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映画『アルバート氏の人生』感想ネタバレ評価あらすじ/男仕事する独身女が夢見る将来とは

映画 アルバート氏の人生
タイトル/邦題 アルバート氏の人生
日本公開 2013.1.18 予告↓上映時間 113分
映倫区分日本 PG12(小学生指導必要)USA R
参考世界興行収入Wiki
製作国アイルランド、イギリス、アメリカ、フランス
原題/英題Albert Nobbs
映画監督ロドリゴ・ガルシア
キャスト
出演者
グレン・クローズ、ミア・ワシコウスカ、アーロン・ジョンソン、ジャネット・マクティア、ブレンダン・グリーソン
配給/製作(C)トランスフォーマー/Chrysalis Films、Mockingbird Pictures、Morrison Films、Parallel Film Productions、Trillian Productions、WestEnd Films、アレン・アンド・アソシエーツ、カナル+
世界興行収入0.056億US$
平均評価★★★★★67私の評価★★★★★59
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『アルバート氏の人生』あらすじ(ネタバレなし)

アカデミー賞ノミネート作。19世紀、アイルランドのダブリン。アルバート・ノッブスは、ホテルで住み込みウェイターとしてまじめに働き、客や従業員からも信頼されていたが、ある秘密のためにひっそり1人で暮らしていた。それは若い頃にひどい目にあい、今まで女性でありながら男性と偽って働き続けている。ある日、ペンキ職人ヒューバート・ペイジが同じ部屋に泊まることになり...(ネタバレあらすじ↓)

『アルバート氏の人生』予告動画

ネタバレあらすじや感想『アルバート氏の人生』考察・評価レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想/考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。映画 アルバート氏の人生

★★★★★ 59点/100(60が平均)

『アルバート氏の人生』は、19世紀のアイルランドで、たった1人で生きていくために、女性であることを隠して男性として働き続けたアルバート・ノッブスが、結婚や貯めたお金での商売を考えたり、同じような境遇の人との交流を楽しむといった生涯を描いた、ヒューマンドラマ映画です。

この映画のおすすめ、5つのポイント

  • 理不尽な階級社会での生き方
  • 女性を隠して男性として生きる苦労
  • 登場人物たちのキャラが特徴的
  • ペンキ職人ペイジの2回の衝撃
  • アルバート氏の妄想

少し残念?つっこみどころ、3つのポイント

  • 単調なストーリー
  • 理解できない部分がある
  • ラストがあっさりで救いがない

『アルバート氏の人生』ネタバレ感想の総括

階級社会の厳しい19世紀のアイルランドで1人で生きていくのは、男性であっても厳しい時代だったようです。アルバートはある事件をきっかけに女性を捨てて、男装して男社会で働き続けています。事実を知る立場で見てると女性らしさを感じますが、最初の方は気づきませんでした。

アルバート・ノッブスを演じた女優グレン・クローズの演技は本当に見事です。グレン・クローズは制作・脚本・主題歌の作詞にも関わったそうで、本当に作りたい映画を自ら制作したのでしょう。

ストーリーは単調で驚きもほとんどないし、劇的な事件やシーンも起こらないため少し退屈してしまいます。ただ、この時代の社会情勢などを、歴史的な観点で見ると面白いし、男装して暮らす苦労や、明るい将来の想像などは楽しめます。

『アルバート氏の人生』ネタバレ感想や印象的シーン

モリソンズ・ホテルのウェイターとして働くアルバート・ノッブス(グレン・クローズ)は、実は女性による男装だったが、誰もそれには気づいてなくて、まじめな仕事ぶりからみんなに信頼されていました。確かに外見やしぐさや話し方からは、女性だと思わなかったです。

19世紀のアイルランドなので、今以上に階級社会であり、ホテルには上流階級の人たちも訪れるため、使用人たちとの暮らしぶりの差が大きいことに気づきます。アルバートはそんな常連客にも気に入られて、チップをもらっては自室の床下にためこんでいました。

そんな時、ホテルで雇われたペンキ職人の男がアルバートの部屋に泊まることになり、あわてます。おそるおそる同じベッドで寝ますが、ペンキ職人ヒューバート・ペイジにはノミがついてたようで、そのノミをはらうために服を脱いだところを、見られて女だとバレます。

翌日ヒューバートがそのことを話さないか監視してると、彼は急に上着を脱いで胸を見せて女性だと告白します。この時のアルバートの驚き具合は最高潮でしたが、視聴者としてもこの映画で最も印象的だったシーンです。予想してなかったので意表をつかれました

