映画『スーサイドスクワッド』評価は?ネタバレ感想考察/ハーレイクインと悪役達が世界とDCを救う?

『スーサイドスクワッド』あらすじ概要
DCエクステンデッド・ユニバース第3弾。バットマンなどのヒーローたちに投獄された悪役(ヴィラン)を集めて、スーサイド・スクワッド(自殺部隊)を結成し、減刑などを条件に危険なミッションに..(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | スーサイド・スクワッド |
日本公開日 | 2016/9/10 [予告↓]上映時間 123分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Suicide Squad |
映画監督 | デビッド・エアー |
キャスト 出演者 | ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビー、ジョエル・キナマン、ビオラ・デイビス |
配給/製作 | (C)Warner Bros. Pictures/DCエンターテインメント、ラットパック・エンターテインメント、アトラス・エンターテインメント |
シリーズ/関連 | DC映画シリーズとDCEU [続編 >] |
日本興行収入 | 17.6億円 |
世界興行収入 | 7.4億US$(約822億円) |
製作費 | 1.75億US$(約192.5億円) |
平均評価★★★★★61(私の評価↓は含まず)
|
『スーサイド・スクワッド』予告動画
ネタバレ感想『スーサイドスクワッド』考察や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、DC映画シリーズとDCEU一覧も参考にしてください。
『スーサイド・スクワッド』ネタバレ感想の総評や考察
DCエクステンデッド・ユニバース第3弾ですが、バットマンなどは回想シーンなどで登場するだけで、物語のメインは初登場の悪役たちが主人公なので、この作品だけ単独で見ても問題ないと思います。スーサイド・スクワッド(自殺部隊)と名付けられた悪役たちが世界を救う?話です。
マーベルMCUの大成功に比べると出遅れ感のあるDCコミックスが、あせりを感じてか全く異色なヒーロー映画を作ったようで試みは認めたいのですが、1本の映画として見た場合、雑だしつっこみどころが多いだけでなく、あまり楽しくないと感じます。
主人公の悪役たちが全く悪役に見えず、ただの皮肉を言い合う集団にしか思えません。ハーレイは狂った言動が多いけど、ジョーカーが死んだ後などは呆然としたり、デッドショットはハーレイを撃ち殺せないし、エル・ディアブロも悪く見えません。しかも脅しの爆弾なくても皆でラスボス倒しに行きます。
その一方で、政府高官のアマンダ・ウォーラーこそが一番のサイコパスに見えるのは制作陣の狙いどおりなんでしょうけど、それでは次作以降はスーサイド・スクワッドの中途半端なメンバーは不要になりそうです。そもそもメタヒューマン的なヴィランに対抗できるのは、エル・ディアブロだけでした。
毒を持って毒を制するの発想は面白いけど、銃や日本刀やバットやブーメランなど、猛毒には全く対抗できそうにないメンバーでがっかりです。そんなメンバーに爆弾や日本刀であっさり倒される今回のヴィラン、インキュバスとエンチャントレスは、もっと残念に思えます。
戦闘アクションはあまりないし、あっても暗い中ばかりでしかも楽しくないし、ヘリの墜落が3回も続いて、そのたびに乗員は無事の繰り返しも脚本のひどさを感じるし、ラスボス戦も全く戦いになってないし、ラストまで見ても爽快感はないしで、今後のDCが心配ですが『ワンダーウーマン』に期待しましょう!

