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ネタバレ感想『メアリと魔女の花』誰が逃げた魔女?10考察とジブリ類似点?/評価あらすじ

メアリと魔女の花

今夜だけ魔法を使えたら何をしますか?魔法のほうきでどこへ行きますか?赤毛に劣等感をもつメアリは、黒猫に青い花やほうきに導かれます。そして不思議な世界で、ある計画に巻きこまれ...。冒頭の赤毛魔女の正体?ジブリのオマージュ?(ネタバレあらすじ↓)

メアリと魔女の花の予告動画

映画『メアリと魔女の花』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
DVD/ブルーレイ レンタル開始日,発売日
2018.3.20(発売中
原題/英題
Mary and The Witch's Flower
映倫区分
日本: G
配給/製作
(C)東宝、スタジオポノック
参考
公式サイト⇒ Wikipedia⇒
映画監督
米林宏昌
キャスト/出演者
杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、大竹しのぶ
レビューサイト平均評価 ★★★★★66/100換算

『メアリと魔女の花』ネタバレあらすじや結末

この先はネタバレありのあらすじです。

赤毛の魔女(声:満島ひかり)が何かを奪って、魔法のほうきで空を飛んで逃げのびます。数十年後、赤毛の少女メアリは、大叔母シャーロット(声:大竹しのぶ)が住む赤い館に引っ越してくるが、友達もおらずTVもゲームもないので退屈します。

ほうきが魔法少女メアリを導く場所とは?(ネタバレあらすじ)

メアリは黒猫を追いかけて森へ入ると、輝く鈴蘭(すずらん)のような青い花を見つけます。花は7年毎に咲く「夜間飛行」です。見つけたほうきが夜間飛行に反応して、魔法のほうきとなり、メアリを雲の中の魔女の国のエンドア大学まで連れて行きます。

そこで校長マダム・マンブルチューク(声:天海祐希)とドクター・デイ(声:小日向文世)に出会います。メアリは赤毛や能力をほめられ有頂天になり、魔法の呪文書「呪文の神髄」を盗んだとバレないように、数回会った少年ピーターの住所を校長に渡します。

冒頭の赤毛の魔女の正体とは?(ネタバレあらすじ)

校長はピーターを人質にメアリを呼び出し、夜間飛行を奪って牢屋に閉じこめます。そこには変身魔法の犠牲動物達も閉じこめられてます。メアリは呪文の神髄の「すべての魔法を解く魔法」を唱えて動物を解放するが、ピーターはメアリを逃して捕らえられます。

メアリは魔法のほうきによって、かつての赤毛の魔女の家へ連れてこられ、鏡で交信する大おばシャーロットに大学での過去を知らされます。シャーロットから夜間飛行を受け取ったメアリは、魔法のほうきで魔女の国へ戻ります。

『メアリと魔女の花』ネタバレ結末と最後/ラスト

魔法のほうきは途中で折れるが、メアリが魔法で解放した動物たちが助けてくれて、エンドア大学へ向かいます。

そこではピーターを夜間飛行の触媒として「世界中の人が魔法を使える」ための実験が失敗し暴走します。メアリはピーターの夜間飛行の力で「全ての魔法を解除」し、フラナガンから受け取った魔法のほうきで、ピーターと元の世界へ戻ります。

ネタバレ感想『メアリと魔女の花』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありの感想・考察です。メアリと魔女の花

★★★★★ 60点/100(60が平均)

スタジオジブリが解体され、その制作陣が再集結した「スタジオポノック」初の長編アニメーション映画で『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』を監督した米林宏昌が、イギリスの女性作家メアリー・スチュアート著『The Little Broomstick』を原作とし制作したファンタジー・アドベンチャーです。

キャッチコピーの「魔女、ふたたび。」からも連想できるとおり『魔女の宅急便』を思い出させるシーンが満載で、テーマや舞台は『天空の城ラピュタ』のオマージュのようにも見えます。あまりにもジブリ映画の既視感があるためパクリ映画と言う人もいますが、呪縛から抜けられないのと「ジブリ」の看板を使いたい気持ちが入り混じってるように感じます。

