映画『シュガーラッシュ』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/ヴァネロペと大王の正体とは?レース勝者は?

『シュガー・ラッシュ』あらすじ概要
ディズニーアニメ映画。古いゲームの悪役ラルフは住民に認められたくてメダルを獲得する流れで、シュガーラッシュというレースゲームの少女ヴァネロペと出会い、練習に協力するのだが...。ラルフが協力した理由は?悪役にもどれるのか?(ネタバレあらすじ↓)
映画名/邦題 | シュガー・ラッシュ |
原題/英題 | Wreck-It Ralph |
日本公開日 | 2013/3/23 [予告↓]上映時間 101分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | リッチ・ムーア |
キャスト 出演者 | ジョン・C・ライリー、サラ・シルバーマン、ジャック・マクブレイヤー、ジェーン・リンチ、アラン・テュディック |
配給/製作 | (C)Walt Disney Studios Motion Pictures/ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
シリーズ/関連 | ディズニーアニメ映画 |
日本興行収入 | 30.0億円(年間13位) |
世界興行収入 | 4.7億US$(約518億円) |
製作費 | 1.65億US$(約181.5億円) |
平均評価★★★★★79(私の評価↓は含まず)
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『シュガー・ラッシュ』予告動画
『シュガー・ラッシュ』ネタバレあらすじ
この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、ディズニーアニメ映画一覧もご参考に。
ラルフ(ジョン・C・ライリー)は、あるゲームセンターの人気ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役キャラだが、閉店後はゴミ山で孤独です。主人公フェリックスのマンションでの30周年パーティーには呼ばれてないが行ってみます。
悪役ラルフがヒーローメダルを獲得できるの?(ネタバレあらすじ)
しかし歓迎されず、ラルフは「ヒーローのメダル」獲得を宣言するが、住民ジーンに「悪役には不可能だ。できたなら最上階をプレゼントする」と約束されます。ラルフはゲーム「ヒーローズ・デューティ」に潜入し、強引にヒーローメダルを獲得します。
しかしラルフは脱出シャトルで、お菓子の国のレースゲーム「シュガーラッシュ」に飛ばされます。ゲームを破壊する敵キャラのサイバグも潜り込みます。ラルフは、少女ヴァネロペ(サラ・シルバーマン)にメダルを奪われたので追います。
ラルフがヴァネロペに協力する理由は?(ネタバレあらすじ)
一方、悪役ラルフのいない「フィックス・イット・フェリックス」は故障判定され、翌日撤去が決まります。フェリックスはラルフを探して「ヒーローズ・デューティ」のカルホーン軍曹(ジェーン・リンチ)と出会い「シュガーラッシュ」へ潜入します。
カルホーンは結婚式中に夫をサイバグに喰われた記憶を持ちます。ゲーム内バグであるヴァネロペは、奪ったメダルでレースにエントリーするが仲間に車をこわされます。ラルフは孤独なヴァネロペを自分と重ね合わせ、レースカー作りや練習に協力します。
ヴァネロペの不具合をユーザーに見られるとゲームを撤去され、他へ移動できないヴァネロペだけが消滅すると、キャンディ大王(アラン・テュディック)におどかされたラルフは仕方なくレースカーを破壊します。ラルフはヴァネロペと仲違いし去ります。
ヴァネロペとキャンディ大王の正体とは?(ネタバレあらすじ)
ラルフは誰もいないマンション最上階を譲られるが、悔しくてメダルを投げます。すると「シュガーラッシュ」ゲーム機体にヴァネロペの絵が描かれてるのを見て、キャンディ大王の手下サワービルから、ヴァネロペを不具合にしたのは大王だと知ります。
ラルフは囚われのフェリックスを助けてレースカーを修復させ、ヴァネロペと和解してレースに参加させます。ヴァネロペは不具合を利用した瞬間移動でキャンディ大王に追いつきます。すると大王の正体は「ターボ・タイム」のターボだと判明します。
ターボは昔の人気レースゲームの主人公で、新型ゲームで目立とうとして故障撤去されたはずだが、シュガーラッシュのヴァネロペのプログラムを書き換えて生き残ってたのです。サイバグがゲームを破壊し始めるが、ヴァネロペだけゲームを出れず...。
ネタバレ感想『シュガーラッシュ』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ディズニーアニメ映画一覧もご参考に。
定番のディズニー映画?総括
アーケードゲーム内が舞台で、ゲームの悪役キャラクターが主人公という、ディズニーアニメ映画としてはかなり異色な作品です。ヴァネロペの正体が「シュガーラッシュの女王」つまりディズニープリンセスだったのは王道です。
「待つだけではない、能動的で強い女性像やプリンセス」を見せてくれるのも、最近のディズニー映画の傾向どおりです。昔のディズニー映画を見ると、都合のいい王子様キャラの登場に違和感や時代錯誤を感じることすらあります。
あとディズニー映画というと、悪いキャラ(悪役と書くとラルフもなので)が主人公を妨害し、ラストでは倒されるという勧善懲悪ストーリーが定番ですが、今回はシュガーラッシュ内のキャンディ大王がその役割です。その正体の伏線も見事です。
ディズニー映画は子ども向けでもあるため、ほぼ毎回アクションシーンがあります。ゲーム内という設定なので他作品以上に派手でファンタジーなアクションを見れるのが本作の特徴ですが、メインのレースシーンの駆け引きはテキトーすぎて残念です。

テーマは「いじめ・マイノリティからの脱出」「夢への前進」?