『スーサイド・スクワッド』おすすめ7ポイント
- DCエクステンデットユニバース第3弾
- アメコミ原作のヒーローSFアクション
- 悪役が主役のめずらしい映画
- ハーレイ・クインのワルかわいい言動
- ジョーカーも登場
- メンバーの過去話をちら見
- 特技を活かしたラスボス戦
『スーサイド・スクワッド』少し残念10ポイント
- ストーリー・脚本がめちゃくちゃ
- シーン切替が多すぎてわかりにくい
- 登場人物の特徴薄くて覚えられない
- 悪役を集める理由がわからない
- スーパーマンに勝てるチームじゃない
- ウォーラーが人間のクズすぎる
- ヘリ墜落3回はやりすぎで飽きる
- それほど悪人だと感じない
- ラスボスが弱すぎる
- ラストバトルの決着がひどすぎる
『スーサイド・スクワッド』ネタバレあらすじ感想や解説
デッドショットことフロイド・ロートン(ウィル・スミス)は刑務所に収監されても体を鍛えていて、呼び捨てする看守にいつか復讐するとおどすと、看守たちに痛めつけられます。別の監獄では、ハーレイ・クインことハーリーン・クインゼル博士(マーゴット・ロビー)が電気ショックで気絶させられます。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のラストでスーパーマンが死亡し、政府組織 A.R.G.U.S.の高官アマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)はスーパーマンに匹敵するような強力な悪役(ヴィラン)が現れる可能性を考えて、犯罪者による特殊部隊の編成を考えています。
その通称「スーサイド・スクワッド」には次のメンバーが選ばれます。デッドショットは凄腕の狙撃手で、ゴッサムシティの11歳の娘ゾーイが弱点で、政府情報を聞いたバットマン(ベン・アフレック)により逮捕されます。ハーレイ・クインは元精神科医でジョーカー担当でしたが、恋に落ち精神的に改造されます。
その後、ジョーカー(ジャレッド・レト)と共にバットマンに追われ、ハーレイ・クインだけが捕まります。キャプテン・ブーメランことディガー・ハークネス(ジェイ・コートニー)は、ブーメランの使い手で、仲間も平気で裏切るクズだが、強盗中にフラッシュ(エズラ・ミラー)に捕まります。
エル・ディアブロことチャト・サンタナ(ジェイ・ヘルナンデス)は、炎を操る能力を持つが、誤って妻子を殺してしまい自首します。キラー・クロックことウェイロン・ジョーンズ(アドウェール・アキノエ=アグバエ)は、爬虫類に隔世遺伝し、超人の身体能力を持ち水中でも呼吸できます。
ジューン・ムーン(カーラ・デルヴィーニュ)は考古学者で、洞窟で迷った時にエンチャントレスという古代の邪悪な魔女に取りつかれます。その心臓を手に入れた者は魔女を支配できるのですが、ウォーラーが持っています。それらクセある集団を指揮するのは、陸軍特殊部隊の大佐リック・フラッグ(ジョエル・キナマン)です。
フラッグ大佐は、ジューンと恋に落ちたため、ウォーラーの指示どおりに動きます。ウォーラーは国防総省ペンタゴンの高官たちにも、エンチャントレスの魔法を見せて「タスクフォースX」を了承させます。その頃、ジョーカーはハーレイ・クインを救出しようと動き出します。
エンチャントレスはウォーラーの持つ心臓を奪おうとたくらみ、地下鉄の駅で人々を怪物に変えて、ミッドウェイ・シティを混乱させます。ウォーラーは犯罪者たちの首にナノ爆弾を付けて、タスクフォースXとして現地へ向かわせます。ここまでは特にシーン切替えや登場人物が多くて、かなりわかりにくいです。
ミッドウェイ・シティに到着したタスクフォースXのメンバーは、フラッグ大佐に「現場では暴れ放題だが、それまでは大人しくしろ」と言われて着替えと武器の所有を許されます。ハーレイ・クインの生着替えは、多くの隊員たちが興味深く見てて笑えます。ウォーラーはミッドウェイ・シティのテロを倒し、フラッグ大佐を守るよう指示を出します。
