映画『LOGAN ローガン』評価は?ネタバレ感想考察/XMEN外伝3!世代交代ロードムービー

『LOGAN ローガン』あらすじ概要
X-MENシリーズ外伝。2029年、過去25年間は新ミュータントは発見されていない。かつてX-MENの一員だったウルヴァリンことローガンは、治癒能力が衰えて老いも進行して、老いたチャールズの世話をしている。ある日、..(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | LOGAN ローガン |
原題/英題 | LOGAN |
日本公開日 | 2017/6/1 [予告↓]上映時間 137分 |
映倫区分 | 日本 R15+(15歳以上)USA R |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ジェームズ・マンゴールド |
キャスト 出演者 | ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、ボイド・ホルブルック、スティーヴン・マーチャント、リチャード・E・グラント、ダフネ・キーン |
配給/製作/画像 | ©20世紀フォックス/マーベル・エンターテインメント、TSGエンターテインメント、キンバーグ・ジャンル、ザ・ドナーズ・カンパニー |
シリーズ/関連 | X-MENシリーズ |
日本興行収入 | 6.9億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 6.1億USドル [出典] |
製作費 | 1.0億USドル |
平均評価★★★★★78(私の評価↓は含まず)
|
『LOGAN ローガン』予告動画
ネタバレ感想『LOGAN ローガン』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、X-MENシリーズ一覧もご参考に。
『LOGAN ローガン』ネタバレ感想の総評
『ウルヴァリン X-MEN ZERO』『ウルヴァリン SAMURAI』と続いたX-MENスピンオフですが、ついに完結作です。本作で、ローガン役のヒュー・ジャックマンと、プロフェッサーX役のパトリック・スチュワートはX-MEN俳優としては引退となります。他の作品に出る頻度は増えるかもしれません。
ウルヴァリンとプロフェッサーXは、X-MENシリーズには欠かせない重要キャラですが、『LOGAN ローガン』はその2人が死に場所を探すようなロードムービーです。そう考えて楽しむと哀愁たっぷりでラストが気になりますが、X-MENシリーズとして見た場合、退廃的なムードにワクワクできなくて残念な気もします。
一方で、ローラというウルヴァリンのDNAを引き継ぐ魅力的で強すぎるキャラの登場により、世代交代はうまくいきそうです。R指定なので、まだ子どものダフネ・キーンにもかなり残酷な殺戮をさせますが、日本では無理なレベルだと感じます。でもその思い切ったレーティング設定により、戦闘アクションの迫力はスピンオフでは一番だと感じます。
終盤にはかけては、生き残ってた大人ミュータントが次々と死んでしまい、全く救いのない展開に暗い気分になりますが、それが製作陣の描きたかった内容でしょうから、成功してると言えるのかもしれません。これまでずっとウルヴァリンを観てきた人たちにとっては、身内を亡くしたように悲しい映画かもしれませんが目を背けず見届けるしかないと思います。

『LOGAN ローガン』おすすめ7ポイント
- マーベルのSF戦闘アクション
- 新旧X-MENのロードムービー
- ローガンを引き継ぐローラ
- ローラの圧倒的な戦闘力
- プロフェッサーXの最後
- X-MENウルヴァリンの完結作
- ラストのローラの十字架
『LOGAN ローガン』少し残念7ポイント
- 退廃的でワクワク感がない
- 近未来感が全くない
- ユーモアや明るさがない
- 不老不死が弱まった原因が不明
- ミュータント絶滅理由が不明
- X-24は劣化版デッドプール?