私の感想と評価は、アニメ映像の美しさや冒頭のアバンタイトル(花?種?を盗んで逃げる場面)でいきなり期待値を超えてきたけど、そこがピークでした。メアリのドジっ子感や心情を声に出したり退屈する様子は観てる方も退屈で、メアリの行動がラストまで一貫性なく成長も感じずワクワクしないのが残念です。

テーマは「技術で世界を急激に変えるのは間違い」「コンプレックスは気持ちしだい」「勇気」「約束」でしょうか。見どころは、やはり作画の美しさや躍動感の表現と冒頭の導入シーンです。予告編を見ると期待しか感じられません。しかしその後のストーリーは既視感だらけで、演出も雑な場面が多いと思います。

例えば、庭師ゼベディすら知ってる強力な魔女の花「夜間飛行」が数十年間も放置状態で、誰も探さず?誰(シャーロットも?)も守らず、国家間で奪い合いすら起こってないのは不思議です。また、メアリの赤毛や立派な使い魔の黒猫ティブが伏線のように語られるけど、結局なんでもないのはがっかりです。

エンドア大学を案内される場面は少しワクワク感ありますが、生徒たちも他の教師陣もそれ以降は出てこないので、校長マダム・マンブルチュークとドクター・デイだけの悪役コンビにした方が分かりやすかったと思います。

動物や人間の子どもにあれだけひどい仕打ちをしたのだから「大きくつぐなう」展開もありだと感じたし、ピーターがあっさり普通の姿に戻ったのも現実味がなく軽薄に感じます。「すべての魔法を無効にする魔法」こそが「映画をご都合主義にしてダメにした魔法」だと思いました。

メアリがほとんど成長しないのに事件解決するのも納得感なしです。大学のフラナガンが最後まで「ほうき持って来てくれる便利キャラ」で終わったのも謎すぎます。声優を使わず俳優を起用してるのもジブリを継承してますが、特にゼベディの声は違和感あります。

ストーリーで良かった点は、大叔母のシャーロットが実は昔、赤毛の優秀な魔法使いで魔女の花の種を盗んで逃走したとわかる鏡の場面です。普通の人間のメアリが魔女の花「夜間飛行」を使った時だけ強力な魔法使いになるという設定は希望があります。

ラストで校長とドクターが夜間飛行とピーターで「世界中の人が魔法を使える」ように試みて制御できず暴走させますが「東日本大震災の原発のメルトダウン」も連想させます。超技術が人を不幸にするというテーマは『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』以降、ジブリが描いてきたものです。

ただ、最近の『風立ちぬ』などは科学技術の素晴らしさを描いてたりもするので、本作のように完全に否定して暴走させるのはジブリ的には逆行してるようにも感じます。しかも暴走後に誰も犠牲にならないのも、ゆるすぎて教訓になりえない気がします。

メアリが家に何度も帰ったり、ほうきから何度も落ちそうになったりと、同じようなシーンが繰り返されたり、メアリに独り言が多かったりするのは、映画を見慣れた大人にとってはツッコミどころですが、小さなお子さんにはウケそうです。大学の様子はハリーポッターシリーズに似てて好みです。

セカオワこと「SEKAI NO OWARI」の主題歌「RAIN」は本作にぴったりはまってて好みです。米林宏昌監督やスタジオポノックのデビュー作としては、興行収入でも厳しい評価を下されたわけですが、新海誠監督も『君の名は。』でやっと大衆ヒットしたわけだから、2作目、3作目と面白い作品を作り続けてほしいし、次作こそ期待したいと思います!

『メアリと魔女の花』10の疑問と考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。

キャッチコピー「魔女、ふたたび」の意味とは?

米林監督がスタジオジブリ出身なので『魔女の宅急便』を意識して「魔女、ふたたび」というコピーにしたかと思ったけど、おそらく赤毛のシャーロットに次いで、メアリこそが「魔女、ふたたび」なのだと感じました。

『メアリと魔女の花』のテーマは?