日本人暗殺者カタナ(福原かれん)も志願し同行します。この時の回想シーンでの敵の日本語は変です。カタナはフラッグ大佐のボディガードです。「スーサイド・スクワッド」とは、デッドショットが自分らを「自殺部隊か」と言ったことから名付けられた名称です。
一同は軍用ヘリで現地へ向かいますが、対空砲火により墜落します。メンバーは無事ですが、徒歩で現地へ向かうことになります。キャプテン・ブーメランは縄使いの犯罪者スリップノット(アダム・ビーチ)に、首のナノ爆弾は偽物だと耳打ちすると、スリップノットは逃走しますが爆発させられ死亡します。
現場に近づくと、大量の怪物たちが襲ってきて、フラッグ大佐の部隊とスーサイド・スクワッドも戦闘に参加します。中でもデッドショットの射撃の腕は驚異的です。フラッグが殺されると自分達も爆破されるため、ハーレイ・クインがバットで助けます。エル・ディアブロは炎を使いたくなくて何もしません。
怪物たちの正体は、エンチャントレスが人間たちを変えたものでした。エンチャントレスの弟インキュバスも召喚され、大暴れします。この弟?はどこから来たのか謎ですし、エンチャントレスは心臓を奪われててもさほど困った様子でないのは、設定がゆるすぎると感じます。
フラッグはあるビルに入り、怪物を倒しながら目標の階へ上がっていきます。1人で逃げようとするハーレイ・クインも、仲間たちが逃しません。大量の怪物に囲まれますが、ついにエル・ディアブロが炎で一掃します。やがて、フラッグがビル内で救出したかったのは、ウォーラーだとわかります。
逃げ遅れたウォーラーは、エンチャントレスの心臓を持ってるため狙われてるのです。彼女は脱出時、情報を知る部下たちを全員撃ち殺すほど罪悪感が欠落しています。スーサイド・スクワッドのメンバーは彼女のために危険を犯したことに怒りますが、ナノ爆弾のスイッチをにぎられてるので手出しできません。
屋上からヘリで脱出する計画ですが、ヘリはジョーカーに乗っ取られています。ジョーカーはナノ爆弾のプログラム担当者をおどして、ハーレイの爆弾を解除させ、ヘリに誘導します。ウォーラーはデッドショットにハーレイを射殺するよう命令しますが、デッドショットは狙撃して「はずした」と言います。
ジョーカーの乗ったヘリは撃ち落とされますが、ジョーカーはハーレイ・クインを通過中のビルの屋上に突き落として?、自分はヘリとともに爆発します。ウォーラーはヘリが来ると自分だけ乗りこみ脱出しますが、すぐに怪物に墜落させられ捕まります。ヘリが墜落し乗員が無事ってのを3回見せられるので退屈です。
フラッグ大佐たちの部隊とスーサイド・スクワッドは、ウォーラー救出へ向かいます。デッドショット「そこまで契約にない」。フラッグ「ウォーラーがいないと報酬は出ないぞ」で、渋々付き従います。ハーレイはジョーカーの死を悲しみ呆然としますが、仲間が来ると明るく自分の生還をアピールします。
エンチャントレスは心臓をウォーラーから取り戻して力が解放され、ウォーラーの脳から世界中の軍事施設の場所を知り、次々と攻撃していきます。既に心臓は大した効果を発揮しないアイテムになってるので、取られても問題ないでしょう。
デッドショットは墜落ヘリからウォーラーの書類を見つけ、フラッグをも問い詰めて、怪物の正体はテロではなく、ウォーラーが利用しようとしたエンチャントレスであることや、爆破しようとしたが失敗したことなどがわかります。デッドショットは失望してバーに入り、皆もつづきます。
スーサイド・スクワッドの犯罪者たちは、罵倒しながらも語り合います。エル・ディアブロは怒ると能力を抑えられなくなり、妻子を焼き殺した悲しい過去を話し、それ以来、能力を使うことをやめたと語ります。ハーレイは「私たち悪党に、普通の暮らしは望めないよ」と言います。