さらにヒューバートは女性と結婚してることがわかります。それまで誰にも知られないよう、こそこそ1人で生きてきたアルバートですが、ヒューバートのような存在や生き方にふれて、自分の目標のように考えたようです。

アルバートは本来は地位の高い女性の私生児だったようですが、幼い頃に1人ぼっちになり、男たちに乱暴された後、男として生きていく覚悟を決めたそうです。それにしても適齢期には、女性として誰か結婚相手を探そうとは思わなかったのでしょうか。

一心不乱に働いて貯めたお金で店を開く夢を持っていて、ヒューバートやその妻にも手伝ってもらおうと思って話すと、ホテルの従業員ヘレン・ドーズなら看板娘になるとすすめられ、アルバートもその気になります。そしてヘレンをデートに誘います。

ヘレンは、同じホテルのボイラー技師兼作業員のジョー・マッキンスとつきあってると言いますが、アルバートはおかまいなしです。ジョーはヘレンに酒やお金をねだるよう悪知恵をすすめますが、しだいにヘレンはアルバートの純粋さにひかれていきます。

やがてヘレンはジョーの子を妊娠します。そんな時、ホテルの従業員がチフスにかかり、ホテルも閉鎖され、アルバートもチフスで苦しみます。なんとか治ったものの、ヒューバートの妻は死んでしまいます。

アルバートはヒューバートに一緒に暮らすよう提案しますが「妻は自分の全てだった」と言われ断られます。その後、その妻の残した女性用の服を着て、2人で海辺を歩きます。本当の自分に戻ったアルバートの顔は、心底うれしそうでした。これが2番めに印象に残ったシーンです。

『アルバート氏の人生』結末/ラストシーン

アルバートはヘレンに結婚を申込みますが、それも断られます。そしてお腹の子のことで言い争っているヘレンとジョーを止めようとしたアルバートは、つきとばされて壁に頭をぶつけてしまいます。なんとか自室のベッドで横になります。

翌朝、ヘレンはジョーと別れてアルバートを尋ねますが、アルバートはベッドの上で静かに死んでいました。ホロラン医師により女性だと判明し「なんて悲しい人生だ」と言われ、その話は新聞にまで掲載されます。

ホテルのオーナー、ベイカー婦人はアルバートの日記から大金の蓄えに気づいて盗み出して、ホテルの改装に使いました。ヒューバートも呼ばれて、内装のペンキ塗りを頼まれます。

ヒューバートはその資金がアルバートの金だと気づいたので、高めに請求しようと考えている感じです。ヘレンの赤ちゃんはアルバートと名付けられます。ヒューバートはタダ働きのヘレンとその子が苦労しないよう、何か考えがあるようでしたが、映画はそこで終わります。

アルバートは人生最後にヒューバートと出会えて、1度だけど女性姿にも戻れて、幸せだったと思いたいです。しかしタバコ屋も手付金を支払っただけだし、ヒューバートにもヘレンにも一緒に暮らすことを断られたばかりで、あまり良い結末ではないと思いました。

その理由を考えたのですが、アルバートは人を避けて暮らす必要があったので、コミュニケーション能力が不足していて、人をひきつける魅力もないし、話も面白くないのでしょう。それをカバーするくらいの、生真面目さや純粋さは評価されるけど、もっと個性的な人には負けてしまいます。

そういう意味では、この映画じたいも魅力が薄いので似ています。アルバートが人生をかけた大金を、ベイカー婦人がホテル改装に使ったのは、あまりにも残酷な結末です。もっとひねりの効いたオチにできなかったのか、制作陣の意図を疑います。

ヒューバートは、アルバートの貯金をペンキ塗りの報酬で取り返して、そのお金でヘレンと子を養おうと思ってるのでしょう。しかしそれならアルバートが誘った時に、ヘレンかヒューバートがOKしてあげてれば、彼女はもっと安らかな気持ちで死ねたのにな、と悲しくなります。

アカデミー賞の女優賞ノミネートもうなづける演技です。話は地味ですが、19世紀のアイルランドの階級社会のひずみを感じることができるので、ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!

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ゆめぴょん(仮名・管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
興行収入は毎週更新!2019新作48本/2018年190。驚き/社会性/感情動かす/多幸感/ストーリー重視。海外旅行135国
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