『シュガーラッシュ1』の主なテーマは「いじめやマイノリティからの脱出や多様性の受け入れ」「夢の実現へ向けての前進」などと感じます。悪役キャラのラルフと、ゲームのバグであるヴァネロペはいつも1人ぼっちで孤独という共通点から始まります。
ラルフは30年間の孤独を断ち切るためパーティーに乗り込んで、仲間に認められるために「ヒーローのメダル獲得」を目標にします。ヴァネロペも同じ目的で「シュガーラッシュレースでの優勝」を目指します。それらが2人の「夢」でもあります。
ラルフは「夢や目標の達成」のために、別の世界「ヒーローズ・デューティ」というFPSシューティングゲームへ行きます。ヴァネロペはシュガーラッシュから出られないので、同じ世界でがんばります。夢を実現する場所の違いは現実でも似ています。
ただ少し残念だったのは、ラルフはズルしてメダルを獲得したし、ヴァネロペはバグをご都合主義的な瞬間移動として使い上位になりゴールインしたことです。「マイノリティから脱出するには手段を選んでられない」のはわかるけど納得はしづらいです。
あと「多様性の受け入れ」について、シュガーラッシュ内では記憶がもどった仲間たちがヴァネロペに謝罪する描写があるのに、「Fix-It Felix」内の住民たちからラルフへ「君がいないとゲームは成り立たない」という発言がないのはさみしいです。
ヴァネロペとキャンディ大王の正体とは?
キャンディ大王の正体は、既に撤去されたゲーム「ターボタイム」の主人公ターボです。彼が「シュガーラッシュ」を乗っ取るため、主人公でプリンセスだったヴァネロペのプログラムに細工して、ゲーム内キャラ達のヴァネロペの記憶を消去したのです。
伏線と回収の一覧
本作は独特な世界観なので、事前情報として多くの説明が必要になりそうですが、それらを「伏線」としてさらっと解説しておいて、後ほど自然に「回収」する流れがとても見事です。それで邦画や子ども映画にありがちな「説明過多」を解消しています。
『シュガー・ラッシュ1』の謎や主要人物たちに大きく関わる伏線や回収だけ以下にまとめます。他にも細かい伏線や、他ゲームのオマージュなど見つかりそうです。
- ヴァネロペはバグで通り抜けできる
- シュガーラッシュ筐体にヴァネロペ
- ラルフの特技「破壊」で噴火させる
- ラルフが落下すると皆が救われる
- ラルフのチョコレート嫌い
- サイバグがビーコンに集まる習性
- ターボは昔レースゲーム乗っ取りに失敗
- ターボがキャンディ大王の正体
- ベガの「ターボ」がダブルミーニング
- ラルフは投げられるのが好きになる
最後について解説すると、今までは「悪役ラルフの役割として面クリアのために投げられる」「仕事」だったけど、戻ってから「投げられるのは、ヴァネロペの活躍を見れる」「楽しい時間」になったのです。気持ちしだいで仕事も楽しくなるってこと?
ネタバレ結末と続編について
ラルフは伏線もあったダイエットコーラ火山を噴火させ、光に誘われたサイバグとターボを消滅させ、ヴァネロペの瞬間移動で救われます。ヴァネロペがゴールするとプリンセスだった記憶を皆が取り戻し、ヴァネロペはレーサーであり続けると宣言します。
ラルフは元のゲームで悪役を続けるが、閉店後はマンション住民と仲良くします。ラルフは面クリアで落とされる時、シュガーラッシュでのヴァネロペの人気を見れるのがうれしくて「ヴァネロペに好かれてるなら悪役もわるくない」と思います。
フェリックスはカルホーン軍曹と結婚します。エンドロールも面白いし、エンドロール後、シンデレラ城にパックマンのバグがかぶって驚きます。観た直後は予想もしなかった続編ですが『シュガーラッシュ2 オンライン』として2018年末に公開です!
続編前作や関連映画は、ディズニーアニメ映画一覧もご参考に。
『シュガーラッシュ』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
- ディズニーアニメ映画
- 2013年興行収入ランキング日本
- 町山智浩ランキング(1997-2022)
- 世界興行収入(2000-2022年)
- アカデミー賞(2003-2023年)
- ゴールデングローブ賞(2010-2023)
- ディズニープラスおすすめ映画
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