フラッグも店に入ってきて、愛した女が世界を滅ぼしかねないので止めたいと言い、メンバー全員の首の爆破装置を破壊し「おまえらは自由だ」と解放します。また、フラッグはデッドショットに届いてた娘からの手紙を全て手渡します。それに感動したメンバーはフラッグと共に怪物を倒しに出発します。
『スーサイド・スクワッド』ネタバレ結末や考察/ラストシーン
水中でも過ごせるキラー・クロックは浸水した地下鉄駅に潜り、GQ・エドワーズ(スコット・イーストウッド)大尉と共に特殊部隊ネイビーシールズを導き、インキュバスの下に爆弾を設置しに行きます。カタナは夫の魂が封印された日本刀に「私がここで死ぬとあなたと一緒になれる」と語りかけます。
スーサイド・スクワッドのメンバーは、覚醒したエンチャントレスに挑みますが、各自の夢や幻覚でバットマンを倒したり、家族と安らかな時間を過ごしたりする光景を見せられます。エル・ディアブロが皆を目覚めさせます。そこでインキュバスが現れ、銃も日本刀もバットも炎もあまりきかず苦戦します。
エル・ディアブロが本気を出して、全身に炎をまとった巨人となりインキュバスを押して、地下に設置した爆弾の上まで運び、フラッグに起爆しろと叫びます。フラッグはGQ・エドワーズに起爆を命じ、エル・ディアブロはインキュバスとともに爆破にまきこまれて相討ちで死亡します。
エンチャントレスは世界中の秘密軍事施設や通信衛星、戦艦などを破壊していきながら、スーサイド・スクワッドのメンバーを格闘戦でも圧倒します。エンチャントレスが、最後に慈悲として仲間になるならひざまずけと言うと、ハーレイが従うふりして、落ちてた剣でエンチャントレスを切り心臓を奪います。
キラー・クロックは爆弾をエンチャントレスの方へ投げて、デッドショットはそれを撃とうとすると、幻影で娘が「撃つと一緒に暮らせない」と出てきますが、躊躇なく撃って爆発させます。弱ったエンチャントレスの心臓をフラッグが握りつぶすと彼女は死に、ジューン・ムーンが目を覚まします。
スーサイド・スクワッドのメンバーはそれぞれの場所へ戻ろうとすると、生きてたウォーラーが現れて、世界を救ったことに感謝した後、ナノ爆弾の起爆装置を見せて、全員の10年の減刑と望みをかなえることを約束します。逃げようとしたキャプテン・ブーメランだけは望みがかなえられません。
デッドショットは娘ゾーイに勉強を教えた後、フラッグが逮捕に来ます。ハーレイ・クインはエスプレッソマシンでコーヒーを飲みながら読書します。キラー・クロックはケーブルテレビを楽しみます。ハーレイ・クインの監獄に、死んだと思われたジョーカーが侵入してきて一緒に脱獄します。
エンドクレジットの途中のオマケ映像では、立場の危うくなったアマンダ・ウォーラーがバットマンのブルース・ウェイン(ベン・アフレック)に会い、保身のためにメタヒューマンに関する政府調査資料を渡します。ウォーラー「働きすぎないように」。ブルース「君こそ休んだ方が、みんなのためになる」
DCエクステンデッド・ユニバースの中での位置づけはよくわかりませんが、バットマンとウォーラーが接触したことにより『ジャスティス・リーグ』での連携があるのかもしれません。とにかくハーレイ・クインを見るだけでも、ぜひ1度は視聴することをおすすめします!
続編前作や関連映画は、DC映画シリーズとDCEU一覧も参考にしてください。
『スーサイドスクワッド』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
- DC映画シリーズとDCEU
- 映画秘宝ベスト(1998-2020)
- 2016年興行収入ランキング日本
- 世界興行収入(2000-2020年)
- アカデミー賞一覧(2003-2020年)
- 報知映画賞(1990-2019年末)
- 映画ブルーリボン賞(1990-2020)
- Amazonプライムおすすめ映画

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