- 悲しすぎる
『LOGAN ローガン』ネタバレあらすじと感想
2029年。この25年間、新しくミュータントは生まれてません。ウルヴァリンことローガン(ヒュー・ジャックマン)は、メキシコ国境近くで、太陽光線に弱いキャリバン(スティーヴン・マーチャント)と、年老いてアルツハイマー病のプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)の世話をしながら暮らしています。
ローガンは治癒能力が衰えて、老化も進み、今は運転手で生計をたてています。不老不死のはずなのに、なぜそんなことになってるのかはラストまで語られません。チャールズはテレパシー能力の制御ができず暴走させてしまうため、ローガンが薬物注射して安定させています。
ローガンらはミュータントがこの世界から絶滅することを受け入れ始めています。ある日、ローガンはメキシコ人のガブリエラ・ロペス(エリザベス・ロドリゲス)に声をかけられますが無視します。直後に謎の男が現れて脅しにも来ます。チャールズは新しいミュータントからの交信で、自由の女神で助けを求めてると言います。
ローガンは不思議な少女と一緒のガブリエラと「自由の女神モーテル」で再会し、彼女らをノースダコタへ連れていけば大金を渡すと依頼されます。チャールズとキャリバンにしばらくこの場所を離れることを告げた後、ガブリエラに会いに行くと既に殺されていました。
ローガンがキャリバンらのもとへ戻ると、以前接触してきた半サイボーグの男ドナルド・ピアース(ボイド・ホルブルック)が再び来ますが、ローラ・キニー(ダフネ・キーン)という少女が倒します。彼女こそチャールズが交信したミュータントです。キャリバンはピアースを運び出しますが、逆に捕まってしまいます。
ピアースは軍隊のような集団を引き連れてローラ奪還にきますが、ローラはかつてのウルヴァリンと似た再生能力とアダマンチウムの爪を持ち、圧倒的な戦闘能力で敵を倒していきます。ここでの戦闘アクションは演じたダフネ・キーンの運動神経の高さもあり、若い頃のウルヴァリン以上に見応えがあります。
長い貨物列車で遮断され、なんとか敵をまいたローガン、チャールズ、ローラはノースダコタのエデンを目指します。ローラの持つスマホの動画で、ガブリエラが働いていた研究施設で、遺伝子操作によりローラのようなミュータントの子らが暗殺者として育てられたことを知ります。しかし新兵器開発で、子どもらは不要になったため、ガブリエラたちが逃がしたのです。
その能力から、ローラは間違いなくローガンのDNAを持つクローンであり、チャールズは「ローガンの娘だ」と言います。ローラはチャールズとホテルのTVで映画『シェーン』を観て、殺人者の去り際を見ます。ローガンはローラの持ってた「X-MEN」コミックを読んで、目指すノースダコタの「エデン」が空想の産物だと気づきます。
ローガンが車を調達してホテルへ戻ると、キャリバンの能力で追跡してきたピアースらを見かけますが、チャールズのテレパシー能力の暴走により、ホテルやカジノ中の人々が倒れ込みます。ローガンは強じんな精神力でチャールズに近づき、薬品注射して暴走を止めて、再び逃走します。チャールズは後悔します。
ところで、ミュータントがいなくなったり、ローガンの治癒や老いにくい能力が低下したりしたのは、組織が水道水に対ミュータント用の毒を混ぜて流してたからと説明がありますが『X-MEN ファイナル ディシジョン』でのキュアの改良版なのでしょうか。しかしそれで解決するなら、センチネルの存在意義はなかったのでしょうね。
ドライブ中、暴れまわる馬を集めて、そのお礼にと農夫の親子の家に夕食とベッドをお世話になります。11歳のローラと90歳のチャールズが、久々に人間的な生活を体験できますが、ウルヴァリンのDNAを凶暴化したX-24(ヒュー・ジャックマン)が来て親子を惨殺します。チャールズも胸を刺され、ローラは連れ去られそうになります。
チャールズは、ローガンの目の前で息を引き取ります。プロフェッサーXの本当の最後です。X-24は村人たちも惨殺して、ローガンとの格闘でも圧勝しますが、農夫が最後の力で車をX-24にぶつけて銃弾を撃ち込み動けなくして、自分は絶命します。キャリバンは手榴弾で、ピアースの仲間を巻き込んで爆殺してしまいます。