娯楽映画なので、あまりメッセージは強くないし、こだわる必要はないと思います。あえて挙げるなら、嫌いだった赤毛を魔法学校でほめられて良い気分になった「コンプレックスは気持ちしだい」や、「約束を守ること」や「勇気」などと感じます。

また、強大な技術で急激に良き世界を構築しようとして暴走させてしまうのは、東日本大震災での原発事故などを連想させます。そしてこの話とからめて、本当に悪いのは「技術や魔法や青い花」ではなく「人間」だというメッセージも感じます。

魔法とはジブリや宮崎駿氏のこと?

私も最初観た時は、メアリは米林監督のことかな?と感じましたが、他のレビューでも同様の感想を見かけます。確かに物知りのゼベディじいさんは宮崎駿氏に似ていますし、ほうきは「アニメーターの筆」、夜間飛行は「インクや絵の具」のように表現されます。

「魔法」とは「スタジオジブリや宮崎駿(の看板)」のことで、「今夜だけは魔女」「魔法はいらない」「最後の魔法」というように本作でジブリの看板からの決別を宣言してるようにも感じます。いずれも個人的に感じたことですが。

ジブリのパクリ?主なオマージュの一覧

米林監督はスタジオジブリ出身なのでパクリ!というよりは、宮崎駿氏などへの「リスペクト」を感じるし「オマージュ」のような感覚だと思います。細かい部分はカバーしきれないけど、主なオマージュだけ並べてみます。

魔女やほうきや黒猫や世界観は『魔女の宅急便』。雲の上の都市やロボットやキャンセル魔法(バルス)は『天空の城ラピュタ』。異世界へ入り込んだり、生々しい食材の様子などは『千と千尋の神隠し』。

雲の上の学校や老婆になった校長は『ハウルの動く城』。トナカイ?や動物たちは『もののけ姫』。黒猫を追っかけるのは『猫の恩返し』『となりのトトロ』。メアリの顔や校長の水魔法は『崖の上のポニョ』。

スタジオジブリ映画ではないけど、学校の雰囲気はハリーポッターシリーズを連想させます。ハリーのような魔法使いの生徒たちをもっと描いてほしかったです。

黒猫ティブがメアリをほうきに導いた理由とは?

黒猫ティブは恋人?弟?の灰色猫ギブが、エンドア大学のマダム・マンブルチューク校長や科学者ドクター・デイに捕らわれたため、メアリに助けてもらおうと考えたのだと思います。メアリを選んだ理由は、その体内に赤毛シャーロットの血を感じたのでしょうか。

大叔母シャーロットの正体は?冒頭の赤毛の魔女?

冒頭で夜間飛行の花の種を持って逃げる途中、人間界に落ちた赤毛の魔女こそ、メアリの大叔母シャーロットです。そのことをメアリは、魔法の鏡で交信して知ります。

なぜメアリはピーターと共に魔法を使ったのか?

夜間飛行によって生み出されたピーターの怪物は「最強の魔法使い」でもあったため、その強力な魔力で「全ての魔法を解除する呪文」を使ったのです。男女2人で破壊の呪文を唱えるのは『天空の城ラピュタ』のオマージュだと思います。

全魔法を無効後にほうきで帰れた理由は?

明確には描かれていませんが「最後の青い花(夜間飛行)を使った」「魔法のほうきに残された魔力を使った」「大叔母シャーロットの血を引き継いだメアリの才能が開花しかけてる」「フラナガンの魔力による」などが考えられます。

使い魔の黒猫ティブの正体とは?

明確には描かれませんが、エンドア大学のマダム・マンブルチューク校長と魔法科学者ドクター・デイは、魔力を持つ使い魔として黒猫ティブを捕らえるので、普通の猫ではないのでしょう。ティブの恋人?兄弟?の灰色猫ギブも囚われてたので、使い魔なのでしょう。

2匹の猫はメアリを青い花の夜間飛行まで連れて行くことから、その前にも夜間飛行に触れたり食べたりして、「使い魔の猫」に変身した可能性も高そうです。ギブが誘拐されたのも、メアリを夜間飛行に案内した晩ですから。

フラナガンの正体とは?

魔法科学で生まれた実験動物の可能性があります。この世界観で、人間以外の知的生命体が存在するのかどうかは、本作だけではわかりません。もしかするとフラナガンのような種族もいるのかもしれません。

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ゆめぴょん(管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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