などは上手で違和感なかったです。そしてやはり、ゼルダの正体は宇宙人だったようでUFOに乗って飛んでいきました。

ゼルダは映画内では最も多くのゾンビの首を斬ったキャラです。宇宙船でゾンビ退治かと期待したり、ゾンビ発生原因や自転軸との関係も疑ったけど何もなくて残念です。ゼルダ・ウィンストンは、ティルダ・スウィントンと音を似せてますね。

『デッド・ドント・ダイ』私の評価と総括と続編

豪華な俳優女優たちが持ち味を生かして共演し、メタ的(自己言及)なネタやアドリブぽい台詞回しがコメディ要素になってる点は面白いです。一方、ゾンビ映画としてのスリルは感じず、最後は数に圧倒されるだけという展開は残念です。

ホラーとして恐怖を強調する映画ではなく、コメディを前面に出したいわけでもなく、何を描きたかったのか不明です。「物質社会への皮肉」がこめられてるけど、それが生かされた描写はないので深く考えさせるつもりもなさそうです。

自転軸の変化、ゼルダの正体(日本人=宇宙人説?)、世捨て人ボブや施設の子ども達3人の存在意義など、回収されなかった伏線も多くて脚本/ストーリーは雑に感じます。もしロニーや生き残りとの続編!で明かされるならぜひ観たいです!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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