ローガンを助けて、人間的な生活を思い出させてくれる善良な夫婦が惨殺される光景は『ウルヴァリン X-MEN ZERO』とかぶります。ウルヴァリンのクローンX-24は『デッドプール』の劣化版に思えて残念です。20〜30年の間に科学的進歩はなかったのでしょうか。
プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの死があっけないのも残念です。敵が近づくのも気づけなかったし、抵抗すらしません。過去作であれだけ活躍しただけに、もっと劇的な死に方を用意してほしいです。ディズニー製作なら期待できたかもしれません。これで演じたパトリック・スチュワートはX-MEN引退となるそうです。お疲れさまでした。
『LOGAN ローガン』ネタバレ結末/ラストシーン
ローガンは死んだチャールズを湖のそばへ埋葬しようと穴を掘ります。ローラは悲しみにくれるローガンの手を握りますが、ローガンは振りほどきます。ローガンは大けがとショックにより倒れて、ローラが医者へ連れて行きます。ローガンは目を覚ますと、初めて話したローラの願いどおり、車でノースダコタのエデンへ向かいます。
しかしローガンは途中で気絶してしまい、ローラが運転します。再びローガンが目を覚ますと、研究施設から逃げ出せたミュータント・クローンの子どもたちのいるエデンに到着していて、ローガンは悪夢を見ながらも2日間眠りつづけます。子どもらは国境を超えて亡命する手はずを整えています。
ローガンは役目を終えたと思い、子どもらと別れるつもりでまた眠ります。目を覚まして外へ出るとドローンが飛んでて、ピアースの部隊がローラたちを追いかけていたので、ローガンは力を引き出す薬品を一気に自分に注射して後を追います。ミュータントの子どもらの戦いもはじめて見れます。
昔の力を回復させたローガンはローラとともに、次々と部隊を倒していきます。ここでの連携プレーがなかなか良いです。敵のライス博士はその父親が、かつてウルヴァリンの骨のアダマンチウム化を行った研究者だそうです。ローガンはめずらしく拳銃でライス博士を撃ち殺します。ピアースは子どもミュータントたちのあらゆる能力により殺害されます。
子どもらは部隊もほぼ全滅させます。ローガンは自分のクローンX-24と死闘を繰り広げますが、若い肉体にはかないません。ローラも加勢してメッタ突きしますが、再生能力で回復されます。ローガンは子どもらを守るため、X-24と戦いますが、倒木に突き刺されて動けなくなります。その時ローラが、X-24の頭をアダマンチウムの銃弾で破壊して倒します。
ローラは倒木からローガンを救い出して、ローガン「もう人殺しはするな」、ローラ「お父さん、死なないで」、ローガン「(娘に見まもられながら死ぬのは)こんな感じなのか」と言って、ついに息を引き取ります。ローラたちはローガンを埋葬して、十字架を立てます。
ローラは映画『シェーン』の「人を殺すと後戻りできず一生つきまとう。(私が去ると)銃は消えるから安心しろ」を引用します。子どもらは国境へ向けて歩き出します。ローラは立てた十字架を引き抜いて、45度だけ倒して「X」にします。そしてローラも国境の方向へ歩いて行き、映画は終了します。クレジット後のオマケ映像はありません。
これまでのミュータント同士の戦闘アクション映画とは違う感じですが、R指定なりの激しいバトルシーンは見ごたえあります。また、長い間ヒーローを演じてきたウルヴァリンとプロフェッサーXの最後の作品というだけでも価値はあるので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!
- X-MEN2
- X-MEN ファイナル ディシジョン
- ウルヴァリン X-MEN ZERO
- X-MEN ファースト・ジェネレーション
- ウルヴァリン SAMURAI
- X-MEN フューチャー&パスト
- デッドプール
- X-MEN アポカリプス
- デッドプール2
- X-MEN ダーク・フェニックス
続編前作や関連映画は、X-MENシリーズ一覧もご参考に。
『LOGAN ローガン』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
- X-MENシリーズ
- 映画秘宝ベスト(1998-2022)
- Filmarks満足度ランキング(2013-2021年末)
- 2017興行収入ランキング日本
- マーベル映画MCU
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